755: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:02:38
大陸seed アナザーストーリー その7 反撃
南米において大西洋連邦と南米合衆国&南米方面ザフトがドンパチしている最中の2月。他の連合諸国も動きだそうとしていた。
CE71年2月5日
コーカサス戦線。具体的にはイラン、イラク、シリアあたり。既にコーカサスというより中東ではあるが。
ザフトコーカサス方面軍およびそれと連携する親プラント中東諸国軍に対し、新ソ連・東アジア・連合より中東諸国からなる大規模な連合部隊が攻勢を開始した。
この攻勢に連合側はMSを投入。東アジアのティエレン、新ソ連のドートレスなどの新型が多数投入され、鹵獲機やザニーにガンキャノンといった既存の機体もこれらのMSと共に主力を務めた。
大洋MSのような次元の違う性能、大西洋MSのようなビーム兵器やPS装甲などはないものの主な仮想敵としてジンを倒せる程度を目標として開発された新ソ連と東アジアのMSは未だ数的な主力としてジンの派生形を使っているザフト相手に効果的に戦果を挙げた。
無論ザフト陣営側も黙っているわけではなく、ザウートの改良タイプによるビーム攻撃、バクゥによる機動戦など己の優位に立てる戦いを仕掛けた。
だが、連合側の両国は尋常ならざる物量にてこれに対抗。
一個小隊で勝てないなら五個小隊とばかりに、全戦線にてザフト側の3倍から5倍ほどの戦力で圧し潰しにかかる。
結局のところ新ソと東アの鋼鉄の津波とも取れる物量攻勢にザフトは耐えきれず、各地で戦線が崩壊する羽目となった。
バクゥを中心とした機動部隊は幾度となく連合側へ手痛い打撃を与えていたが、物量という余りに単純な力技でその損害を補った連合側がそのまま押し切った形である。
ザフトコーカサス方面軍のアルフリード・ガランド司令官は練度に不安の残る新兵が多いというハンデを鑑みてもよくまとめ上げ戦ったが、最終的に3月半ばにはエジプトのカイロまで押し込まれることとなる。
連合側も戦力整理のためにイスラエル付近にて進撃を停止。ここに一時的な睨み合いとなる。
なお道中の親プラント中東諸国はこの鋼鉄の軍団によりことごとくが踏みつぶされた。
また下手に戦力が残りゲリラ化することを恐れた新ソ連、東アジア両国と長年の対立で恨み骨髄な親連合中東諸国により徹底的な狩り出しも行われ、5月までには中東における組織的な抵抗は終結することとなる。
進撃と停止したのもこの狩り出しへと集中するためである。
またザフト側においてはここまでの敗走の際に同じく敗走中の中東諸国の軍勢を幾つか球種しており、制圧後の中東におけるゲリラ狩りに際し、親プラント的な多くの中東諸国部ガランド司令官は戦力増強のため彼らを積極的に受け入れ、中東駐留の際の経験を活かし敗走してきた彼らをよくまとめ上げ、敗残兵をいっぱしの軍集団へと変えさせることに成功する。
とは言え、異なる文化、宗派、価値観を持つ彼らをまとめることは当然の如く苦労し、その後も起こる諸々の衝突などは彼やその幕僚集団を悩ますこととなる。
呉越同舟とはいうが、だからと言ってすぐさま仲良くなれるわけではないのだ。
756: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:03:13
同年2月初めの欧州においても同じように連合軍の反撃が開始された。
主力となったのはBUとAEU。対するはザフト欧州方面軍。
欧州においては主に地中海における海戦とザフトが占領するイベリア、イタリア両半島における陸戦の二つの戦いにわけられる。
まず連合軍側はBU、AEU共に新型MSを中心として部隊を主軸に陸と海からの両面攻撃を行った。
BUとリーオー、AEUのゲイレールは共に高い性能を示し、ザフトのジンタイプやシグータイプ相手に優位に戦闘を行った。
特にBUの投入し、ゼクス・マーキスを始めとしたエース達が乗ったトールギスはその高い性能を存分に生かし、多大ななる戦果を挙げた。
しかし、ザフト軍もこれへ激しく抵抗。
ザフトがピレネー山脈やアルプス山脈などの自然の要害を利用していること、またBU軍やAEU軍が新ソ連や東アジア並の物量を揃えられないことなどが重なり陸上では一進一退の戦いが続くこととなる。
反して海戦において、当初は水中MSを保有しているザフト軍が優位と思われていたが蓋を開けてみればむしろ追い立てられる側となっていた。
BU軍が主力となって行われたスペイン侵攻に伴う海上からの援護または上陸作戦と、これを阻止するザフト水中部隊との間で行われた2月9日のビスケー湾の戦いにおいて、BU軍がリーオーと同時開発を行っていた水中MSキャンサー、パイシーズを投入。
この両機種の大々的な戦線投入により一点ザフトの水中部隊は苦境に立たされる。
性能的にはガンダムタイプ程の隔絶したものはなかったが、水中戦に特化させたためグーンやゾノのハイマニューバ機にも余裕で追いつけるほどの機動性を持つキャンサー、重武装で上陸もできるパイシーズ相手では既に旧式化してきているグーンでは太刀打ちできず、ゾノでも正面からでは機動性の差でキャンサー相手には分が悪いとザフト部隊は苦戦。
結局ザフト水中部隊は奮戦したが、数の差もあり敗北。
この戦いによって大打撃を受けたザフト欧州方面軍の水中艦隊は地中海へ撤退。
連合上陸部隊は艦隊の援護もあり、スペイン、ビスケー湾沿いの海岸地域へ上陸開始。これをザフト側も迎撃したが、ピレネー山脈側への攻撃も同時に行われており、最終的には海岸側へはそこまで多くの戦力を避けなかったザフト側が連合部隊の上陸を防げず、イベリア半島における戦線は後退することになる。
この後はスペイン全土において両軍の戦いが繰り広げられることとなり、中心に位置する重要都市であるマドリードなどは幾度も両軍によって奪い奪われを繰り返されることになった。
またこの一連の動きによりイベリア半島においての戦いはビスケー湾を始めとした大西洋方面における制海権は連合側が握ることとなり、一方のザフトの水中艦隊はジブラルタル基地を中心として、大西洋方面におけるゲリラ的な通商破壊へ専念することとなる。
同時期のイタリア半島と地中海においてはAEUが主軸となり戦闘が行われていた。
イタリアにおける戦闘ではアルプス山脈が邪魔となり、侵攻ルートが制限された結果、スロベニア方面における戦闘が激化していた。
イタリアと南欧諸国の間に存在するアドリア海においてはAEUの残存艦隊とザフトの地中海部隊が激突していたが、ここでも連合が水中MSを投入しており、ザフトの水中部隊は今までとは勝手の違う戦いを強いられていた。
新ソ連から提供され、AEUが投入したドーシートは性能としては平凡もいいところであるが、幸いこちらの部隊では紅海やアラビア海において大洋の水中MS隊と戦った経験を持つ兵士が多かったため、対応は早かったが、今までのような一方的な戦いとはいかなくなっていた。
このイタリア方面において戦況が変わるのは2月も半ば過ぎ。
地中海から戦力の増した新ソ連地中海艦隊がボスポラス海峡を抜けてエーゲ海へと進出。
同時にアドリア海、イオニア海においてもAEU海軍の動きが活発化する中、ザフトはどうにか戦力を抽出し、新ソ連艦隊のエーゲ海進出を防ぐために出撃した。
757: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:04:20
2月30日。
エーゲ海海戦勃発。
結果だけ言うのならばザフトは敗北した。
AEUと違い、自前で大量の戦力を用意できる新ソ連の海軍はアドリア海で投入されているドーシードの倍以上の数を用意し、ザフトの水中部隊に対抗。
対MS用に確立された対潜哨戒機との連携戦術も効果を発揮。ザフトもエーゲ海に広がる小島に小規模な隠蔽基地などを増設し、ディンなどの航空部隊とも連携しながらゲリラ的に攻撃を仕掛けていたが、如何せんトルコやギリシャなどが連合勢力圏のため、両地域から飛んでくる護衛の航空部隊に挟まれザフトの航空部隊は効果的な活動が行えず、水中部隊も新ソ連の対潜部隊と水中MSに散々に狩り出されてしまった。
結局のところ3月4日にはエーゲ海方面からザフト部隊は撤退し、新ソ連の黒海艦隊の地中海進出を許すことになる。
この新ソ連艦隊地中海進出の報を受け3月10日、ザフト上層部は欧州方面からの全面撤退を決定。
イタリア、スペインなどから順次アフリカへと撤退を開始した。
しかし、これを見過ごす連合軍ではなく、3月12日。スペインではBU軍が新型MSエアリーズを投入。
空中における高い機動性と格闘戦能力、滞空能力を誇るこの機体は既存の航空部隊と連携し、ただでさえ押され気味であったザフトの航空戦力を瞬く間に駆逐。
海だけではなく、空でも負けたザフトは空海からの攻撃を受けながらBU軍陸上戦力の攻勢を防ぎきれるはずもなく各地で敗退。
撤退が決まったばかりではあったが、散々な目にあいながらイベリア半島におけるザフトはジブラルタル基地へ集合。
殿となる部隊を残し、ジブラルタル海峡を通りながらもアフリカ方面へと撤退した。
なお、この際BU軍も陸海空全力を上げ基地へと攻撃したが、殿となった部隊からの激しい反撃にあう。
決死の覚悟で抵抗を行う彼らの闘魂精神はすさまじく、少数ながらベテランを中心に組んだ彼らの部隊は幾度もBU軍の攻勢を跳ね返し、最後は撤退する際に海を渡れないからと無限軌道式の陸上戦艦ごと特攻。少なくない数の連合部隊を道ずれにし散ることとなる。
他の連合諸国よりも地上においての実戦経験が一歩劣っていたBU軍はこの抵抗により少なくない被害を受けてしまい追撃するだけの余力を失う。このために撤退するザフトの部隊の多くを逃してしまうこととなる。
イタリア方面においてはAEU軍からの執拗な追撃を幾度も受けながらもシチリア島へと撤退。
このままチュニジア方面へと最短ルートを通り撤退する手はずであったが、イオニア海においてAEUの残存艦隊と地中海へ進出してきた新ソ連の黒海艦隊とぶつかり合うこととなる。
ザフト側は既に満身創痍な状況では攻撃を受ければ防ぎきれないと判断し、残りの水中部隊と航空部隊を総動員し、先制攻撃を仕掛けることを狙う。
対する連合側は新ソ連艦隊とAEU艦隊が合流し、戦力差を活かし一気に圧し潰すことを狙った。
758: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:05:02
3月20日
濃霧の立ち込める天候の中、合流したばかりのAEU艦隊と新ソ連艦隊へザフトの航空部隊が襲い掛かった。
これは濃霧により視界が悪くなっているため発見が遅れたためであった。
この奇襲によりAEUと新ソ連の連合艦隊が浮足立ったところをザフトの水中部隊が強襲。
直衛の水中MS部隊を易々と突破し、艦艇への直接攻撃に成功する。
この攻撃により特に混乱が見えたのがAEUの艦隊であり、初めての攻勢によって初戦と違いザフト相手に押し気味の中で慢心気味であった彼らはザフトからの反撃に浮足立っていたためである。有体に言うと嘗めていたのである。
更に運悪くAEU艦隊側の旗艦が艦隊司令官ごと沈んでしまい、指揮系統は更に混乱。このため新ソ連艦隊まで効果的な迎撃を行えず、最後には散々に暴れたザフト部隊の大半を取り逃してしまうこととなる。
流石にこれは黙っていられないと新ソ連側は混乱するAEU側の艦隊を無理矢理まとめ上げ指揮系統を一本化。しかし、この作業に丸一日費やしてしまうこととなる。
後日になり復讐に燃える連合艦隊はシチリア島へと進行するが、既に時は遅くザフトの部隊の大半はチュニジアへ撤退。
まんまと逃げられた新ソ連艦隊の指揮官は地団太を踏み、遅れる原因となってしまったAEU艦隊の指揮官(司令官戦死に付き次席幕僚が昇進)は青ざめたという。
後にこの戦いはイオニア海海戦と称された。
この二つの戦いにおいて欧州、そして地中海の殆どは連合側の手に戻ったがザフト欧州方面軍の戦力の殆どはアフリカに逃してしまい、アフリカ戦線が激化する要因の一つとなる。
そんなアフリカ戦線ではるが、4月頃には大洋からとある機体が戦線へと投入される。
連合側からは空の勇者。ザフト側からは円盤の悪魔と恐れられることとなる可変MSアッシマーの登場である。
759: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:06:37
○設定諸々
両軍ともに初戦を除き今までこれといった大規模な戦闘がなかったため。他の連合諸国と比べ地上軍の実戦経験では劣る。
また今回の戦いではイベリア半島において一月ほど泥沼の戦いを繰り広げたBU軍はともかく、AEU軍の方は進路こと限られていたがジン相手に基礎性能で勝るゲイレールを用意していたこともあり、基本優勢であったため戦いの後半からは慢心する兵士が増えていった。
これはMSという対抗できる力を得たことと今まで溜まっていた鬱屈した思いが合わさった結果である。
そのしっぺ返しがイオニア海海戦における混乱の極みであり、この醜態のため新ソ連からの評価を著しく下げることとなる。
これは同時期にイベリア半島において戦っていたBUがこれといった醜態を見せなかったことと、少々暴走気味ながらも中東において戦果を挙げた東アジアと対比されたためでもある。
後のアフリカ戦線ではこの失態の挽回するために奮戦することとなる。
因みに大西洋からは仲間を見つけたような目で見られた。
南米方面軍に次練度の高い人員が集まっている。とはいえこれはアフリカとコーカサスのザフト軍が大打撃を受けたことによって結果的に残ったベテランが一番多くなったということであったが。
主にイタリア方面とスペイン方面に分かれており、水中艦隊も大西洋方面と地中海、紅海方面の二つに分かれている。
イタリア方面軍司令官はカール・リヒテン・シュバルツ。
イオニア海海戦では自ら強襲部隊を率いていたが無事に生き残りアフリカへ撤退した。
スペイン方面軍司令官はボルキュス・デュッセンルドルフ。
司令官自ら殿部隊を率い、奮戦したが最後は乗艦と共に特攻、自爆した。
ザフトの指揮官がよくMSに乗り前線に出ているのはザフトがその設立年数の浅さ故にしっかりとした指揮系統が確立されていないためと、昨今は新兵の割合が多く、士気を取れるベテランが減ってきたための苦肉の策である。
原作より3倍以上の人口があるとはいえ、ザフトにはまだまだ人が足りないということの悲しき証明。
760: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:07:19
ザフト
もとネタはゾイドに出てきた同名の人物であり、ガイロス帝国の少佐(後に大佐)
ザフト欧州方面イタリア半島攻略部隊司令官。優秀な指揮官であり、優秀なパイロットでもある。
もとはAEUの軍人であったが、上層部の派閥争いの余波で実家が没落したため除隊。
元々皮肉屋すぎる性格も手伝い上官の覚えが悪かったこともある。その後は伝手を頼ってプラントへ弟共々流れ着いた。
イオニア海海戦では自ら部隊を率いて戦った。その時の乗機はディン・ハイマニューバ。
無事に生き残り、アフリカへ撤退を果たす。
シグー、ラゴゥ、ゾノ、ディンと多くの機体を乗りこなす才媛。
弟がおり、ザフトに所属している。ザフトにおいて同期であるロブ・ハーマンとはライバル兼親友である。
この戦争では最後まで生き残り、戦後BUに弟共々スカウトされる。
もとネタはブレイク・ブレイドに登場した同名の人物。アテネス連邦の将軍。
原作に近しい性格であり、戦闘狂の気がある。娘がおり、妻とは死別している。
優秀な指揮官であるが優秀なパイロットでもあるが、進んでMSに乗り前線に行くので部下泣かせの御仁として有名であった。
もとは大西洋連邦の軍人であったが、戦闘狂気味の性格を疎まれ上官との折り合いが悪く軍を除隊。
その後は娘を連れてプラントへ渡った。
イベリア半島の戦いにおいて部隊の大半を副官のイオ・カルダバールに任せ自分は殿部隊を率いBU軍と激闘を繰り広げた。
途中までMSに乗り戦っていたが、BUのライトニングバロンことゼクス・マーキスとの一騎打ちの際に敗れ機体は大破。
ギリギリで脱出して生き残ったものの、それ以後は乗艦にて指揮に専念していた。
最後は乗艦にて特攻し、少なくない敵を道ずれにしながらも自爆、戦死した。
761: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:07:58
イオ・カルダバール
ボルキュス隊の副官。もとネタはブレイク・ブレイドの同盟の人物。
いかつい見た目に似合わず温厚な人柄で上司に振り回される苦労人。
子供好きであるが、小さな子からは顔を怖がられ逃げられてしまう。平時においては教師の職についており、学生たちからは怖い顔だが温厚な先生として有名であった。
原作同様ボルキュスの娘レダとは親後任の仲である。
イベリア半島における戦いにおいて、上司からの命令で撤退する部隊を率いてアフリカへ渡った。
ボルキュスから遺言として財産と娘の面倒を任されている。
戦後ボルキュスの喪に服した後にレダと結婚。スカンジナビアにて恵まれない子供たち相手に教師をしながら余生を過ごす。
カール・リヒテン・シュバルツの弟。もとネタはゾイドに登場した同名の人物。
兄と違いまだまだ未熟な面が目立つ若者。
同期のフィーネに思いを寄せているが気づいてもらえず、更にフィーネ自身はバンに思いを寄せているという不憫な奴。
兄と同じ欧州方面軍イタリア半島攻略部隊に所属しており、今回の戦いにも無事生き残りアフリカへ渡った。
結局のところフィーネへの思いは自分から引き下がることとなり、戦後には兄共々BUにスカウトされることとなる。
ザフト南米方面軍所属。もとネタはゾイドに登場する同名の人物。
南米方面軍の誇るエースの一人である。乗機は基本ラゴゥだがシグーやディンなどにも乗る。
過去5度ほどディンに乗り戦闘を行ったことがあるが、そのうち4度撃墜されるという不運な面もある。そのため当人はディンに乗りたがらない。
もとは大西洋連邦の軍人であり、母が有名な政治家であった。
しかし、母の派閥所属の大物政治家一派がとある企業と癒着しているというスキャンダルが発覚し、余波を受け派閥自体が瓦解。母親は政治家生命を絶たれ、本人は群を除隊する羽目となった。
その後は母親の伝手でプラントに移住した。
なお母親は現在プラントにおいて政治顧問の席についている。
南米の戦いにおいてはバンと共にアフリカへ脱出した。
戦後まで無事生き残り大洋連合にスカウトされ、MS開発におけるアドバイザーをしている。
カールとはライバル兼親友であり、戦後になっても互いに連絡を取り合っている。
764: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:14:51
連合
東アジアが開発したMS。外見モデルはガンダム00に登場した人革連のMSティエレン。
重い固い遅いとわかりやすいまでの重量機。
機動性は低いが、その装甲については折り紙付きの固さがあり、500mmもの口径があるジンの無反動を真正面から受けても耐えきった事例が報告されている。
反面機動性が低く、地上での動きは遅い。そのためバクゥは天敵である。
また防御面も実弾兵器相手を想定していたため、ビーム兵器には弱いという欠点がある。
こちらは対ビームコーティングを施したシールドを装備することで補うこととなった。
技術力不足から核融合炉の出力も低く、ビーム兵器を搭載できない。この欠点を改善するのは後継機であるティエレンⅡまで待たなくてはならない。
反面頑丈で整備性が高い機体のため現場の兵士からの評判は良く今まで仲の悪い大洋から提供されたMSか鹵獲機で戦っていた兵士たちからは初の自国産MSという贔屓目もあり「鋼鉄守護人」の二つ名で親しまれた。
作りが単純でビーム兵器も搭載していないため、単純なロールアウト時期では大洋、大西洋のMSに続いて三番目の機体だったりする。
コーカサス、中東に投入された初期生産型、機動性を改善するため足裏に無限軌道を装備した後期生産型に分かれる。
また生産性が高く安定背の高い機体のため対空型、長距離射撃型、ホバー走行が可能になった高機動型、スラスターを増やし空間機動力を強化した宇宙型、脚部を四脚型に換装し、安定性と装備重量を上げた重装型など多数の派生機が生まれることとなる。
また基本的に頑丈で整備性が高いため戦後では中東諸国などに多く輸出されることとなる。
武装はマシンガン、シールド、ヒートサーベル、200mm滑空砲、近接用ナックルブレイドなど。
新ソ連が開発したMS。外見モデルはガンダムXに登場したMSドートレス。
癖のない平凡な機体だが、それ故に扱いやすく、完熟訓練が進みやすいことで有名である。
初期生産型は戦線への投入を急いだため、開発中であったビーム兵器が搭載されておらず、実弾兵器とヒート系近接武装が装備であった。
ジェネレーターの出力の関係上ライフルかサーベルどちらかしか使えないがビーム兵器の搭載に成功した中期生産型、ジェネレーターの改良によりライフルとサーベルの両立に成功した後期生産型がある。
初期型はコーカサス・中東への侵攻の際に投入され、中期型はアフリカ、後期型は戦争終盤の宇宙にて運用された。
また癖のない機体のため多数の派生機が生まれているのも有名である。
500mmキャノンを装備したドートレス・ウェポン、指揮能力を上げるため通信機能を強化したドートレス・コマンド、陸上における機動性を強化しホバー能力を獲得したワイズワラビー、対ゲリラ用に火炎放射器を装備したファイヤーワラビー、飛行用のバックパックに換装し、限定的ながら飛行能力を獲得したドートレス・フライヤーなど。
武装はオーソドックスなマシンガン、ヒートサーベル、シールド、バズーカなど。
中期、後期型からはここにビームサーベルやビームライフルが追加されていく。
765: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:15:27
ドートレスと同時期に並行して開発された新ソ連の水陸両用機。外見モデルはガンダムxのドーシート。
特徴するほどの能力はないが高い整備性と生産性を誇る機体。
強いて言えば腕部がミサイルポッドと一体化しており、魚雷やロケット各種を撃つことができる。
また両肩部にも魚雷発射管が装備されており、魚雷以外にも対空ミサイルや対地ロケットなどを撃つことが可能。
後に改良型のドーシートⅡ、ドーシートⅢが生み出され、それぞれ脚部のウォータージェット推進機化、腕部武装のビーム兵器化などの強化が見られる。
新ソ連海軍だけではなく、水中戦力に乏しいAEUにもライセンス生産されている。
BUの開発したMS。外見モデルはガンダムWに登場したトールギス。
重装甲かつ高機動という無茶なコンセプトを実現してしまった試作機。
大洋のガンダム、大西洋のG
シリーズのように様々な技術を試す試作機ながらも実戦投入を視野に入れて開発された機体。
下手な実弾兵器では碌にダメージの通らない重装甲、大型スラスターから生み出される強大な推進力によって得た機動性の二つを高い次元で両立させた傑作機。
…なのだが余りにも要求性能が高かったため、恐ろしくピーキーな機体に仕上がってしまった。
原作のように下手な人間が乗るとGの負荷で死んでしまうほどではないが、この機体をまともに扱える人間は極一握りであった。
ライトニングバロンことゼクス・マーキス、ミスターエレガントことトレーズ・クシュリナーダ、紅茶の貴公子ユウキ・ジェグナンなどがこの機体を扱ったエースとして有名である。
武装は実弾兵器仕様とビーム兵器仕様の二つがあるドーバーガン、ビームサーベル、専用シールドなど。
BUがトールギスを基に開発した量産MS。外見モデルはガンダムWに登場したリーオー。
基本的にトールギスから不要な機能や能力を排除し、使い勝手の良い機体を目指して開発された。
無難of無難に仕上がっている機体であるが、その基礎性能の優秀さは様々なパイロットに絶賛されている。
状況に応じて様々な武装やアタッチメントを用意し、使いまわすことができる。
武装はビーム兵器の小型化が間に合わなかったため初期はマシンガンとヒートサーベル、シールド、バズーカなど無難なものを取り揃えていた。
またジェネレーター出力的に問題がないため、少数生産されたビーム兵器仕様のドーバーガンも撃つことはできる。なおリーオーの場合は使い過ぎると出力低下を起こすため注意が必要。
後にビーム兵器の小型化に成功し、ビームライフルやビームサーベルを標準装備するようになる。
766: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:16:00
BUの開発した水中用MS。外見モデルはガンダムWのキャンサー。
ザフトの水中MSに対抗するためにリーオーと同時期に開発が行われていたMS。
特徴的なのがその機体構造であり、地上戦を切り捨て脚部そのものをウォータージェット推進装置とする大胆な構造をしている。
また腕部にもウォータージェット推進を取り付けているため水中においても高い推進力を誇る。
このように余計なウェイトがなくなった本機は本体と両腕の合計四つの推進機も合わさり、水中における機動性では随一の性能を誇るようになる。
武装は腕部と一体化したクローアームとそこに内蔵されている魚雷発射管である。
クローの内側に内臓されている大型魚雷発射管片手一門両手合わせて二門とクローアームの外側の両端にある魚雷発射管片手二問両手合わせて四門。
またこの発射管は対空ミサイルや対地ロケットなど多様な種類の弾頭を撃ちだすことが可能であり、弾種によっては対空攻撃や対地支援攻撃なども行うことができる。
大西洋や地中海などの戦いにおいてはザフトの水中MS相手に機動性で勝るという快挙を成し遂げ、ハイマニューバタイプ以外の機体に対しては優位に戦闘を進めることとなる。
後に南アフリカ方面にも配置され、アラビア海や紅海においても残存するザフトの水中部隊と渡り合うようになる。
BUが開発した水陸両用機。もとネタはガンダムWのパイシーズ。
こちらもリーオーやキャンサーと同時期に開発されていた機体。
キャンサーが純粋な水中専用機となったため、陸上への上陸、攻撃、支援を目的に開発された。
巡航時には三胴潜水艦のような形態に変形する。
武装は両肩に装備されたマルチプルランチャーと腕部のクローアーム。
肩のマルチプルランチャーは魚雷以外にも上陸戦時に使用するロケットやミサイルなどを運用可能であり幅広い弾種を発射可能。
主に敵地へと先制上陸し、航空部隊の支援の下で橋頭保を築くか、上陸部隊の火力支援を行うことが主な任務である。
水中における戦闘も考慮されているので、キャンサーほどではないがそれなりの戦闘力は発揮できる。
欧州の戦いではスペイン湾岸部やジブラルタル基地付近への強襲上陸などで活躍した。
後にアフリカへの上陸戦にも大々的に運用される。
BUの開発した空戦MS。もとネタはガンダムWのエアリーズ。
背部に大型のフライトユニットが固定されており、飛行時には両足を折りたたむ可変機甲が備えられている。CE71年の欧州攻略戦のスペインにおいてBUが投入。
SFSなどを用いずに地力飛行を行い、ヘリ並の滞空能力とMS並の空中格闘能力、地上攻撃機程度の速度と空戦MSとしては高い次元で諸々の能力が纏まっている本機の登場は空における戦場を一遍させた。
主力戦闘機には及ばないものの高い速度を誇る本機の前にはザフトのディンや攻撃ヘリは獲物となりさがり、ディンのハイマニューバタイプかメッサ―やシュヴェールトのような戦闘機を持ってこなければ対抗は難しかった。
ヘリや空戦MS狩りは勿論、その高い滞空能力を活かした地上攻撃任務においても活躍し。欧州戦線のザフトからは空の死神と大いに恐れられた。
しかし、空に浮かぶ機体の関係上から極力重量は軽くする必要があったため、装甲はリーオーと比べて薄く、ザウートの対空タイプなどによって落とされる事例もある。
このためザウートの対空タイプや対空戦車が確認された場合は極力高度を取るように注意勧告がされるようになる。
立ち位置的にはヘリ以上戦闘機未満といった性能。
武装はマシンガンのほかにミサイルポッドや後にビームライフル、ビームカノンなど。
背部の両翼にはパイロンが設けられ、追加の推進剤やミサイルポッドやガンポッドなどが取り付けられる。
767: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:16:47
ザフト
ザフトの開発した陸上戦艦。本来は半没式のスカイルモーター推進であったが、このタイプは海上か砂漠でしか効果的に移動できないため、欧州や南米の地ではいささか運用が難しかった。
そこで推進機関をポピュラーな無限軌道式に換装したタイプが開発された。
これらは半没式ではなくなったため、車高が原型よりも高くなったが、無限軌道式になったため移動する場所を選ばなくなり、結果的に運用の幅は広がった。
南米や欧州を中心に数多く配備されたが、それぞれの地域を脱出する際に持っていくことができないため、その多くは放置されるか、自爆処理することとなる。
文字通りシグーの陸戦タイプ。重力下における運用を想定しているため、防塵処理と各所の関節が強化されている。
性能的にはそこまで特出するものはないが、地上では開戦初期からジンオーカーと共に運用されており、終戦まで運用が続けられることとなる。
ザウートに様々な改良を施した機体。
主に両肩のキャノン砲を外し、特化重粒子砲を改良した大型ビームランチャーを装備して火力の底上げを図っている。
南米戦では数少ないビーム持ちMSとしてPS装甲持ちのGシリーズ乗りに警戒された。
また両肩の武装を機関砲に換装した対空仕様やミサイルポッドに換装した火力支援仕様も存在する。
バクゥの後期生産型。頭部にビームサーベルを装備。また背部の武装に戦術偵察タイプなどで見られる二連ビーム砲も装備できるようになった。
新型の大容量バッテリーに換装しているため、他のMS同様稼働時間も伸びている。
南米戦では数少ないビーム兵器持ちということもあり、大西洋のGシリーズとの戦闘では度々活躍した。
大気圏内用VTOL戦闘機であるインフェストゥスを改良し、地上攻撃機とした機体。
もとより折りたためることでのコンパクト性以外は戦闘機としては丸っきり性能不足であったが、その低速性に着目した技術陣がガンポッドとミサイルポッド増し増しの対地掃討機として改良した。
もとよりVTOL機のため発着陸する場所を選ばず、更に腐っても戦闘機のため並の戦闘ヘリ以上の速度と搭載量を誇り、連合の地上部隊からは蛇蝎の如く嫌われた。
比較的制空権争いで負けなかった序盤においては度々活躍したが、戦闘機の性能や空戦MSの投入などにより制空権争いでザフトが敗れるようになると徐々に自由に飛べる機会を失っていった。
768: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 00:18:42
投下終了
よく殿部隊が玉砕するザフト。思ったより行儀のいい東アジア(余裕がないだけ)。
ヘマして新ソ連に睨まれるAEUと私が書くとやっぱどこかずれた話になりがちですねw
次回こそアッシマーの活躍をかけたらいいな…
773: トゥ!ヘァ! :2017/01/29(日) 01:38:47
あ、すっかりゲイレールの説明忘れてました(汗
次回一緒に載せます…元ネタというか外装モデルはオルフェンズに出てくるゲイレールです。
最終更新:2023年11月05日 15:50