275: ナイ神父Mk-2 :2017/11/13(月) 00:19:15
大陸SEED ゲート編 その14
ヘブンズベース攻略戦と逃亡
デュランダルと連合内部からの告発によって拠点としていた国家を追われたロゴス幹部の多くは未だにブルーコスモスやロゴスの
影響の強いヘブンズベースへと逃げ込んで各国の熱が冷めるのを待とうとしていたが、自体は悪化の一途を辿っていた。そんな中
遂に反ロゴスで纏まった各国は自分達の側に付いた海軍戦力を集結させてヘブンズベース攻略戦に挑みロゴスとの戦いに決着をつけ様と引渡し要求もソコソコに攻撃を開始した。
しかし、単純な戦力比で言えば反ロゴス連合が戦力を各地から出来る限り抽出した事によって上回る事が出来ているが連携やヘブンズベース防衛部隊に多数配備されたフォビドゥンヴォーテクスと既存機の性能差が徐々に顕著に成ってきていた。
その影響を真っ先に受けたのは艦隊言えば外郭等に配備された連合の護衛艦隊からで有った。
『此方、ニューオリンズ船底周辺に多数の敵機陰確認!救援を・・・』
『第三潜水艦隊応答途絶!、右翼の対潜警戒に戦力を回してくれ!!』
「第4潜水艦隊を前線から呼び戻せ、クソ!防衛ラインはまだ突破出来んのか!」
「現在ザフトの部隊が戦線の一部を突破しました」
次々と舞い込んでくる救援の要請に、連合側の反ロゴス艦隊指揮官は指揮官席で苛立ちながら指示を飛ばすが戦況は刻一刻と悪化を続けておりその後も潜水艦隊や空母の護衛艦隊に被害が続出して連合のみならずザフトにも被害が出始める。此れに対してザフト艦隊も主力を呼び戻しての防衛に移ろうとするが戦線突破や対MAを重視したデスティニーとレジェンドでは水中の敵に大しては有効打を与えられずに苦戦する。
「くそ、こいつ等ちょこまかと!」
悪態を付きつつもシンは乗機ビームライフルを海上へ発射するも狙ったヴォーテクスに届く事は無く海面を蒸発させるだけである、同じ様にレジェンドも背部のドラグーンを可動式のビーム砲として飛んできたロゴス側のウィンダムを撃破するが複数の艦艇がMSを発進させられない侭、沈められる艦艇も徐々に出て来ており戦線は混沌した様相を呈し始めていた。
しかし、此れがロゴス側に取って良い状況かと言われればそうでは無く、結局は防衛戦である以上はこの戦闘で状況が改善する訳では無いのである。その為、ロゴスの重鎮達の多くは既に基地中枢より地下の潜水艦ドックへと移動して脱出の準備を進めていた。
多くのロゴス関係者達が潜水艦隊等共にロシア方面へと脱出しようとする中、ジブリールはただ一人別個に潜水艦を用意して別方面へと移動しようとしている。
「ジブリール、何処に行くつもりだ?」
ジブリールが他のドックへと移動しようとしている様子を見たロゴスメンバーの一人はジブリールに声を掛けると、その声が聞えたのかジブリールは振り返るが急いでいるのか走る足は止めず、走りながら声を掛けてきたロゴスのメンバーに対して返事をする。
「私はオーブへ向かい、其の侭ダイダロスへと行きます。他のメンバーは予定通り脱出を!」
「おい、ジブリール!」
「早くお入りに成って下さい!、戦況は拮抗していますが何が起きるか解りません!」
手早く応えて移動するジブリールを呼び止めようとしたロゴス幹部は、後ろから兵士が声を上げた事で仕方なく其の侭潜水艦へと乗り込み、その直後に扉が閉まり潜水艦は地下ドックより脱出を開始した。
その様子は基地指令室のモニターからも確認できており、基地の司令官は各ロゴス幹部が潜水艦に乗って脱出した事を確認すると新たな指示を下す。
276: ナイ神父Mk-2 :2017/11/13(月) 00:19:48
「予定通り潜水艦は脱出した。第一、第二艦隊指揮下の艦艇は敵艦隊を突破し、アイオワを旗艦とした潜水艦隊と脱出しろ。
残る防衛部隊は攻勢にでる!温存していたMAとMSは全て出撃させろ!!」
指令室より命令が飛ぶのに合わせて、格納庫では調度デストロイ各機が出撃準備を完了させ、リフトによって地表へと姿をあらわす。デストロイ及びMAによる攻勢がスタートした事によって最終的に反ロゴス軍はヘブンズベースに避難していたロゴス幹部の全員を取り逃し、更に基地防衛部隊が行った最後の攻勢の効果によって多数の艦艇がデストロイの攻撃を受けて撃沈。結果的に海上に置ける包囲網が薄くなった事によってロシアへとロゴス幹部達は無事に辿りついている事に成功している。
此れによって民衆のロゴスへ対する怒りは更に過熱する事に成り、一部ではロゴス関係の企業や工場に勤務していたと言うだけでリンチにあう民衆等も出て来ており民衆の怒りの矛先が政府に向けられない用に其れを黙認する環境が醸成され始めていく。
一方で連合に比べれば比較的被害の少なかったザフトでは有った物のそれでも外周部付近に居た潜水艦隊は大打撃を受けておりロゴスの幹部の一人で有ったジブリールがオーブへと逃げたことを掴み戦力による圧力を掛ける事を訴えるも、大打撃を受けた連合は動けず、ザフトは一国で戦力を用意してオーブへと向かう事になる。
戦後復興と北アフリカの状況
ゲートの向こうではザフトが現在進行形で各国が戦争で体力を削っているのと同時期、戦場跡では非武装タイプのゴブリンのカスタム機が周囲に通常の物より重装甲に成った機体と共にクレーターの周辺でモノアイを動かしていた。その内、コックピット内でセンサーが目標の物を見つけたのか甲高い警告音を発し、ゴブリンは其れを周辺のPSに伝える。
「見つけたぞ、其処のクレーターの中心だ。この規模からすれば多分戦艦かザメルの奴だな・・・」
『気をつけろよ、この規模のクレーターが出来る不発弾なら起動すれば此れ位の部隊欠片も残らず消し飛ぶぞ・・・』
「シールドを置いていく。其処で待機していてくれ」
パイロットのその言葉と共にゴブリンは誤爆等に備えた大型の盾を地面に設置するとクレーターの中心へと進み、付属のMS用の円匙等を使い慎重の土砂を居り除いていく。そして砲弾が露出した事を確認するとゴブリンのパイロットは再びPSへと通信を繋げる。
「よし、砲弾が露出した、此れから弾の体制を変えるからその後来てくれ」
『了解した。』
ゴブリンがその巨体に見合わない慎重な動きで地面から掘り起こした巨大な砲弾を地面に体制を変えて慎重に設置すると其れを確認したPS部隊も砲弾へと近づき、慎重に信管を取り外して砲弾を起爆できないようにすると解体作業に従事していた。パイロット達はホッと胸を撫で下ろす。一歩間違えれば大きな被害が出る仕事である以上仕方の無い事では有るのだが今回見つかったのは戦争で投入された武装の中でもトップクラスの大口径の武装の不発弾と思われる物であり、爆弾処理に当っていた兵士達の緊張が強かったのも無理はない事で有った。
「よし、この砲弾を陸戦艇まで運んだら第48混成小隊と後退する。」
ゴブリンのパイロットの小隊長はそうPSに搭乗する部下達にそう伝えると自身の機体のマニュピレーターと砲弾を固定して輸送を行い、後方へと下がっていく。上空を見ればVoWのマークを装着したディンが飛行しており先ほどまで此方を撮影していた事を伺わせる。
北アフリカでは戦後数年経っても国内情勢の悪化や不発弾自体の危険性の上昇によってボランティア団体等を受け入れる事も難しい事から連合軍を投入しての不発弾処理を行い、少しづつ世界は復興して世界は戦後へと進んでいく。
277: ナイ神父Mk-2 :2017/11/13(月) 00:20:26
以上ですWIKIへの転載は自由です
短いですが久しぶりに更新する事が出来ました・・・
最終更新:2017年11月15日 21:23