700: トゥ!ヘァ! :2017/05/06(土) 16:19:11
アナザーseed if もしもゲートが現れたら 2

CE世界(アナザーseed)と西暦世界(アルノドア・ゼロ)がゲートで繋がり早10年。
CE側は85年。西暦側は2013年。
いきなり10年も飛んでいるが気にするな。これから説明するから。


ゲートが開いき交流が始まってからの10年を大まかに説明しよう。

まず相互の通商条約が締結された以降では主にCE側の支援によって西暦側は瞬く間に復興が進んでいった。
CE側からもたらされる数々の技術は彼等からすれば型落ちの枯れた技術であっても、西暦側からすれば十二分に未来の技術であったためだ。
建築、農業、生物学、医療、工学、社会学。西暦側の世界では未だ理論上のものであったのが既に実戦証明済みとされ、その多くがノウハウを積み上げた安定した技術としてもたらされたのだ。

逆にCE側では今まで古すぎて塩漬けになっていた各種技術やノウハウが一転して売り手市場になったため存外の好景気に沸いていた。
売り物にならなかったのが売れるわけなのだからそりゃ儲けが出る。しかも受注は大量にと来たため一時的ではあったが、世界各地で景気が大幅に上昇することとなる。

しかし西暦側にはこれと言って出せる物がなかった。まあ世代格差を考えれば当たり前である。
現状は月の破片落下と環境変化(通称ヘブンズ・フォール)の被害から立ち直っている最中。
人口も災害までの約半数の30億ほどにまで減っている。
では何故そんな見返りの少ない市場にCE側が投資しているのかというと、彼らはこの世界の未来へ投資しているのである。
言葉だけ聞くなら何とも慈善的なものに聞こえるが、企業からしてみれば西暦側の‟統一された“ “30億の” “世界規模の市場”ということが重要なのである。
30億もの将来有望な市場。CE側からすれば火星圏や木星圏の開発もあるが、新たに出てきたこの市場も見逃す手はなかった。
とは言え西暦側の企業も黙っていなかった。アルドノア地球連合政府からの強力な後押しを受けた何社かは地元に根差した政策を行い、強固な経済と流通を復活させていくことに成功した。
CE側の企業もそういった地元企業のことは無暗に敵に回さず、むしろ協力を求めた結果両者の合意のもとで新たな経済活動が進められていくこととなる。
これには理由があり、西暦側(アルドノア側)へと進出した企業の多くはその方針として進出した支店は独立・分社化させ地元に根付いた経済活動を心がけるように命令を出していた。
彼らの心情としては新しい市場は大歓迎だがいつ閉じるかもわからないゲート越しのため、保険としてもしもの時には向こうでも支社が自力でやっていける体制にしておく必要はあるという考えであった。
幾ら学者連中が今は安定していると太鼓判を押していようと世の中どうなるかわからない。一寸先は闇とはよく言ったもので旧暦の崩壊からCEに入り、プラントとの戦争を乗り越えた各企業はそのことをよく理解していた。

逆に中小企業やベンチャー企業の中では完全に西暦側に軸足を移したところも出てきており、本社を移転させる企業も多々存在した。
彼らは資本力では大企業に劣るため文字通り体を張って向こうの地元に根付かねば全く間に引き離されると考えたわけである。
実際には大企業の多くはCE側の火星開発にお熱だったためそうした問題は起こらなかったわけだが、彼等のように西暦側へと本社を移した企業は好意的に受けいれられ商売をするに当たり一足先に友好的な関係を築くことへと成功していくこととなる。

軍事面や技術面においては西暦側の方で面白いことが起こっていた。CE側からもたらされた技術は多種多様なものであり、それが良い刺激になったのかMSとカタフラクトを折衷案とでも言うべき代物の開発を進めていた。
また進出してきたCE側の企業と共同開発なども進められており、独自のMSやカタフラクトが誕生していくこととなる。

またアルドノア側地球連合政府主導の新兵器開発計画において参加した各企業との共同開発兵器が多数誕生し、採用された。
具体例としては
マオ・インダストリー社との共同開発MS「ゲシュペンスト」
モルゲンレーテ社との共同開発航宙機「斑鳩」
ドミートリ公社との共同開発カタフラクト「サベージ」
アームズテック社との共同開発MA「メタルギアレックス」
などが挙げられる。

無論中古品のMSを購入してはその技術解析や運用ノウハウの蓄積など手堅いことも同時進行させていたが、西暦側としては単なる物乞いに終わるのではなく、それらの技術を学び、将来的には独自の代物として発展させる気でいたのだ。
とはいえ必要となる特許料は払い続けていたが。

701: トゥ!ヘァ! :2017/05/06(土) 16:20:03
このように両者の思惑が一応一致したため西暦側の復興は恐ろしい速度で進んでいくこととなる。
だがそのことを快く思わない者もいる。火星ヴァース帝国である。

初手ではゲートで繋がった先の世界のことも中々情報が集まらなかったが、ここまで大々的に復興に絡んでくれば話は別である。

火星側は地球がヘブンズフォールで混乱している隙に幾らかの諜報員を潜り込ませて諜報網を作り上げていた。
地球連合側の諜報網と比べれば確かにお粗末な代物ではあるが、広く浅く広がったそれは各地の混乱を隠れ蓑にテロ教唆や武器の提供などを行い、数少ない事件に関連を持つ組織として裏社会においての地位を確立していた。
他所から見れば諜報組織ではなく完全に犯罪支援組織のそれだが、彼らは気にしていなかった。
諜報員は疑問を持ったとしても任務を遂行する訓練を受けており、火星にいる家族のこともあるため下手な行動はできない。
対して彼らを使う火星側からすれば諜報員など卑しい身分の使い捨て程度にしか思わない人々も多く、現状の待遇を変えようとする姿勢は少数派であった。
最も建国して間もないヴァースでは諜報戦という未知の領域に対して碌にノウハウを持っていないため、どうすればいいか手探り状態というのが大きい理由ではあるが。
つまるところ諜報戦の経験のない帝国では諜報組織の設立から扱いまで知識のみで、実際に扱った人物が殆どいないため、残念ながらこれ以上の運用は難しい状態であった。
更に不安定な国を維持するためとはいえ極端の思想教育と階級社会化という手を取ったために、諜報職員は卑しい職業という価値観にとらわれ、改革も中々進まない悪循環へ陥っている。
本来ならばここからは経験やノウハウを積み、組織として成熟させていくのだが、最も重要な時間というものが帝国には不足していたのである。
暫定寿命残り30年。これも大幅に甘く見積もっての時間であり、これ以上は国体が持たないと予想されていた。

とはいえ、こんな状況下においても表面上はともかく秘密裏にだが諜報組織を上手く扱っている人物も少なからず存在していたが、やはり帝国における価値観の壁というものは如何ともしがたかったため、大手を振って扱うことは難しかった。
このような一握りの人物たちは秘密裏に諜報組織自体に自らの子飼いを潜ませ、そこから間接的に組織を動かす方法を取っていた。

何はともあれ、階級社会の価値観とノウハウ不足。この二つのせいで火星の諜報組織は動く方も動かす方も中々に難儀しているというのが現状である。

そんなこんなでせっかく地球側の隙を突いて規模を拡大できた火星の諜報組織はその能力を満足に運用されず、簡単なテロやその支援、敵組織の情報漏洩などの単純な工作活動にしか用いられてこなかった。
そんな組織であれ、ここまで大々的に復興が進めば無論どこからともなく漏れてくる情報を集められるわけで、最終的にはこのたびの復興の裏側にはゲートで繋がった先の世界の支援が存在するということは容易につきとめられた。

だがそれ以上の情報は抜き取れなかった。西暦側もCE側も中核となる情報の取扱いにおいても最大レベルの警戒をしていたためである。
何より両者共火星の諜報組織を警戒していたのだ。意味合いとしてはいつの間にか情報を抜き取っていく高度な諜報組織というよりも、すぐさま武力を以てテロを仕掛けてくるような何を仕出かすかわからない危険な組織という意味でだが。
諜報組織相手の警戒というよりも丸っきりテロ組織に対する認識である。

無論この10年間ではそういったCE側の企業やそれと協力関係を結んでいる企業に対してのテロ事件なども起こった。
大抵この手の事件の大半は火星の諜報組織や現政府が気に食わないマフィアやゲリラが第三者組織を経由してヘブンズフォールの被害で食い詰めた難民たちを諭し、即席テロ組織に仕上げて事件を起こさせたものであった。
その多くはCE側からもたらされた旧式のパワードスーツを身に纏った特殊部隊により鎮圧され、一時期世間を騒がす程度の事件に抑え込まれた。

このようにこの10年間はほぼイタチごっこ染みた不毛な争いが続いたわけだが、それで世界が復興することを止められるはずもなく順調に世界中で再開発が白熱していった。

そんなこんなの10年間。地球各地の復興は進み、西暦連合軍の軍備は再建が進んでいた。
そしてこの約1年後。2014年。
火星から第一皇女アセイラム・ヴァース・アリューシア和平交渉のために地球を訪れるところから始まる。
いわゆるアルドノア・ゼロ原作の始まりである。

最も地球連合側の戦力は原作とは大分違う陣容となっているが…


次回に続く…はず

702: トゥ!ヘァ! :2017/05/06(土) 16:20:35
○設定解説

  • 復興と経済について
西暦(アルドノア)側の復興はこの10年で大分進んできた。
少なくとも原作以上の速さと規模で進んでいるため、経済的、戦力的な余裕もマシになっている。

経済に関してはCE側から進出してきた企業と元より西暦側に存在していた企業が連合政府の後押しにより切磋琢磨している状況である。
全く新しい未知の技術や理論の流入により様々な業界でブレイクスルーが起こっているため、ある意味でヘブンズフォール前よりも活気づいていると言える。



  • 軍事について
西暦側の地球連合では原作よりもかなり増強されている。
現状陸海空軍が中心となっているが、CE側から購入した艦艇を使い宇宙軍を増設。
サラミス級相当やドレイク級相当の巡洋艦や駆逐艦に幾つか補給艦を合わせただけのまだまだ小規模な宇宙軍であるが、原作と比べると大分マシになっている。

兵器に開発に関してはMSとカタフラクトの両輪で行っている。
ノウハウ的にも技術的も現状はMSの方が上ではあるが、だからと言ってCE側の兵器に依存しきるわけもいかないため、カタフラクトの開発は継続されている。

現状ハイローミックス構想とされ、ハイのMSとローのカタフラクトで住みわけが成されている。
また現状の兵器開発では試行錯誤が繰り返されており、原作よりも余裕があることも手伝い様々な兵器が多数採用されている。
OG地球連邦軍染みた状況といえばいいだろうか。規模や戦力は遥かに劣っているのが現状ではあるが。

兵器開発においてはCE側からもたらされた技術により多くのブレイクスルーが誕生している。
原作でデブリや弾丸避けとして宇宙で使用された電磁グリット(通称傘)はMSやカタフラクトの装備まで小型化され一種の電磁防壁として普及している。
特にレールガンに関する兵器のブレイクスルーが著しく、ビーム兵器の独自開発に難航している現状では火力要員としてこのレールガンを始めとした電磁兵器系が普及している。
上記に記した通りビーム兵器の独自開発に関しては粒子の安定が中々上手くいかず、現状ではCE側からの輸入に頼っている。

世界各地の重要都市圏では迎撃用の砲台群が整備されており、ストーンヘンジやシャンデリア、エクスカリバーなど様々な名称で呼称されている。

このように原作と比べればかなり強くなっているとは言え、未だ予断を許さぬ状況。
そのため原作のように幾つかの高校・大学などではカタフラクトの教練が授業の一部として取り込まれている。
もしもあと10年平和が続き、火星との和平もなれば徐々に取りやめていく予定であった。

703: トゥ!ヘァ! :2017/05/06(土) 16:21:15
※MSとカタフラクト

  • MS:18m前後 基本CE側からの輸入品。独自開発や共同開発も行っているが性能は輸入品にすら届かず。
輸入品レベルにすら届くようになるにはまだまだ先は長い。
ハイローのハイを成す戦力として各地に配備されている。
初期はCEそれぞれの国家から別々に戦力を輸入していたが、余り種類が多すぎても整備に支障をきたす可能性が指摘されたため、現在では大洋のジムシリーズと大西洋のダガーシリーズ、新ソ連のドートレスシリーズを主に輸入している。


  • カタフラクト:地球製は大体14~13mほど。CE世界からもたらされた技術を使い原作よりも強力な兵器に仕上がっている。
他国からの輸入に頼らない独自兵器ということで開発が続けられている。MSと比べ性能が低い事と二回りほど小さいためコストが安く済んでいる。
このためハイロ―のローとして各地に配備されている。

この手の兵器の運用も手探り状態なため様々なサイズの兵器が混合しているのが現状である。



  • 火星ヴァース帝国について

火星側では近年の著しい地球の復興に危機感を覚えている。
彼らは傲慢であるが、自分たちのやったことの重大さを理解することはできるため、現状の地球の復活が怖いのだ。
口先では勇ましいことを言っても帝国の現状は後20~30年持つかどうか。それくらいにまで追いつめられていることは自覚している。
そのため10年前に無理を押して月に侵攻したのだ。地球の豊かな大地を手に入れなければ遅かれ早かれ滅びしか待っていないためである。

そのためもしもこのまま指をくわえ地球の復興を眺めていては時期を失するのではないかという不安感が火星全土を包んでいた。
そして地球連合の軍備増強に呼応するようにヴァース帝国側も無理を押して原作以上の軍備増強を進めることとなる。
その裏ではザーツバルム卿を中心とする月面騎士や軌道騎士の派閥の声に押されてのものであったことをここに記す。

これにより火星帝国の寿命が更に10年ほど縮むことになりそうだが、増強しようとしまいと彼等からすれば既に後がないのは変わりない事実である。

704: トゥ!ヘァ! :2017/05/06(土) 16:22:29
○登場兵器

  • ゲシュペンスト
武装:120mmマシンガン レールガン 高周波ブレード 外付け式ミサイルランチャー 電磁シールド

西暦側の地球連合軍がCE側企業マオ・インダストリー社と共同開発した試作機。
西暦側初の独自開発MSとなっている。

動力源はCE由来の高性能バッテリーをマオ・インダストリーに生産してもらったもの。武装はどれも西暦側で製造できるものばかりである。
電磁シールドは電磁グリッドを小型化した装備。ローレンツ力を使いデブリや敵弾を逸らす効果が見込める。
念のため物理的な防御能力も持たせてあるので安心できる一品。

西暦側初のMSであるが、開発に携わったマオ・インダストリーが確かな技術と経験を持っていたため、これといった欠点もない機体に仕上がった。
まだ脚部を大型にしており、これは推進装置を吹かせば短期間ながらホバー移動が可能となっており、西暦側世界から見れば画期的であった。
無論推進剤の減りは早いので使用する際には注意が必要である。

性能的には輸入品のMSには及ばない程度だが、この機体から得られた運用データは後の西暦側世界の兵器開発にとって重要な役割となる。

完成は2008年。製造数は3機。



  • ゲシュペンストMarkⅡ
武装:120mmマシンガン レールガン 高周波ブレード 外付け式ミサイルランチャー 電磁シールド

データ収集用の試験機であったゲシュペンストの正式な後継機。
ゲシュペンストの運用データを基に細部を改良し、既存の機体などとのパーツ互換性や整備性なども高めた量産MS。

動力源はマオ・インダストリー製の高性能バッテリーを使用。武装も変わらず同じものが使われているがこれらの兵器も細部を改良し、稼働率などが改善された。

性能的には安定化したゲシュペンストといったところだが、短時間ながらホバー移動も受け継いでいる。
これに関しては使い捨て式のプロペラントタンクを脚部に装着することによってホバー稼働時間の延長を図った。

単純なスペックとしては未だ輸入しているMSに届かず、カタログスペックでは試作機であるゲシュペンストにすら届かないが、性能を下げた分、高い安定性と整備性を実現。
ノウハウ蓄積も兼ねて正式採用された。
バッテリーやOS、制御コンピュータ、関節部に使う素材など重要部分ではまだまだマオ社頼りなのが現状である。

配備開始は2012年。性能は未だ輸入MSに届かないが世界各地に配備が進んでいる。

705: トゥ!ヘァ! :2017/05/06(土) 16:23:04
  • サベージ
武装:75mmマシンガン 120mmライフル 高周波ナイフ ミサイルポッド 電磁シールド HEAT対物理ハンマー レールガン

西暦側地球連合軍がCE側企業ドミートリ社と共同開発したカタフラクト。
形式番号はKG-5.

CE側からもたらされた各種技術を使い開発した初の実戦式カタフラクト。
KG-4まではゲートが開く前の技術で開発した機体や試験目的でCE側の技術を導入した試作機である。

丸みを帯びた卵状の胴体とカエルのような形の頭部センサーが特徴。

KG-4までに試されたアクチュエーター技術やセンサー、軽量合金、新型のスラスターに動力パイプ、高性能バッテリーなどのMS技術のデータから可能な限り再現可能なものだけを使用。
性能では試験機であったKG-4や大本のMSには足元も及ばないが代わりに新技術を投入した割には安い単価へと抑えられている。
そして機体構造を極力単純なものへと設計し、生産性と整備性の更なる向上にも成功。
丸みを帯びた胴体は被弾能力を計算されたものであり、単純ながら頑丈な胴体へと仕上がっている。
またこの機体から脱出装置が完備されるようになり、安全を考慮したモジュール式の脱出装置となった。
CE式の技術も取り入れた結果戦闘中損害度が一定を超えた場合は自動で脱出されるようになっている。
なお自動装置を切り、マニュアル操作による脱出も可能。

実用的なレールガンの配備はこの機体からである。
通常のライフルよりも長い砲身を持っており、燃費は悪いが高い火力を備えた兵器。
機体の配備は2005年から開始。

2014年では既に旧式機となりスレイプニールと共に練習機や予備機として後方に下げられていたが、その頑丈さと整備性から変わらず高い評価を受けており、各地の州軍や民兵組織へと払い下げられた当機は第二次惑星間戦争において世界中のレジスタンスや地下へ潜った連合軍兵士に愛用された。



  • スレイプニール
武装:90mmマシンガン 120mmライフル レールガン 狙撃用レールガン 高周波ナイフ ミサイルポッド 電磁シールド
その他オプション装備

サベージの後継機。原作で主人公が乗り活躍した機体。形式番号はKG-6

サベージの運用データを基により細かく動かせる機体を目指し開発された機体。
主に機動性の向上に目が当てられており、サベージの約2倍ほどの機動力を誇る。
またCE技術を解析して開発した推進器と安定翼を脚部に装備しており、推進剤の許す限りではあるが高速の低空滑空移動(ホバー移動)が可能となっている。
しかし、載せられる推進剤の量の関係から短時間しか使用できない。

重装、高機動、強襲用、超長距離狙撃用、宇宙戦用などの多数の追加オプション装備が用意されている。
これは原作のタクティカルスーツやパワーアシストなどの追加装備をCE技術を使いブラッシュアップさせた装備である。
超電磁砲に関してもこの機体から長距離狙撃用の装備が配備されるようになった。

またサベージからは高い整備性も受け継いでおり、多種多様な兵装と合わせ戦う戦場を選ばない機体へと仕上がっている。
2008年から配備開始。



  • アレイオン
武装:90mmマシンガン 120mmライフル 高周波ナイフ レールガン 狙撃用レールガン ミサイルポッド 電磁シールド その他オプション装備。

スレイプニールの後継機。形式番号はKG-7
スレイプニールをよりバージョンアップさせた機体で、CE技術の更なる解析と吸収が進んだ結果単純な動力伝達手段とバッテリーの改良に成功。
これにより出力がスレイプニールより5割ほど増強されており、同レベルの機動性と今まで以上の重装甲を両立させることに成功した。

そのほかでは武装も変わらず、追加のオプション装備も使いまわせる。
パーツも高い互換率を誇っているため、整備性や生産性も問題ない範囲に収めることに成功した。
またこの機体から官位的ながらミノフスキー粒子対策が行われるようになり、短時間ならばミノフスキー粒子散布下でも行動が可能となっている。
しかし、技術的な問題で対策が不完全なため高濃度のミノフスキー粒子下では動作に異常が出ることが確認されている。

実質マイナーチェンジ機のようなものだったため、生産ラインの殆どを使いまわすことができ、猛烈な勢いでスレイプニールと代わっていった。
2011年に機体の配備開始。

706: トゥ!ヘァ! :2017/05/06(土) 16:23:44
  • ジムⅢ 輸出仕様
武装:CE式ビームライフル CE式ビームサーベル 頭部バルカン オプション式ミサイルポッド シールド

CE75年当時ジェガンが登場したことにより旧式となったジムⅢの輸出仕様。
動力源を核融合炉から核分裂炉に代え、武装も出力を落としたCE式のビーム兵器へ変えている。

元のジムⅢと比べた場合、出力が大幅に低下しているため総合的な性能は元の半分以下にまで下がっているが、その状態でも西暦側から見ればオーパーツの塊であった。

2004年から輸入が開始され、西暦側世界の各地へ配備が進められた。
10年後の2014年においても西暦世界産MSやカタフラクトよりも性能が良いため近代化改修を続けながら使われ続けている。



  • ドートレス 輸出仕様
武装:マシンガン CE式ビームライフル CE式ビームサーベル シールド

新ソ連が旧式となっていたドートレス・カスタムを輸出仕様に手直しした機体。
ジムⅢ同様融合炉から分裂炉に代わっており、ビーム兵器も同上。

こちらも本来の性能の半分以下だが、10年後の2014年になっても西暦世界側では高い性能を誇っていたため、近代化改修を行われてながら使い続けられている。



  • ダガーL 輸出仕様
武装:CE式ビームライフル CE式ビームサーベル 頭部バルカン シールド

同じく大西洋連邦のダガーLを輸出仕様に手直ししたもの。もちろんこちらも大西洋では旧式扱いとなっていた機体。
他二国の機体と同じく融合炉から分裂炉へ。UC式ビームからCE式ビームへと変更。

性能を半分以下に落としながらも西暦世界側では10年後の2014年において現役の機体である。



  • 斑鳩
武装:90mm機関砲 レールガン ミサイルポッド

西暦側地球連合軍がCE側企業モルゲンレーテ社と共同開発した西暦側初の専門航宙戦闘機。

構造はCE側で普及しているメビウスを参考にした。
コックピットのある中央ブロックと武装コンテナのスラスターの二つの役目を兼任する左右ブロックの三つを繋ぎ合わせた機体構造となっている。

動力は高性能バッテリー。武装はカタフラクトの装備として普及している90mm機関砲、レールガン、ミサイルポッドと既存の武装や弾薬を使い回せる構成に。

また西暦連合側の要望で極力西暦側の技術のみで製造できるように設計されているため、動力となる高性能バッテリー以外は基本自国製造が可能である。

性能的にこれと言ってみるべきものはないが、西暦側からすれば十分画期的な性能を持つ航宙機に仕上がっている。
完成は2008年。配備開始は2009年。



  • メタルギア レックス
武装:90mm機関砲 マイクロミサイル 対人レーザー 大型レールガン

西暦地球連合とCE側企業アームズテック社が共同開発した中型MA。
原案は同社が開発進めていた拠点攻略用MAメタルギアシリーズの一つから。本来はプラントとの戦時中に計画されていたものだが終戦と共に予算が下りなくなり開発計画が凍結。受注はキャンセルされていたものを今回の共同開発計画において改めて持ち出してきたもの。

技術的には西暦側のテクノロジーでもギリギリだが再現可能な範囲であり、動力はアームズテック社製の高性能バッテリーと西暦側製のガスタービンエンジンの二つを併用。
しかし、使用されている根本的な基礎技術の差と大本の計画では核融合炉を使用する予定だったため、元のプランよりもスペックは大幅に下がっている。
動力をバッテリーとガスタービンの併用にしたのはこの出力不足を補うためでもある。
そのため本来ならばビーム兵器の搭載も考えられていたが、出力の問題から対人レーザー程度に抑えられることとなった。

MSと同サイズの18m代ながらも堅牢な装甲と高い火力を備えており、特殊な防御能力を持っていない火星カタフラクト相手ならば十分な攻撃力が期待できる。

2009年完成。2010年配備開始。

707: トゥ!ヘァ! :2017/05/06(土) 16:26:48
投下終了
取りあえずパァっとこの10年間を飛ばしましたw
いやまあ詳しく書いても時間かかり過ぎるのでね…

あとは戦争初めて、地球から追い出して、宇宙に行って、火星落して、エピローグ書いて…終わりかな?
終われるのだろうか…(汗

斑鳩の元ネタはシューティングゲームの方から。メタルギアレックスはそのまんま。
ゲシュペンストはスパロボから。サベージはフルメタ。
シャドウとかコダールも出したいけど、間に合わなそう(涙

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最終更新:2017年06月17日 12:49