286 :第三帝国:2011/12/24(土) 11:59:56
TS大宰相ネタ~「セイバーがいっぱい」
1980年代某所
「どうしてこうなった」
小さなお子様から、大きなお子様まで色んな意味で大人気な宰相こと嶋田茉莉。
眼前にいる人物の存在にもう何度目かしらないため息をついた。
「知らぬ、ワタシも貴様と同じく死を覚悟していたはずだが気づいたらこのざまだ」
白髪に西洋的な黒い瞳。
さらに病的に白い肌に、出来すぎとも言えるほど整った顔。
こう描写された情報ならすぐに美人または美少女という単語を思い浮かべ、
勇気のあるナンパ師はオスの欲望を満たすべき行動を起こすだろうが、
少女の名はアドルフィーネ――――元第三帝国総統アドルフ・ヒトラーであり、
おいそれと手を出せばMMJドイツ支部「武装親衛隊」によって強制収容所に連行又はその場射殺されるだろう。
「余もまた同じだ、奏者よ。
気づいたら余もなぜかこの姿になっていた」
嶋田とヒトラーとほぼ同じ顔をした3人目の少女が口を開く。
子供っぽい声で楽しげに自分の状況を語る姿は、暗い空気を纏う2人と違い明らかに現状を楽しんでいるようだ。
「フン、これだからパスタ野郎、いや女郎は楽観主義者だからこまる」
3人目の少女、
ベニート・ムッソリーニ、否ベニーラに対して黒セイバー似の少女が嫌みを放つ。
「褒めても何も出ぬぞ」
「褒めとらんわぁ!!!」
どうも孫の着せ替え人形になったり、宣伝省の要望で水着姿になったりとで
男の矜持を削すような目にあって、色々鬱憤やら何やらが溜まっていたらしく黒セイバーが赤セイバーに襲いかかる。
「どうしてこうなった・・・・・・」
ぎゃあぎゃあ騒ぐ2人を余所に、
嶋田茉莉はどうみてもセイバー3姉妹な姿にこうなった原因、
あのテロリストが放った銃弾に間違いないが、こんな摩訶不思議な結果に思考が及ばず、またため息をついた。
最終更新:2012年01月18日 21:56