106: ham ◆sneo5SWWRw :2017/08/13(日) 14:10:38
バーニング・フォックスNO.7
ラウラ・トート
出身:オストマルク
所属:ブリタニア空軍
修行開始時階級:少尉
修行開始時年齢:14歳(1941年)
誕生日:8月25日
使い魔:チロリアン・ハウンド
固有魔法:「感覚加速」知覚を加速させることで、敵の攻撃を見てから回避するなど、周囲の状況に迅速に対応できる。

二つ名:バースト・トリガー
同室メンバー:角丸美佐(班長)、パトリシア・シェイド、ラウラ・トート
卒業記念品:金剛支流(こんごうしりゅう)】、【防人乃勘目(さきもりのかんもく)】


オストマルク出身の航空ウィッチで、オストマルク陥落後、ダイナモ作戦を経てブリタニアで外人部隊に参加することになる。
故郷でのネウロイとの戦闘で多くの仲間を失ったことが原因で自暴自棄になり、仲間を作らず独りよがりな戦いを続けていた。
これが所属部隊で不協和音を生み出し、501を始めとして各部隊を転々することになった。
そんな中、九曜による新たな修行志願者募集が行われることとなった。
この募集では、ライトニングフォックスの時に派遣した国以外の国に優先されていたこともあり、現在はブリタニア空軍所属でありながら、彼女の母国及び原隊のオストマルクは1人も出していないことから、修行に参加させられることとなった。
実情としては、厄介払いの意味合いの方が大きかったとされている。

無口で無感情であり、他人と関わろうとせず、教官のウィルマや同室の美佐とパティが積極的に話しかけたりするが、なかなか進展しなかった。

そんなある日、転機が起きる。
この日、九曜は所要で遠くに出かけており、分体と教官のウィルマらライトニングフォックスメンバーの指導の元、訓練飛行を行っていたところ、渡洋攻撃に来たネウロイと遭遇する。
このときの遭遇したメンバーは、教官のウィルマと角丸とパティ、そしてラウラだった。
発見直後ラウラが突出し攻撃をかけ、他3人も連れられる形で交戦状態となった。
この戦闘の中で、突出し過ぎたラウラは敵中に孤立し、複数方向から攻撃を受ける危機的状態となった。
しかし、角丸がこれを助け、同時に1人で戦おうとしないよう、説得する。
その後は、なんとか戦闘に勝利し、ラウラと「これからは自分勝手にせず、仲間と協力する」よう約束を交わした。
これが切欠なのかは知らんが、角丸とは、他のメンバーよりは比較的と仲良くなる(むしろ懐いた?)。

この後、ウィルマや美佐、パティらによって、徐々にではあるが、交流を深め、仲間の大切さを改めて知り、心を開いていった。
そして、共に修行を受けたバーニングフォックスのメンバーの絆を非常に大切するようになる。

そんな彼女の固有魔法「感覚加速」は、知覚を加速させることで、敵の攻撃を見てから回避するなど、周囲の状況に迅速に対応できる。
さらに言えば、自身が発射した銃弾の動きも正確に把握できた。
そのため、彼女の知覚の速さが修行の成果から徐々に伸びたことにより、攻撃の際に通常の銃器だと初速や発射速度にもどかしさを感じるようになった。
基本的に銃弾の初速や発射速度というものは、機関銃の構造や火薬の発射ガス関係上、限界がある。
初速に関しては、それこそレールガンのような超兵器でなければ、速めることは不可能である。
そこで彼女は、せめて・・・と、発射速度を速めた銃器を欲するようになった。

107: ham ◆sneo5SWWRw :2017/08/13(日) 14:11:11
で、彼女の期待に応えたのが、(MADに関して)安心と信頼の倉崎重工であった。

まず、ラウラ当人の要望としては「発射速度が速いこと」であるが、同時に出された要望が開発者を悩ませた。
それは「出来れば軽いもの」であった。
これはラウラの固有魔法を活かした回避運動に際し、重量物である機関砲が動きを妨げることを懸念しての事であった。
転生者らが発射速度の速い機関砲としてガトリングやリボルバーカノンを考えたが、これらはデカいし重いで、ラウラの要望には添えない。
開発者らは悩みに悩んでようやく出した結論は・・・

「・・・連装機関砲?」
「いや、正確には2門で1つの機関砲だ。ガスト式と言ってね・・・」

ガスト式。
戦後のソ連航空機の主要機関砲によく使われた機関砲の作動方式である。
駆動原理は、二挺の機関砲がシーソー状のリンクで平行連結され、交互に装填・発射を繰り返す事で高速発射を実現している。
そのため、二銃身で一門となるのである。
元は1916年にドイツ人カール・ガストが発明し、1917年に特許を取得した機構で、第一次大戦に間に合わず、その後半世紀にわたり忘れられていたものであった。
九曜ストパン世界でも、わざわざストパン世界のドイツに当たるカールスラント側に問い合わせて存在を確認。
特許も期限切れ状態となっていたので、さっそく開発に着手した。

口径は20mmで、"通常の"銃弾で、毎分3000発近くの発射速度を叩き出している。
おまけに試作段階ではあるが、とある特殊な銃弾を開発され、導入されていた。

二重弾。
文字通り、一つの実包の中に2つの弾丸が装填されている特殊な銃弾である。
先頭弾の後部に、後続弾の先鋭部が納まる穴を設けて固定しつつ、後続弾の後端部に僅かに角度付けてカットしている。
銃身内を通過中に、2つの銃弾が分離し、銃身から出ると先頭弾は直進するが、後続弾はカットの影響で弾道が変わり、先頭弾よりズレた弾道で進む。
史実では冷戦期、日増しに増大する銃弾消費量から、近距離戦時の制圧火力として米陸軍が7.62mm弾で研究開発していたものである。
弾道特性により、遠距離では大いにバラける問題が存在している。
また、銃自体も取り回しがし易い様に銃身長を抑えているため、比例して発射薬も抑えられているため、射程が短い。
これについてはラウラが固有魔法を活かし、回避に特化することで対応でき、むしろ近距離主体のラウラの戦闘スタイルに非常に合っている銃弾であった。
ただし、二重弾は加工が大変であるため、特注品となっている。

給弾方式についてはベルト給弾方式を取り入れており、ドミニカの異次元倉庫と同じものに弾帯を保管しておき、発射時に装填して使用する。
ラウラは、200発の弾帯を8本以上、計1600発以上を異次元倉庫に入れて行動する。
1つの弾帯にまとめないのは弾詰りが起きた際の対処を考慮してのことである。

理論上、史実のこの当時の空戦では、1回行うだけで射撃チャンスは5,6回、射撃時間は毎回2~3秒ということが分かっていた。
つまり1回の空戦で10~18秒間射撃チャンスがあることになる。
毎分3000発のこの機関砲では1秒間で50発であり、1回の射撃チャンスで100~150発、1回の空戦で500~900発必要ということになる。
勿論、ウィッチの特性によってこの通りとは限らないが、二重弾も考慮し、一応理論上は約2回分以上の空戦が行える計算となる。

なお、この銃は当然欠点としてその反動が非常に凶悪となっている。
場合によっては銃本体自体を壊しかねないこと懸念して九曜の手により非常に頑丈な構造となっているが、扱う当人は筋力強化でやっと維持している程度であった。
そんなラウラに対して、九曜は卒業に際し、筋力強化の補助と反動吸収能力を持つ籠手と魔力蓄積機能を持つ首飾りを授与した。

籠手の名は【金剛支流(こんごうしりゅう)】。
古くから強いの代名詞である金剛と反動吸収を「激流を支流に流して弱くする」という発想からそう名付けられた。
角丸の固有魔法【金剛力】の名を持っているため、ラウラ当人は少なからず喜んだ。

首飾りの名は【防人乃勘目(さきもりのかんもく)】。
固有魔法である【感覚加速】を使用する時にのみ限り、魔力供給もしくは代替する能力を持つ。

バーニングフォックスメンバー全員が写っている写真が入った九曜製の頑丈なロケット(写真入れ)が宝物。

108: ham ◆sneo5SWWRw :2017/08/13(日) 14:11:46
以上です。
基本的に前回との変更はありません。
ケースレス弾を再び試みましたが、技術的に困難なのと、二重弾の組み合わせは向かないと判断し、この結果となりました。
焼尽薬莢という手段もあったけど、これも結局は雷管を排出しなきゃいけない上、薬莢部のニトロセルロース材使用は技術的に難しいので、断念しました。

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最終更新:2017年09月16日 12:29