362: 霧の咆哮 :2017/09/06(水) 22:26:17
○大陸種世界の書籍 霧の咆哮ver その9
◇他国から見た大洋連合とは
出版:ユーラシア連邦
世界一の大国として君臨する大洋連合。
その国が、ユーラシアや南アフリカと言った同盟国や、冷戦相手である大西洋や東アジア。
中立国であるスカンジナビアや月都市連合、亡国となったオーブ等にはどんな印象を抱かれ、どのように見えていたのか。
国ごとや、民衆や軍人、政治家等国も立場も変われば視点や印象も変わっていく。
そこら編の違いというか、内側である大洋国民が見落としがちな別の考え方とかを教えてくれる一冊。
自身に対する他者、第三者視点というのは意外と見落としがちであるが故に。
◇ヤキン戦役白書
出版:大洋連合
ヤキン戦役は何故勃発し、そのような経緯を抱き、あの形で終結したのか。
可能な限りの客観的な視点を元にして出版された歴史的資料書。
内容は相当お堅いというか専門書らしさ全開であるが故に、お世辞にも大衆受けする一冊ではないが。
クオリティ自体はとても高く、専門家からは愛読されたり、関連学校(軍学校とか)での参考書の一冊として指定もしくはお勧めされている。
その内容は海外の関係者からも評価されているほど。
ただ、内容の濃さに比例してお値段も相応に高いのも難。
後にゲート戦役白書も出版されている。
363: 霧の咆哮 :2017/09/06(水) 22:27:55
◇新作料理100選・CE72ver
出版:大洋連合
タイトル通りの年代に出版された料理系雑誌。
最新の創作料理や新作メニューの中からスタッフが選出した料理が100個選ばれ、それぞれ紹介されている。
この時代特有の、新たな調理法や品種改良の結果新たに生まれた食材を用いて調理されており。
現代やそれ以前の時代から転生して来た者達からは、特に新鮮味強く見受けられる料理が多数掲載されている。
実際未来世界の新作料理はどんな物かとても気になる。
原作で出ていたのはシチューやケバブの様な、現代でもある料理ばっかだったので。
◇お疲れ様ザクさん
出版:大洋連合
ヤキン戦役の初期頃から大洋連合で開発され、その後ユーラシア連邦や南アフリカに輸出され、大洋連合側の同盟陣を支え続けた名機ザクⅡ。
その中の一機に視点を設けた物語。
該当のザクは戦役中でも初期に配備され、まずは大洋本土防衛隊所属に。
次はユーラシアに売却され、更にヤキン戦役後には南アフリカに売却され、その地でディザートザクに改修された。
南アフリカ軍でもお役御免となる、ラクス戦役終了から暫くした後は民間に払い下げられ、作業用MSとしてお勤めを果たす。
やがて作業用としてでも限界が来て、解体される日まで頑張り続けた。
その生涯の、MS視点だからこそ人視点とは異なる印象や面白さが見えて来るお話である。
大人向けでしっかりとした文体の小説版と、子供向けで内容は簡略化されてるが、その分分かり易いバージョンが製品化されている。
364: 霧の咆哮 :2017/09/06(水) 22:29:30
◇アフリカ共同体の苦悩
出版:南アフリカ統一機構
旧アフリカ共同体政府の役人だった人が作者の、苦悩
シリーズが一冊。
設立時期的にも立地的にもライバルと言える南アフリカ統一機構が、ユーラシア連邦とのマスドライバー基地共同建設プロジェクトを成功させ。
大洋からの結構な規模の投資も有って発展していき、自国と開いていく格差への焦り。
プラントや宇宙開発利益でもっと格差が開いていく理事国相手への反発・嫉妬。
そこで手を伸ばされたプラントからの接触による、それを一発逆転への希望と捉えた派閥と、リスクを懸念した派閥との対立。
そして開戦後、長年の強敵であったユーラシアとかにもドンドン勝ちゆくプラントの後押しという暴力に酔ったか。
数十年かけて推し進めて来た各部族間との融和路線をぶち壊し、特定の部族優遇政策を取り、反対派を弾圧していく現政権の暴走。
長年の自分達の努力を粉砕された融和派の絶望・嘆き。
案の定優遇されない側の部族とかの反発を招き、青の部隊を始めとした貴重な戦力が他所に流出していく無様さ。
共闘するザフトの中でも特にコーディネイター至上主義どものやらかしによる、アフリカ共同体軍や市民との軋轢。
やがて、連合側の大反抗作戦により瓦解していくザフトアフリカ軍共々薙ぎ倒されたアフリカ共同体軍に、これまでの責任をきっちり取らされた現政権連中の末路。
今や下手すると南米よりも政情不安でテロ屋の温床となった北アフリカの大地を立て直すしかないと言う、暫定新政権のお先真っ暗感等と。
敗戦国という立場ではプラントやオーブと同じだが、戦後の苦労や治安面や環境面に関しちゃこっちの方が悪い分、もっと鬱いかもしれない内容となっている。
◇何故、大洋連合は宇宙開発に特別熱狂したか
出版:大洋連合
宇宙開発関係において他国を突き放す発展、のめり込みぶりを見せていた大洋連合。
何故彼らがそれほどまでに開発に躍起になったのか。
当時の世界情勢や大洋連合内部の情勢も絡めて解説している。
人口増大による資源や食糧、土地事情等への将来的な危機感。
そこら編を危惧する政府から散々発信され、国民へ伝達していく、新たなフロンティアは宇宙に有り気の開拓精神。
大洋ほど人口面とかで問題も少なく、宇宙開発への当時の不安定さやリスクへの恐れもあって発生する他国との温度差。
実際は歴代の
夢幻会による、原作SEED世界の惨状や色々なネタの同位体への警戒心とかもあいまった結果ではあるが。
あのまま地球内部に留まってても大洋連合として現状の国体を維持出来ず、オーブの狙い通り自壊するだけであったのも事実。
後の専門家は人口統制をもっと推し進めていれば、ここまで宇宙開発を急ぐ必要をなかったとも言うが。
ここで宇宙開発を進め、他国より膨大なマンパワーも維持して来たからこその、現在の超大国たる大洋連合に繋がったとも言える。
365: 霧の咆哮 :2017/09/06(水) 22:30:02
◇ビグザム、砂塵の大地にて咆哮す
出版:ユーラシア連邦
ユーラシア連邦でファン界隈で長らく愛されているビグザムだが。
その中でも有名なビグザム愛好家によるビグザム愛に満ちた仮想戦記。
ラクス戦争時は基本的に退役し、固定砲台型に改修されて要塞に設置されていたビグザム。
だが、作者はビグザムには企画段階だが南アフリカに配備される可能性が有ったと聞いた。
そこで何とかビグザムにラクス戦争時期に置いても活躍の場が欲しい。
というか、せめて創作の中では地上でも派手に暴れるビグザムを見たいと言う想いを原動力に、あれこれ理由付けて史実と異なり何とか配備させ、活躍させるお話。
展開次第じゃ何とか違和感なく組み込めるかもしれないし、或はご都合主義やネタ要素を捻じ込んで何とかしたかもしれない。
とりあえず作者のビグザムへの熱意は垣間見える一冊である。
作中で戦場でビグザムとデストロイガンダムが並び立つシーンはファン感涙物かもしれない。
以上です。
そろそろ二桁に届くかこのシリーズも。
最終更新:2017年09月10日 09:57