762: トゥ!ヘァ! :2017/07/06(木) 20:31:06
  • アルハンゲリスク級大型砲艦
武装:艦首大型荷電粒子光弾高速速射砲 連装メガ粒子砲 単装ビーム副砲 レーザー機銃 回転迎撃ビーム砲 VLS式ミサイルランチャー
モデル:メダルーサ級(宇宙戦艦ヤマト及びヤマト2199)

新ソ連が戦後に建造した新型戦艦。400m級。
戦時中活躍した大洋連合の長門級(ネェル・アーガマ)の火力に慄いた新ソ連上層部がそれに対抗できる重火力戦艦を目標に開発が進んでいたが戦後になり火星航路及び火星開発計画が優先され計画が凍結されていた。
その後75年のゲート開通事件を気に未知の敵への対処として改めて開発計画が再始動した

戦時中に一度は計画されていた本艦だが再設計するにあたりに基礎設計はそのままに装甲材や管制システム、主機関などを当時最新のものに置き換えて開発が進められることとなる。

最大の特徴は艦前方艦首に内蔵されている大型荷電粒子光弾発射砲である。
これは長門級(ネェルアーガマ)を始めとする大洋連合の大火力艦に対抗するために開発された兵器だ。

原理としてはグランディーネに搭載されている荷電粒子光弾と同じものを採用しており、その発展強化版と言っていい。
これは通常のメガ粒子砲のような光線系兵器と違い、ミノフスキー粒子を縮退して作ったメガ粒子を新ソ連独自のミノフスキー理論応用技術によって更に球体状へと圧縮加工し、発射する大規模光弾発射装置である。

光弾型の利点としては光線型よりもエネルギーの収束率が高いため、より遠くの目標へより高い収束状態でぶつけられることである。
無論欠点もある。
光弾型はその特性上より高密度に圧縮しなければならいのだが、そのための装置が大型化しがちなのだ。
しかも、より高密度にすればするほど必要な装置も大型化していくため高い火力を求められれば求めるほど必要となる装置も必然大きなものとなっていく。
如何せん小型化は難しくないが小型になればなるほど威力が倍々的に下がっていくためMSサイズの兵器には殆ど採用されていない。
逆に威力を求められる大型MAの兵器として度々採用されておりグランディーネが大柄な機体なのも大型の圧縮装置を搭載しているためである。

更にもう一つの欠点として光弾型となったメガ粒子はその飛翔速度が光線型と比べ遅いのだ。
バズーカなどの大型実弾兵器と同程度の速度であり、腕に覚えのある相手ならば避けられなくもない。
他にも通常の光線型と比べ粒子を更に圧縮する関係上燃費も良くない。通常の光線として撃つ場合と比べ約1.3倍ほど消費するエネルギーが増えている。
圧縮するためのフェーズが光線型と比べ増えているため連射力も落ちているなどなど。

このように幾つかの欠点を持っている光弾型を何故採用したのか?
それは単純に大洋連合に対抗するにあたり避けられない問題…基礎技術力の差から来る射程と威力の差である。
メガ粒子砲は説明した通り圧縮したミノフスキー粒子を飛ばす荷電粒子砲の一種である。
そのため発射されてから距離が離れれば離れるほど粒子は散っていき威力が落ちていく。
逆に言えばより高い出力でより高密度のメガ粒子を放てるのならばより遠くの敵へと有効打を与えられるのである。
同じミノフスキー技術を基にしている兵器とは言え大洋連合のそれは基礎的な部分において新ソ連のそれと比べた場合は周回レベルで差をつけられている。
つまりは同じメガ粒子砲においても基礎的な圧縮装置や発射装置、出力を捻出するジェネレーター製造技術、粒子安定技術などによって新ソ連製メガ粒子砲では射程や威力で大洋製に劣るのだ。
その極地ともいえるのがハイパーメガ粒子砲である。制約も多いとはいえ単艦で小型のコロニーレーザー並みの威力を叩き出すこの兵器は大洋連合以外のいかなる国にも真似できない代物であった。
一見トンデモ兵器に見える代物であるがアレは大洋連合という国の今まで積み上げてきた基礎技術の集大成なのである。
よしんば同レベルの兵器を開発しようものなら大洋製のと比べ大型で燃費の悪い代物が出来上がるだけである。それこそ船には詰め込めないサイズのものが。
コロニーレーザークラスの兵器を単艦が装備でき、運用可能という点が最も恐ろしいのだ。

そこで新ソ連技術部が目を付けたのが収束光弾型メガ粒子砲であった。
様々な欠点はあるものの、これならば威力も射程も劣らぬ兵器を作り出せると考えた訳である。
詰まるところないない尽くしの中でどうにか対抗できそうな手段を見つけ出したわけである。

763: トゥ!ヘァ! :2017/07/06(木) 20:31:38
そしてそれらの欠点に対しても無策ではないのが肝である。
まず搭載するに当たり船体が大型の戦艦クラスに搭載することを前提にし、装置の大型化のみならず別途で特殊な電磁気を用いた光弾加速装置を組み込むこととなった。
これにより光弾型の飛翔速度が遅いという欠点を幾らか改善することに成功した。
圧縮装置においてもより新型の高速圧縮装置を積み込むことにより従来の装置よりも1.5倍ほど光弾生成速度の上昇に成功している。
また大型の船体のためそれ相応のジェネレーターを複数積んでおり、燃費の悪さという点も力業で克服。
燃費の悪さと言っても通常の光線型と比べた場合なので総量としてはコロニーレーザーやハイパーメガ粒子砲よりも低燃費に仕上がっている。
これらのほぼ力業による改善により従来よりも高威力で高速の光弾を連続して発射可能という頼もしい兵器へと生まれ変わったのである。

データ収集として行われた実験では光弾は一発で新ソ連軍巡洋艦クラスを撃沈。戦艦クラスにおいても2~3発程度で撃破可能であった。
更に戦として参加した宇宙海賊掃討戦では遠距離から一方的に海賊艦隊を撃ちすえて殲滅した。
小型艦に至っては掠っただけで撃破される艦艇が出たなど圧倒的な戦果であった。

無論欠点も存在している。これらの装置を載せるにあたって船体の多くを占有する羽目になった。
しかし、大洋艦艇に対抗するための戦艦という要望だったためにそのほかの武装を犠牲にすることもできず結果的に格納庫スペースを犠牲にすることとなった。
これにより400m級の大型艦艇でありながら搭載機数は8機のみ(MS二個小隊)と最低限の艦直衛だけということになってしまった。
とは言え、元から複数の艦艇と行動を共にすることを戦術の前提としているためこの点はそこまで問題視されていない。

CE76年に開発計画が再スタートし、CE79年末に一番艦アルハンゲリスクが就役。
CE81年二番艦ノヴォシビルスク就役。CE83年三番艦クルスク就役。CE85年四番艦トムスク就役。

後の西暦世界(アルドノア世界)における地球連合(アルドノア)とヴァース帝国の戦争において新ソ連から2隻のアルハンゲリスク級が参加。
ヴァース帝国の宇宙艦隊相手に一方的な距離から攻撃を加え恐れられることとなる。


モデル元との比較
モデルとなった宇宙戦艦ヤマトのメダルーサ級。デザインイメージとしては旧版の艦首へ2199版の艦下部へ搭載されていた火炎直撃砲を搭載したものをイメージしていただきたい。

武装に関しても旧版ほど少なすぎず、リメイク版ほど多すぎず中間ほどの武装量としている。

前回アンハンゲリスク級として単独投下したものを幾つか修正した設定。
名前も間違えていたのでアルハンゲリスク級として改めて改名。クラスも戦艦から砲艦に。
正式版はこちらの修正版とさせていただきます。

764: トゥ!ヘァ! :2017/07/06(木) 20:32:08
  • アストラハン級大型戦艦
武装:艦首拡散メガ粒子砲 三連装大型メガ粒子砲 連装メガ粒子副砲 単装ビーム砲 レーザー機銃 回転迎撃ビーム砲 VLS式ミサイルランチャー 
モデル:カラクラム級戦闘艦または大戦艦(宇宙戦艦ヤマト及びヤマト2202)

戦後になり新ソ連の建造した超大型戦艦。550m級。
新ソ連の持てる技術全てが次ぎこまれた次世代フラグシップ(旗艦)である。

大洋連合の大和級(ドゴスギア)や長門級(ネェルアーガマ)に対抗するために設計された。
大和級に伍する戦闘力を持たせ、尚且つハイパーメガ粒子砲に劣らぬ超火力殲滅兵器の搭載を両立させた新鋭大型戦艦。

大和級に対抗するため一隻で戦局を左右できる火力を持つ戦艦をコンセプトに設計が開始された。
元より新ソ連はミノフスキー粒子の収束技術においては大洋連合を除けば六大国の中で最も技術的に秀でていたものがあったが、如何せん収束装置や電力を供給するジェネレーターの小型化を苦手としていた。
このためハイパーメガ粒子砲クラスの威力を持つ兵器は製造可能であったが、とても艦艇に搭載できる大きさまで小型化は不可能であった。
また無理に小型化を進めた場合は粒子収束が不安定となりがちであり、ビームが分散してしまう問題も抱えていた。

そこで発想を転換し、ビームを収束させずわざと拡散するように仕向けた。これが艦首拡散メガ粒子砲である。
艦正面限定とは広範囲の空間に多量のビームを浴びせるこの兵器の搭載は本艦艇に既存の船とは比べ物にならない殲滅力を与えることへ成功した。
しかし、拡散粒子砲故に単純な射程や威力としては依然ハイパーメガ粒子砲へ劣っているのも事実であった。

その他の武装として甲板上部前方に三基、後方に一基搭載されている三連装大型メガ粒子砲。
前部に二基、後方に二基搭載されている連装メガ粒子副砲。それらの死角を補うように配置されている単装ビーム砲。
多数配置されている近距離迎撃用のレーザー機銃と中距離迎撃用の回転迎撃ビーム砲。
この回転迎撃砲は大戦中にザフトが投入してきた兵器の一つから発想を得て開発された迎撃兵器である。
埋め込み式の兵装のため機銃と違い自由な射角は得られないが、より強力なビームを高い精度で高速連射可能な兵器である。
艦体規模のスペース関係から小型艦艇などには搭載されていないが400m以上の新ソ連の大型艦艇には大抵搭載されている。

MSは一個中隊(16機)を搭載可能。格納庫は船体後方下部に設置されており、出撃時は下部閉口ハッチから前方へせり出す形でリニアカタパルトが展開される。

旗艦クラスの艦艇のため建造コストも相応に高いものとなっており、竣工ペースも遅い。
CE81年に一番艦アストラハンが就役CE85年に二番艦ウラジオストクが就役。


モデル元との比較
モデルと比較した場合はかなりデザインが変わっている。
艦橋と一体化する形の主砲はなくなり、回転衝撃砲もメインとなる主砲ではなく、小型化した迎撃装置として搭載する形となった。
また艦首へは拡散メガ粒子砲を発射するための発射口が存在しており、こちらは閉口可能。
モデル元では船体前方にて左右にせり出していた翼のような部分もなくし、全体的にシンプルなデザインイメージへと変えている。

モデル元では存在していなかった格納庫は船体後方にブロックが存在しており、ここへMSやMAを収納している。

本当は2202で出てきた無数のビットとそれによる雷撃旋回砲も出したかったがアナザー世界新ソ連の技術的な問題と設定のすり合わせにいいアイデアが思いつかなかったため断念。

765: トゥ!ヘァ! :2017/07/06(木) 20:32:41
  • アムステルダム級高速戦艦
武装:艦首収束メガ粒子砲 連装メガ粒子砲 単装ビーム副砲 レーザー機銃 VLS式ミサイルランチャー 両翼内蔵式大型ミサイルコンテナ
モデル:ナイル級大型航宙戦艦(ガンダム00 劇場版)

戦後になりAEUが建造した新型戦艦。450m級。
接収したザフトのエターナル級の技術を基に開発された高速艦であり緊急展開及び通商破壊を目的としている。

前方にせり出す細長い形の長大な艦首が特徴的な艦艇。
この長い艦首には長大なミノフスキー粒子収束装置が内蔵されており、この装置により艦首収束メガ粒子砲を撃ちだすことができる。
この収束メガ粒子砲は大洋のハイパーメガ粒子砲や大西洋のハイメガ粒子砲に及ばないまでも高い威力と射程を誇るAEU技術陣自慢の一品である。
またこの長い艦首は甲板上部がリニアカタパルトとなっており、MSの発艦にも使用されている。

その他の武装では艦両翼甲板上下にそれぞれ四基ずつ連装メガ粒子砲が搭載されており、死角を補い形で単装ビーム副砲やレーザー機銃が設置さている。
またVLS式のミサイルランチャーの他に両翼前部の内部へ設置されている大型のミサイルコンテナがあり、瞬間的な弾幕量では東側艦艇でも随一である。

弱点としてはこの両翼内蔵式ミサイルコンテナそのものであり、ここに強力な攻撃を受けると内部のミサイルへの誘爆が危険視されている。
これは本艦のみならずミサイルポッドの類を装備している艦艇全てに言えることではあるが、厄介な弱点であることには変わりない。
対策としては両翼部分はユニット化されており、もしもの時には切り離しが可能。
この機能により誘爆ダメージを最低限に抑える取り組みがなされている。

また特徴的な見た目の方に注意がいきがちであるが、本艦最大の特徴はその船速である。
エターナル級に搭載されていた専用ブースターをAEUが独自に再設計した物が本艦へと搭載されている。
これにより東側艦艇ではトップクラスの高速性を誇り、高速戦艦の名に恥じない俊足を実現した。

艦中央へ格納庫が存在しており、MS一個中隊(16機)を搭載可能。艦首甲板上部のリニアカタパルトで出撃する。また大型MAの搭載と運用も可能である。

高速・高火力の両立を実現した艦艇ではあるが、この手の優良艦にありがちな建造コストの高騰悩みであり、建造数は多くない。
主に艦艇旗艦や緊急展開部隊などに優先して配備されている。

CE80年に一番艦アムステルダムが就役。CE83年に二番艦ブリュッセル就役。CE86年三番艦ルクセンブルク就役。


モデル元との比較
今回は比較的にモデル元と余り差がないように設定した。
とは言えモデルとなったナイル級と比べ少々ビーム砲の数を増やしている。
トランザム機能搭載艦艇だった設定を活かし、高速艦艇としている。
機関部やブースターにエターナル級の技術や設計を見本にしているという設定を盛り込んだため、ある意味遠い親戚のようなものである。



  • ドルトムント級巡洋艦
武装:連装メガ粒子砲 VLS式ミサイルランチャー 艦両翼固定式ミサイルコンテナ レーザー機銃
モデル:バイカル級航宙巡洋艦(ガンダム00二期)

戦後になりAEUが建造した新型巡洋艦。300m級。

大洋のクラップ級同様当初からMS搭載能力を設計に盛り込まれている艦艇。
そのため従来の船と比べMS運用能力が高い。
二個小隊(8機)+α(予備機)が搭載可能。

その使い勝手の良さから就役後は瞬く間に東側諸国の艦隊へと広まっていった。
CE78年に一番艦ドルトムント就役。以降順次就役していき各国の艦隊へ配備されていく。


モデル元との比較
大きな変更はないが、少々武装を増やして個艦防御力を高めている。
MS搭載数もモデル元の船より多少多くなっているが、これはアナザーにおけるMS小隊編成の関係上から二個小隊分(八機)が丁度良かったため。

766: トゥ!ヘァ! :2017/07/06(木) 20:33:15
  • 広東級宇宙空母
武装:艦側面連装メガ粒子砲 単装ビーム砲 レーザー機銃 ミサイルランチャー
モデル:ガイペロン級多層式航宙母艦またはガミラス三段空母(宇宙戦艦ヤマト及びヤマト2199)

戦後に東アジア共和国が建造した新型宇宙空母。450m級。
戦時中ではアガムメノン級とラオホォ級輸送艦によってMSを運用してきた東アジアであったが、元より両艦共MSを搭載することは想定されておらず、急場しのぎの改装で運用していたため戦後も使い続けるには無理があった。
そのため改めて設計段階からMSの搭載と運用を考慮した空母を開発することとなり、誕生したのがこの広東級宇宙空母である。

この船一番の特徴は上下に計四段別れた発艦及び発着甲板である。
最も下から数えて一段目、二段目、三段目は甲板が半ば艦内へと収納されているため直線型デッキとなっており、発艦・発着の同時利用はできない。代わりに最も上部に存在している四段目は天蓋のない露店式のためアングルドデッキが整備されているため、ここでなら発艦と発着の同時利用は可能である。

艦後部の大型格納庫からそれぞれの甲板に複数のエレベーターでMSやMAなどを送り込み発艦させることによって既存の空母と一線を画す艦載機展開能力を獲得した。
なお運用する際には上部四段目のアングルドデッキの他に甲板のどれか一つは着艦用として開けておくことが厳命されている。

武装は艦側面に設置された連装メガ粒子砲左右二基ずつ。そして同じく側面に設置された複数の単装ビーム砲とレーザー機銃、ミサイルランチャーである。
これらは主砲であるメガ粒子砲以外は完全な防衛火器となっており。中距離及び近距離における迎撃能力に特化されている。

船体としてはユニット式を選択しており格納庫と複数の発艦デッキからなる単純な設計となっている。
そのため複雑そうな見た目に反して生産性は悪くない。反面発艦・着艦デッキが複数ある関係から整備を行う際は長引くことが多い。

搭載数は64機+α。一隻でMS一個大隊を運び、運用することが可能である。露天駐留も含めればもう十数機ほど搭載数を増やせる。

生産性も良く、艦載機運用能力も高いこの広東級最大の欠点は多大な展開能力を獲得するために複数の解放式デッキを採用したことによる低い耐久性である。
その構造の関係上特に正面からの攻撃に弱く、発艦デッキ内に着弾した場合は大打撃は免れない。
幸いユニット化している恩恵によりダメージコントロール能力には優れるがもしも被弾した場合は艦載機の展開能力に不備が出ることは免れない。
このため運用する際には砲火の届かない戦場の後方から艦載部隊を発艦させ、その後も前線に出ず後方にて待機していることが厳命されているある意味空母らしい空母となった。

CE77年に一番艦広東が就役。79年二番艦成都就役。81年三番艦福建就役。以降二年後とに順次後続艦が就役している。


モデル元との比較
モデルとなった三段空母と比べ最大の変更点は艦後方に大型の格納庫を追加したことである。
これによりモデル元の410mよりも40m大きい450m級となった。
しかし、この格納庫の追加により最大の欠点であったダメージコントロール力のなさをある程度克服している。
モデルとなった三段空母は艦内部を隔離するシステムがないため特に脆いと言われていたため、その点を少々改善した。
最も船の構造上どうしても正面からの攻撃に弱いのは変わらないが。

また三段と言いながらデッキが四段あるのはリメイク版の方を参考にしているためである。
デザイン的にはあちらの方が好みだったので。

767: トゥ!ヘァ! :2017/07/06(木) 20:34:12
  • 大連級戦闘空母
武装:連装メガ粒子砲 格納式連装メガ粒子副砲 単装ビーム砲 格納式レールキャノンVLS式ミサイルランチャー レーザー機銃 
モデル:ゲルバデス級航宙戦闘母艦またはガミラス戦闘空母(宇宙戦艦ヤマト及びヤマト2199)

戦後になり東アジア共和国が建造した新造艦艇。420m級。
艦載機の運用と前線での戦闘の両立を目指して設計された。

東アジアは77年に広東級宇宙空母を就役させ、航宙戦力運用能力の大幅な強化に成功したが今度は正面戦力の問題が立ちふさがった。
現状宇宙艦隊の正面戦力の大半は戦前か戦時中に就役させた艦艇ばかりであり、MS運用能力が引くことも合わさり、その陳腐化が驚くべき速度で進行していた。
そのため東アジアは新たに正面戦力となる艦艇を欲していたわけである。

その結果誕生したのがこの大連級戦闘空母である。
艦前方が発着艦甲板となっており、後方に格納庫と艦橋、主砲が存在しているデザインとなっている。
つまるところ空母と戦艦を合わせたかのような船体となっている。
これは年々強化されている西側の戦力(主に大洋)を見て早急に戦力を整えることを重要視したための苦肉の策である。

船体の前方半分を占める発着甲板を通して艦中央に設置された格納庫からMS隊が発艦する仕組みとなっている。
搭載数は16
主砲はその格納庫の上部に一基と艦橋前方の一基。後方に一基の合計三基。
後方にVLSミサイル甲板が存在しており、その他に近接迎撃用のレーザー機銃が多数。
艦側面には主砲の死角を補うために単装ビーム砲も多数搭載している。
最大の特徴は前部甲板に等間隔で格納されている砲塔群であり、艦載機部隊を発艦させた後に甲板の下から専用ハッチを開きながら格納されている連装メガ粒子砲とレールキャノン砲塔が出てくる。
この独特の設計により戦闘能力と艦載機運用能力を両立させることに成功している。

無論欠点も存在しており、それがこの船最大の足枷となっている。

まず空母と戦艦の折衷という設定のためどちらと比べても中途半端な性能に仕上がってしまったということ。
戦艦というには火力が今一つで、空母というには搭載数が半端であった。
つまり旧世紀における航空戦艦で問題視されていた点をそのまま再現してしまったのである。
また戦闘力と艦載機運用能力の両立という無茶を行ったため船体自体も複雑となっており、建造コストや整備コストが高騰しており、甲板に内蔵されている展開式砲塔群の存在もそれに拍車をかけていた。
これが大西洋のエンタープライズ級のように少数建造前提の旗艦クラス大型艦艇ならば話は違ったのだろうが、この大連級はある程度の数を量産すること前提に420mという大きさにまとめてしまったことが仇となった。
更にいえば一番艦大連が就役したのはCE78年なのだが同年にAEUからドルトムント級巡洋艦という使い勝手のいい艦艇が出てきてしまったことも問題であった。
正面戦闘をこなしながらある程度のMS運用能力もあるドルトムント級の存在はその建造コストの低さも相まって爆発的に東側全体へと広がっていったのである。
これにより正面戦闘をこなしながらMSの運用も可能とするコンセプトが被っている大連級はその扱い辛さと建造コストの高騰を理由に当初の建造数を大幅に削減され、その予定数を大幅に減らすこととなる。

768: トゥ!ヘァ! :2017/07/06(木) 20:34:44
このように何かとケチのついている船ではあるが、その性能は別に悪いわけではない。
少々無茶なコンセプトを達成するため能力自体は半端なものとなってしまったが、その他の部分では堅実な設計を用いており、総合性能としては優秀な部類に収まっている。
これは母艦部分と戦艦部分のそれぞれを極力ユニット化しており、内部誘爆の際にはそれぞれの区画を区切り最悪切り離すことも可能な設計だから出来る芸当で東側随一のダメージコントロール能力を誇る。
また装甲そのものは東側でよく見られる超硬スチールとチタンセラミックの合わせ技による多重構造を用いており、ユニット式建造とは思えない堅牢さ誇っている。
船速に関しても前線でその他の艦艇と足並みを揃える前提であったため専用に調整されているブースターは相応の速度を叩き出しており、十分高速艦に分類できる速度である。

このように総合的に見れば優秀な性能を持っており、尚且つ奇抜な見た目からは想像もできない堅牢さを持った本艦艇は元の予定のように前線部隊への大量配備とはいかなかったものの特務部隊や緊急展開部隊などの個艦戦闘力と相応のMS展開能力を必要とされる部隊へと配備されていくこととなった。

CE78年一番艦大連就役。80年二番艦南京就役。82年三番艦杭州就役。84年四番艦南陽就役。


モデル元との比較
モデルとなった船と比べ戦闘力は控えめとなっている。また戦闘甲板もくるっと回って出てくるタイプではなく、砲塔一つ一つがハッチから出てくるタイプ。
空母としても戦艦としても中途半端という評価はリメイク版の方から。
しかし旧版の方もリメイク版の方もその劇中評価と違い戦闘では活躍していたりする。



  • 新ソ連:大型で高火力な船が中心。東側の火力担当。
  • AEU:MSではパッとしなかったが艦艇設計では優秀。戦前・戦中に活躍したseed系艦艇はこいつらの設計。
  • 東アジア:上記二国と比べ艦艇設計能力が劣っている。このため何らかの性能を犠牲に何かしら特化した艦艇を設計する。


アナザーseed 東側諸国 戦後MS部隊編成数

  • 四機=一個小隊 MS4機
  • 四個小隊=一個中隊 MS16機
  • 四個中隊=一個大隊 MS64機

基本西側と同じツーマンセルと4機一個小隊方式。
戦時中は数の優位を活かすためにも5機一個小隊形式としていたが、戦後には精鋭化を進めるために4機1個小隊制へと変更された。

769: トゥ!ヘァ! :2017/07/06(木) 20:36:44
投下終了

これにて戦後における西側と東側の艦艇設定は一旦終了。
とは言え戦艦や汎用艦クラスが少ないので後に幾らかまた新しいのを追加するかもしれませんが。

東側は足りない基礎技術力の差を埋めようと色々頑張っている感じです。
AEUは問題児ではありますが、艦船の設計は優秀な模様。
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最終更新:2023年11月05日 15:57