979 :earth:2011/12/21(水) 22:59:07
完成したので投下します。
ちなみにそれほど過激ではないのでご注意を。
後に『第二次日本海海戦』と呼ばれる戦いは、日本海軍が20年先の世界の海軍をも圧倒しうる力があることを昭和世界に示した。
尤も当の日本海軍からすれば「あの程度の連中に勝っても、何の自慢にもならない」というのが本音だっただろう。
「こちらの情勢をろくに調べもせずに攻めてきた馬鹿だ。アレを基準にしたら21世紀世界に失礼だ」
マスコミからインタビューを受けた嶋田はそう言って韓国海軍を酷評した。だがそれほどまでに戦いは一方的だった。
韓国艦隊は強力なECMによって目を潰され、その隙にステルス化された陸攻、艦上攻撃機から放たれた何百発もの対艦ミサイルの
飽和攻撃を受けた。まともな迎撃が出来ない韓国艦隊に日本海軍の怒りが籠められた対艦ミサイルが吸い込まれるように命中していった。
韓国海軍ご自慢のイージス艦(笑)であり艦隊旗艦『世宗大王』は呆気なく沈没。李舜臣級駆逐艦も大半が高価(?)な漁礁と化した。
しかし彼らにとっての悲劇はそれで終らない。先遣隊から帝国領内に進出成功という情報を受け取った韓国は第二陣の部隊を送り込んで
いたのだ。独島級揚陸艦を含む船団は得意げな顔でゲートを抜けた。
「20年も遅れた日本軍が相手なら独島の奪還など楽勝だ」
だがそんな彼らの笑みは、炎上する味方の艦隊を見て凍りつくことになる。
「何が起きたというのだ?!」
そんな彼らに、大和旗下の水上打撃部隊が襲い掛かった。
「無礼者には教育的指導が必要だ。容赦はいらん」
司令官の命令の下、イージス艦(昭和世界では別名)に改装された大和以下、昭和世界有数の水上打撃部隊から艦対艦ミサイルが
無防備な船団に向けて放たれ……彼らの大半は先遣隊の後を追うように海に沈んだ。
そんな韓国軍にとっての地獄の中、辛うじて奇跡的に浮いていた揚陸艦『独島』は慌てて平成世界に撤退しようとする。
「撤退する! 機関の復旧を急げ!」
「りょ、了解しました!!」
喧騒に包まれる艦橋。しかしそれはすぐに凍りつくことになる。
そう、彼らが罵ってやまない日本帝国の象徴とも言える戦艦『大和』が彼らの前に現れたのだ。
「御機嫌よう、韓国軍兵士の諸君。君達は戦争が本当に大好きなようだ。だから、我々がたっぷりとプレゼントしてやろう。
この大和の砲弾をな」
独島は至近距離から大和の砲撃を受け、木っ端微塵になって沈んだ。勿論、その映像は記録され、後に世界中に公開されることになる。
こうして韓国艦隊は1隻残らず昭和世界の日本海に沈み、日本海軍の実力を昭和世界に改めて見せ付ける『かませ犬』としての役目を
全うすることになった。
981 :earth:2011/12/21(水) 23:00:50
かくして韓国艦隊を撃滅した日本帝国は、使者を乗せた戦艦『大和』、改大鳳型の通常動力型空母『神鳳』を中心とした艦隊を
平成世界に派遣した。
韓国艦隊が戻ってこず、代わりに帝国艦隊が出てきたことで、平成世界の住人の大半は何が起きたかを理解した。
「やはり韓国海軍は負けたようです……」
「まぁ当然だな」
ゲートを監視していた米海軍駆逐艦の艦長は、当然の結末とばかり頷いた。
「相手は日本帝国海軍だぞ。70年前の太平洋で我々を苦戦させた者たちの末裔だ。それが簡単に負ける訳が無いだろう?」
「一応、韓国は同盟国ですよ?」
「一応は、な。さて忙しくなるぞ、何しろ相手は曲がりなりにも韓国海軍を撃滅できる力を持っているのだから」
自国の艦隊を一方的に殲滅されたことに怒り狂う韓国と相変わらずグダグダの日本を除いて、周辺国は日本帝国が新たなプレイヤーに
なりうる国家であることを認めた。
米国の後押しの下、帝国艦隊は舞鶴へ入港した。そしてそこで帝国領に侵攻してきた韓国艦隊を1隻残らず撃沈したことを公表した。
さらに世界中のマスコミの前で韓国に対して強力な抗議を行った。
「我々は、今回の韓国政府の暴挙について厳重に抗議し、謝罪と賠償を要求する。
韓国政府がこれに応じない場合、遺憾でありますが、我が国は断固たる態度を取らざるを得ない」
勿論、それにあっさり応じる韓国政府ではなかった。大統領など一部の高官は比較的冷静だったが、日本帝国に頭を下げることなど
出来はしない。それをやれば政権が吹き飛ぶ。いや命さえ危ない。
韓国国内では米国やロシア、中国、北朝鮮を巻き込み、抗日戦争を行うべきという意見まで台頭し各地でデモが起きた。日本国内でも
左派による反帝国デモが起こり、政府内でも意見が分かれた。
最終的に韓国の大統領は全ての責任をとって辞任(後に亡命)、激怒する日本帝国を平成世界の
アメリカが宥め賺し、同じことが
起きないようにゲートを『帝国と米国』で共同管理していくことで決着した。
昭和世界の各国からすれば信じられないほど穏便な措置であったが、日本帝国政府としても平成世界の覇者であるアメリカの要請を
無視するつもりはなかった。
「……まぁこの当りが落し処だろう」
嶋田の言葉に辻は頷く。
「ええ。とりあえず交渉は我が国と平成世界の覇者であるアメリカが行う事になりました。外野を排除できるのは大きい」
「欧州枢軸に平成世界の技術が渡るのは面白くないからな」
「ええ。まぁ我々がゲートを独占すると嫉妬も大きいので、何時かは開放する日が来るでしょうが」
「それまでに我々はさらに技術開発を加速させ、奴らを引き離す、か」
「平成世界の日本には利益のためなら技術を売り渡す人間は多い。是非、役に立ってもらいましょう」
帝国の元老達は黒い笑みを浮かべつつ、次に打つべき手を話し合った。
最終更新:2025年03月05日 23:16