44: リラックス :2017/10/23(月) 00:08:52
うーむ、久しぶりに監督と脚本に二分間感謝()したくなってきたがもう月曜だし今からは辛い……
適当なネタでも出して誤魔化そっの


ゼロシステム
単純かつ明快に本システムを表現すれば、高精度な未来予測を行わせるインターフェースである。

高度な演算装置で戦場における様々な情報を分析し、 それらから予測されうる演算値を直接パイロットの脳にフィードバックする事で、パイロットは擬似的に「未来」を垣間見る事ができる。

所謂ラプラスの悪魔の亜種と言えるかもしれない。

また、パイロットに情報を直接フィードバックする手段として、コックピット内に配置された機器がパイロットの状態をスキャンし、電気的に介入する。

その結果、体内の神経伝達物質等もシステム側に制御され、反応速度の増大や通常では耐える事の出来ない高Gなどの刺激を緩和・欺瞞する事も可能になる。

即ち総合的に見れば、「パイロットの能力を人間の限界以上に引き上げる」マン・マシーン・インターフェース、阿頼耶識のような肉体改造を必要としない究極形と言っても過言ではない。



【構造】
ハードウェアとソフトウェアの両面から構成されている。

ハードウェアであるコックピットには高度なフィードバック機器が装備されているが、ブロックそのものの作りは通常の機体と大きく異なる。


まず、通常の場合に必須となるメインモニターが存在しない。
操縦桿も存在せず、機体の動作制御はスロットルレバーを兼任するグリップにあるスイッチのみで行われる。

これはゼロシステム起動下であれば、パイロットは機体の得た情報を直接フィードバックされる為である。

例えばメインカメラやセンサーが得た情報などは即座にパイロットに理解出来る形で直接伝達され、パイロット視点だと360度あらゆる全ての角度を視覚情報として処理される。

結果として、コックピット正面には巨大なレーダーモニターが鎮座するという特異な構造となる。

ゼロシステム最大稼働時にはモニターは消灯しパイロットの脳に映像が直接投影されるため、パイロットは『目で見る』ことすら必要ないがだからと言って脳みそパイロットなんて考えてはいけない。



【システムの弊害】
上記の通り、このシステムは恐ろしいほどに強力なインターフェースと言える。
相応の機体にこのシステムが積まれていれば、従来型の機体よりも遥かに操縦は容易となり、底上げと限界突破の両方を実現可能となる。

が、システムが得た「客観的」な情報が、パイロットの脳にフィードバックされ「主観的」な情報になる時に問題が生じる。

システムは戦場における「あらゆる可能性」を演算し、絶え間なくパイロットの脳にそれをフィードバックする。

その「可能性」には当然、「自分が死ぬ可能性」や「仲間が死ぬ可能性」、「誤射による被害」なども含まれる。

ただでさえ膨大な情報量は精神に多大な負荷をかける上、それらの望まない光景を無数に見続けさせられる使用者の負担は計り知れない。

結果的に視野が非常に狭窄になり、システムの提示する「勝利の条件」に従うだけの部品に成り下がる可能性があり、AI制御の無人機にした方がマシになるのではないかという案も呈示された。

このシステムを使いこなすにはシステムが送り込むあらゆる可能性から「望む未来」を選び取り、それ以外を切り捨てるという判断力が必要となるためであり、設定さえ間違えなければ呈示された選択肢から最善の物を選ぶという行為はAIの方が優れているのではないかと判断されたためである。

基本的に戦場では「敵を倒す」という事に意識を傾けがちな為に暴走行為を招いてしまう可能性がある以上、フラットに近い精神状態でシステムを起動するにはそれこそ記憶を一々リセットした真っさらなん状態にでもしないと人間には不可能ではないかという意見もあった。

しかし、それならいっそのこと戦略的な視野も持たせ、戦術指揮システムとして扱った方がいいのではないかと言い出した者が出たことで流れが変わる。

例えばモビルドール(MD)の指揮においては、下手をすると味方の損害を考慮しない可能性があるというシステムの弱点と、死んでも替えが利く上に命令通り正確に動くが高度な判断ができないというMDの弱点を補いあうことが期待できる。

45: リラックス :2017/10/23(月) 00:11:23


( ̄ω ̄;)エートォ... どっちだろう

補足
大洋で構想された研究中のシステム、もしくは単に酒の席でこんなのが作れたらこんなことが出来るんじゃないかとその場のノリと勢いで議論された内容、どちらに解釈するかはお好みでどうぞ。

未来予知染みた予想を行うシステムなんてのは幾ら何でも無理、それもMSに搭載出来るようなサイズでは百年単位の技術進歩を待たなきゃ、が現時点では結論となるのだが、無人機としてのMDとその指揮管制を行うシステムなら作れないかな、という風に考えて検討した技術者がいるとか。

ちなみに、そいつらが行き着いたのは管制システムの小型化が困難ということから管制を母艦から行うという形式だったのだが、これだと通信距離の関係から母艦の直掩にしか使えないんでね?と致命的な欠陥が露呈した。

しかし、『逆に考えるんだ。母艦周辺でしか使えない前提だから、それ故の強みを付与すればいい!』と(よせばいいのに)不屈の技術者魂を発揮し、管制のみでなくエネルギーの供給を母艦から行うことで小型化と低コスト化、バッテリー機以上の戦闘時間確保を実現するという案が誕生した。

転生者からはエステバリスを無人管制機に改造したのか?と言われるようなシステムだが、このエネルギー送信システムが有線にするのが結局最も確実という箇所がネックになり、最終的に御蔵入りとなっている。

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最終更新:2024年03月05日 21:20