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130: ナイ神父MK-2 :2016/08/07(日) 01:31:45
憂鬱大陸化 

朝鮮転移ネタ

事の始まり

1950年6月末頃、世界中を巻き込んだ大戦からそろそろ6年が経過しようとしていたこの日、3役兼務の重責から解放された嶋田の
元へある知らせが舞い込んで来ていた。

「フィリピン沖に正体不明の陸地が突如出現?」

其の言葉に答えたのは嶋田たちを呼び出した東条であった。そして持ってきた封筒から2枚の写真を取り出すと机の
上に置いた、写真には一部が不自然に真っ直ぐ途切れて海に浮かんでいる島が写っていた。もう一枚は其の島を都市部の部分の
画像を拡大した物の様で写真にはアメリカや今の日本を思わせる高いビル群が写り込んでいる。

「ああ、今年の春に種子島宇宙センターから打ち上げられた衛星からの写真なんだが・・・少なくとも現在把握されている限り、
その海域に大規模な陸地があると言う話しは聞かんし、大陸化の影響と言うには遅すぎる。」

「しかし、写真に写っているこの陸地、可笑しな形をしていますね。まるで元々の別の形だった物を切り取った様な・・・」

「確かにそうですね、しかし、この形どこかで?ってまさか・・・」

陸地の形をじっくりと見ていた辻が突然何かに気が付いたように顔色を変える、其の状況を見ていた東条も気が付いたかと言わんばかりの
疲れた表情で語り始める。

「拡大した画像を解析した結果、細かな港湾やインフラの整備、都市の発展を除けば粗朝鮮半島南部と同じだそうだ・・・」

「つまり此れは、この国は、史実やそれに近い歴史を辿った韓国の可能性が有ると?・・・」

「辻君の思っている通りだ、少なくともこの写真を見た情報局や陸軍所属の夢幻会メンバーはそう考えている。」

「しかし、そうなると厄介ですね・・・都市の発展具合を見ると最低でも現在より遥かに未来から来た事は確実です。
最悪は我々の前世の時代より遥かに・・・」

「何の道、混乱は避ける為の情報の統制や接触は必須です。戦力や時代の正確な把握は其の時行うべきでしょうね・・・」

「其れが無難ですね。情報局には続き監視を続けるように連絡をお願いします。私は山本に連絡して海軍を動かせるように
しておきますから東条さんも陸軍の準備をお願いします。」

「解かった。こちらでも準備はしておく、しかし、やっと戦争が終わったと思ったら此れか・・・」

「トラブルの神様にでも好かれてるんですかね?七難八苦を与えてくれと頼んだ覚えは無いのですが・・・」

そう話しながら二人が執務室から出た事を確認した嶋田は手元にあった電話を取り、山本の番号が入った短縮番号を
押していた。

131: ナイ神父MK-2 :2016/08/07(日) 01:32:25
朝鮮の現状

一方で転移した韓国では、青瓦台で現状の把握や混乱の把握に努めていたが、収拾された情報の結果此処が1950年中ごろの
太平洋フィリピン沖であることが判明していた。しかし、それ以上に彼等に衝撃を与えたのは、この世界では大日本帝国が
健在であり、アメリカに勝利したという事実であった。このことに対して半ばパニックになった韓国政府は直ぐに駐韓アメリカ大使と
在韓アメリカ軍の司令官を呼び、共に日本に対抗するべく協力を要請していた。元々、韓国を防衛する為に派遣されている
事から何らかの防衛計画の見直しがくるかと考えながら青瓦台を訪れた二人に待っていたのは予想の斜め上を行く要請
だった。

「日本への先制攻撃?」

思わず鸚鵡返しに返したアメリカ大使の言葉に、大統領は自信満々に頷いた。

「ええそうです、先制攻撃です。情報を集める限り、現在、我が国の周辺は悪しき帝国主義を前面に押し出した日帝の支配下に置かれています。
この状況を見る限り、日帝は必ずわが国を支配する為、戦争を仕掛けてくる事は間違いありません。そうなる前に日帝を打ち倒し、周辺諸国を
日帝の支配から開放する事こそ、我が国の、如いては世界平和へと繋がるのです。」

「あくまで我々は防衛の為の戦力です。それに、もし本当に日本が東南アジア全体を先ずは防衛を固めるべきでは?」

その言葉を聞いた大統領は理解ができないと言わんばかりの表情で返答を返した。

「何を悠長な事を言っているのですか?こうしている間にも日帝は新しく出現した我が国を支配するべく動いてくるに決まっています。そうならない
ために先制攻撃です。」

「しかし、貴国と今のアメリカ軍の戦力を足した所で単純な物量は日本が上です。それに燃料や食糧の問題もある。此処は日本と交渉するべきでは?」

「あの邪悪な帝国主義者たちが話しあいに応じる筈などありません!それにあの野蛮な日帝の事です。約束など直ぐに破棄して襲い掛かってくるに決まっています。」

「それに、食糧や燃料なら日帝から開放した東南アジアの国々が喜んで提供してくれます。」

「・・・それは、東南アジアに侵攻すると言う事ですか?」

「此れは侵攻では有りません、開放です。先進国たる我々が悪しき帝国主義者たちから、アジアを開放する為の正義の戦いです!」

そう、一方的に要求を突きつけて、協力が当然と言わんばかりの大統領を前にアメリカ大使は曖昧に応えながら、国に帰れなくなった外国人は
在韓米軍で保護するという事だけを伝えて会談は終了した。車の中では助手席に座る在韓米軍司令官とアメリカ大使が今後の行動について話し有って
いる。

「毎度の事ならこの国TOPが何を考えているのかまるで理解できないな・・・」

「全くです。しかし、これから如何するのですか?まさか、本当に韓国に協力を?」

「其れこそまさかだよ、この世界のステイツが日本の敗北したと言うのなら、少なくともこの世界の日本は同じ時代の我が国匹敵するだけの
力を持っていることになる一時的には有利に立てるだろうが其処までだ。此方がわれわれの世界の日本と同じ末路を辿る事になる。」

「それではやはり?」

「ああ、最初に計画した通り、韓国内の外国人を保護しながら独自に日本と接触する。」

「しかし、応じるでしょうか?」

「それは実際に接触して見なければ解からん、しかし、我々の兵器はこの時代より遥か先のものだ、未知の技術は
日本も興味を示すだろう。君は兵士達の中から日本語が話せる者と成るべく韓国人に見えない兵士を中心に接触の為の
人選を行ってくれ。流石に韓国軍も動くまでには時間がかかるだろう、其の前に何とかするぞ」

「了解しました。」

その後、アメリカ軍ないでは日本と接触する為の人選を行う事となるが、選定終了の3日前に一足早く韓国軍が
動き出し、レイテ島は謎の武装勢力に襲撃される事となる。

132: ナイ神父MK-2 :2016/08/07(日) 01:33:02
レイテ攻撃と朝鮮無双

其の日はフィリピン独立以来最悪と言って良い日として記録される事となる。其の日、不審な船団を見つけたとの一方が入った
フィリピンの海上警備隊は其の艦隊の対処に向かうも相手からの警告なきミサイル攻撃によって警備艇は撃沈、更に謎の艦艇が
海面で生き残っていた兵士達に機銃掃射を行い容赦なく命を奪っていった。
更にその数時間後、レイテ島へ近づいた正体不明の艦隊はレイテ島の港湾部へ次々と艦対地ミサイルで攻撃を開始、スクランブルに出た
九七式戦闘機もフリゲートやイージス艦から繰り出される対空攻撃にあえなく撃墜された。その後、韓国軍は独島強襲揚陸艦と
LSTを使用して上陸を開始し、住民の残る市街地で大規模な市街戦を始めた。
フィリピン軍も日本から供与された九七式戦車や三式戦車で対抗しようと試みるも、M48には歯が立たず次々とスクラップに変えられた
その様子を見て、韓国の戦車兵達は笑いながら敵戦車を追い回していた。

「日本の戦車は一台残らず撃破しろ!日本に協力する兵士もだ、捕虜を捕る必要は無い!」

「無駄、無駄、そんな遥か昔の遺物でこのM48には傷一つ付かんぞ!」

「燃料が有りそうな所には手を出すな!後で我々が使うんだ。」

「見たか!日帝め!これが俺達の力だ!」

「隊長、日帝の戦車の後ろに民間人が逃げ込んだ様ですがどうします?」

「民間人とは言え、日帝に協力するなら後でゲリラになるかもしれん、今のうちに潰せ!」

韓国陸軍の民間人を巻き込んだ市街戦によって、最終的にレイテ島を防衛していたフィリピン軍は全滅。また、
民間人の避難が終わらぬまま戦争に突入した事によって多くの市民が犠牲となる結果となっている。フィリピン
のレイテ島を開放したという報告は韓国国民を大いに沸かせ、更に当初韓国政府が分析した通り、日本軍の陸戦力が
非常に貧弱だと判断した韓国軍は次の目標を油田のあるインドネシアへと定めて行く事と成る。

133: ナイ神父MK-2 :2016/08/07(日) 01:33:36
以上ですWIKIへの転載は自由です。

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最終更新:2023年10月20日 16:04