262: ham ◆sneo5SWWRw :2017/03/21(火) 02:37:20
バーニング・フォックスNO.8
エディータ・ロスマン
出身:カールスラント
所属:カールスラント空軍
修行開始時階級:曹長
修行開始時年齢:16歳(1941年)
使い魔:キツネ
誕生日:1月11日
固有魔法:覚醒制御
覚醒魔法:神獣化

愛称:パウラ
二つ名:ワン・スコードロン、マリオネット・ティーチャーズ
同室メンバー:アレクサンドラ・シェルバネスク(班長)、エディータ・ロスマン、アレクサンドラ・イワーノブナ・ポクルイーシキン
卒業記念品:【傀儡人形】×4



カールスラント空軍のエースが多く在籍していた第52戦闘航空団の教育係の1人。
研究者肌で教育者ということもあり、バーニング・フォックスのお姉さん的存在となった。
使い魔がキツネということもあり、調べた結果、九曜の子孫、長女の子孫であることが判明。
彼女が幼少期に患った大病もそれが原因しているのでは、と考えられ、入学前に入念な精密検査を受けることとなった。
その影響かは知らないが、修行中に時々体調不良によって倒れることが起きた。
皆から心配され、九曜と手伝いで教員をしているリリィ、そして治癒術士による治療を受けながらも修行を続けていたある日、異変が起きた。

「あれ、何かが違う・・・」

息苦しさを感じる寝苦しい夜が明け、朝起きてみると感覚が今までより違っていた。
服は小さく感じるし、ベットの広さも違う。
視界も、それまで目線の高さにあったものが低く見え、自分より大きいはずの同室の2人も自分とほぼ同じか小さく見える。

「「パウラ・・・、あなた・・・」」

対する2人は絶句していた。
それはそうだ。
なにせロスマンは、昨日の夜までとは姿が全く違っていたのだ。
151cmだった身長は168cm(ボニン並、シャーリーより1cm大きく、ラルより1cm小さい)にまで伸びていた。
身体付きも良くなり、出るとこは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。
そして何より大きな変化は"色"であった。
肌はそれなりに血色はあったが、白色に近くなり、髪も灰色から銀髪と言えるほど白色が強くなり、眼も金瞳に変わっていた。

直ぐに検査を受けた結果、九曜との出会いで子孫としての血と能力の相性から覚醒を起こしていたことが判明した。
幸い制御には成功しているが、変化した体形と体色は変わらず、加えて、これが固有魔法化し、九曜のように常時発動・制御した半獣状態のこのままとなった。
また、使い魔のキツネもこの変化により、尾の数が1本から4本に増えた。
「九尾の狐じゃなくて天狐(妖狐の1種、尾が4本で金瞳)ね」と九曜は語っている。

また、九曜と同じく神獣化も可能となった。
大きさは神獣化した九曜の半分程である150m程ではあるが、十分に巨大化している。
ただし、長女の血からか、制御が大変であり、下手すると暴走の心配があるため、一度どのくらいの大きさになるか試した程度で、それ以降は使っていない。
また、後述ではあるが、暴走に備えて、九曜の手により安全措置が取られた。

当人は幼いころに何度も大病を患い死にかけていることから妙に達観しているため、それほど気にしていなかった。
しかし、身体は大きくなっても体力はそのままであり、急激に大きくなった反動もあってか、身体に体力が見合わない身体になっている。
修行で体力を付けるように頑張ったが、そこまで増えず、体格に体力が見合わない身体となっていた。

修行メンバーからは、変わらずパウラの愛称で呼ばれた。
これは、身長171cmの九曜より若干背が小さいことから、ミニ九曜という意味を込めての事であった。

263: ham ◆sneo5SWWRw :2017/03/21(火) 02:38:18
バーニング・フォックスでは、ライトニング・フォックスに比べ、期間が短いので、九曜以外にも分体やライトニング・フォックスメンバーを教員とし、さらに密度が濃い教育が施された。
研究者肌・教育者肌の彼女は、ついていけないメンバーによく勉強を教えていた。
そのため、メンバーの中でも、教員メンバーと特に親しかった。
その関係からか、教師と生徒の結節点として重要な役割をし、生徒のみならず教員からのお悩み相談を受けることもあった。
ウィルマが悩んでいた「自分よりも教え子が活躍する」ことへの葛藤についても彼女は相談を受けており、同じく教育係であったことから、その悩みを解決していたりした。
そのため、時々メンバーや教員から「どっちが教師か分からない」と言われることがあった。

そういうこともあって、彼女は多くのメンバーから頼られた訳だが、1人でそれらに答えることはとても大変であった。
せめて自分がもう1人居たら・・・、そう思った彼女は、九曜の分体を見て思い付く。

「そうか。自分にも分体があればいいんだ!」

かつて小柄な体格と体力不足な自分は格闘戦に向いていないため、戦闘スタイルは、複数で行う一撃離脱を基本としていた。
特にヒスパニア戦役でメルダース中尉(当時)と編み出した2人1組を基本とするロッテ戦法を中心としていた。
覚醒した今は体格は違えど、体力がどうしても足りないため、格闘戦は少々難しかった。
そのため、今でも一撃離脱とロッテ戦法を戦闘スタイルとせざるを得ない。
もし分体を用いることが出来れば、1人でこの戦法が行えるし、研究や教育にも役立つ。

さっそく、扶桑にある符術式でやってみるが、これではわずか1分しか持たず、とても自分の望むものではなかった。
困った彼女は、それなら、と、分体を扱う九曜にやり方を教わろうと考え、訊いてみた。
すると九曜から、人型の人形、という手段を教わった。

これならば、九曜ほどではない自分でも扱える。
しかし、同時にデメリットとしてダメージが自分にも降りかかる危険性も示唆された。

これは精度、即ち自分により近いか否かによって変わり、精度が低い分体の場合は、手足が痺れて間隔が無くなり動かなくなることがあるが、1週間もすれば治る程度である。
しかし、精度が高い分体の場合は、最悪、二度と動かなくなる上、自身が死ぬ危険性があった。

後者、即ち精度の高い分体は、あまりに高度なモノになるので使わず、あくまで消耗品扱いで精度の低い分身について習得することにした。

264: ham ◆sneo5SWWRw :2017/03/21(火) 02:38:59
取り敢えず人形一体を自分で作る事にした。
これは自作した方が魔力の通りがいいからということと何事も経験という九曜の指導からであった。

記念すべき最初の人形が完成し、さっそく起動させてみたものの、おつむが残念であったために全裸となってその辺を走り回り、大騒動になりかけた。
この失敗に泣きつつも彼女は時間を見つけては修練を続けた。
九曜の子孫ということもあってか、最終的には九曜の扱う分体と遜色のない出来栄えの分体を完成させることに成功した。
分体のサイズは、かつての自分と同じ小柄な姿をしており、ストライカーをそのまま履いて飛行も可能で、銃器の使用も可能であった。

念願の『もう一人の自分』という最高の相棒を手に入れたが、欠点としてシールドが弱体化してしまった。
しかし、燃費で言えばドミニカよりは良い。

卒業品として渡されたのは、九曜お手製の分体、【傀儡人形】。
これを四体贈呈された。
内部には魔力蓄積可能な魔石を入れて核にすることで魔力消費を何とか減らし、骨組みとして九曜の髪を束ねたモノ使用した。
だが、九曜お手製のこれは、値段に換算すればトンデモナイ額となり、それを聞いたロスマンは卒倒しかけたという。
当初は消耗品と考えていた分体、いくら精度が低いとはいえ使い捨てには気が引ける額ということと、情が移ったこともあり、生涯に渡って使っていくこととなった。

また、これらとは別に、先述の神獣化の能力に際し、暴走を止めるために強制的に神獣化を止めるための特性の首飾り(零編47話の徹子の首飾りの超強化版)も与えられた。
加えて、万が一暴走した場合、どこに居ようが九曜に直接知らせが届くSOS発信装置的役割の鈴も与えられた。

卒業後はペテルブルク方面に戻り原隊のJG52に復帰。
まもなくして、バルバロッサ作戦後で編成された502JFWに参加することとなる。
その時に再開したラルやクルピンスキー等のかつての同僚らは、大きく変わった彼女の姿に驚き、または茫然とした。

本人も入れれば実質6人もいる状態であり、正に1人飛行隊(スコードロン)の名に恥じぬ戦いぶりを発揮する。
また、教育者としてもその能力を如何なく発揮し、分体も教師として加わり、隊員の教育を行うこともあった。
分体はその大きさもあって他の隊員や基地周辺に住む子供たちからも人気があった。
一方で、502一の問題児、クルピンスキーに攫われることも度々あったとか。

九曜の子孫ということもあってか、夢の世界でも度々会うようになる。
話の内容は、困った教え子や同僚の事、各地での最新の戦訓、新しく開発された戦闘機動、新しい創作料理や様々な国の食文化(?)などであったが、
ロスマン自身大人びている感もあるため、夢で一緒になったエイラや芳佳などから「奥様方の井戸端会議みたい」と陰で言われたとかいないとか。

265: ham ◆sneo5SWWRw :2017/03/21(火) 02:39:33
以上です。

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最終更新:2017年06月19日 09:06