104: 陣龍 :2017/10/24(火) 14:59:19
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『ムルデカ』

戦後のインドネシアにて制作された、太平洋戦争とオランダ独立戦争の日々を描いた戦争映画である。日本の実力派俳優も
複数出演しているが大多数は演劇の経験が少ない純インドネシア人で構成されておりながら、余りにも迫真かつ鬼気迫る
演技によってアカデミー賞にノミネートされる程の傑作映画となった。尚、この映画に関してはオランダでは過去の植民地時代を
描いていた事から極めて不評で有り、又日本が好意的に描写されている事にも不快感を抱いた少数の国々ではワーストクラスの
興行成績であったが『旧植民地人の有色人種が旧宗主国の白人軍隊を叩き潰す』と言う後半の内容が中東等の反白人感情が
有る国家や、追い詰められてからの逆転劇を好むアメリカ等ではかなり好評で有った。


概要
映画での前半は主に太平洋戦争中の日本軍の統治や、伝説的となった連合艦隊とアメリカ太平洋艦隊との激闘を、比較的平穏で有ったインドネシアがどういった風に見ていたかと言う内容になっている。主人公は日本軍が組織したインドネシア軍の養成組織に所属している若き軍人で有り、副主人公としては同じく若手の日本人の軍人が付いている。

日本軍の宣伝として次々と沈められる白人の軍艦の姿に始め歓喜するも、全く減らない戦果報告や少しずつ押し込められ始める状況に対して疑念を、そして日本の戦争継続の為にある程度の武器弾薬と交換とは言えそれでも多量の資源を持っていかれる事に対するインドネシア人からの不信感と恐怖心。現地の事を何一つ分からず知ろうともせずに無責任に抑圧や収奪による資源獲得を言い出す本土の無能と現地インドネシア人からの視線の二つに板挟みになるインドネシア在中の日本軍の様子が前半では描かれており、所謂官僚であったり中間管理職と言った大人が共感しやすい内容が多めに含まれている。


後半では、日本の敗戦による戦略環境の激変と、それまで多数画面内に見えていた日本兵の消失、そして脱走兵となりながらもインドネシア独立の為に残留した少数の日本兵と共に、軍組織としては基礎が出来上がったばかりのインドネシア軍によるオランダ軍相手の独立戦争が描かれている。このパートでは、主人公の若手インドネシア軍人に対してわざわざ日本軍の武器弾薬貯蔵庫の鍵や保管場所を教えた末に『見張りは立てないが絶対武器はとるんじゃないぞ』と言ったり、見張りが居てもインドネシア軍人が見えたらわざとらしい演技で貯蔵庫から離れていく日本兵等、現代にも伝わるエピソードが散りばめられており、また最大の山場でもあるオランダ東洋艦隊の強奪戦でも歴史考察に忠実過ぎて『現実味が無い』と苦笑される事も有った。



つまり戦後世界ではこうか!分かりません!(割腹)
最終更新:2017年10月26日 14:30