773: ナイ神父Mk-2 :2017/04/25(火) 23:46:47
大陸SEED 前章ネタ

第三次世界大戦

第三次世界大戦、通称再構築戦争とも呼ばれる戦いの原因は簡単に言ってしまえば統合とそれに反発する国家との戦いと言えた。
戦前の世界情勢の特徴としては世界全体が閉塞感に包まれていた事が一因とも言えるかも知れない、当時世界ではwwⅡ以来冷戦を通して固まった勢力図の侭時代が進んでおり、国家によっては徐々に精度披露を起こしている勢力も存在していた。

そんな中、アメリカのとある学者が提唱したのが国家統合論である。此れは、要約してしまえば「現在の陣営は既に一体化が進んでおり、諸問題の解決さえ出来るので有れば一つ国家になりえるのでは無いか?」と言うことである。普通であれば一笑される様な理論であるが此れを大真面目に研究、実行しようとしている国家が存在した、それはドイツ、アメリカそして大日本帝国である。3国とも其々の理由が存在し研究していたのではあるがそれは割愛する。

しかし、この動きは同時に小さくは無い反発を生む事になる。それは日本も例外ではなく特に顕著であったのが日本の陣営と成っていた満州国である。此れは満州の有力者の中に有った日本へと完全に併合されてしまう危機感とや中華の正統な後継として日本に完全に取り込まれることを避けたいといった思惑があった。その為、満州国の有力者達の一部は本格的な独立運動に発展するかに思われたのであるが、意外な事に日本は満州及びその影響の強かった朝鮮半島地域の独立を容認、半ば肩透かし気味では有ったのだが満州国は日本陣営より完全に独立する。そして、満州が離反した当の日本はと言うと国内ではある程度の反発が有った物の上層部は気にした様子も無く統合へと賛同する陣営内国家との交渉を行っていく。だが、この満州の離反は予想外な所が反応した。

それはイギリスである。彼らは前大戦に置いては敗戦し、その勢力を大きく削られていた。そして今度の統合論によって完全に取り込まれようとしていたのである。国家としてそれは避けたかったイギリスで有ったのだが、アメリカからのどうか圧力を取り除く事は最早難しい状況と成っていた。其処でイギリスは極秘裏に統合の波から切り離され始めているロシアや中華人民共和国へと接近し前大戦の様に他国の庭先を引っかき回す事によって米国の目を其方に向けようとしたのである。勿論此れは無策と破れかぶれで行った訳では無く、中国とロシアを煽る事によって統合論を研究しているドイツや日本の足を止めようという魂胆も有ったのだがこれが悲劇を呼ぶことになる。

統合論によってイギリスがアメリカに飲み込まれない様、先ず行ったことは簡単に言ってしまえば、中国とロシアへの兵器技術の供与である。支援の中には工作機械も含まれており、その中には旧式とは言え大陸間弾道ミサイルの技術も存在していた事がイギリスの大きな誤算となる。技術の進歩によって迎撃率が大幅に上昇し、旧来の様な絶対的な存在では無くなっていたとは言え未だに戦略兵器としての地位をある程度保っていた。弾道弾技術の提供は大幅に遅れていた中華の弾道弾技術を数世代遅れている事には変わり無い物の列強の対空防衛網でも十分脅威に成りえる物で有ったのである。

774: ナイ神父Mk-2 :2017/04/25(火) 23:47:17
この結果と同時期に起った満州の大洋陣営の離脱によって歴史は大きく動き出す。イギリスの支援によって切り札を得た中国は満州へと向けて中華の統一を目指して武力侵攻を開始し、同時に日本へ対しても核による恫喝を行った。それと連動するかの様に国内の反政府勢力とでも言うべき物がソロモン諸島で蜂起し、周辺の諸島幾つかを制圧、更にロシアが自国の領土奪還を目指して欧州連合に属する東欧地域へと侵攻を開始、更に南米やアフリカでも情勢が悪化の一途を辿り一部では国家同士の全面激突も発生する事態となりアメリカも本土防衛と南米の安定化の為に迂闊に軍を動かせる状況では無くなっていた。

そんな中でロシアと正面衝突する事に成った欧州は技術力や史実より遥かにダメージを抱えて国力を落としてたロシアに対して優勢に動く事に成功している。そして、満州と中華との戦いも単純な兵器の性質や兵士の錬度の問題、そして離反したとは言え交渉で問題の解決を図れる満州に消えられるのは困ると考えた日本からの支援によって満州優位の戦況が続いていた。
此れに対して中華は日本に対する威嚇を更に加熱させ、遂に最終警告として「満州国に対する支援を止めなければ核攻撃を行う」と言う宣言が成され日本領海付近へと弾道弾を発射した。

しかし、此れに対しては日本はとある新兵器として開発の進んでいた兵器が宇宙ステーションから投入される。それは宇宙戦闘艦とでも言うべき代物であり、後年に開発されていく戦艦や巡洋艦に比べれば遥かに装甲も大きさも大した事のない小型艦では有ったのだが搭載された新型のレーザー兵器とミサイルは上昇中の弾道弾を打ち落とすには十分過ぎる代物であり中華側の放った弾道弾は結果的に無力化され、此れは中華側の士気を大きく減退させ最終的には弾道弾を無力化された中華側が満州に敗北。
敗北によって指示を失った中華は崩壊結果的にでは有るが満州は中華を統一に成功する事に成る。

その後、中国が敗れると同時にフリーハンドを得た日本海軍がロシアの極東側へと攻撃を開始した事によってロシアは極東と欧州両方に戦線を持つことになり、最終的には欧州連合がモスクワを制圧する事に成功、ロシア、中国と言う数少ない現代の列強へと対抗し得る国家が敗れた事によって欧州と極東で発生した戦闘は終結、同時に南米で発生した戦争は米の介入によって終結。アフリカに関しては全面衝突は避けられた物の、南部と北部に分かれて対立していく事に成る。

皮肉な事ではあるが戦争によって最終的には衰退した敗戦国を戦勝国が取り込むことによって各国が研究していた国家統合は実行に移され後の大西洋連邦やユーラシア、大洋等に繋がり、他国に関しても増大した統合国家に対抗する為に戦争に参加しなかった他の国家でも統合が進んでいく事になる。又、日本が使用した宇宙艦艇の出現やユーラシアが使用したレールガンによる対空迎撃システム向上によって弾道弾の更なる信頼性の低下や制宙権の問題が発生する事によって戦勝国各国の目は宇宙へと向いていく事になる。

775: ナイ神父Mk-2 :2017/04/25(火) 23:49:15
以上ですWIKIへの転載は自由です。取り合えず為に流れを書いて見たのですが
現代よりさらに未来の戦争なんぞまるでどうなるか考え付かなかったので取り合えず
大凡の戦況を国家の動きだけを書かせて頂きました・・・

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最終更新:2017年05月04日 18:57