594: 時風 :2017/08/05(土) 21:51:17
大洋連合の転生者エースやアルフレッドの部下、あるいはラクス軍に所属するオリジナルエース
◇宇津宮里奈(ウツミヤ・リナ)
乗機はZガンダム、年齢22歳(ヤキン戦役時)。階級は少尉、ボアズ攻略戦時には中尉。人種はナチュラル。笹原明人と同じ転生者だが、前世は現代日本一回のみ。
勝気かつ不敵な黒髪美人であり、敵との乱戦の最中でさえ余裕と軽口を忘れない女性エース。笹原とは士官学校からの同期であり、互いにしのぎを削りあっていた。
計測当初は低レベルNTだったが、それを補うかのような高いG耐性と攻撃の先読みに特化しており。
鋭角的な、いわゆる変態機動を得意とする笹原とは異なる小刻みにステップを踏むような回避機動と先読みからくる射撃精度の高さを武器とし、ダンスを踊っているかのような機動射撃戦を持ち味した戦い方を得意とする。
もともとガンダム…特に宇宙世紀
シリーズの大ファンであったし、前世でSEEDは知っていたが、ストーリーのあれ具合を含めても貴賎なしと受け入れる度量があったため混乱はなかった。
が、エイプリルフールクライシスやらユニウス落とし…果てはまぁ、あり得ないだろうとは思っていたが大洋が敗れ、ザフトが原作でパナマで行ったような蛮行で死ぬ可能性も考えていたためかせめて生き残る確率が高いものをと考えた結果、大洋連合軍に志願。
持ち前のガンダム知識を活かして『レーダーや通信が完全に機能せず、敵の格闘性能がこちらを優越している状況下で有視界戦闘を強いられたこちらのMAを凌駕している場合の対処方法』という題材で論文を提出したことをきっかけに、明人と同時期に
夢幻会に一本釣りされた。士官学校も高成績で卒業しており、一期上、あるいは同期であっただろうイオ・フレミングらと共に夢幻会の愉快な仲間たちの一部から「近年稀に見る豊作(操縦技量と同位体的な意味で)」と称された。
緒戦から笹原らと共にドラッツェ、ザク、ハイザックと乗り継ぎながら活躍、Zプラスに搭乗するまでに至ったが、実戦で研ぎ澄まされたNT能力に伴い加速度的に上昇していく反応速度と要求に機体が個別のチューンナップだけでは追いつかなくなり始め、不満を感じながらも騙し騙しで機体を使っていた。
もちろん、そんなことに気づかないほど大洋のパイロット達や彼女の所属していたMS中隊の隊長や連隊長は節穴ではなく、新しい機体の受領を進めた。
彼女自身の要望もあり、Zガンダムが彼女の新しい翼となる。これには、同期であった笹原に対する良い意味でのライバル意識…「彼と競うなら、彼と同じ機体でなければ意味がない」という考えもあったらしい。
そして–––––––オーブから打ち上げられた地上部隊の回収を目的としたザフト救援艦隊との戦闘。後にあるザフト兵から『雷鳴が轟き止んだ瞬間、青い稲妻が疾ると共に黒い死神が踊り狂った』と称された戦い。
黒のパーソナルカラーを纏ったZは、彼女の思い描く機動全てを許容し、彼女が最も求めていた動きを最高のタイミングで弾き出していたのだ。
枷が外れたかのごとく踊るように彼女は暴れ回り、僅か一回の出撃でMSを七機撃墜、ローレシア級二隻を撃沈させるという戦果を記録。その後の連続した出撃でも襲いかかるザフトのMSのことごとくを返り討ち。
ザフトの救援艦隊が敗れるまでの間に起きた黒いゼータと彼女の戦いぶりはザフトのパイロット達に拭いようのない恐怖を植えつけ、運良く生き残った救援艦隊のMS乗りや、ジャンク屋の助けボアズに退却することのできた地上部隊のパイロット達から『黒いG』として恐怖の対象となり。
その後もボアズ、ヤキンと戦いながら高い戦果を挙げ続けていくうちに敵味方から『黒い舞踏』、『大洋の黒い死神』という二つ名をつけられるようになり、奈々子や笹原と共にゼータドライバーの代表格の一人となっていった。
595: 時風 :2017/08/05(土) 21:51:51
因みに、二つ目の『黒い死神』の二つ名に対して彼女自身は「そこは踊るって前につけてよ踊るって!リド・ウォルフみたいに!!」と若干不服を申し立てたらしいがそこはそれとして満更でもなさそうであったし、同位体や転生者が山程いるというスパロボのような状況も明人とともに苦笑いしながら受け入れた上「この中で二つ名つくってことは後世のシミュレーターゲームとかで絶対ネームドユニットだよね私達!!」と当時の笹原が若干引いたくらいにテンションを上げていた。
が、ザフトの幼い少年や少女を殺めたという事実は一時期彼女のメンタルにダメージを与えていたものの、仲間の助けやライバル(と彼女は意識している)である笹原、そんな彼が超えんとする奈々子の姿から「同じZドライバーの自分がへこんでられるか!」と奮起し、己の技量に磨きをかけていく中、CE73年初頭に結婚と妊娠、娘を出産し予備役となっていたが、ラクス政権の成立と日に日に高まっていく緊張と戦争の足音を感じ取り、両親に娘を任せ、『絶対に生き残って娘を抱きしめること』を条件にCE76年、現役復帰。
凄まじい速度でブランクを克服するどころか、プラント戦役時よりも腕に磨きをかけ、大尉に昇進。Zプラスを主軸としたTMS中隊の隊長となる。
ラクス戦役においても同中隊の指揮を執りつつ、大洋のトップエース『黒い舞踏』の名に相応しい戦果を挙げた。指揮官としても優秀であり、自身がまず前に出て部下の動きを促し、部下が挙げた戦果に触発されて自身のボルテージを上げていくこともあったという。
余談だが、プラント戦役後に実施されたシミュレーター演習において明人、里奈、奈々子の三人組を相手にZプラス二個中隊が挑むというものがあったのだが。
「なんか気がついたら墜とされてた」 「訳分からん動きで躱されてサーベルで斬られた」 「レーダー範囲外から撃たれた一発目を躱した瞬間二発目がコックピット直撃とか想像できるか!!?」 「連携が何やっても分断できないとかふざけるのも大概にしろ!」 という阿鼻叫喚の地獄が現出。大洋のトップエース、Zドライバーの頂点に位置する三人の暴威が吹き荒れる結果になったという。
私生活は順風満帆そのもの、夫とはおしどり夫婦な愛し愛されであり、娘と一緒に本を読んだり歌を歌ったりするのが大好きな、一人の女性である。
596: 時風 :2017/08/05(土) 21:52:25
◇シリウス・ファルレ
乗機はシグー、ダガーL鹵獲仕様(エールストライカー装備)→ゲイツ・アサルトシュラウド
ザフトに所属するMSパイロット。年齢は23、人種は第1世代コーディネーター。赤服。
赤髪赤銅色の目を持つ美青年という、いかにもコーディネーターらしい見た目を持っているが、両親は18で他界。また一人っ子だったため身寄りもなく、日に日に悪化する連合とプラント間の関係から中抜きされた給料労働よりも待遇の良いザフトに志願したという過去を持つ。
緒戦からアルフレッドに付き従う副隊長であり、最も信頼を寄せられていた右腕的存在である。
彼も南米に送られたアルフレッドの部下18名の中におり、指揮能力や視野の広さから南米隊において隊長(本人曰く隊長代理)を務める。冷静さを絵に描いたような性格の持ち主であるが、仲間を大事に思う心は人一倍であり、隊長であるアルフレッドや仲間たちをコーディネーター至上主義者から貶された時は胸ぐらを掴み上げ静かに怒気をさらけ出すなど、決して冷酷な人物ではない。
アルフレッドの副官らしく、連携と戦闘効率を重視した指揮方針を持ち、こちらの損害を最小化することを第一、作戦の遂行を第二とすることを部下たちに常々言い聞かせており、自身もそれを徹底していた。
パナマ戦後は鹵獲されたエールストライカー装備のダガーLに搭乗。部隊全体で密林を利用したゲリラ戦を行い後方や側面から襲いかかる、行軍中のMSや補給部隊に奇襲を仕掛けていくなどして大西洋に出血を与えたものの大勢を覆すには至らずオーブへ撤退を開始するも直前でサラ・イメリア率いるMS隊に捕捉され、執拗な追撃に合うものの部下四名の発案による、彼ら自身を囮とした時間稼ぎによって生還したシリウス含む部下八名はオーブへ脱出。ムサシ・タヌマからのツテで来たジャンク屋によって宇宙に上がった後に回収され、アルフレッドとの合流に成功。
ボアズ、ヤキン攻防戦においては一貫してゲイツ・アサルトシュラウドに搭乗し、四四三部隊の中核となり奮戦し、ボアズではアルフレッドと大西洋艦隊への奇襲を仕掛け活躍。ヤキン・ドゥーエでの攻防戦においても第二特務艦隊との乱戦においてレイチェル・ランサムと交戦することになる。
主力であり指揮官であるアルフレッドが敵のGとの戦闘で指揮もできない状態の中、代行で部隊の指揮を執りながらの戦闘は彼の精神や肉体を削り続けていく。が、持ち前の技量と経験でレイチェルを辛うじて押さえ込み部隊員の生存に貢献し––––––最後の最後で彼女のドーベン・ウルフのビームサーベルがゲイツの右腕を、そしてファンネルが右脚と頭部を穿ったことで戦闘不能となり降伏した。
戦後は大洋に残り、アルフレッドが大洋連合軍に行くのならと軍のスカウトも受けた上で生活していたが、現地である日本人女性に一目惚れしてしまい猛烈なアタックの末結婚。
気立てが良く、また敵であった自分を快く家族として迎えてくれた妻の両親や妻には感謝しても仕切れずじまいだと常々言っていた。
軍内部ではいうと、元々がプラントのエースであったためかハイザック、マラサイ、ドライセンと順調にステップアップを重ねており、技量自体もプラント戦役時より飛躍的に上がっており。
ラクス戦役では再びアルフレッドの部下として戦闘に参加。ザフトの異端児たる第四四三MS猟兵部隊最古参の実力を見せつけた。
597: 時風 :2017/08/05(土) 21:53:07
◇リース・アルマ、ケイ・アルマ
ラクス軍…いわゆる解放軍所属のエースパイロット兄弟。乗機は二人ともフリーダム・エンジェル。オプションはリースがビームブレイド、ケイがドラグーン。元はザフトの所属であり兄のリースが赤服、弟のケイが緑服。年齢はリースが18、ケイが16(どちらもラクス戦役時)。リースはコーディネーター、ケイがナチュラルである。
元は地球出身であったが、コーディとして迫害を受けていたリースと弟であった故にその煽りを受けたがケイが寒さと空腹に苦しんでいたところを『偶然』地球の視察に訪れていたラクス・クラインが発見。自身の食料を分け与えた上で視察時の拠点に招待され、ラクス・クラインの精神のありように兄が心酔。プラント行きを志願し受け入れられ、ケイもつられるようにプラントへ招かれ兄弟共々ザフトに参加した。
その結果、幾つか分かったことがあった。
一つ。リースがいわゆるSEEDの持ち主であったこと。もう一つが、弟のケイが空間認識能力者であったこと。
このことにリースは狂喜し、ケイは喜んだ。ラクス様の手助けをする資格が自分にあるのだと。兄を守るだけの力が自分にあるのだと。
そして、マルキオもまた。
様々な思惑をよそに兄弟はロゴスやブルーコスコスの残党討伐、そして理想を理解せぬ暴徒鎮圧にと活動し腕を上げていった。エンジェル・フリーダムという、ラクス・クラインの剣の一振りとなる機体も与えられた。
解放軍がゲートの向こう側に攻め入る時も、兄弟は戦いに参加、笹原明人の駆るZガンダムと交戦した。
結果は惨敗。近代化改修が施され、大洋のトップエースとやらが乗っていたところで所詮は八~九年前の機体であるという楽観は、瞬く間に打ち砕かれた。
射撃は悉く躱され、格闘はいなされ、ドラグーンは瞬く間に叩き落される。相手の射撃は常にこちらの直撃コースで、格闘の間合いに入る瞬間互いのフォローがなければコックピットを叩き斬られていただろう。リース機は右腕と頭部を、ケイ機は左腕と右足をやられ戦闘能力を喪失。その後興味を失ったかのようにZガンダムは去っていき、彼らは後退することになる。
「子供に付き合っていられるか」あしらわれるように無力化された二人にとって、Zが何よりも墜とすべき敵となった瞬間であった。
その後の二人は幾度となく戦闘に参加し、笹原の青いZをつけ狙うようになるが。結局解放軍が完全に敗れていくのに伴い、最初に兄が、そして次に弟が笹原に撃墜され戦死した。一度も彼に勝利することなく。
598: 時風 :2017/08/05(土) 21:53:55
投下終了です。wiki転載などは自由です。
頭の中で話を考えているうちにいろんな設定のキャラが出てきたので、一回でも投下しなきゃ落ち着いて続きが書けないと思ったので投下してみました。
一人は大洋に所属するZガンダムのパイロット、一人はアルフレッドの部下。二人はラクス軍に所属するオリジナルエースですね。
Zガンダムのパイロットやアルフレッドの部下…シリウスは中々に上手く書けたのですが、リースとケイ君はギュネイみたいなポジションになってしまった…すまん、許してくれ。
最終更新:2017年08月07日 20:52