432: ゴブ推し :2017/01/13(金) 22:01:39
EMS-07改 ガーベラ改

頭上高:19.4m
重量:34.7t
装甲材:ルナチタニウムγ
出力:3000kw
動力:ミノフスキー型核融合炉。
武装:頭部40㎜イーゲルシュテルン改、ビームアサルトライフル、ビームサブマシンガン、ロングレンジビームライフル、ビームサーベル×2 2連装ビームスポットガン、両椀アルミュナーレ・リュミエール、ドラグーンファンネル×6、その他数。


ユーラシア連邦と大洋連合が技術交流・擦り合わせの一環で開発したニュータイプ及びトップエース用に開発した高級MS。『EMS-07 ガーベラを』ベースにしている。
ゲルググ以来の本機の共同開発によってユーラシアのMS開発技術は大きく向上する事が出来、大洋はV.L技術と電磁装甲システムとバイオフィードバックシステムのデータを獲得している。

【経緯】
開発当初、本機はガーベラのNT用上位互換機とする予定であったのだが、本機の開発に協力に応じてくれた大洋技術陣の提示した改修設計図はユーラシア技術陣が提示した図案に大きく手を入れられたものであり、且つ見るからに大幅な性能向上を見込めるものであった。
ムーバブルフレームの構造の見直し点。各部に設置される様々な機器のレイアウトの変更点。新規に起こされた各パーツの設計案。それらを繋ぐ配線のネットワーク。
それらはユーラシアにとって斬新なものであった。MSに必要なあらゆる事柄が洗練され、絶妙に改善されていた。これにユーラシア技術陣が受けた衝撃は計り知れなかった。
大洋の技術力の高さは理解していた積りであったが、それでもMS開発に邁進して来た彼等には相応の自負があり、矜持があった。
しかしそれらは見事に砕かれて打ちのめされた。彼我の技術格差もそうだがMSという兵器への見識が余りにも不足していた(尤も大洋側にしてもユーラシアの設計概念や発想や着想に感心する部分や学ぶ物はあったのだが)。

ユーラシア技術陣は皆がそう思った。

ただ辛うじて得意のA.Lと先行していたV.L技術と独自開発した電磁装甲システム(略称EAS)が、大洋でも手を入れられなかったのが慰めであった。
だが衝撃が大きく、打ちのめられた事実は変わらない。…とはいえ、ユーラシア技術陣は何時までも落ち込んではいなかった。彼我の技術格差、MSに対する新たな知識・理解度・設計へのアプローチ。これ等を見せられた彼等の技術者魂と言うべきものに火が付いた。ユーラシアもマッドと呼ばれる大洋の技術者達とこれまでに幾度となく付き合ってきたのだ。それに感化(感染? 汚染?)されたユーラシアの技術者達が燃えない訳が無かった。

かくして彼等…ユーラシアに属する軍の開発部と各軍需企業、それらに務め、勤める技術者達の挑戦は始まった。
大洋側にしても開示・提示した技術とプランは現状の(その当時の)ユーラシアで十分可能だと考えて選別した物なのだ。云わば挑戦状とも言える。それはユーラシア側も理解していた。故に必ず応えなくてはならない事だった。技術者のプライドに掛けて、またMS開発の弟子として、そして同盟国の人間として。

結果、彼等はそれに見事応え、ガーベラは生まれ変わった。

【概要】
本機は、ガーベラをベースとしているが大洋連合の技術陣の改修プランを受けて構成パーツの大部分が新規に設計されており、それに伴って内部構造がベース機の凡そ7割近くも変更され、外装・装甲形状にこそ大きな変化はないものの、ほぼ別物の機体となっている。
ただ形状に変化はないとしても、肩部アーマーの換装と背部に追加された2基の大型スラスターと高推力スラスターを持ったAMBAC肢を兼ねるフレキシブル・バインダーによって外見から受ける印象は見る者によっては変わり、より高機動且つスマートな力強さを感じさせる。
この追加されたスラスターは全てV.Lであり、脚部にあるスラスターも小型のV.Lに変更された事で本機は計9基のV.Lを搭載している事になり、その総推力・加速はベース機を大きく上回る事となった。
肩部アーマーの換装によって肩からフレキシブル・バインダーへ移動した大型スラスターだが、一見これによって横軸機動力が低下したように思えるもののAMBAC肢を兼ねるのは伊達ではなく、バインダーの広い稼働範囲によって横軸への推力・機動力低下はなく、むしろ向上しており、同じくAMBAC肢を兼ねる腰部のテール・スタビレーターも合わさってベース機より更に高度な3次元機動を発揮するに至っている。
また大気圏内においても形状から音速突破が不可能なのは変わりないが、かなり音速域に迫った速度で飛行できる。
無論、これらによるパイロットへの掛かるGの負担は大きく。それを緩和する為にリニアシートの設計も本機用に見直されて直立に近い形でパイロットは搭乗する事となり、ノーマルスーツも専用の物が合わせて開発されている。

433: ゴブ推し :2017/01/13(金) 22:03:41
また、最新の高推力V.Lの採用と更に搭載数も9基に増した事によって消費電力も大きくなり、ベース機にあるジェネレータをそのまま使用するのはやや辛く、大洋から更なる高出力ジェネレータの購入を求める事となった。

ちなみに脚部と胴体がやや延長されて全高が増しているにも拘らず重量が軽くなっているのは内部構造が大幅に見直された結果、ムーバブルフレームに無駄が無くなり、中身がスリムになった為である。
この辺もユーラシア技術陣を大きく驚かせる要因の一つである。

NT用の装備として、政治取引で入手した「メビウス・ゼロ」のガンバレル技術と運用データ、プラントから入手した「プロヴィデンス」のドラグーンシステムのデータ(ただし量子通信技術自体はユーラシアも元々高い技術は持つ)、それらをベースに「デストロイ」のサイコミュ技術と試験データを反映して開発された簡易サイコミュシステム「バイオフィードバックシステム」通称BFSが採用されている。
これは、従来の脳波制御技術とNTの持つ特殊な脳波増幅機能を凡そ7:3の割合で折半した文字通り簡易的なサイコミュデバイスであるが、NTの持つ感応能力と空間把握能力を機械的に機体にフィードバックするには十分な機能を持つ物であり、NTのイメージ伝達による機体挙動の制御や異次元的な操縦技術に十二分に対応できる反応値・追従性を本機に与えている。
(ただし反応値・追従性に関しては大洋の「バイオセンサー」に劣るものでは無いが、純粋なサイコミュシステムとしては半端以下な為、大洋機で見られる不可思議な現象は確認されず、仮に起こり得るとしても大きな力は見せないと考えられている。しかしその一方でこのデバイスを通じて複数人のNTが高い共感・同調を行う事が出来れば、理論上は同レベルの現象が起こり得るのではないかとも大洋のNT研究者は捉えており、高い関心を持ってユーラシアから受けた運用データの研究・解析を行っている)
なお、このシステムからサイコミュ部分を取り除いたデバイスも開発され、本機をNT能力を持たないトップエース用に調整したタイプに搭載されており、またエースが駆る本機のベースとなったガーベラやセイバーなどの他のユーラシアの高級機にも導入されている。
大洋も準サイコミュとして高い機能を持つこれをインコムへの応用の為に技術取得を行っている。

武装面に関しては、ガーベラの物を継承しつつもV.Lへのエネルギー供給の余剰分を回しているのでビーム兵器の威力は若干向上している。
NT用に追加されたドラグーンファンネルはBFSでも制御可能なガンバレル技術による無線量子通信式の為、ミノフスキー粒子散布下では著しく機能は低下するが仮想敵国相手では有効である事から然程大きく問題視されてはいない。形状はビットタイプでフレキシブル・バインダーに外付けで3基ずつ搭載されている。

オプション装備として、頭部も含めてほぼ全身を覆うラミネート装甲とフェイズシフト装甲を重ねたハイブリットアーマーがある。
これは圧倒的推力を利用した強襲任務の際に装備するものとされており、敵陣到達後はパージする事が前提になっている(無論、装着したままでも戦闘可能)。

77年初春にロールアウト。
7割近くにも及ぶ各部パーツ・構造変更の為にコストが高く、扱えるパイロットも非情に限定される為に生産数は極少数。NT用のA型と非NT用のB型がある。

本気に搭乗した有名なNTパイロットは〝殲滅の魔女〟の異名を持つスザンネ・ブラウン・マイヤー中尉。非NTパイロットでは〝悪夢〟のアナベル・ガトー少佐。〝銀弾を持つ狩人〟または〝魔女の主君〟とも呼ばれるフレデリック・ブラウン・マイヤー少佐である(彼は地上…主にアフリカではジ・OⅡに搭乗してもいる)。
階級はゲート戦争当時。

434: ゴブ推し :2017/01/13(金) 22:06:01

余談であるが、本機のジェネレータについて大洋の上層部は提供にやや難色を示していたのだが、関わった以上は本機の完成を果たしたい…ユーラシア技術者の努力を無駄にしたくないと訴える大洋の技術者の熱意と、ユーラシア側が提案した契約によって何とか購入・採用にする事ができたという。

技術者達の訴えは兎も角、そのユーラシアの契約内容は、V.LとEAS技術に関して遅れを取る大洋ではユーラシア製の物と同水準の物を生産するのに大きく見積もっても3、4年は掛かる為、艦船用・MS用問わず一年目は無償で、二年目以降はユーラシアが赤字にならないギリギリで値段(実際は赤字になる月もあった)でV.Lや電磁装甲デバイスを提供・輸出する事と、ユーラシア全面負担によるV.L技術の共同研究資金の捻出である。
共同研究に関しては、ミノフスキークラフトもある事から大きな価値があるかは不明であったが、逸早く高品質のV.Lや電磁装甲用のデバイスが一年は無料、以降も格安で入手可能である事や提供する融合炉の数も少ない事から、割高分を差し引いてもお釣りが来ると見て大洋上層部は自国と同等の値段で販売する事を承諾した。

また更に本機は、2基のフレキシブル・バインダーを装備した大推力スラスターを持つ高機動MSという大洋のNT専用MS「シナンジュ」に近しいコンセプトを持つ事から、フレームの基礎構造と機器の配置に件の機体のものが部分的に―――特に負荷が大きく脆い関節部に―――取り入れらており、大洋にとってある種のデータ取りが行われ、シナンジュへV.L及びBFS搭載時にその得られたデータがフィードバックされている。


EMS-01s ゲルググ・シャドウ

全高:19.2m
重量:45.1t
出力:1950kw
動力源:ミノフスキー型熱核反応炉ないし高性能バッテリー。
装甲材質:チタン・セラミック複合材(一部ガンダリウム合金)。
武装:ビームアサルトライフル、90㎜マシンガン、ジャイアンツバズ、ショットガン、ビームスポットガン(ないし110機関砲)×2、バルカン砲、ビームサーベル、対ビームシールド、バチルスウェポンシステム(※極秘事項により削除)、他多数。


ユニウス戦役時にゲルググをベースにユーラシア連邦が開発した特殊作戦用MS。

本来はノーマルゲルググの上位互換機、ゲルググJ型の簡易版として開発されたのだが当時の状況下では一般兵にはゲルググで十分であり、コストもまた些か当時としては高めであった事から本格的な配備は見送られ、ロールアウトしたものの生産は10機程度で打ち切られた。
しかし、ゲルググより性能が上である事は勿論、装甲材も超硬スチールからチタンセラミック系に変更されてタフであり、整備性も本体はノーマルとほぼ共通で良好であった事から、過酷な任務に従事する特殊工作部隊サイクロプスに戦時後期に配備された。
出力はゲルググを僅かに上回る程度だが、メインスラスターとサブスラスターや姿勢制御スラスターの配置とアビオニクスはJ型に準じており、宇宙空間に適した高い運動性・機動性を有する。
なお特殊作戦用の装備として高性能なセンサーの他、特殊なジャミング・ステルス機能(量子通信システムとミラージュコロイドを応用した物と言われている)が追加されているという噂がある。

ユニウス戦役時では宇宙に戦場が移った時期に配備された事もあり、戦中で本機が活躍した場面は少ないとされる。
機密性の高い部隊での事であるから噂に過ぎないのだが、広く知られ有名なのはザフトの秘密施設(兵器?)ジェネシスαの制圧作戦である。
戦後も幾つかの作戦に投入されたと噂はあるが、やはりいずれも定かではない。正に謎に包まれた特殊部隊ならではの機体と言える。

435: ゴブ推し :2017/01/13(金) 22:07:47
以上です。
ガーベラ改に使われたシナンジュの技術はあくまでもフレームの基礎構造と機器の配置だけです。アビオニクスなどの電子装備やアクチュエーターなどの動力伝達系は大洋のアイディアが入ってはいるものの基本的にユーラシアの技術をベースにしてます。
ジェネレータは本文の通り、V.LとEASの無償及び格安提供で割高分を差し引いて購入してます。
またユーラシアの技術が向上して利を得たように、大洋も本機の開発でV.L等の他にも貴重なデータや技術を得ているとしてます。

ゲルググシャドウは、マリーネを元にしてます。海兵隊仕様ではなく、特殊作戦機なので名称を変更しました。マシンガンや110㎜機関砲や盾は元々J型のライフルやビームスポットガンだったり、シーマ様専用機のシールドを装備していたという設定らしいので、そのように武装は変更可能としてます。
そしてゲルフィニートのバチルスウェポンシステムを搭載していて、バックパックに散布アンテナがある事にしてます。これは原作では元々ユーラシア(と一族)の独自技術らしいので特殊部隊用に採用したという事にしました。
ナイ神父氏がジェネシスα制圧時のサイクロプス隊の機体設定をお任せすると言われたのでケンプファーとこのシャドウが投入されたとします。
あとアクタイオン社はノータッチです。以前にも議論されましたが例のザフトとの取引があるというヘンテコな設定の所為です。
蛇足ですが、コウブ設定時にグティを大西洋と東アジアに販売した事にしましたから、正直ヘンテコな設定との折り合いをつける為にも月の都市連かコペルニクスに本社のある企業にしたいくらいだと考えていたりします。

マイヤーの二つ名は暫定です。良いものが考え付かなかったので。ブラウンの付いたもう一つの二つ名が付いたのは……まあ、察して下さい。

大陸96
636: ゴブ推し :2017/01/23(月) 18:59:48
ゲルググ、ギャン共に1440kwでしたのを1900とします。
これに差50を追加し1950に

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最終更新:2017年02月12日 22:02