16: ooi :2017/02/18(土) 23:18:12
豪州+新西蘭転移ネタ41
ワシントン、ロンドン海軍軍縮条約の締結による大日本帝国海軍巡洋艦考察4
(若干ネタバレを含むのは内緒)
第二次世界大戦開戦後から約半年、日英両軍は米国本土に近付きつつあったが米国の同盟国である仏独の方は攻めあぐねていた。
仏独共同開発の新型潜水艦は高い静粛性と高速性で英露伊の対潜部隊を回避しつつ輸送船団に打撃を与えていた。
この潜水艦は当時の最新装備を積んでいた日本海軍遣欧艦隊所属の初春型(対潜)駆逐艦でも苦戦を強いられるものであった。

航空戦においても確実にフランス軍戦闘機と戦って勝てるのが疾風しかない状況であった。
特に、フランス海軍、空軍の航空隊は強敵であるのが日英陣営共通の認識となっていた。
最たるものは、フランス海軍海上護衛艦隊所属の護衛空母戦闘機隊24機が爆装して突撃し、通商破壊にやって来たイタリア海軍水雷2個戦隊を半壊させた事案である。

この為、夢幻会は遣欧艦隊の増派を決定し、対空、対潜能力を高めた阿賀野型軽巡洋艦と島風型駆逐艦の建造を決定した。
夢幻会の気合の入れようは高く、辻蔵相も今度は潤沢な資金を海軍に用立てている。
フランスに対抗する為に夢幻会が本気を出した結果、日本の技術力は急加速していくのである。


こうして、1944年3月に阿賀野型軽巡洋艦は完成した。
阿賀野型軽巡洋艦は一の坂型と同等の基準排水量14000tとなる大型軽巡洋艦であり、雷装を廃する代わりに対空、対潜装備を多数搭載していた。
主砲は予算が付いた事も有り、高価だった60口径15.5cm三連装砲を4基搭載する事となった。
対空砲は新型の55口径12.7cm連装両用砲を搭載し、速射性能と対空性能を上昇させる事を成功させている。
また、レーダーも最新式で世界初となる三次元レーダーを搭載するに至った。
探知距離は最大で350kmであり、敵機の距離・高度を同時に捉える事が可能であった。
対潜装備も最新式である375mm四連装対潜迫撃砲を4基搭載している。
以前の対潜兵装より信頼性と性能の向上を共に達成した傑作対潜兵装であり、戦中では初春型や阿賀野型と共に建造を行っていた島風型に搭載されている。

なお、1943年8月に完成した三式艦対空・艦対艦ミサイルと三式ミサイル連装発射機が阿賀野型への搭載が検討されていたが、完成して間がなく信頼性が確立されていなかった事から竣工時の搭載は見送られている。
終戦後間もない1948年に上記の改良型である七式艦対空・艦対艦ミサイルと七式ミサイル連装発射機が搭載されるに至った。

某艦隊運用ゲームでは球磨型雷巡、一の坂型軽巡と並ぶ三大チート軽巡として認識されている。
なお、阿賀野型を主軸とした任務をこなすと当時搭載が計画されつつも見送られた三式ミサイル一式を新装備として入手可能となっている。

阿賀野型の艦名は便宜的に阿賀野、能代、矢矧、酒匂とする。

阿賀野型軽巡洋艦
全長:215m
基準排水量:14000t
ボイラー:重油専焼缶10基
主機:ギヤードタービン4基、4軸推進
最大出力:155000馬力/165000馬力(過負荷時)
最高速力:34.5knot/35knot(過負荷時)
主兵装:60口径15.5cm三連装砲 4基12門
主兵装:55口径12.7cm連装両用砲 6基12門(砲塔型)
副兵装:50口径7.6cm連装高角砲 4基8門
副兵装:70口径40mm四連装対空機関砲 8基32門
副兵装:375mm四連装対潜迫撃砲 4基16門
舷側装甲:最大135mm
甲板装甲:50~80mm

就役後は訓練を経て遣欧艦隊支援艦隊として派遣されているが、欧州到着前に仏独が日英陣営と講和してしまったので対仏戦に参加する事は出来なかった。
なお、欧州到着から約2ヶ月後に米海軍の特攻艦隊との海戦で初陣を飾って終戦を迎える。
終戦後は、幾度かの改装を経ながら1980年まで現役を務めて退役した。

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最終更新:2017年04月28日 21:39