339: ナハト :2017/07/02(日) 22:29:56
俺はその時死んだと思ってた
なぜなら、意識を失う直前に両手が吹き飛び両足も使い物にならない状態になっていたのを知覚していたのだ。
だから、今五体満足でストライカーユニットを履いて真っ白い雲の中を飛び続けているのは
死んで体が綺麗な状態で飛んでいるものだと。
体は疲れ切っていて、操縦する気力もなかったのに、ストライカーユニットが勝手に飛んでいく
やがて、雲が途切れると雲の上に出た。一面真っ白い雲だらけで平原のようだ
と、上に高い所を不思議な雲が一筋、流れているのが見えた。まるで、天の川のように
不意に、雲の下から人が音もなく現れた。その人は96式戦闘機に乗っていた
そして、もう一人現れたがストライカーユニットを履いたウィッチで知り合いだった
「真理子!無事だったのか!?」
真理子は無言のまま上昇を続けていく
ふと、周りを見れば戦闘機・爆撃機・偵察機・ウィッチ関係なく
空を飛ぶ者たちが皆昇天していく。彼らは一筋流れる川に入っていく
俺はそれを見て、ああ、もあの中に入っていくのか。思い、体が軽くなり浮かび上がっていく
ガシッ
かに思われたは何者かによって手を捕まれた。
驚いてみれば、そちらには・・・・
「せ・・・ミチル先輩!!」
早良ミチルがの手を捕んでいた。
ミチルは悲しい顔をしつつ
「君もどうして自分の命を大切にしないんだ・・・・
多くの人も考えやれ。」
「・・・すいません。ですが、俺は多くの皆を守りたかったんだ
あの時は俺が何とかするしかなかったんです。こうして死んでも後悔はないっす」
「それはどうかな?耳をよくすましてごらん」
言われたとおりに耳をすませば
多くの人の声が聞こえる
「しっかりするっス!」
「死んじゃ駄目だよ!」
「いやだぁぁぁああああ!!死ぬなあ!!」
「付き進めろ!」
「里子・・・ジュン・・・・美緒・・・・」
「分かったな。お前には多くの帰りを待っている人がいるんだ」
「でも・・・俺はもう死んでしまったし・・・」
「それはどうかなあれを見ろ」
指さす方向に扶桑狼がちょこんと座っていた
「お前の使い魔だ。あの子が地上まで連れてってくれるさ。
だから、すぐに帰ってくるんじゃないんだぞ」
「先輩・・・・・」
「なに、坂本ばっかに構ったばかりにお前に先輩として構えなかったからな
さあ!行け!扶桑の未来を切り開け!!そして、扶桑を守ってくれ!!」
俺はいつの間にかストライカーユニットを捨て、扶桑狼の背中に乗り
グングンと地上に向けて走りながら、振り返った
ミチル先輩が笑顔で手を振りつづけ、見えなくなったところで意識が途絶えた。
目が覚めてみれば病室だった。
私は酷い体になりながらも生きながらえた。
時間はかかるが先輩の願い通りに扶桑を守って見せます
ありがとうございます・・・・・
340: ナハト :2017/07/02(日) 22:31:05
終わり
零編も終わってないし、未来予想を少し書いてしまったのですが
少しでも若本に希望があればいいなと思い書き上げました。
もしダメでしたら削除を依頼してこきます。
では。
345: ナハト :2017/07/03(月) 17:55:37
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タイトルはシンプルに
少女が見た幻の空
でいいか。一晩考えても思いつかんかった
最終更新:2017年08月12日 09:17