287: 名無しさん :2017/08/30(水) 20:58:43
ユニコーンガンダムが一人でに動き出したというネタから考えてみました。
どうかご堪能を
少年は昔から変わっていた。
オーブから大洋に引越ししただけも変わり者なのに
宇宙に来てからは上を見てボーっとすることが多くなった。
両親も含めた周りの者は心配をかけるが、病院などの検査にかけても特に異常は見られなかった。
少年が言うには「呼んでいる・・・誰かが僕を呼んでいる・・・・」と言う。
周りは心配になったが、中二病みたいなものだろうと気にも留めなかった。
それから、大戦を挟み、少年は養成学校に入学し、MS課に入ったが優秀な成績を収め
飛び級で卒業し、卒業航海として、木星へ遠洋航行することになり
木星付近でMS訓練を行った時に事故が起きた。
それはいつもよりも多いデブリに太陽風の影響を受けて猛烈な隕石群となったのである。
教官も訓練艦も武器を使用して隕石の排除を試みたが隕石の数が多く
その一つが少年が乗った訓練用MSに隕石が激突し、遠くまで弾き飛ばされてしまった。
やがて、遠くで爆発と思しき光が見え、生存は絶望だと思われた・・・・
「・・・・宇宙ってこんなに広かったんだ・・・」
少年は生きていた。MSが爆発する直前に脱出に成功したのである
ラッキーなことに大きな岩が近くにあったのでMSの爆発に伴う猛烈な勢いで飛んでくる破片などを身を守ることが出来た。
しかし、訓練用パイロットスーツとはいえども、酸素はそれほど多くなく
まもなく酸欠によって窒息死するだろう。
運の悪いことにガイドビーコンの装置が壊れ、閃光弾も手持ちになかった。
だから、少年は諦めと共に宇宙を身に任せて漂っていたのだ
「とお・・・ん・・・・か・・・・さ・・・・ユ・・・・ご・・・ん・・・な」
薄れゆく意識の中、途切れ途切れに謝罪の言葉を紡ぎ、目を閉じようとしたが
強烈な光が少年を照らし、眠るのを妨げる
(何だ・・・・?何の光だ・・・・?)
少年は薄目で見るが光が眩しくてまともに見ていられない。
やがて、光は徐々に収束し、一つの形をとる。それは・・・
(M・・・S・・・?)
それは一本の角を持った今まで見たことないMSだった。
少年がボーっとみとれていると、MSが一人でに装甲が可変し
(ガンダム?)
それは前大戦で伝説となったMSガンダムにそっくりであった。
ガンダムにそっくりさんはゆっくりと手を伸ばし少年を包むようにすると
手の平から光が発生し少年を包む
(あたたかいな・・・・)
その記憶を最後に少年が意識が途切れた
少年が目覚めてみれば、訓練艦の医務室の天井であった。
後で聞くところによると、謎の光が発生するのが見え、その光を目印に辿ってみれば
漂っているのが見つかったという
数年後、少年は青年となり、実戦部隊に入り、様々な戦乱を経て
そのMSと再会するのは近い未来の事であった・・・・
終わり
光の巨人とファーストコンタクトをモチーフにユニコーンガンダムが動いたという風に書いてみました
この少年はガンダムに選ばれた少年となります。あと、あえて名前入れませんでしたが
この少年は誰か分かるかな?
最終更新:2024年03月07日 00:37