786: 弥次郎 :2016/05/20(金) 22:41:39
日本大陸 日蘭世界 ソビエト連邦陸軍 レヴィアタ(Левиафан)
概要:
レヴィアタとは、ソビエト連邦陸軍に存在した陸上兵器の開発・解析チームの事である。
成立:
この部隊が成立したのは第二次世界大戦が迫った1938年の事である。
スターリンの指導の下なりふり構わぬ重工業化に励んでいたソビエト連邦陸軍であったが、仮想敵となるロシア帝国及びドイツ軍との間には明確な工業力の差というものが存在した。当時ソビエト連邦の工業力というのはロシア革命時に技術者が引き抜かれた差は非常に大きく、また日本という後援国が存在することから、スターリンは戦中の陸上兵器の開発競争において大きな差がつけられることを危惧していた。そこでスターリンは、鹵獲した敵国の兵器の調査も目的とする非公式の研究チームを書記長直属の組織として設立した。この時には明確な名称は存在しなかったが、ロシア帝国の持つ諜報網が彼らの活動を察知し、あらゆる国の兵器の設計思想の取入れと技術解析を行い進化を続けることからあらゆる獣の様相を持つ「レヴァイアサン」という名前を与えられた。
人員:
彼らは技術者や赤軍の前線指揮官などから構成されており、場合によっては最前線にいた兵士を招集して直接意見を取り入れるなど極めて柔軟に活動する研究機関であった。彼らの技術力は本物であり、物資の困窮が目立つようになった戦争中期以降でも、やや不具合こそありながらもレストア及び整備さえ実現するだけの模倣能力と解析力を見せていた。
また、日蘭の採用している銃が過酷な環境でも問題なく扱いやすいようにと設計思想が決まっていることを早期に見破り、自軍の装備へもかなり反映させることに成功していた。
特徴的なのは、彼らがソ連内部に存在した設計局間の確執を超えた連携を持っていたことであり、一種の利害調整機関として働いていた面が存在することである。そのため、資源不足を除けばソ連軍の陸上兵器開発が滞る原因は戦争後期まで殆どなかったと言われている。
戦中の活躍:
鹵獲した兵器の解析及び試運転、分解、実戦への投入における必要な物資の手配などを行っていた。
最前線における鹵獲兵器の運用が良好に行われたのも、草の根レベルでの活動を彼らが続けたことが大きな原動力であったと後の時代における分析では評価されている。惜しむらくは、これが職人的な技術者に依存している体制であったためにスターリンの死後に徐々に徴兵の幅が拡大された中でその質を徐々に落としてしまったことである。
ソ連における戦車は設計局ごとに多数開発されているが、世界中の戦車についていい意味で節操なく分析し、躊躇いなく試作戦車に取り入れている柔軟な思考は日蘭の技術者達さえも感嘆させるものであった。
戦後:
技術者の戦線投入によって大きく質と数を落としていたレヴィアタであったが、終戦時には存続していた。
彼らが試作でありながらもT-54乃至T-55に近い戦車の開発を物資の枯渇状態に陥った中でも開発してのけたことからスターリンの遺産の一端として非常に認知度が高い。残存していた人員は、後にロシア帝国へと合流している。
余談だが、とある少女と戦車なアニメにおいてはソ連をモチーフとした高校のマッドな技術者集団として、大洗の自動車部に負けることのない面妖な変態技術を見せていた。
特にレヴィアタのトップを長らく務めたフョードル・マラートヴィチ・レオーンチェフをモチーフとしたキャラは頼れる先輩キャラとして登場しており、作業着を『作業着(意味深)』へと昇華させ、白衣萌えを一時期ファン(おじさん)達の間で
パンデミックを起こさせるなど、人気キャラとなった.
787: 弥次郎 :2016/05/20(金) 22:42:41
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はい、というわけでソ連の陸軍兵器を陰ひなたに支える技術者達のお話でした。
史実日本でさえジェット機の実験などを行えていましたので、本気モードの同志スターリンが頑張ったソ連ならばこれくらいはしてくれるとの期待を込めての設定でした。
史実においてもソ連ってどことなく他国の戦車を模倣したような戦車を作っていたので、やってくれるはず(期待の視線)。
まあ、戦車に関しては知識不足があるのでワロスワロスと流していただければ幸いあったり。
久しぶりに書いたので1レスのみ。リアルが忙しいとどうしても短くなりますね、反省。
最終更新:2017年11月05日 11:43