634: ゴブ推し :2017/01/23(月) 18:56:32
GTA-L-01 ゴドウィン
頭上高:14.8
重量;36.4t
装甲材:チタン合金(重要部ルナチタニウムα)。
動力:バッテリー
出力:860kw
武装:90㎜マシンガン、360㎜バズーカ、ヒートブレード、左椀部ヒートロッド、対ビームシールド、右椀部内蔵20mm機関砲、頭部12・7㎜チェーンガン×2。他多数。
アクタイオン・インダストリーが大西洋連邦、南アメリカ合衆国と共同開発した小型汎用MS。
アクタイオンはゲルフィニートの失敗……企業独自開発の限界。各国MSとのパーツ共用率の低さに伴うランニングコストの増大、稼働率の低下を解決する為、そして市場参入の為に国家のバックアップを得たMS開発プロジェクトへの参画を申し出たり、或いは共同開発を持ち掛けた。
しかしMS開発では後発であり、技術で大きく劣るアクタイオンに見向きする列強国…もしくは軍需企業はなかった。だが、アクタイオンは諦めず技術蓄積を行いながら機会を伺った。
そして76年。ユーラシア連邦がゴブリンⅡを開発し、この小型MSを南アメリカ合衆国が欲したという話を耳にして、これに目を付けたアクタイオンは南アメリカに小型MS開発を持ち掛けて、大西洋連邦にも打診した。
これに南アメリカはダメ元に乗り、大西洋は小型MSに懐疑的であったが、資金・人材の殆どをアクタイオンと南アメリカが負担する事から了承。規格共用の為の最低限の技術開示を行った。
こうしてアクタイオンはMS市場参入の為のハードルを何とか一つ飛び越える事に成功する。
本機は、小型MSというゴブリンが先の大戦で示した伏撃・潜伏任務。ゲリラ戦などの非正規戦に高く対応できる機体を目指して開発された(勿論、安価で生産性・整備性が高く、操作性も良好という事も)。
その為、全高15m、重量30t台で高い機動性、索敵能力が仕様に求められた。
これにアクタイオンは先ずゲルフィニートの完全な踏襲を破棄。一から設計を行いつつ大西洋から提供されたゴブリンの解析データを参考。出来上がった素案に大西洋規格を取り込んで設計を進める。
そして一年後の77年。試作機が完成する。
評価試験の結果、ゴブリンに匹敵する性能を一応示し、現行の大西洋機よりも格安であった事から正式採用され、大西洋及び南アメリカ両国で量産が開始される。
本機の特徴としては先ず小型である事、ゲルフィニートから受け継いだ頭部ユニットを持つ事、そしてグティに見られるクローラユニットを装備する事である。
小型である事に関しては今更説明するまでも無いので割愛するが、頭部ユニットはゲルフィニートの物を発展・改良した物であり、5つのカメラアイ・センサーによって高い索敵機能を持ち、一部を除いて当時の大西洋の新鋭MSをも上回る目標捕捉能力を示し、アクタイオン製MSの象徴的な部位として今後も継承される事となる。
クローラーユニットもまたグティ
シリーズから見られれるアクタイオンの特徴であり、本機に通常の二脚MSにはない高い機動性・走破性を与えている。無論、大洋のドムタイプなどの核熱ジェットによるホバー走行には速度面で大きく劣るが、構造が容易でコストが安く低燃費で静粛性も勝り、一部分に置いては優れている所がある。
ただ、本機に採用された理由は、本体部分のみでは機動性にゴブリンに勝れなかった為であるが…。
本機はバッテリー稼働であるものの、融合炉搭載のゴブリンに匹敵するジェネレータ出力を持つが、消費電力の大きさが故に流体パルス駆動を組み込む事が出来ず、機動性・運動性に直結する駆動系出力で劣る事となり、ゴブリンと比較して八割未満となっている。
これは奇しくもコウブとグティの性能差(互いに初期型)に似通っており、アクタイオンにとって何とも皮肉な形となっている。
しかしクローラーユニットの装備によって走破性には勝り、スラスターを使用せずに高い機動力を持てるのはゴブリンに対して大きな優位があると言える。
カタログスペック上では、クローラーによる最高速度は180kmほどで、3秒でその最速値に至れるとの事。
635: ゴブ推し :2017/01/23(月) 18:57:20
動力のバッテリーに関しては、大戦中のダガー系の物を転用。これは一応発展・小型化しているものの、大西洋陣営の殆どの機種が核エンジンへ移行した事によって大きな発展が見込めずにあり、大洋・ユーラシア陣営が開発し今も発展し続けている超高性能バッテリーには遠く及ばず、前述の駆動系出力の問題にも繋がってビーム兵器の仕様も困難となっている。
装甲材については、ややコストは嵩むもののルナチタニウムを一部使用。これは視界の悪いジャングルでの不意の遭遇や待ち伏せなどのゲリラ戦・非正規戦に備えて防御力を一定以上に持たせる為である(ただしルナチタニウム装甲材は大西洋の関連企業が全面生産しており、アクタイオンは未だ関与出来ずにいる)。
また状況や作戦によっては、リアクティブアーマーや中空装甲も付け足す事もある。
内部構造・パーツは頭部とフレームを除き、コストを抑える為に有り余っている旧式のダガー系列の物が多く流用されているが、アクタイオンが設計した新規のパーツの組み込みによってゴブリンには劣ったものの、デュエルダガークラスの運動性能を獲得する事に成功している。
だが冗長性・拡張性はゴブリン同様に考慮されてはおらず、現場の状況・配備先への環境対応が精一杯である。ただ一応、ダガー系のパーツを流用している事から将来的にはウィンダムが陳腐化の際は一部構造を変更する事で、そのパーツが組み込めるとも見られてはいる。しかしその時期であれば、新型の小型MSの開発に目途が立っているであろう事から、余り意味のない過程である
武装についてはアクタイオン製の実体弾兵器を主に使用する。
新たに見られるヒートブレード、ヒートロッドは大西洋からの提供データからグフの物が参考にされた。
また対ゲリラ戦を想定して右椀部にはPSやプチモビ対策に20㎜機関砲が内蔵され、頭部には12.7㎜チェーンガンを始め首回りに多様な対人兵器が搭載されている。
ちなみに本機用に弾倉型パワーパック(バッテリー)が付けられたビームライフルも開発されたが、微妙な出力・威力であった為に試作品数丁のみで生産が打ち切られている(一応、ストライクダガーの物と同等であったとされる)。
バックパックは換装システムを採用しているが、機体サイズの問題から従来の物は使用できないが、内部構造やパーツは可能な限り共用化が図られている。
これらは従来の物とは異なる事からストライカーシステムとは呼ばれず、ゴー・システムと呼ばれている。
各種バックパックは、
- 折り畳み式長々砲身220㎜レールキャノン一門、6連装多目的ミサイル発射筒搭載型の「トライデント」(右肩から砲身が伸び、左背面に発射筒アリ)。
- 180㎜リニアキャノン二門、6連装多目的ミサイル発射筒搭載型の「ウォーハンマー」(両肩に砲身が乗る形、長砲身・短砲身の両タイプがアリ、発射筒は背部中央)
- 57㎜ガトリング砲二門搭載型の「ファランクス」(同上両肩)
- 57㎜ビーム砲二門搭載型の「アキュリス」(同上両肩、中央にビーム砲用の外部バッテリーがアリ)
- アグニ一門搭載型の「フランベルジュ」(右肩から砲身が伸びて反対側にアグニ用の外部バッテリーがアリ)
等がある。
これらのバックパックが飛び道具で固められているのは、本機は伏撃・奇襲以外での近接格闘戦は推奨されておらず、対MS戦ではクローラーでの機動性を活かした射撃戦が最も望ましい戦闘方法とされている為である。
またアクタイオン製の頭部ユニットの高性能センサー類を活かした支援砲撃・狙撃も理由に挙げられる(驚くべき事にMS技術で後発のアクタイオン社であるが、本機は大戦中の対空ザウート以上の目標捕捉能力を有している。この点に関してはゴブリン以上と確実に言える)。
77年にロールアウト。
ゲリラへの対処の為に南アメリカ陸軍が採用している他、東アジア共和国も同様の事情で採用。大西洋連邦も安価な支援機…その使い勝手の良さから主に移動式対空砲として採用している。
型式のGTA-L-01の〝L〟は小さい事からLittleから取っている。
本機の採用によってアクタイオンはMS市場…大西洋陣営に参入する事に成功。今後は本機で手にしたノウハウを生かし、ゴドウィンの発展機・後継機の開発とゲルフィニートの後継機開発に乗り出す。
また関連技術としてMS用センサーや電子兵装を特色を示した事で各国から注目が寄せられ。大西洋陣営が疎かにしているバッテリー技術も補う事になる。
636: ゴブ推し :2017/01/23(月) 18:59:48
以上です。
大西洋陣営版ゴブリンというべきこのゴドウィンは原作では目立った活躍のなかった∀が元ネタの機体です。しかも弱体化改造仕様の方。多分のパイロットの方が記憶に残っている人が多いと思います。
あの二人、自分は結構好きなキャラでした。主人公たちを引き立てて物語を盛り上げる見事な脇役でしたし、悪党に成り切れない根が小物でごく普通に善良な所も憎めず中々に好ましかったです。
この機体の原作との外見の違いは、本文にある通り頭部がゲルフィニートに近くて拙作オリジナルのサイコロの5の目のセンサーになり。両腕はダガー系列を短く切り詰めた物に。そして脚部にグティのクローラーが付いてます。この頭と脚部のパーツでアクタイオン製の特色を持たせました。
バックパックについては皆様それぞれのイメージにお任せします。このバックパックは頭部の高性能センサーとの組み合わせから見ての通り、拙作の対空ザウートに近い…いえ、それ以上の迎撃と狙撃能力を持ちながらクローラーで高速移動可能な対空兵器として使え、全高も低さから森林部に身を隠しカモフラージュを施せば潜在的な脅威として結構厄介な代物になると考えてます。
まあ、尤も本文にある通り、旧式のダガーのパーツで機体が構成されているので戦後のMSに距離を詰められたら基本アウトなんですが。砲撃能力以外は対ゲリラ・ゲリラ戦特化の機体としてますし。
あとアクタイオン製の20m級の汎用機、宇宙用機は良い元ネタが無いか模索中です。こっちはゲートネタのコペルニクスのやらかしに大きく関わりそうなので少し慎重に考えてます。
本当はその設定が出来た後に投下した方が良かったのでしょうが、良いネタが思いつかなかったので早々出来たゴドウィンを投下する事にしました。
それと、少し前にナイ神父氏が大洋のMS設定を公開されてザクやドラッツェなどのジェネレータ出力が1720kwとなっていた為、流石にゲルググなどがこれより低いのは拙い、ザクがフリーダム以上になってしまう、と思ったので設定を改訂し…
ゲルググ、ギャン共に1440kwでしたのを1900とします。
これに合わせてゲルググJ(A.L搭載型も)とギャンKも2100までに。
戦後のリックディアスとガルバルディも2200~2300までに。ガーベラはR・ジャジャは100ずつ上げる事にします。ガーベラ改はナイ神父氏の上限もあって3000のままにしますが。
あとゴブリンもそのままですね。一応、南米編を経て出力を今回のゴドウィンと同等以上にする予定ですけど。
まあ、こう改訂すべきと思ったのはナイ神父氏が設定を詳しく公開される前に元ネタのゲルググを参考にしつつその後の機体も設定していたからなんですよね。設定当時はここまで原作と異なるとは思ってませんでしたので、ナイ神父氏の設定が出た後はある意味ビックリでした。
で、大戦中のMS設定を公開されてから結構悩んで改訂としました。これも辻褄合わせのようなものです。
と言ってもジェネレータ出力に関してはそう大きく拘る必要もない気もしますが一応です。ガンダムではこれが性能の目安の一つなので。
どっちにしてもリックディアス、ガルバルディでマラサイクラスでも大洋では旧式扱いで実際はより恐ろしい機体が控えているという……まあ、大洋なら是非もないよネ!…取った所ですが。
もう一つ、武装面で頭部イーゲルシュテルン改とつい書いてしまいますが、こっちも60㎜バルカンにした方が良さそうですね。60㎜だと弾数が少し不安ですが。
ただ威力は、戦後は大洋・ユーラシアはルナチタニウムを弾芯を使った凶悪な物になってそうで少し怖いですが。
最終更新:2017年02月12日 21:46