717: トゥ!ヘァ! :2017/01/16(月) 01:26:28
アナザーseed設定集 その2
○連合
大西洋連邦
大西洋連邦開発の5機の新型MS。
デュエル、バスター、ブリッツ、イージス、ストライクの5機種。
大洋のガンダムを基に開発した機体であり、ガンダム同様に試験機ながらも元から実戦投入も視野に入れている野心的な機体。
原作からの相違点といては五機種全てにミノフスキー式核融合炉が搭載されていること。
このため原作で起きたようなエネルギー切れからのPSダウンなどが起きず理論上PS装甲が戦闘中に切れることはない。
また単純な出力関係でも大幅な上昇が見込まれるため機体やビーム兵器の出力、また機体推力などにおいて原作バッテリー機の3倍以上となっている。
本来ならばそれ以上の数値になっていても可笑しくないのだが、これらは未だミノ粉式融合炉初心者である大西洋の技術不足から来るものである。
残念ながらミノフスキー粒子式のビームライフルとビームサーベルは開発が間に合わず、原作のようなCE式のライフルとサーベルになっている。
これらの装備は後にミノ粉式のライフルとサーベルへと置き換わっている。
ビームライフルとサーベルは技術では原作のようなCE式だがエンジンが核融合炉となった関係上出力が底上げされており、結果的に威力が劇的に向上している。
またアグニやスキュラなどの高出力ビームの威力も向上している。
核融合炉搭載のためビーム兵器などの撃ちすぎによるエネルギー切れもないため継戦能力も原作とは比べ物にならない。
そして一番の違いが原作では初期はこの5機だけであったが、この世界ではアズラエル(in天城)による提言のため宇宙に上げた5機以外に地上運用のデータを取るため追加で5機が建造されている点である。
また補修用の予備パーツとして各機ごとに追加5機分ほどが生産されている。
このため宇宙での5機が奪われたが地上では未だ5機1セット分が稼働中であり、予備パーツから急遽組み立てられた追加の12機が製造され、南米戦線へと投入されることとなる。
この戦線ではそれぞれの機種で4機1小隊として活用された。
因みに残りのパーツ分は補修用として残された。
一瞬の油断から自国の新型5機全てがザフトに奪われてしまった大西洋。
追跡艦隊の奮闘も虚しく結局は取り逃がしてしまい連合各国からは厳しい目線を向けられることとなる。
BUからは「大西洋の軍人連中はドアマンに転職したらしいな」とダース単位で皮肉を言われ、大洋へは、事の説明に赴いた外交官曰く「大臣から下の職員まで全員無言の笑顔だった。全てを説明し終わった後に笑顔のまま南米のことは任せたよと言われた。生きた心地がしなかった」とのこと。
また新ソ連からは哀れな子を見る目で見られ、東アジアやAEUからは「ああ…こいつ今から面子と責任取るために南米あたり一国で無茶するんだろうなぁ」と出荷中の家畜を見るような目で見られたという。
またこのたびの責任として大西洋コロニー駐留軍の司令官、追跡艦隊指揮官、駐留していた宇宙艦隊司令官、G
シリーズが搬入されていたコロニーの警備担当及び、コロニー全域の警備責任者、紹介部隊担当者など他にも多数の高官の首が宙を舞った。
その中で一番マシだったのは途中のザフト殿部隊により旗艦ごと沈んでしまった追跡艦隊司令官だろうか。代わりに更迭された後任の指揮官にとっては完全なとばっちりであった
が。
なおG
シリーズの開発関係者においては現地コロニーの責任者と警備主任のみが首になり、他はお咎めなしである。
というより自分たちの作った代物が敵に奪われたからと言って現場にもいなかった大多数の研究者としてはどうしようもないわけで、結果お咎めなしとなった。
何よりMSの開発スピードが落ちても上層部的には困るのだ。
上記の現地責任者と警備主任はある意味最低限の責任を果たすためのスケープゴートである。
718: トゥ!ヘァ! :2017/01/16(月) 01:27:04
なお、このたびの現地チーム責任者の更迭により、副主任であったマリュー・ラミアス大尉が少佐に昇進の後に南米攻勢へのG
シリーズ投入の整備のため地上へチームごと呼び戻されている。
本人とチームのメンバーとしては休みが欲しいところであったが、現状の大西洋としては一秒たりとも無駄にできる時間がないため割とブラック体制で予備機の組み立てが行われた。
なおこのことを上司へ直談判した際には上層部も地上チームも似たような状態だから気にするな!と目の下にクマを作った幽鬼のような状態の上官に逆に説得されてしまった。
話を戻して…大西洋の追跡艦隊はベテランを揃え、決死の構えで戦ったザフトの足止め部隊の奮闘により半壊しており、貴重な宇宙戦力を減らすこととなる。
そして上記のように多数の高官の首が飛び、ポストが空いたことによって大規模な人事一新が行われた。
宇宙艦隊司令官にアレクサンドル・ビュコック中将改め大将。半壊した追跡艦隊と動けなかった残存艦隊を再編した第一艦隊司令官にヤン・ウェンリー中将。
宇宙軍参謀総長としてチュン・ウー・チェン少将が就任。
そのほかにも多くの部署で人事の一新が行われた。
幸いにも今回の件を除けば先の地上・宇宙の両決戦にて大敗したザフトは大規模な動きを見せず、また大西洋においても今回の失態により宇宙軍については立て直しが必要だったため再建の時間という点では恵まれたものとなった。
なお上記で記された人物たちは正式な大西洋連邦国籍であるが、ロシア系、中国系などを理由に優秀ではあるがどうしても第一線の職へはつけなかった人物たちである。
また叩き上げや若すぎる年齢などから敬遠されていた人物も存在する。
奇しくも初期の大敗と今回の事件による責任により、今まで主流を占めていた一大派閥の主要人物の大半が消えたため、彼らのような非主流派や若手などにも重要な職が回ってくることとなった。
逆に言えば今まで主流であった派閥は初期の宇宙艦隊壊滅状態による戦死または責任問題による辞任を含めても主要なポストを埋められる程度には影響力があるという証拠でもあった。
幾ら実力主義の主張が他の国より強いと言っても国家としての年齢が経てば人事も硬直化してくるものである。
なお原作ではG計画の責任者の一人であったハルバートン提督(現中将)は連合の重要拠点である月基地に駐留する月面艦隊の司令官であるため今回の事件には一切関わることはなかった。
彼自身はG計画賛成派だが、原作ほどG計画に関わっていないためである。
また原作では知将と呼ばれたがこちらでは月のグリマルディ戦線において癖の強い部下たちを率いながらも果敢に戦ったため、一般的には勇将、猛将のイメージが強い人物である。
胃薬は友達。アズラエルとはお互い栄養ドリンクのお歳暮を贈り合う仲である。
719: トゥ!ヘァ! :2017/01/16(月) 01:27:42
サザーランド「ザフトは特務艦隊を用いて宇宙のG
シリーズを奪取。現在逃走中であります。
また敵は新型のステルス装置を搭載しているようで黒色迷彩も合わさり発見は困難です」
アズラエル「追跡艦隊も我が軍の精鋭です。彼等の奮闘によりGは全て取り返されるはずです」
サザーランド「アズラエル理事…… 追跡艦隊は…」
カナリス「追跡艦隊はザフト特務艦隊から分離したナスカ級2隻と合計12機ものハイマニューバモデルのジン、シグーにより足止めされております。
G
シリーズの奪還はできておりません」
アズラエル「以下の者は残ってください。サザーランド大佐、カナリス提督、ジブリール副盟主、あとその秘書のシア」
アズラエル「言ったでしょうが!ザフトの奇襲には気を付けろと!連中は無能ではないと!現地の部隊は何をしていたんですか!!
カナリス「理事。兵も人間です。このところ勝ち続きで緩んでいる中で更にクリスマスで」
アズラエル「だからでしょうが!普通人が気を抜く時期がわかっているなら敵が見過ごさないのはわかるでしょうが!」
カナリス「しかし、先の世界樹の決戦にてザフトは大打撃を受けているためすぐには行動を起こさないだろうと参謀部の見解も」
アズラエル「駐留艦隊の連中は!あの宇宙派閥の連中は口先ばかりだ!」
アズラエル「大西洋の恥さらしだ!」
アズラエル「あいつら初期宇宙軍時代からの繋がりだからって宇宙軍の要職についていたがただの人事硬化じゃないですか!
一度は宇宙軍が壊滅したのに、同じ派閥の別の流派が今度はポストを締めやがって!
そのくせ連中が就任してからはこれといった行動も勝利もしていない!
私たちももっと前から人事の大規模一新をすればよかったんです!
新ソ連の宇宙軍のように!!!」
アズラエル「あいつら旧世紀の冷戦時代からの派閥だからって調子乗ってポスト独り占めしてこのざまですよ!
これは戦争なんですよ!これは今までのような内部争いや小競り合いではなく、プラントという他国との戦争だと!!」
ジブリール「アズラエル、少しは落ち着いたらどうだ」
シア(そういえばアズラエルさんここのところ仕事続きで碌に休んでなかったわね。
きっとストレスが溜まっていたんだわ…)
アズラエル「これが落ち着いていられますか!私の意見は常に風の囁きのようなものだ。
産業理事だからいつもはおべっか使ってくるくせに肝心な時にはこちらの提言も聞きやしない!
G計画だってどうにか手回ししてここまで来れたってのに!!
これでザフトが携行式のビーム兵器やPS装甲持ったMS出てきたら絶対他国から大西洋のせいだと言われますよ!少なくともそういった目線は向けられますよ!!
ああああああ、もう!ここまでの努力が一気にマイナスですよ!!!」
アズラエル「…取り乱してすいません…さあ、仕事にかかりましょうか…」
720: トゥ!ヘァ! :2017/01/16(月) 01:28:32
大西洋連邦
登場人物
旧世紀の冷戦の時代から続く一大派閥。彼らはブルーコスモスでもなければ、コーディネイター推進派でもなく、政治的な感覚に関しては特に優れていた。
また軍人、軍官僚としての能力も普通に優秀であり平時においても特にこれといった問題はなかった。そのぶんいささか以上に保守的であったが。
一緒くたにしてはいるがその中では大まかに戦艦戦力の拡張を主張する戦艦派と航宙機とその母艦戦力の拡張を主張する空母派の二つに分かれている。
護衛戦力及び航路防衛については基本中の基本のため議論以前の大前提とされている。
そんな彼らの問題が噴出したのはプラントとの開戦以降である。
初期に壊滅した宇宙艦隊ではそのポストの多くに彼らの派閥における戦艦派の派閥が占めており、これらの人物たちは艦隊の壊滅により戦死か責任を取っての首となった。
次の再建される宇宙軍の主要ポストに就いたのは同派閥の空母派であり、彼らはザフトのMSに対抗するための航宙機の類の増産という政府や軍上層部の意向に沿って戦力を再建した。
むしろ空母派なのだから現状は願ったりかなったりであった。
大西洋のMS開発についてはザフトのMSの今日を目の当たりにしているが元来の保守的思考とせめぎ合い、批判はしないが賛成もしないという玉虫色な態度であった。
そして戦力再建とコロニー防衛を口実に基本拠点へ籠ることが多かった。これは上層部の戦力保持の指示があったため、別に間違った判断ではない。
むしろ彼らは新しい兵器が跋扈する見たこともない戦場の中では上手くやった方であろう。
ザフトの通商破壊艦隊相手にも十分な防衛戦果を挙げている。
しかし、運が悪いのか、尽きたのか。このたびのG強奪事件により宇宙軍の重要ポストについていた派閥の人間は軒並み失脚。
代わりにブルーコスモス派や非主流派、若手などが台頭してきた。
現在では少なからず残っていた航路防衛、護衛戦力整備派の人々が戦艦派、空母派の生き残りを集め細々とした派閥運営を行っている。
航路護衛とその護衛戦力においては軍にとっても重要事項の一つのため無下にはされていない。
御存じアズにゃん。盟主王と呼ばれる大西洋連邦西行理事会理事長。
つまりは産業界における偉い人(損な役回り)である。
この世界のアズラエルには青の軌跡主人公であった天城さんがinしている。
いわゆる強くて二週目である。
しかし、前と違って国の数は多いは、同盟国は一筋縄ではいかないわ、ザフトはまともだわ、自国の派閥も前以上に多様だわっと苦労している。
一応ブルーコスモスの盟主でもあるが、大洋やBUなどとの長年の交流の結果ブルーコスモスの大半がいわゆる穏健派となっているので前世よりは末端の暴走などは起こっていないのが救いである。
今回宇宙軍のポストにて多く潜り込んだブルーコスモスのシンパもこういった穏健派である。
大洋の色々突飛な代物から自分と同じ転生者がいるのではと勘ぐっていたが、最近提供されたミノ粉式を見て確信した。
大洋の
夢幻会とは互いにどうにか連絡がついたものの、お互いが転生者ということには確信が持てないため黙っている状態である。
互いに秘密を打ち明かさないのは同じ転生者で友好国の人間とはいえあくまで他国の人間だからである。
とは言え両者共に薄々気が付いてはいるので公然の秘密という状態であるが。
好きな栄養ドリンクはリポビタンD
721: トゥ!ヘァ! :2017/01/16(月) 01:29:05
大西洋連邦宇宙軍所属の中将。開戦前は少将であったがグリマルディ戦線において艦隊を率いることとなり昇進した。
こちらでは月面艦隊の司令官をしており、アズラエルとの仲もお歳暮に互いのお気に入り栄養ドリンクを送りあうほどである。
G計画には賛成の立場ではあるが、現場主義な考えであり、そこまで高性能でなくともいいので安定して運用できる代物を望んでいる。
宇宙軍内の派閥としては戦艦派にも空母派にも所属せず、一歩引いたところにいた。
どちらかといえば航路防衛重視派である。
月で癖のある部下たちを率いて奮戦した結果原作の知将は逆の勇将と呼ばれている。
お勧めの栄養ドリンクはヨロシサン製薬のバリキドリンク。
サザーランドは原作でも登場したアズラエルの右手。カナリスは青の混沌に登場した提督。
ここのサザーランドもブルコスではあるが、穏健派所属。
なんやかんやあり孤児院出身となった原作に置ける強化人間三人組を養子として引き取っている良いおっさんである。
因みに強化人間計画は割りに合わないと計画段階で破棄されているので三人組はただの孤児である。
カナリス提督については非主流派に属する若手であり、有能ではあるが皮肉屋なため中々出世できなかったところをアズラエルに拾われた。
皆さんご存知魔界天使。
原作では何があったのかあれだけコーディを憎んでいたジブリールもここでは若いころに日本に留学したのが良かったのか悪かったのが向こうのサブカルチャーと歴史にどっぷり漬かってしまった。
そのせいで自室にはロボのプラモやらニンジャやらサムライやらのフィギュアが並んでいるのだが。
表向きは実家の家風の通りに欧州貴族かぶれで通している。
最近実家の欧州かぶれと自分の日本好きを混ぜたゲルマン忍法なるよくわからないなんちゃって武術を体系化し始めた。
一応は過激派をまとめながらも裏でアズラエルと八百長やっている仲ではあるが、この世界の過激派は大洋やBUとの交流の末に割と理性的なのが救いである。
現状では俺も昔はやんちゃしていたという感じの集団で落ち着いている。
昔からの悩みは自分自身の名前である。これが本名なのだからいたたまれない。
ロード君とかジブリール君を日本語にすると支配者君や天使君になるのだから正直こんな名前を付けた親を恨みたくなってくる。
そのため同じようなアレな名前で悩んでいるアズラエルとは昔からの友人同士でもある。
愛用の栄養ドリンクはサカタ製薬製の花蓮ドリンク(通称カレンD)
ジブリールの義理の妹。
彼女についてはコーディの娘を得た親に捨てられた良家の子女という点では青の軌跡と同じであったが何の因果かこちらでもジブリールに拾われる。
最初は鬱屈していたが、見た目違い割と中身が能天気な兄と苦労人のアズラエルと実家の付き合いの関係でよく家に出入りするエイフマン教授とその弟子であるビリー・片桐と親交を持つ。そしてビリーの友人であるグラハム・エーカーとも。
こんな濃いメンバーに囲まれた彼女は過去の恨みに浸るひまもなく、良くも悪くも周りの変人に振り回された彼女は割と真面目に育った。
何より彼女が過去を吹っ切ったのは自分を捨てた実家が程なく事業に失敗し、夜逃げしたという話を聞いた時である。
この時の彼女の心中は捨てた家族への怨恨ではなく、人生どうなるかわかったものではないという達観であった。
なお兄の影響か日本のサブカルチャーにどっぷり嵌り毎年の夏と冬の祭典では海外から来た水銀灯そっくりのコスプレイヤーとしてとある界隈では有名である。
現在はジブリールの私的な秘書をしている。
サザーランドの養子となった三人組やブルーコスモスシンパからはお嬢呼ばされているが最近の悩み。
722: トゥ!ヘァ! :2017/01/16(月) 01:29:47
大西洋連邦宇宙軍所属。
現場からの叩き上げである。一応はかつての上司から推薦をもらい士官学校へ入校。無事卒業している。
現在の奥方とはその時であった。CEの大西洋宇宙軍における生き字引。
しかし、歯に衣着せぬ物言いと現場からの叩き上げ、ロシア系と幾つもの要素が合わさり優秀であり、部下からの信頼もありながら非主流派に追いやられていた。
そのため開戦前の勤務地は宇宙においての左遷先ことルナツー要塞であった。
この時期ではプラント開発と火星開発のための中継点として世界樹のあるL1宙域と大洋のコロニーのあるL2宙域、プラント建設本場のL5宙域が宇宙の中心であり、ルナツーは主要航路からも外れた左遷先であった。
本人も派閥争いには飽き飽きしており、これ幸いと要塞勤務を真面目に勤めていた。
そしてプラント開戦。拠点防衛艦隊の方に回されていたためプラントへの侵攻艦隊へは三かしていなかったが、なし崩し的に散々に敗れた宇宙艦隊の再建に携わることとなる。
その後は空母派閥の台頭により一時後方職下げられ軍学校の教職となるが、今回のG強奪事件を機会に空母閥の人員が軒並みボッシュートされたため後方から引っ張り出され晴れて宇宙艦隊司令官に。
基より上から出自とその優秀さから妬まれていただけで下からは派閥の関係なく慕われていたため特にこれといった抵抗もなくポストに収まることに。
本人としてへ面倒ごとを押し付けられたと思いながらも最後の奉公だと割とやる気である。
723: トゥ!ヘァ! :2017/01/16(月) 01:30:29
大西洋連邦宇宙軍所属。
戦前では違法ジャンク屋による海賊集団の取り締まりから人身売買の摘発などの活躍をし、開戦以降は初期の艦隊総崩れからどうにか残存兵力を立て直し、プラント侵攻戦と世界樹防衛線の二つを戦い抜いた今話題の新進気鋭の若手将官!…というのが彼への一般的な見解であるが、実際はただのものぐさな変人である。
基は中華系の家系に生まれ、母親は父親に愛想を尽かし蒸発。
父親は交易商をやっていたが事故で他界。趣味で集めていた骨董品もただ一つを除き全て偽物というありさま。
そんな中で彼は歴史家になりたかったが、大学に通うには満足な学費を払える当てもなく、仕方なく軍の戦史科に通うためになけなしの金を使い士官学校の門を叩いた。
結果的にどうにか合格し、士官学校へは入れたものの戦術など一部を除き鳴かず飛ばずの成績のまま卒業。
卒業後は宇宙軍の航路警備部隊への配属となり、新任少尉として上司にこき使われていたが、偶然違法ジャンク屋(通称宇宙海賊)の違法取引現場に遭遇。
そのまま慌てた海賊側からの発砲により偶発的な遭遇戦となった。
その時の艦への損傷により上官が負傷。副官であった彼が指揮を仕方なく取ったところ上手く場を引っ掻き回し、援軍の到着まで持ちこたえた。
そしてこの事件から宇宙海賊による違法な薬物取引から人身売買にまで繋がっていき、それぞれの事件でも何故か関わってしまった彼はトントン拍子で出世していったのである。
しかし中華系、若手というハンデもあり、中佐まで昇ったところで停滞。
このまま万年佐官暮らしもいいかなと考えていたところでプラントとの開戦勃発。
一応は侵攻艦隊の参謀の一人に選ばれていたが、ご存知の通り艦隊は惨敗。
司令官の乗る旗艦は爆散し、戦死。彼の乗る上官も被弾により上官が負傷。
どこかで見たことある体験だとデジャブを感じながらも残存戦力を集めながらどうにか撤退。
世界樹では臨時で大佐に昇格。残った指揮官の中から選ばれた生き残りの司令官の指揮のもと戦ったがここでも司令官が乗艦諸共爆死。結果的に別の艦に座上していたヤンが階級の差から指揮を執ることとなった。
ここでも上手く味方をまとめて撤退させたヤンは帰った後では負けを紛らわすための英雄として扱われ大佐の階級はそのまま昇進となった。
本人としては逃げるのが上手いだけで褒められるものではないと自重しているコメントが残っている。その後は宇宙の拠点において艦隊の再建を行っていた。
その後は月のグリマルディ戦線に派遣され、ハルバートン提督の指揮もとで戦っていたがG強奪事件を気に今まで宇宙軍の上層部ポストを占めていた人物たちが軒並み失脚したため元上司からの推薦もあり再建された第一艦隊の司令官に抜擢された。
なおこの時は一度少将とされた半日後に中将に昇進した。これはそのまま二階級特進させるのは縁起が悪いからという理由から来ているとしている。
戦争が始まり人事硬直が取り除かれ、実力主義を前面に押し出すようになった大西洋お得意の若手抜擢である。
現在は戦争が終わったら辞表を出すことを夢見ながら半壊した第一艦隊を再建に勤しんでいる。
大西洋連邦宇宙軍所属。
元特殊部隊所属という異色の経歴の持ち主。
軍人として普通に優秀なのだが本人の飄々として性格と特殊部隊出身という異例の経歴の持ち主のため主流からは遠ざけられていた。
しかし、初期の宇宙軍壊滅とG強奪事件による宇宙軍上層部の一新などにより新たに宇宙艦隊参謀長となる。
現在ではビュコック大将の右腕として様々な業務の補佐を行っている。
新たな人事にて中華系の人間が二人も宇宙軍の高官として抜擢され、ロシア系が司令長官となったことに対して本人へのインタビューという名の意地の悪い質問をされた際には「例え何系であろうと国家と国民へ忠を尽くす。我々は軍学校を出る際にそう誓った」と力強く答えたことは有名である。
724: トゥ!ヘァ! :2017/01/16(月) 01:32:08
投下終了
思ったよりも大西洋が大変なことになっていそうなので色々補足というか補完というか。
ジブリールやシアには愉快なキャラになってもらいました。まあ重苦しくしてもなんだしね…
ザフトだって(上層部は)まともだから多少はね?
そして前々に言っていた銀英伝組登場。
最終更新:2023年11月05日 15:53