699: ゴブ推し :2017/01/15(日) 23:17:31
特殊装甲強化服―――通称「プロテクトギア」
ユーラシア陸軍研究所が小型パワードスーツとして…否、本当の意味でのパワードスーツとして開発した歩兵用装備。
気密性が高く対デブリ対策により高い耐久力を持つ宇宙服…MAのパイロットスーツを参考に、パワーアシストなど多くの機能を持たせ、より耐久性を…防弾・防刃性能を高めた装甲服。
頭部を除いた首から下の部分は一見すると、硬いチタンプレートを具足として張り付けた防護服……或いはパイロットスーツの上に甲冑を着込んだ物のようにしか見えない。
プレート部分は前述のように特殊チタン製で至近から放たれる小銃弾も弾ける強固なもので、その防護に預かれないスーツ地の個所も超々アラミド繊維とCNT繊維を幾重に織り込んだ強靭な物で出来ており、実験では5mほど離れた小銃もストップ可能という高い防弾性能を持っている。
また更にその下には特殊シリコンの他、伸縮強化プラスチックがあり、これによって受ける銃弾の衝撃が大きく緩和され、少し強く小突かれた程度の痛みしか着用者に与えないされる。
それ自体高い防弾性を持ち、銃弾の衝撃を受け止める事も兼ねる伸縮強化プラスチック(以下伸縮FRP)だが、これはプロテクトギアの肝であり、着用者の装備重量に掛かる負担を軽減しその筋力を補強するパワーアシスト機能を持っている。
スーツ表層の超々アラミド繊維とCNT繊維の下に、伸縮FRPは特殊シリコンと共にほぼ全身に繊維状に張り巡らされており、着用者の動作に合わせて電気信号を受けて適時筋肉のように伸縮しパワーアシストを行う。
このパワーアシストの機能は、最大300kg前後の重量物を着用者にほぼ負担を掛けずに両手で屈みこんで持ち上げる事が出来、垂直飛びでは助走無しで8m程の高さまで、助走ありで15m程。幅跳びでは助走無しで12m、助走ありで23m程の記録が出ている。
また一歩一歩の踏み込む力が強くなり歩幅も大きくなる為、その気になれば100mを5秒、4秒台以下で走る事も出来なくはないが、お勧めはされていない…というか禁じられている。着用者はただ筋力が補佐されているだけであり、決して超人になった訳ではない。どうしても肉体が追い付かないのである。もしそれを無視して無茶な真似をすれば、四肢の筋断裂は元より皮膚と肉も裂けて骨折も免れない。例えコーディネーターであっても同様だろう。
ちなみにパワーアシストには、射撃時の手振れや反動などを抑制する照準補佐機能もある。
700: ゴブ推し :2017/01/15(日) 23:18:23
頭部について着用者は、ヘルメットと多機能ゴーグルマスクに全面を覆われる事になり、ヘルメットは頑強な特殊チタン製でその裏面にはやはり二重の超々アラミド繊維とCNT繊維と衝撃吸収の為に特殊シリコンの薄いマットが張られ、マスクもゴーグルと呼吸器部分以外は同様である。他にヘルメットには通信リンク機能もある。
マスクはガス対策であり、口元左右からパイプが伸びて首裏にある循環ユニットに接続されており、多機能ゴーグルは一見して視野が狭そうだが、魚眼・広角レンズを利用した特殊な物で広く視野を確保できるようにされている。
ゴーグルの機能は暗視・赤外線と望遠は勿論、AR機能も持ち、視認した物や味方から送られる情報の他、ヘルメット前方に付けられた小型ミリ波レーダー(コーン状、前方120度の範囲、距離60~100m程度を探査可能)との連動により、ある程度遮蔽物を透過して身を隠した敵影を表示出来るようなっている。
またプロテクトギアとリンク可能な照準器を銃に取り付けていた場合、銃口の向き先を十字の照星として表示させる事が出来る。
特殊シリコンに関しては衝撃吸収の他に冷却材の役目もあり、プロテクトギア内の空調システムと同期し熱の吸収・分散を行い着用者の体温を調節している。
少し変わった機能として、微弱な電流(低周波)を着用者の体表に常に流しており、痒み防止し、着用の圧迫感と閉塞感を欺瞞していたりもする。
両椀にアンカーが内蔵されており、伸縮FRPのパワーによって撃ち出され、遮蔽物を乗り越える際や市街地、山岳部での移動に有効。
また手の平にはナノレベルの細かな毛状の繊維があり、ヤモリのようにファンデルワールス力を働かせて壁や崖などに張り付いて登る事が出来る。
これらの機能を稼働させて処理する為に背中、両肩、左右両腰にバッテリーと小型コンピュータが内蔵されている。それらが分散配置されているのは、故障や破損時の機能停止のリスクを避ける為である。
なお左の手の平側の前腕部分にタッチパネル式の操作端末があり、機能調整・作動のコントロールを行う。またマスクからの音声入力でもある程度は可能で、その際は「音声入力」と短くと告げて作動させたい内容を告げ、終える際は「終了」とまた短く告げる。
使用火器としては、パワーアシスト機能によって分隊支援火器などに使われる軽機関銃をメインとして扱え、背部に背負う100発単位で込められた弾倉バックとベルトリンクで給弾される事で通常の歩兵が持てない圧倒的な火力と制圧力を持つ事が出来る。
またサブとして小銃ないしPDMを携行する事も多い。ハンドガンも無論である。
連続稼働時間は凡そ1週間~2週間程となっており、充電用の大型外部バッテリーや交換用バッテリーを持ち込む事で長期の任務にも耐えられる仕様となっている。
69年に完成。チタンプレートの個所や範囲が異なる幾つかのバリエーションがあり、試作タイプの物が67年に勃発した極東事変に投入されて実戦データの採取が行われている。
配備に関しては、コスト面の問題で歩兵全てとは流石に行かず無理がある為、空挺部隊、特殊部隊などの一部精鋭に優先されている。
701: ゴブ推し :2017/01/15(日) 23:19:03
以上です。
らしくないと言われそうですが、ケルベロス・サーガとは比べて時代がかなり進んでいるので欠点を補いつつ、これでもかという位にステキな未来技術を注ぎ込んでみました。
本当はもう一つ、プロテクトギア表面に電圧を掛ける事で色相と色調を変化させられる迷彩機能も持たせなかったのですが…何となくやめました。任務に合わせてカラースプレーなどを吹きかけて変更する事にしてます。
着用・着脱に関してもパイロットスーツのように比較的容易に可能だとしてます。
稼働時間についてはMSがバッテリーで動くような世界ですから、まあ、これぐらいでも良いだろうと考えてます。常にフルで動く訳でもありませんし。
あと、今回設定を考えるにあたってグティについて再度調べたのですが……どうもネットで調べると全高2mほどで着込む形で使用するとなっていますが、ガンダム大全(偶々見つけた2009年の物なのですが)を見るとMSの6分の1のサイズと書いてあり、装着概念図も乗っていて着用者…いえ、この場合搭乗者というべきですね。搭乗者は頭部から胴体部にまるまるすっぽりと入る感じになってました。イメージ的にはガサラキに近い感じです。
それから考えるに胴体部だけで人間と同じ高さでグティの半分ほどですから、その倍…およそ3.5~3.6m程の大きさになりますね、グティは。
これだと確かにMSの6分の1です。コウブとだいたい同じ大きさになります。
で。
まあ、何が言いたいかと言いますと、コウブの設定に若干矛盾は生じるものの、パトレイバー漫画版やTVアニメ版のブロッケン役をやれるんじゃないかなぁと思った訳です。
なので、現在そっちのネタをちょっと構想中です。ただMS戦記を優先しますから何時になるかは分かりませんけど……そっちでもグティとは対決しますが。
そういう訳ですがグティの設定はそれで大丈夫ですかねナイ神父氏。3m以上という事で。
最終更新:2017年01月16日 19:45