205: 弥次郎 :2017/11/11(土) 19:05:18
大陸SEED支援ネタ 大陸種世界の書籍2
〇THE EXODUS
ザフトがアフリカ戦線、南アメリカ戦線、そしてオーブを経て宇宙へと脱出しようとする過程を描いた群像劇小説。
アフリカ脱出、南米脱出、オーブからの脱出、宇宙での戦闘など重要な場所での光景を切り取っている。
並行して、各戦線において快進撃を進める影で、ザフト兵士を苦しめていた現地の環境・病気・MSをはじめとする兵器の不具合、そしてプラント本国とはまるで違う環境によるストレスで発生するザフト内での諍いを生々しく描く。
アフリカから南米に脱出したザフト兵と南米にいたザフト兵同士での意識の差。
通商破壊で先細りが著しくなる兵站。
アフリカとは違う気候と環境の広がる南米。
脱出の道中で苛立ちから勃発するトラブル。
時に発生する医療品の不足によって負傷に苦しむ兵士達。
先行きの見えない南米戦線の泥沼。
詰み上がった被害に頭を悩ませる指揮官。
一兵士の視点からはもちろんのこと、指揮官、現地の協力者など多角的な視点から克明に描いている。
描写が生々しいというか、一部ではグロテスク、そして栄光の影にあるザフトの闇をも描いているため、読み手の心を折りに来ている書籍。戦争とは華々しさだけでなく、どす黒い面もあることを訴えている。
〇AfteR The BanqueT
VoWの出版した写真集。
プラント争乱で大きく荒れ果てた各地の光景を収めている。
華々しい戦いの影でまき散らされた砲弾や爆弾に含まれる不発弾などが戦場跡地に残り続けており、それらをひたすらに回収し無力化するという気の長い作業が行われている風景や、激しい戦闘で地形レベルで大きな変化が起こった土地を紹介している。
他にも、NJ散布で電力不足となり、適切な管理が出来ずに化学薬品などが流出した施設や、保存設備が動かなくなって貴重なサンプルが失われた研究施設、保存食料が保存できずに状態が悪くなり、処理することもできずに腐っていく様などが紹介されている。
プラントが「理性的」と嘯いたとされるNJ投下が如何に危険であるのかを物語り、プラント争乱が如何に地球各地に被害をもたらしたのかを分かりやすく伝えている。
206: 弥次郎 :2017/11/11(土) 19:06:27
〇MS大全 -あれっておいくら?-
出版:大洋連合
MSを運用するにあたって必要になる物品や周辺設備、人員、消費物資などを検証した書籍。
勿論公表できる範囲に限定されているが、目につきやすいものからさりげなく混じっている物品の調達コストやランニングコストなどを具体的な数値で紹介している。一部では価格だけでなく製造過程や加工過程、輸送課程なども紹介しており、如何にMSを運用するということが金食い虫であるかを伝える。
勿論、軍事機密に触れない範疇の情報しか載せられておらず、情報の精度については公表できるレベルにとどまる。
それでもMSに関する知識を必要とする架空戦記や仮想戦記の作者やそれらの愛好家には愛読される書籍となっている。
〇俺ザク 俺のザクが世界一!
出版:大洋連合
大洋連合のMS「ザク」のプラモデルをどこまで改造できるか?というコンテスト「俺のザクが世界一!」の結果をまとめた雑誌。
レギュレーションはザク系MSをベースとすること以外は基本的には無制限。
ザクの原形をとどめていないような魔改造から、TMSになったザク、戦場で激しく損傷したザクなど、あらゆる模型が掲載されている。
プロのモデラーの作品はもちろんのこと、現役軍人が嘗ての愛機を再現した作品も掲載されている。
〇MSの造形によるMSパイロットへの心理的影響
出典:大西洋連邦内某大学
大西洋連邦の心理学者やMS開発者が、MSの外見やカラーリングの与える影響について、プラント争乱に従軍した経験を持つ軍人をモニターとして検証実験を行い、それらをまとめた論文。
モニター役になった軍人にはザフト兵士も含まれている。
実験方式は主にMSの写真を見せて脳波を測定し、一番恐怖や嫌悪感を抱いた写真を集め、さらに視線をトレースする装置を使うことで、MSを目撃した際に一体どこに注目しているのかのデータを集めた。
これらの実験の結果、いわゆる不気味の谷に近づいたMSの頭部ほどパイロットは嫌悪感や忌避感を感じると判明。
また、ザフト兵士に対しては大洋連合のMSに採用されているモノアイが一部では有効であると判明している。
特にアフリカ戦線経験者にはドムやアッシマーのような十字のスリットのモノアイが極めて高い影響力を持っていた。
他にもいわゆるガンダムタイプMSに対してはザフト兵士では個人差こそあるものの、威圧を受けることが分かった。
これはGAT-X
シリーズが積極投入されて戦果を挙げたこと、そして大洋連合がガンダムを多数投じて並々ならぬ出血を強いて、ザフト内でもこの脅威が広まったためと結論付けられた。
その上でデザイナーや人間工学学者の意見も交えて威圧効果のあるMSの設計についての見識を述べている。
その後の大西洋連邦のMSのデザインに少なくはない影響を与えていると思われる。
207: 弥次郎 :2017/11/11(土) 19:07:58
〇PS部隊、前進せよ
南米戦線においてMSのないころ、ザフトの侵攻に抗ったPS部隊および歩兵部隊の奮闘を描くノンフィクション小説。
既存兵器の組み合わせと戦術、さらに地形を利用した作戦で人の10倍はある巨人に抗う大西洋連邦軍のリアルな描写が話題となった。
初期のMS故に、そして後続のMSの性能や完成度の高さから評価はよくないジンが、歩兵や通常戦力にとっては非常に脅威であることを切実に訴えている。
事実、作中では罠にかかって追い詰められたジンが必死の抵抗を行い、主人公の部隊があっけなく半壊し、増援のリニアガンタンク部隊も容易く撃破されている。
クライマックスには鹵獲したジンと陸戦型ダガーを擁するMS部隊と合同でザフト軍のMS隊を撃滅する作戦が描かれる。これまでは受け身の作戦を展開していた流れから、積極的に攻撃を仕掛ける側になるという転換がなされ、MSの頼もしさが理解できるようになっている。
王道的な要素も踏まえているにも拘らずノンフィクションということもあり、現実のリアリティーの無さも知らしめているのは皮肉か。
〇鹵獲型ジン
形式番号:RGMS-112
全高 重量 装甲:ジンに準ずる
動力源:バッテリー
武装:
頭部75mm対空自動バルカン砲塔システムポッド「イーゲルシュテルン」×1
XM701 試作型57mmビームライフル
52mm機関砲ポッド
コンバットシールド
概要:
大西洋連邦軍が鹵獲したジンを自国産のMSパーツに置き換えることで運用の利便性の向上を図ったもの。
陸戦型ダガーによるMSの運用ノウハウの蓄積が進められていた大西洋連邦では、その生産と配備までの間を鹵獲したジンによって埋め合わせていた。当初こそ鹵獲したジンを修復して、ほぼそのままの状態で、自国内にいたコーディネーターや少ないMS適性者をかき集めて運用していたが、プラント争乱後半ではジンの解析と分解もかなり進み、自国のMSパーツを使っての整備や運用もある程度可能になっていた。
本機はジンに大西洋連邦独自の改良を加え、GATシリーズの内装を組み込んだ改造型である。
武装としてダガー系列と同じものを採用して運用できるのもそこに由来する。
試作型とはいえビームライフルの装備の実現と稼働時間の延長、ナチュラル向けのOSの試験搭載するなど改良は多岐に及んでいる。
ジンとは大きなスペック差は存在していないが、細かな改修とダガー系とのパーツ共通化によって運用しやすさはかなり高く、ビーム兵器の装備によってノーマルのジンに対してアドバンテージを持っている。
208: 弥次郎 :2017/11/11(土) 19:08:36
以上、wiki転載はご自由に。
久しぶりに書籍ネタを。
最終更新:2017年11月15日 21:15