30: ham ◆sneo5SWWRw :2017/08/09(水) 19:11:45
バーニング・フォックスNO.6
マルファ・イヴァーノヴナ・ドーリナ
出身:オラーシャ
所属:オラーシャ空軍
修行開始時階級:中尉
修行開始時年齢:14歳(1941年)
使い魔:ヘラジカ
固有魔法:燃焼補助(空気中のエーテルを集め、燃焼の補助にする)
二つ名:エーテル・ウィスプ
同室メンバー:マリアン・E・カール(班長)、コンスタンティア・カンタクジノ、マルファ・イヴァーノヴナ・ドーリナ
卒業記念品:【導きの光(みちびきのひかり)】
オラーシャより志願してきた急降下爆撃ウィッチ。
父親が前大戦で足を失ったこともあって、早くから家族のために働こうと考えていた。
ちょうど時期を同じくしてネウロイ大戦が勃発し、ストライカーユニットを生産する軍需工場にアルバイトとして働き出す。
まもなく工場でアルバイト中にウィッチの能力を発現。
すぐに軍の検査を受けた彼女は、航空ウィッチの適正を確認された。
当時は、苦戦を強いられ、工場内でウィッチの能力を発現した少女が軍に志願して戦うことは珍しくなく、彼女もまた軍に志願し、軍学校に入った。
そして、即席教育ながら緒戦のネウロイ大戦で急降下爆撃ウィッチとして587爆撃飛行連隊に所属し、爆撃任務に当たっていた。
その後、ネウロイ大戦の苦境から九曜の新たな弟子の募集がかけられた。
ライトニングフォックスに際して、1人も出していなかったオラーシャは、国土を追われていることもあり、戦力維持からの反対意見を押し通し、参加者を送ることを決定。
既に戦闘マニュアルの作成で多大な功績をあげていたアレクサンドラ・イワーノブナ・ポクルイーシキンを内々に決定(当人の意思とは別)している上層部は、これとは別に募集枠としてもう一人を募り、選考の末、マルファが選ばれる事となった。
修行中は、同室のマリアンとカンタクジノとの調整に苦労した。
その所為か、指揮官に必要な人心掌握や指揮能力が上がった。
扶桑では、既に爆撃ウィッチは通常航空機でも代替出来るため、将来的に降爆ウィッチも廃れると考えられており、この事から、彼女は爆撃訓練のみならず、空中戦も含めたオールマイティに対応できるウィッチへと鍛えられることとなる。
そんな彼女は、修行中にある固有魔法が覚醒する。
燃焼補助。
空気中のエーテルを集め、それを燃焼の補助に使用できる。
爆撃の訓練中に偶然生まれたものであった。
当初は、精々爆発が強くなる程度であったが、ここで見学に来た転生者の未来知識から、ある爆弾のアイデアが伝えられることで大きく変わる。
燃料気化爆弾。
火薬ではなく有機化合物燃料を一次爆薬で加圧沸騰させ、BLEVE(沸騰液体蒸気拡散爆発)という現象を起こさせることで空中に散布する。
風船が破けると破裂して一気に中の空気が拡散するように、燃料自身の急激な相変化によって、秒速2km(=時速7,200km)もの超高速で拡散する。
そして、燃料の散布が完了して燃料の蒸気雲が形成される頃に着火することで、自由空間蒸気雲爆発を起こさせることで爆弾としての破壊力を発揮する。
史実では1980年代に実現したものであるが、研究自体はなんと第二次大戦時のドイツで始まっていた。
このアイデアを聞いた彼女は、燃料をエーテルに替えることで、これを実現できるのでは、と考え、試しに九曜協力の元、人払いされた海上でやってみた。
そして、ちょっとしたキノコ雲が起きた。
あまりの爆発に茫然とした彼女自身もすぐに爆風と衝撃波を受けて、バランスを崩して海に落ち、改めてその威力に驚愕した。
と同時に、彼女にとって強力な技となった。
燃料気化爆弾ならぬエーテル気化爆弾の威力は凄まじく、地上ネウロイでは小型では簡単に消滅し、中型も爆心地から離れても一定の範囲内ならば、その衝撃波と燃焼による急激な気圧の変化により、大なり小なりダメージを負い、致命傷ともなり、大型でも、かなり痛いダメージを与えられた。
さらに投下位置や信管の調整等で空中での爆発により、飛行ネウロイにも打撃を与えることが出来る様になり、まさかのボムキルが容易に出来るようになった。
さすがに大型飛行ネウロイには直撃させる必要があるが、中型や小型にはかなりの脅威となり得た。
彼女が造り出した爆撃の炎の凄まじさから、欧州に伝わる鬼火伝説『ウィル・オ・ウィスプ』に因み、『エーテル・ウィスプ』と呼ばれるようになった。
ただし、その威力の反面、衝撃波と燃焼による急激な気圧の変化により、人体への影響が大きく、爆撃の際には味方の有無に左右され易かった。
そのため、卒業記念品には、爆発の予想範囲を視覚化出来る眼鏡【導きの光(みちびきのひかり)】を渡された。
九曜製のニット帽(使い魔の耳も入る)がお気に入り。
31: ham ◆sneo5SWWRw :2017/08/09(水) 19:12:41
以上です。
改善点は無さそうなので、前回とは変更点は有りません。
なので、これで決定稿にしようと思います。
最終更新:2017年09月16日 12:23