652: リラックス :2017/06/09(金) 12:32:15
乙です。そしていつぞやのフューリアスのネタに続け重航空巡洋艦ネタを

重航空巡洋艦インコンパラブル
最大幅  :33.8m
全長   :240m
喫水   :7.4m
基準排水量:29,870t
主機関 :パーソンズ式オール・ギヤードタービン4基
出力   :90,000shp
最大速力 :29.5ノット
兵装:38.1cm(42口径)連装砲2基
   Mark XII 14cm(45口径)単装速射砲6基
   10.2cm(45口径)単装高角砲4基
   3ポンド(7.62cm)単装砲4基
搭載機数:26機

概要

英国が色々と追い詰められた結果、 重航空巡洋艦フューリアスというとち狂っ……非常に意欲的な艦艇を運用した結果、(当時としては)多数の航空機を運用可能な能力が殊の外評価されて(水上機に比べて回収が非常に楽であることが評価され、更にこれから先、航空機の能力が進化するに従って艦隊が行動するに当たり航空機の支援は必要不可欠になると判断されたらしい)フューリアスを元に改良、発展させた重航空巡洋艦である。

フューリアスでは艦の前方には砲塔などの兵装を搭載、中央部に上部構造物を配し、艦後部にV字型に航空甲板を配置していた。

これに対して本級では前甲板が砲塔などの砲戦用兵装で占められている所までは同じだが、上部構造物は右舷側に寄せたアイランド型とされ、上甲板は前後に全通しており、飛行甲板は左舷前方に張り出したアングルド・デッキ式一本とされた。

これは、フューリアスで当初売りだった『着艦と発艦が同時に出来る』というのが実際にやろうとすると整備員側で相当な負担になることと、そもそもこの強みを活かせるほどの艦載機を搭載出来ないことから航空甲板が二本あっても無駄と判断されたためである。

フューリアスの不満をもとに、主砲は連装二基四門とされた。

本艦の防御要綱は

  • 15.2cm(6インチ)砲弾
  • 227kg爆弾の急降下爆撃
  • 炸薬量340kgの魚雷

に耐えることが要求されており、航空機からの攻撃を強く意識した防御能力が求められていることが分かる。

この要求に応えるため、舷側の水線部には高さ4.08mの114mm装甲が貼られ、機関区と燃料タンクを守るために前後の隔壁(バルクヘッド:bulk heads)には64mmから76mm装甲で繋いでバイタルパートを為している。

水線下は38mm装甲と二枚の縦隔壁で区切られた3層構造とし、水防区画と液層と空気層で浸水を止める様式で、外側の1層は艦底部の二重底と接続していた。

艦内配置にも気が配られ、ガソリン庫は弾薬庫よりも船体内側に配置された他、18の横隔壁と2つの縦隔壁で仕切られた堪耐性を意識した造りになっている。

当初は飛行甲板にも装甲が予定されていたが、重量バランスの問題から断念され、水平防御は下部格納庫(缶室直上)-機関室64mm、弾薬庫・ガソリン庫・舵機室89mmが施された。

余談

英国が虎狼もどきになったフューリアスの発展・改良型を建造すると聞いて頭を抑えた転生者達だったが、出来上がったのがアングルドデッキを有するキエフ級に近い外見になっていたことから『大英帝国恐るべし』と色々な意味で唸ることになる。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2017年06月17日 16:23