506: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:46:13
大陸seed アナザーストーリー その6 攻勢
さて、前回宇宙に上げていたG
シリーズをザフトにまんまと奪われた大西洋連邦は連合の各国からはもうこれでもかというほど冷ややかな目線を向けられた。
その目線の中には幾分以上の同情も混ざっていたが。
これが既に配備されている機体や旧式機ならまだしも、大西洋連邦の威信をかけて開発した新型だということが今回の風聞の悪さを助長した。
このため国内外において国と軍の信用が紐なしバンジー状態に突入。
軍の人事においても主に警備と奪還を担当していた宇宙軍の高級将官の多くが更迭されることとなり、代わりにそのポストへは今まで非主流派だった人物や穏健派ブルーコスモスシンパなどが入り込み穴を埋めることとなった。
一方そのころ地上では大西洋連邦の陸海空軍が全力を持って南米攻略への準備を進めていた。
流石にこのままでは国の面子が丸潰れなので汚名返上のため本来二月半ば以降を予定していた攻勢時期を速め、1月の半ばも過ぎないうちから一国で南米の攻略に乗り出すという予定である。
国力や兵力といった点でも問題はない。
事実ミノフスキー式核融合炉が十分普及し始めている昨今ではむしろ電力という点では末に戦前規模と同等レベルであり、遠からず総電力量では戦前を超える見込みすら見えている。
そのため初期と違ったスムーズな戦力集結から同時並行での復興作業まで行われており、更に言えば今まで国内の救援と復興を優先していたため小競り合いばかりでストレスを貯めていた軍部にとってもこのたびの攻勢は望むところであり、士気旺盛であった。
無論この連合というより大西洋連邦の大々的な動きはザフト側も掴んでいたが如何せん南米戦線の戦力は昨年の決戦の際に少なくない数がアフリカ戦線へと取られてしまっており、更に言えばその決戦に敗れたためザフト地上軍全体で根本的な戦力が不足していた。
宇宙から援軍を期待しようとも、こちらも昨年の世界樹における決戦にて大敗を喫しておりまとまった数の援軍は期待できなかった。
結局のところ宇宙からは幾つかの新型装備と地上からは欧州戦線から少数の潜水艦部隊が送られてきただけであった。
地元の南アメリカ合衆国軍の戦力に関してはMSの解禁から今までの増産により数は揃っているがだからと言って勢力を取り戻した大西洋の数と比べれば心許ない。
しかも練度に関しては初期から教導を行ってきた部隊は一端の腕前を持つようになったが、戦争初期から活躍しているベテランのザフト兵から見れば大半はひよっこのままであり、更に言えばザフト自信に関手も南米方面軍は多くのベテランが先のアフリカ決戦のために引き抜かれており、総数としては実戦経験の少ない新米が多数。
一番救いがないのはそんな南米方面軍でも、宇宙・地上両方の一大決戦にザフトが敗れた今となっては最も熟練兵の数が多い軍団となってしまっているところである。
結局のところ現地の生産ラインにてMSやその他兵器の増産を行い、金銭を積み上げ傭兵を引き込み、南米・ザフト問わず新兵達を扱き上げるくらいしかできないと南米方面軍司令官や参謀たちを悩ませていたがそんな中でザフトの上層部から一報が届く。
それはもしもの時のためにアフリカへの脱出準備を進めておけという命令であった。
507: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:46:43
CE71年1月15日。
奇しくも原作でカオシュン攻撃が開始された日にちであった。
戦力の終結を済ました連合軍はパナマ基地を起点として南米への本格的な侵攻を開始。
これに対し微力ながらも戦力を増強させていたザフト南米方面軍とそれに共同する南アメリカ合衆国軍が迎撃。
ここに南米侵攻/防衛戦が開かれた。
連合軍(大西洋軍)は予備パーツを組みあげ数を増やしたG
シリーズを中心にザニーやガンキャノンの改良タイプと鹵獲したザフトMSを効果的に運用し、電撃戦を仕掛けた。
ザフトはこれに対し、アンデス山脈まで後退し、事前に構築していた防衛陣地を展開。
頑強な山岳要塞を活かした防衛戦を行う。
またカリブ海の制海権さえ取られなければカリブ方面からの上陸攻撃を気にせずに済むためこの山脈防衛線は中々の頑強さを誇った。
カリブ海方面に関しては海上戦力では劣るが、水陸両用MSを始めとする水中部隊に関してはザフトも南米軍もこのために増産を続けてきたため纏まった数が揃っていたからだ。
いささかばかり練度には不安が残っているが、水中MSへの有効的な兵器が存在していない大西洋海軍相手には十分渡り合える算段である。
ザフト…というより南米の諜報網からの情報で大西洋連邦は未だ大洋のアクアジムのような水中に対応したMSを持っていないということがわかっていたためである。
このためザフト・南米の両司令官は数で劣れど負けるわけではないと心中の不安を押し殺しながらも部下の手前、表面上はこの防衛線に自信を持った発言をしていた。
しかし、そんなザフト陣営側へ思わぬ悲報が届く。
1月20日
ザフト水中艦隊半壊。南米合衆国海軍カリブ方面艦隊旗艦を含めた多数の艦船が撃沈または大破。同じく南米MS隊の敗退。
更に紅海の鯱ことマルコ・モラシムの弟であり、カリブ海の怪物の異名を持つザフトのエース、カルロ・モラシムの戦死。
最後にザフトと南米の艦隊を打ち破った大西洋によるベネズエラ方面への部隊上陸である。
これは単純なことで大西洋側も新型を投入したからである。
水中戦闘用のディープストライカーパックを装備したストライク4機とガンキャノンを改修したガンキャノン・アクア部隊の活躍とBUと大洋からもたらされた、アラビア海の戦いのデータをフィードバックした対潜部隊との連携によりザフトご自慢の水中部隊は壊滅したのである。
本来ならば数を活かせばどうにかなりそうなものであったが、隊長クラスや一部ベテランを除きザフトや南米のMS部隊の多くが新兵かそれに毛が生えた程度の腕前だったこと、連合のストライクの性能とそれに乗るパイロットたちの腕前が高すぎたこと、ガンキャノン・アクア部隊もMS新人とはいえ必要なだけの技量は揃っていたことが重なった結果である。
水中装備ストライクが優先して隊長と思しきベテラン勢を狩り、それにより指揮官を失った新兵達は拙い連携を断たれ各個撃破されてしまった。
無論ザフト・南米側のベテラン達も少数ながら奮戦したが、如何せん真っ先に狙ってくるストライクとの性能差によりゾノでは太刀打ちできず、撃破されていった。
カルロの乗るゾノ・ハイマニューバが単機で奮戦したものの結局は数に押され、最後は四方から魚雷を撃ち込まれ爆散した。
そして水中で負けたのならもとより数で劣っている水上艦隊の方でも勝てるはずもなく、ザフト・南米の水上艦隊はあえなく敗退。
これを第二次カリブ海海戦と称する。
508: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:47:14
ザフト・南米軍を退けた大西洋海軍はベネズエラ方面への上陸作戦を敢行。
無論ザフトや南米軍も航空戦力を差し向けこれの妨害に当たったが、大西洋の空母より発信した航空部隊により地上への攻撃を阻まれ中々上陸部隊へは効果的な攻撃を行えなかった。
ベネズエラに駐留していた少数の陸上部隊も攻撃を試みたが、主力をアンデス山脈要塞へ貼り付けていた状況では、数の差もあり上陸してきた部隊を留めることはできなかった。
これに対しザフト南米方面具司令官アロイス・クルーガー(ゾイド)は山岳要塞防衛線の放棄を決定。
防衛線をコロンビアからブラジルまで引き下げることとした。
これはパナマから侵攻してきた部隊とベネズエラに上陸した部隊に挟み撃ちにされることを避けるためである。
幾ら強固な山岳要塞といえば、挟み撃ちにされてしまってはそう長くは持たないからだ。
結局制海権を取られたことと山岳要塞線へと主戦力が出払っていたことからベネズエラの海外線一体は大西洋連邦の手に落ちた。
1月25日
ベネズエラに上陸した大西洋軍はトリニダード・トバゴを拠点化しながらもベネズエラを通りコロンビア方面へと殺到。
これに対し、ザフトはバクゥ部隊を中心として機動部隊による攪乱を仕掛け、その足を鈍らせる作戦に出る。
同時並行でパナマから攻め上げてきた大西洋の部隊も山岳要塞へ攻撃を繰り返し、ザフト軍の撤退の邪魔をした。
ザフト・南米軍においては撤退のための工作として要塞を爆破。
人為的な土砂崩れを起こし、それに巻き込まれた大西洋連邦軍は一時的にせよ戦力が削れ、指揮系統が混乱。
ベネズエラ方面の大西洋軍も地上における大規模なMS運用経験が少ないため、バクゥ部隊の動きに翻弄されその足が鈍ることとなる。
この隙にとザ・南両軍はペルー方面かブラジル方面へとその大多数が撤退に成功した。
MSの性能で負けていようとも運用においてはまだザフト側に一日の長があることを証明した。
なお錯乱作戦を仕掛けたバクゥ隊であるが、本体を撤退させる代わりに大西洋軍の執拗な追撃に晒され、ブラジル方面へと撤退する際にはその数を半減させることとなる。
この帰還できた半数の中には後にアフリカにて獣王の二つ名を持つこととなるバン・フライハイトとフィーネ・エレシーヌ両名のコンビが確認されている。
戦局はブラジルを中心とした地域へと移ることとなった。
509: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:48:02
2月4日
ブラジルの広大な熱帯雨林地帯(アマゾン)を中心にゲリラ戦を繰り広げるザ・南軍相手に大西洋連邦軍は苦戦を強いられていた。
全体的な戦況では大西洋軍優位ではあるが、地元に精通した南米軍の先導のもとザフト軍のMS隊がゲリラ的な攻撃を繰り返していたためである。
対するザフト・南米の両軍は大西洋の出血を強いりながらも、徐々に削られている自軍の戦力を鑑みて遅かれ早かれ敗北は免れないとの考えが強くなっていた。
中には勇ましいことを言い放つ者もいるが、その手の者たちすら内心ではそれが不可能なことが理解している状況である。
状況は膠着し、両軍ともに消耗戦となっているのが現状であった。
しかし、2月13日に自体は一変する。
奇しくも原作にて第二次ビクトリア攻略戦が起きた日。
業を煮やした大西洋連邦は前々から開発中であった量産機ストライクダガーを大々的に投入。
また同時並行で開発を進めていたダガー
シリーズの各バリエーション機も大量投入し、新型機による状況の挽回を図った。
それと同時にコロンビア、ベネズエラ、ペルーなどの三方面からの一斉攻撃を開始。
ここにアマゾン大侵攻戦と称される戦いが幕を開けた。
もとより正面から大西洋を相手にする気がないザ・南両軍はゲリラ戦にてこれに対応。
G強奪事件の雪辱を晴らすことへ燃える大西洋軍は新型機の力もありながら犠牲を顧みずに進撃。
大西洋連邦軍はゲリラ一個中隊に攻撃されたと聞けばその周辺地域一帯を数個師団を用いて更地にする勢いで攻撃を加え、徹底的に殲滅するという数と火力の暴力に打って出た。
ビーム兵器を標準搭載してきた量産機やそのバリエーション機を前にザフト・南米両軍の部隊は立ちどころに戦力がすり減らされていくこととなる。
不意打ちならばともかく、真正面から相手にするにはビーム兵器搭載の量産機というのは非常に厄介である。
初戦から活躍したG
シリーズも増産され、戦線へ投入。
PS装甲による実弾兵器の無力化、ビーム兵器標準搭載による高い火力、そして既存のどのMS(大洋は除く)よりも高い基礎性能とG
シリーズの各機はザフト、南米の兵士からは死神の如く恐れられた。
そして、その気風からか連携を重視しない新兵が多いザ・南軍と違い、大西洋のMS乗りは新兵ながら相互における連携がよく訓練されており、同じ数と状況下でぶつかり合った場合は火力の差も合わせてザ・南軍の被害が目に見えて大きくなっていった。
このことから開戦当初のコーディネイターの身体能力と高度な連携能力を併せ持ったザフト兵の姿はこの時点で既に少数派となっていたことがわかる。
ここに至って大西洋の大攻勢を防ぎきれないと判断した現地のザフト南米方面軍、南米合衆国上層部は戦力を集めての大逆劇を仕掛け、その隙に部隊をアフリカへ脱出させる方針へと切り替えた。
ザフトからしてみれば前々から計画していたことであり、南米合衆国のクーデター派からすればこのままでは首吊りは避けられないため臥薪嘗胆とアフリカへ脱出する思惑が働いていた。
両者の意見は一致し、まだ戦線が保てているうちにと戦力と物資の終結を急いで進めることとなる。
2月22日
ザフト・南米軍による逆襲作戦「南米に吹く熱風」通称サンタナ作戦の開始である。
大西洋軍は突然の反転攻勢に混乱する部隊が続出。
戦力の増強と共に経験の少ない新兵が増えたという弱点がここになって響いてきたのである。
結果的にであるが、ザフト、南米の両軍は攻勢に転用した部隊のうち約1割を失うという損害と引き換えに僅かながらの時間を確保することに成功した。
これは奇襲の混乱によって打撃を与えたはいいが、G
シリーズを始めとするビーム兵器搭載MSによる反撃によって出た被害であった。
大西洋軍に至っては目に見える損害が出たものの指揮官であるレビル大将の指揮のもとで迅速な立て直しと後方からの援軍による補充にて一週間ほどで数的な戦力は回復することとなる。
ザフト・南米軍はその一週間足らずを使いできる限りの戦力をブラジル、バイーア州サルバドルへ集結。
殿となる部隊を残し、準備していた船や潜水艦へと人員や物資、機材を詰めて順次西アフリカ・リベリアへと出港させた。
しかし、大西洋もこの動きを黙ってみているわけではなく、海軍を動員し、この撤退する船団を撃滅しようと試みる。
ザフト、南米の両軍はなけなしの海上、海中部隊を投入し、これを防ぐこととなる。
510: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:48:33
2月26日
南大西洋海戦勃発。
攻撃されたからでは遅いとザ・南両軍の艦隊が先に仕掛ける戦いとなった。
西アフリカへ向かう船団は幸運にも偵察に出ていたAWACSディンが大西洋艦隊を先に発見。
一度大西洋に攻撃に入られたら船団へ確実に被害が出ると考えたザ・南両軍は先制攻撃を
試みることとなる。
船団へは最低限の護衛を残し、艦隊そのものを分離。
まずは水中部隊による先制攻撃の後に時間差で航空部隊、そして最後に艦隊ごと突撃し、混戦に持ち込むという狙いである。
当の大西洋撃艦隊ではザフトの偵察機に艦隊を発見されたことから防衛体制に移行。
空中・海中への警戒を強めることとなる。
そして迎える両者の会敵。
水中戦ではガンキャノン・アクアのほかにダガーのバリエーション機であるアクアダガーを投入。
残念ながらストライクはいなかったが、ザフトの水中部隊と熾烈な戦いを繰り広げることとなる。
空ではスカイグラスパーを始めとした大西洋の艦載機部隊とザフト、南米のディンや戦闘機部隊と戦闘に突入。
空と海がどうにか戦えている間にとザフトと南米の海上艦隊は大西洋艦隊へ向けて突撃。
流石の大西洋艦隊もこれには驚き、脱出船団どころではなく目の前の敵艦隊への対応へと迫られた。
結局のところザ・南の連合艦隊はその戦力の7割を失う代わりに脱出船団の大半を西アフリカへ送り届けることへと成功した。
大西洋艦隊も少なからず被害を出したが、何より弾薬と兵士の精神的、体力的な消耗から追撃を断念。
死に物狂いで向かってくる敵の恐ろしさを再三再認識した戦いであった。
ザフト、南米の脱出船団は3月4日にザフト、北アフリカ共同体による護衛の下で西アフリカのリベリアへと辿り着くこととなる。
そして未だ抵抗の続く南米では決着が迫っていた。
3月3日
現地に残る決断をした南米合衆国クーデター派の幹部と一部部隊、そして流石に全員脱出しては体面が悪かろうと南米へ残り抗戦することを選んだアイロス・クルーガー南米方面軍司令官とその指揮下の殿部隊。
半ば意地で抵抗を続けていた両者であったが、戦力の大半を消耗するか、脱出させた今では大西洋の圧倒的な戦力相手に戦い続けることも敵わず、最後にはアルゼンチンのメンドーサ近郊に存在する山岳要塞へと追い詰められた。
降伏勧告も拒否し、大西洋軍の総攻撃の中を粘り強く耐え続けていたが、3月4日の西アフリカへの船団到着を報を持って要塞司令部は幾らかの大西洋部隊を道ずれに自爆。
アイロス・クルーガー司令は南米クーデター政権幹部と共にこの自爆にて死亡。
残存部隊は武装解除の後に投降し、ここに約2か月にわたって繰り広げられた南米攻略戦は終了した。
その後は散発的な抵抗を続ける集団を地道に排除しながらも、大西洋連邦へと亡命していた正統派政府を政権へと復帰させ、ここに南アメリカ共和国の正当な復興を宣言した。
大西洋連邦は受けた被害も多く、脱出船団を取り逃がしたのは痛かったが、今回の攻略戦により面子の回復に成功。
連合諸国に未だ大西洋連邦は健在なりと宣伝し、見事汚名返上となったのである。
そして、この南米の戦いの間にも世界は動いていた。
新ソ連、東アジアが主力を務めるコーカサス方面、そしてBU、AEUが主力の欧州方面である。
これらの戦場にも各国のMSが姿を現し、今まで苦しめていたザフトへと逆襲を開始する。
511: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:49:03
○諸々の設定
ザフト
モデルはアニメゾイドに登場したヘリック共和国のクルーガー大佐。
もとは大西洋連邦の軍人であったが、退役し友人の住むプラントへと身を寄せていた変わり者。
もと大西洋軍人のため大西洋における戦術、戦略に明るく南米戦においては散々に大西洋連邦軍を苦しめた。
最後はメンドーサ近郊の山岳要塞にて自爆。
プラントやザフトの上層部からは必ずアフリカへと脱出することと厳命されていたが、本人は現地に残ることを選んだ。
彼曰く「誰かがやらなきゃいけないこと」だったという。
なお後に獣王の二つ名で呼ばれるバン・フライハイトの亡き父ダン・フライハイトの友人であった。
彼が亡くなってからはバンの面倒は彼が見ており、バンからは父親のように慕われていた。
元ネタはアニメゾイドに登場する主人公。
大陸seed本家では霧の咆哮さんが設定を書いて登場。ゴブ押しさんの作品にも登場している。
こちらではアフリカの決戦の前に補充として南米に派遣されてきた新兵であった。
父親代わりのクルーガーの薫陶を受けていたため他の新兵よりも比較的マシであり、将来のエースとして期待されていた。
後にアフリカ戦線において専用のカスタマイズされた愛機のラゴゥ・ハイマニューバと相棒とフィーネと共に獣王の二つ名を得ることとなる。
戦争をどうにか生き残り、戦後では相棒であったフィーネと結婚。二児の子供に恵まれている。
こちらも元ネタはアニメゾイドに登場するヒロイン。
バンと同じく霧の咆哮さん設定で登場。ゴブ押しさん作品でも活躍している。
適性の少ないガンバレル使いの一人であり、高い空間把握能力を持つ。
NT的には感応型。良くも悪くも人の感情や思念を感じやすく、また思念を送り込みやすい。
戦後はバンと結婚し二児の母に。
フィーネ・エレシーヌ改めフィーネ・フライハイトである。
本作オリジナルキャラ。
原作にて活躍した紅海の鯱ことマルコ・モラシムの弟。
兄は強面だったが、こちらはハンサム系。女性にもてる。本人も割と軟派であった。
戦争序盤においてカリブ海海戦などで活躍。カリブ海の怪物(クラーケン)の二つ名を得る。
ザフトの誇る水中部隊のエースであるが、面倒見がよく部下の信頼も厚かった。
また部隊においての連携を重視しており、彼の率いる部隊は特に練度が高いことで有名。
第二次カリブ海海戦では愛機のゾノ・ハイマニューバを駆りながら部下達と共に奮戦。
しかし、新兵を庇いながらの戦いは流石の彼も厳しく櫛の歯が欠けていくように部下たちも脱落していき、ジェーン・ヒューストンの乗るストライクに致命傷を負わされる。
それでも、なお奮戦するが最後は大西洋の水中部隊に囲まれ四方から魚雷を撃ち込まれ愛機諸共爆散した。
512: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:49:35
大西洋連邦
大西洋連邦陸軍大将。ユダヤ系。
御存じレビル将軍…の同位体。宇宙(空)が銀英伝なら陸はガンダム系である。
残念ながら陸軍の人なので宇宙に上がってジェネシスで吹き飛ばされる…なんてことにはならない。
この調子でアフリカ戦線における大西洋連邦アフリカ派遣軍の司令官になる予定。
一件優しそうな好々爺に見えるが、その実態は大西洋連邦でも指折りのタカ派である。
MS開発推進派の一人であり、宇宙のGを強奪せしめたザフトへは内心怒りを溜め込んでいたため今回の戦いで随分とハッスルした模様。
戦後は諸々の仕事をし終えるとさっさと引退。本人曰く「老人がいつまでも偉い椅子に座っていては若人が育たない」だそうな。
大体は大西洋の誇るエース達である。
ムウ・ラ・フラガ、グラハム・エーカー、エドワード・ハレルソン、ジェーン・ヒューストン、レナ・イメリア、ステファン・ウィルシャー、テネス・A・ユング、バラニック・ジニン、イルムガルト・カザハラ、テンペスト・ホーカー等々。
513: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:50:15
○兵器設定
ザフト
マイウス・ミリタリー・インダストリー謹製の超電磁兵器。
原作では開発が間に合わず、ビーム兵器に取って代わられた次期主力兵装。名称はオリジナル。
威力は艦船に搭載されているレールガンには劣るが、既存のどの実弾兵器よりも高い貫通力を発揮する。
高い威力を持ちながらMSの主武装としても扱える低燃費を実現したことへはマイウス社の執念が感じられる。
去年のアフリカ・世界樹決戦前ほどからザフトでは新型の大容量バッテリーが採用されたことも合わさり、戦闘中においての燃費というものは殆ど許容範囲に収めることに成功している。
ジンやシグー、ディンなどの既存のMSでも運用可能であり、火力の底上げが期待できる。
優秀な兵装なのは間違いないのだが、初めて投入された実戦が宇宙においての世界樹決戦であり、主な相手となった大洋のMSがビーム兵器標準搭載のジムであったため如何せん分が悪かった。
そして地上においては南米でその威力をいかんなく発揮できたが、実弾兵器が通用しないPS装甲持ちのG
シリーズ相手にはこれまた分が悪く、今一活躍の場に恵まれない不遇な兵器である。
76mm重突撃機銃に代わる新しいアサルトライフル。
単純に口径が増しただけではなく、機構や弾倉の改良により連射速度や弾数なども上回ることに成功している。
度重なる連合の新型MS投入を警戒し、キャットゥス500mmを更に発展大型化させた武装。
弾数は低下したが一撃の威力と射程で勝る代物。
マイウス社製の電磁狙撃銃。
既存のスナイパーライフルに代わる兵装であり、パークス
シリーズの狙撃銃版。
レールガン相応の射程と威力、命中率を誇り、評判の良い一品。
バルルス改特化重粒子砲を大型化、改善した兵装。
大型化した恩恵として威力と弾数が上がっており、大型兵装らしい攻撃力を持つようになった。
その反面ただでさえ悪かった取り回しが更に最悪になったため、運用する際には注意が必要である。
514: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:50:58
MSその他
ゾノを高機動化させた機体。機体各所へウォータージェットを追加しており、水中における機動性を格段に上昇させている。
また背部へ展開式のミサイルポッドが用意されており、MS形態ではよく見られる肩武装のように両肩の上へせり上がって正面へと射線を確保する。
このポッドは対空、対地のほかに装填すれば魚雷も撃てる優れものである。
両手のクローはヒート化機能が追加されており、敵を切り裂く時には威力の底上げができるようになった。ただし多様するとクローの耐久が低下するので注意が必要である。
なお単純な出力不足によりビームサーベルとの鍔迫り合いは極短時間しかできず、基本厳禁となっている。
こちらはグーンを高機動化させた機体。何でもかんでも高機動化すればいいってものじゃないが、手っ取り早い強化がこれくらいなのである。
ゾノと同じく各所にウォータージェットを追加し、水中における機動性を高めることに成功した機体。
両手の魚雷発射管を取り除き、ヒート化機能が付いている接近戦クローを装備。
足りない火力は背部への多目的ミサイルポッドで補うこととなった。
なおこのポッドは機体の形状の関係上、MS形態では正面に撃てず頭上に撃ちだし、その後降り注ぐ形式となる。もしくはズゴックのように腰を曲げて無理矢理射線を正面に向けるか。
ディンの高機動型モデル。連合が繰り出してくる高性能戦闘機に対抗する形で改修された。
もとより単純な速度では敵わないためスラスターの追加などによって空中においての運動性を上げた。
操縦性はよりピーキーになっているが、今までのディン以上の動きを、より突発的にこなせるようになったため、連合の戦闘機乗りからは予測できない動きをする機体として注意されている。
最近ではザフトにおいても真っ当な戦闘機開発が進んできたため、ディン共々制空任務よりも対地攻撃、援護任務などへの割りあいが多くなった。
ジンへ追加装備のアサルトシュラウドを装着させた機体。
全体的に火力と防御力が上がっており、パージ機能も有する。
また各所に追加装甲と共にスラスターも装備されており、重装備らしからぬ機動性も発揮する。
代物自体は単純なため割と初期から運用されており、初めての投入は月のグリマルディ戦線であった。
地上では重力により単純な機動性が下がるため余り使用されておらず、もっぱら宇宙軍にて使用されている。
今まで出そう出そうと思いながら忘れていた機体。
515: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:51:28
ザフトの開発した戦闘機。
地上に降りた際に自軍のインフェストゥスが余りにも非力すぎたために連合のスピアヘッドを基にして開発した。
割と早期に開発されており、初期の地上戦6月頃から戦線へ投入されている。
スピアヘッドの設計を流用したマイナーチェンジ機のような機体ではあるが、それに準じた性能は獲得しており、ザフトのみならず南米やアフリカ共同体、親プラントな中東諸国においても生産されている。
現状では滞空でき、運動性が高くドッグファイト能力に優れるディン、ボズゴロフ級などへも折り畳み収納できるインフェトゥスと折り畳みはできないが、単純な制空戦闘機としてのメッサ―という住みわけがなされている。
性能的には悪くないのだが、昨今は如何せん連合側もスカイグラスパーやセレイヴンソードなどの次世代戦闘機を繰り出してきているため性能的にも分が悪くなってきている。
元ネタはスパロボOGに登場するF-28メッサ―。
ザフトの開発した新型戦闘機。
完全埋没式コックピットに移動速度を調整しやすくするためのフレキシブル翼(可変翼)、内臓式兵装と既存の戦闘機とは全く違う設計の戦闘機。
少々お高くつくが、その性能は連合のスカイグラスパーやレイヴンソードなどとも互角に渡り合えるなど中々のものである。
こいつの開発、投入により制空機としてのディンは完全にお役御免となり対地攻撃機に転向することとなる。
投入がアフリカ・世界樹決戦以降というザフトが押され始めた時期のため様々な戦線にて八面六臂の活躍をしたが、結局のところ数の差に押されて戦局を覆すまでにはいかなかった。
しかも、アッシマー投入後は火力面でも太刀打ちできなくなるため、なおのこと劣勢を強いられることとなる。
南米やアフリカの空ではこいつが活躍しており、劣勢という状況も相まってザフト、アフリカ、南米残党、中東残党兵問わず多くのエースパイロットが生まれ、消えていった。
ここは円卓。どこでも円卓。死人に口なし。
もとネタはスパロボOGに登場するF32-シュヴェールト
516: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:52:00
連合兵器
アズラエルの鶴の一声で開発された水中専用パック。
アニメの水中戦回を思い出し、専用のストライカーパックさえあればストライクでもそこそこ水中戦を行えるのでは?との考えから生み出された。
両足や背部に推進用のウォータージェットが取り付けられており、両肩には魚雷発射も可能な多目的ミサイルポッド。
携行武器としてはディープフォビドゥンが装備するようなモリ(トライデント)やアクアジムが持つようなマルチミサイルランチャーである。
投入された第二次カリブ海海戦では練度に不安の残るガンキャノン・アクア部隊の代わりにエドやジェーンの乗ったディープストライクが率先してザフトのベテランと思しき機体を撃破し、戦いを勝利へと導いた。
なお上陸後は武装を換装して地上部隊の一員として参戦している。
ガンキャノンの頑強な装甲に注目して改修された水中仕様。
脚部や背部などに推進用のウォータージェットを装備し、両肩のキャノンはマルチプルランチャーへと改修され魚雷を撃つことができる。
また武装も手持ちには魚雷の発射できるミサイルランチャーなどに変えており、水中戦に特化した仕様となっている。
本来は水中機を開発するためのデータ収集を目的として開発された機体であったが、南米攻略戦が前倒しされたことにより急遽増産され、投入する羽目になった機体。
乗っていたパイロットたちの腕はいささか不安を覚える程度であったが、元前の重装甲のため多少の被弾ではびくともしなかったからか被撃破率は低い。
もとネタはガンダムサンダーボルトに登場したガンキャノン・アクア。
ダガーの水中戦仕様機。流石にガンキャノン・アクアのみでは不味いということで開発されていた機体。
フォビドゥンブルーやディープフォビドゥンまでの繋ぎ兼ローを兼ねる機体という目論見もある。
脚部や背部のウォータージェット、携行武器や肩には魚雷も撃てる多目的ミサイルランチャー。
右手に折り畳み式の近接戦用クロー、左手に盾兼用のハンドアンカー。
そして接近戦用にはトライデントと無難な装備と性能を持つ。
ザフトのグーンやゾノ相手には良い戦いをするが、ハイマニューバタイプ相手には機動性で分が悪いため数と連携を活かして戦った。
ストライクダガーのほかには105ダガーやデュエルダガー、バスターダガーなど。
他にもキャノンダガーやらダガーストライカーやら試作機と兼用されているような機体も幾つか投入されている。
517: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:52:37
大西洋「成し遂げたぜ」
BU「やればできるやん。ほんじゃその調子で今度はアフリカに逝ってみようか」
大洋「ままええやろ。及第点や。次はアフリカ期待してますね」
大西洋(´・ω・`)「はい…」
518: トゥ!ヘァ! :2017/01/22(日) 11:54:07
投下終了
大西洋エース大集合。
そして戦闘機を開発してディンが対地攻撃機になるザフトという…
こんなザフト前代未聞ではないだろうかw
次は欧州やロシアあたりの戦いの描写ですかね。
同時期にそこらで何が起こっていたかの。
最終更新:2023年11月05日 15:49