568: ゴブ推し :2017/01/14(土) 21:47:19
PS-04p コウブ(警察用)

全高:3.25m
重量:1.2t
最大走行速度:60km/h(スラスター使用時:150km/h)
スラスター連続燃焼時間:15秒(限界使用後の冷却時間:8秒)

武装:右椀部内臓ゴムスタンガン(ないしエア・テイザーガン)。14.5㎜オートマチックガン。電磁警棒。左腕固定シールド。両椀部アンカーガン。30mmライオットガン(使用に部長以上の役職の許可が必要)。

軍用に開発されたパワードスーツ「コウブ」の警察仕様型。大洋国内で運用されるので光武と普通に日本語で表記される。

宇宙に進出した人類。進歩した技術はモビルスーツと呼ばれる人型汎用作業機を作り出した。それから数十年…CE50年代。その利便性によってMSはプチ・モビルスーツ、ジュニア・モビルスーツと名を変えてあらゆる分野に広く普及していた。しかし、それはMS犯罪と呼ばれる新たなる社会的脅威を生み出した。連続するこれらMS犯罪に、警視庁及び警察庁は「パトロールJr.MS部隊」…特殊車両二課を創設して対抗した。通称「パトモビ」の誕生である。

上記のように宇宙への本格進出移行、MSは名前を変えながらその汎用性からあらゆる分野・現場に発展・普及して行き、これに伴ってその便利な機械を使った犯罪も増えてしまった。
60年代、それら犯罪に警察もまたJr.MSを導入して対抗していたが、日々高性能化する民間プチモビやJr.MSに対し、場当たり的に改装した警察用Jr.MSではいずれ対応し切れなくなると考えた警視庁及び警察庁は議論の末、軍に導入されたJr.MSサイズの最新のパワードスーツ「コウブ」…光武の採用を決定する。
しかし光武は軍用機という事もあって非常に高価であり、またその性能も過剰気味であった。その為、両治安当局の予算内に収まり、性能を落としたグレートダウン版が急遽開発される事となった。

その主な仕様変更は以下となる。

  • センサー、アビオニクスを含んだ電子装備の簡素化。
  • 装甲を超硬スチールから超FRPへ変更。
  • ジェネレータ…燃料電池の出力を軍用の80%程度に下げた安価な物へと換装。
  • ジェネレータ換装に伴い、アクチュエーターの同程度の物に変更。
  • スラスターは簡素で市街地での使用に適した低推力な物へと換装。
  • 市街地での運用を考えてローラダッシュはタイヤタイプへ変更し、また同理由によりターンピックを排除。
  • 武装の変更。火器管制もそれに合わせて簡素化しつつ特化。

これらによって過剰だった性能は警察が使用するに適したものになり、予算面でも大きく関係者を安堵させるものとなった。
ただ、ジェネレータとアクチュエーターは軍用の8割程度と落ち込んではいるが、装甲材の変更によって400㎏もの軽量化がなされた為、パワーと重量比の関係で運動性は向上する事となっている。無論だからと言って軍用の機体と対等に張り合える訳ではないが…。

外見ついては形状にほぼ変更はなく、大洋において警察関係である事を示す、俗にパンダカラーとも呼称される黒と白のツートンに塗り分けられ、肩部にパトランプが装備されている。
またMS犯罪の増加に伴い、着用が義務付けられるなったナンバープレートも本機の腰部に取り付けられている。

武装についても当然、軍用の物をそのまま使う訳にはいかないので新規に開発された物を使用。
右椀部に内蔵されたゴムスタンガンは、対人鎮圧用でショットガン用12ケージのゴムスラッグ弾の連続発砲が可能。換装可能なエア・テイザーガンはビーム兵器技術を応用した物で文字通りワイヤーや発射体が不要で、対象に電流そのものを飛ばす事で無力化を図れる。ただし欠点があり雨天などの状況によっては威力が大きく減衰され、効果が乏しい事がある。

569: ゴブ推し :2017/01/14(土) 21:48:13

14.5㎜オートマチックガンは、光武のサイズに合わせたハンドガン。装弾数は15。市街地での使用が考慮されて貫通力は非常に抑えられている。基本的に操縦者(フォワード)は指揮担当者(バックアップ)の指示があるまで発砲は禁じられている。…禁じられている。大切な事なので繰り返すが―――禁じられている。

電磁警棒は、文字通り電流を帯び、検挙対象のプチモビなどの外装を刺し貫いて電子機器をショートさせる事で無力化を図る。ただしコックピット付近に突き刺した場合、搭乗者を感電死させかねないのでオートマチックガン共々仕様に注意が必要。シールド裏に収納されている。伸縮式チタン・セラミック製。

左腕のシールドは上腕をほぼ覆う形で固定されている。警棒同様にチタン・セラミック製。

アンカーガンは軍用の物とほぼ変更はなく、都市部や山岳部の移動の補助及び検挙対象のMSの捕縛に使用される。ワイヤーは超々アラミド繊維とCNT繊維を織り込んだ物。

30㎜ライオットガンは余程の凶悪事件が無い限り使用されない。散弾とスラッグ弾が用意されている。


本機の活躍に関しては配備以後、各県警所属の特車二課はMS犯罪に高く対応し、それらの犯罪の減少に大きく貢献したが―――やはり特筆すべきは警視庁所属の特車二課・第2小隊であろう。彼等の周りでは何故か風変わりな事故・事件が連続し、今も昔も大洋ではある種の伝説とも言えなくもない語り草となっている。


PS-04cg コウブ(海保仕様)

全高:3.25m
重量:1.2t
最大走行速度:60km/h(スラスター使用時:150km/h)
スラスター連続燃焼時間:15秒(限界使用後の冷却時間:8秒)
水上速度:30ノット
水中速度:20ノット

コウブの海上保安庁採用型。
水中活動用のプチモビなども多く存在し、やはり犯罪が目立つようになった為、海上保安庁の中でもMS部隊の立ち上げるべきとの声が大きくなり、水中用のJr.MSの改修機の採用と同時に本機のまた採用にされる事となった。

仕様は基本的に警察仕様と余り変更はなく、気密性の向上と酸素タンクの内臓・追加。背部に水上・水中用推進モーターを、肩部にバラストタンクを装備しているぐらいである。

運用に関しては、主に沿岸部及び付近の浅瀬で警備・犯罪の取り締まりを行う他、大型不審船への臨検にも投入されている。

570: ゴブ推し :2017/01/14(土) 21:49:08
以上です。
一部仕様を変更しました。

30年代に大型MSガザシリーズが普及したとの事なので、代々重ねで40年代に小型の物が徐々に増えてコストが大きく下がった50年代入る頃には民間に普及し切り、これによる犯罪も増加。40年代は機動隊にプチモビを配備し対応してきたが、50年代には手が回らなくなり、専門部隊として特車二課を創設……とりあえず、こんなイメージで手直し部分は書きました。

40年代は重機ほどの値段(500~1000万円くらいか?)で年々徐々に下がって、50年に入る前後には安価な農作業機械(50~200以下)ほどに…という感じででしょうか?

これで良いのか分かりませんが……60年初期開発のコウブを導入するにはこうするしかないと思われます。多分、これより早く普及し切っていたら正式な警察用の高性能機が作られている筈ですから。
そうなるとそっちを考えなくてはいけなくなりますね。

あと「パトモビ」という呼称を採用させて頂きました。

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最終更新:2017年01月16日 19:43