369: 霧の咆哮 :2017/04/11(火) 22:15:51
○大陸種世界の書籍 霧の咆哮ver その3


◇集まれ!プラモクリエイターズ
出版:大洋連合

主にプラモデル工廠祭に参加したプラモ達で、特に高評価な作例群を集め、紹介する書籍。
高評価と言ってもその評価基準や部門は複数に分かれており、単純に完成度を評価する物。
ユニークさや発想の良さ、面白さを評価する物。
ネタ部門やジオラマ部門等と、単純に凄いプラモと言ってもどういう意味で凄いのか、読者にプラモの奥深さを教えてくれる。
工廠祭に参加し、この書籍に紹介されたプラモの中には、架空の舞台でのMSアニメや仮想戦記とかに、作成したプラモやその際に設定したキャラをベースにした物が出演と。
そのようなサプライズや躍進を遂げる例も少なくなく。
まさかの主人公役やラスボス役に抜擢されたパターンも存在するとか。


◇週刊ガンダムを作る
出版:大洋連合

大洋連合が開発した象徴的なMS、ガンダムの模型を作る週刊雑誌。
『週刊アーガマを作る』を発行している会社から販売されている同シリーズ作品が一つ。
開発までのエピソードや実際に投入された作戦、ガンダムから派生したMSについても紹介している。
ノーマルのガンダムが完成する最終巻発売後、正式配備されたサンダーボルト版仕様のフルアーマーガンダム用のパーツだけでなく。
試験段階か計画段階で没になった通常のフルアーマーガンダム仕様のパーツも付随する続刊が発売され、ファン達の財布を狙って来た。
ノーマルタイプで我慢する者、サンダーボルト版だけでも購入する者、財布へのダメージと引き換えに全て揃えて悦に浸る者。
ファン達の中でも選択肢は分かれた。
おまけに二種のフルアーマー用パーツが販売され始めたと同時期に、通販受注でガンダムのパーツセットも購入出来る特典まで用意されていると言う所業。
つまり今まで購入し、組み立てたガンダムをベースにノーマルとフルアーマー二種とで着せ替えするのも自由。
追加でガンダムを一つか二つ購入して、ノーマル・サンダーボルト版フルアーマー・通常版フルアーマーの3機種を綺麗に揃えるのも自由という風に。

370: 霧の咆哮 :2017/04/11(火) 22:17:17
◇ビルド・アウトローズ
出版:大洋連合

ヤキン戦役中、正規軍で運用された機体ではなく、傭兵やジャンク屋(ジャンク屋でも悪名高いギルドの方)といったアウトロー組で独自の改装を施されたMSやMA達を纏めた書籍。
主に戦争中に降伏した者達や、戦争後に理事国陣営とかに協力していた傭兵達とかへの取材や残されたデータ。
軍が接収したり、撃破した残骸の調査から、イラストや画像として復元された機体達が載っている。
基本的にその手の連中は各自それぞれで自分に合った独自の調整やカスタムを施すことが多い。
仮に同じジンタイプで一括りしたとしても、軍で使われている正式配備機と外見が殆ど変化していない物から、かなり変化した物まで、その様相は異なることも珍しくない。
その違いも楽しむ一冊。
メルクーリ姉妹のフルバレットザクや高機動型ザクスナイパーも掲載されている。
特に戦況が追い詰められ、物資も枯渇していくザフト側の傭兵やオーブにまで逃れて言ったジャンク屋の機体とかは、その窮状さを物語るように、有り合わせのパーツで少しでも何とかしようとした苦労の形跡が垣間見える。
中にはどう見てもネタにしか見えないような機体まで有るが、それも当時の現場からすると必死に頑張っていた機体なのだ。


◇傭兵が愛した相棒達
出版:大洋連合

ヤキン戦役中の傭兵達が、どんな機体を好み、欲し、運用したか纏めた書籍。
時代の流れ的にMS系ばかりと思われがちだが、意外なほどにMAやタンク系も多い。
ある意味当然だろう、傭兵達皆が皆MS適性持ちでもないのだから。
(原作でもモブだがメビウス使いの傭兵とかいたし)
基本的に高評価で利用者も多いMSは、汎用性や拡張性の高さからジン系やダガー系、ザク系辺り。
ジン系は開戦序盤から撃破された機体がジャンク屋から流れたり、裏ルートで企業からも流されたりもして登場時期の速さから利用者も多いが。
一方で戦争終盤では性能不足で傭兵達も苦労していた。
大洋寄りの傭兵達でも宇宙で活動する者からは、下手すればザク系よりも人気が高かったのは、ドラッツェだった。
分類上は一応MSだが、操縦性的にはMAにかなり近く、MS適性が低い者にも扱えたこと。
コストがザク系よりも安くて整備性も良く、その機動性の高さからいざという時の離脱もし易いと、お財布面や生存性的にも優れており。
性能面でも傭兵が使える機体の中では、大洋製MSの技術的優位性から、他国製のMSよりも基本的に有利という面もあるからだ。
世の中には傭兵なのにGタイプや高級機使うような奴もいたが、そう言うのはあくまで一部だし。

371: 霧の咆哮 :2017/04/11(火) 22:19:23
◇MSワークス~初心者編~
出版:大洋連合

戦前からガザ系を始めとして、民間にもそこそこ普及していた民間作業用MSに付いての教本。
戦前からプチモビがメインで普及し、戦後にはガザ系以外にもザク系とかが民間に出回るようになった大洋連合に置いては、今までの応用で作業用MSの習得難易度も他国よりも低下していたが。
それでも普通の重機とかよりはMSは扱い方が異なるのは当然であり。
こちらの書籍はプチモビにも今まで手出してこなかった、ガチの素人向けの基礎を中心とした教本。
それでも大洋連合産のMSはその優れた操縦性やOSとかの効果で、他国の物よりは余程免許が取り易い。
分類を細分化していくと2足型、4足型、タンク型と別れていく。
操縦難易度的には基本的にタンク型、2足型、4足型の順番で簡単だが、タンク型はともかく4足型は人によっては2足型より扱い易いと言う人もいたとか。

372: 霧の咆哮 :2017/04/11(火) 22:20:06
◇イリスの日記
出版:大洋連合

プラントで暮らしていたイリス・コールブライトの日記。
最初は穏やかな、子供らしい平和な内容だが、開戦と共に彼女の日常にも暗い影が徐々に迫りくる様子が窺え。
父、母、兄、姉。家族が1人1人、戦争に向かっては帰ってこない日々が続き。
それでも健気に家族を待ち続け、同じ子供達同士で身を寄せ合い、励まし合う様子が記されているが。
戦争の魔手はその子供達にも及び、イリスの先輩達や、遂にはイリス自身、同年代の友達と共に戦争に駆り出された。
最終的にイリスの周囲に大切だった人達は誰もいなくなり、終戦後に自宅に戻ってもただ静けさが広がるのみ。
そんな有様に彼女は到底耐えることは出来ず、今までとは一変、堰を切ったかのような世の中への悲哀や絶望、嘆きと言った生々しくも辛い感情が荒々しい文体と共に記されている。
そして、彼女は世を儚んで命を絶ち、最後の遺言とも呪いとも取れる一文が残され、有名となった。
内容は結果的には反プラント色全開というか、反プラント政府色か。戦争が産みだした悲劇として、人々の心を打った。

これは出版されない方が良い、無い方が幸せな書籍かも。
ようはヤキン戦役版アンネ・フランクの日記だし。
因みにもっと救えないネタとして、実はイリスの身内は姉だけは生き残っていたが、戦闘の負傷の影響で記憶喪失になり。
ジャンク屋とかそこらに保護されてて、軍に生存記録が残っておらず、そのせいでイリスは身内は全滅したと誤認。
この日記が出版された後に内容を読んで、イリス姉の記憶も戻ると同時に、絶望の事実に気付いてしまうと言う・・・
映画化でもされたら火垂るの墓並かそれ以上に鬱ってレベルじゃないなこれ。


以上です。
今日は重くなくてよかった。

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最終更新:2017年04月16日 16:25