764: 新人艦長 :2017/11/04(土) 14:00:07
<BMW801>
BMW801とはドイツのBMW社が第二次世界大戦期に製造した空冷2重星形18気筒エンジンである。
完成した1939年時に約2000馬力を発揮し終戦まで合計5万機製造された。
特徴として当時
アメリカのプラット&ホイットニーR2800しか装備していなかったクランク・シャフトのダイナミックバランサー(慣性平衡装置)を装備し振動を解消している。
また設計がR2800と酷似してることで知られ、ピストンの配置、サイズ、過給機の構造、サイズ、性能のすべてがほぼ同じで違う点と言えるのが燃料供給装置がキャブレターか燃料噴射装置かの違いとエンジン制御機構コマンドゲレーテの装備である。
(開発)
元々BMW801はBMW132エンジン(アメリカのP&wホーネットエンジンのライセンス生産版)を複列にしたBMW139エンジンの開発計画であったが、出来上がったエンジンは冷却不足により失敗。
そこでこれを改設計して14気筒エンジンにする計画が持ち上がるが、その頃BMW社に来ていた日本人技術者が持ち込んでいた複列18気筒エンジンの設計図に白羽の矢が立ちこれを改設計したうえで転用することを決定。
冷却不足で失敗した139に対してこのエンジンは冷却に必要なカウリングの大きさが増えていたがその際発生する抵抗をパワーで解決するという設計であった。
設計は順調に進み決定された1938年10月の半年後の39年春には試作品が完成、1940年から生産が開始された。
(特徴)
このエンジンには先進的な技術がいくつも使われておりその一つがプロペラピッチや燃料流量、過給機のセッティングなどを自動で行うコマンドゲレーテである。
これは現代のエンジン制御システムの最初期の物であり、アナログコンピューターの一つである。
そのほかにナトリウム冷却や燃料噴射装置、大戦末期には水・メタノール噴射装置などが取り付けられ最大2500馬力を発揮できた。
過給機も2段2速遠心式で、戦争中盤からは新型のスーパーチャージャーが搭載されたため、高い高高度性能を発揮できた。
またクランクシャフトの二次元的振動を前後両端に2倍の速さで逆回転するダイナミックバランサー(慣性平衡装置)の搭載によって解決している。
(諸元)
タイプ:空冷星型18気筒
ボア×ストローク:146 mm×152.4 mm
排気量:45.9 L
全長:2241 mm
直径:1321 mm
乾燥重量:1,000 kg
過給機:遠心式スーパーチャージャー2段2速
燃料供給方式:燃料噴射
離昇馬力:2000 hp/2700 rpm
高度馬力:1675 hp/2550 rpm(高度1676 m)
1550 hp/2550 rpm(高度6705 m)
(搭載機)
- Do217
- Fw190A/F/G
- He219
- Ju88
- Ju188
- Ju288
- Ju388
- Ju290
- Ju388
- Ju390
- Me264
767: 新人艦長 :2017/11/04(土) 14:07:32
はい、いかがでしょうか?
史実どうりだとどう考えても1500馬力クラスのFw190じゃ2000馬力クラスのP47やスピットには不利だから倉崎さん、出番です。
ついでにきっと憂鬱世界から転生した技術屋は史実の現実逃避したくなるほどクソな工業力に絶望してるだろうから大挙してドイツに留学してそう。
最終更新:2017年11月05日 12:46