717: 時風 :2017/11/17(金) 00:40:32
それでは投下を開始します。
大陸SEED×スパロボOGクロス 支援ネタ(修正版)
アリオスとケルディムの魔(マ?)改造機とスパロボクロスで誕生した技研、技術主任
【GN-007/Z-F(orT)】 アリオス・ゼータ(Ζ)・ガンダム
武装: GNオクスタン・ライフル×1
GNビームサーベル×2
背部小型可変速式GNビームキャノン『ヴェスバー』×2
GNマイクロミサイル(選択式)
両腕部換装式武装ユニット×2
GNサブマシンガン(オプション)
リニアガトリング(オプション)
GNグレネードランチャー(オプション)
GN-D(デヴァイサー)ファンネル×6
GNシールドクロー(サーベルに変更可能)
シールドランチャー二門
GNブレイクフィールド(変形時)
動力:純正GNドライヴ×1 補助にプラズマジェネレーター、及びテスラドライブ×2
概要:
大洋連合が開発したGNドライヴ及びテスラドライブ同時搭載機として開発された第四世代(厳密に言えば3.5世代)ガンダム『アリオスガンダム』の強化改修機。強化名称として追加されたZ(ゼータ)はガンダムタイプ初のTMSにして屈指の完成度から傑作機と謳われたZガンダムへのあやかりとそれを超える完成度にしてみせるという挑戦の意味がある。
前期型と言われるF型、後期生産型と呼ばれるT型の二つに分かれており、F型は機体の初期テスト中に発覚したある問題(※1)からテスラドライブにリミッターをかけており、T型はツインモーダルによってその問題を解決し、テスラドライブのリミッターを取り外しているという違いがある。
コンセプト自体はアリオスガンダムと殆ど同じであったが、そこから得た戦闘データを元にキュリオス、Zガンダムなどの他TMSから多くの要素を取り入れており、開発に際して集められた技術チームの中には、Zガンダムの開発に関わった者もいた。
大きな変更点としてはGNアーチャーとの連携を想定せず、アーチャーのマウント部などを排除していること、GNシールド兼機首となるアーマーを取り外され、背部ウイングバインダーやキュリオスと同じく機首を兼ねるGNシールドクローを搭載しなおしてる点だろうか。また、脚部も膝から下が若干肥大化しており、Zガンダムの意匠がそこかしこに散見されている。
これは肩に装備されているという都合上、機体の体勢によっては反撃ができない、防御が間に合わない、または防いだのちに迅速な回避、反撃を行うことが難しいという点が問題視–––––数の差からくる大乱戦での不意打ちや敵特機の放つ弾幕射撃から防御体勢を取ることが難しいなどもあった––––された結果、腕部固定ないし手持ち式のGNビームシールドが改めて機首やクロー、サーベルを兼ねた装備として採用されたという経緯を持つ。
勿論、複合兵装になってしまう事のデメリットなども孕むことになったものの、サーベルが使えない、有効打が見込めない状況では中々に使えることに加え。形状はZガンダムとキュリオスのシールドを、性能面ではアリオスガンダムのGNビームシールドを基にしたこともあり通常のGNビームシールドを大きく上回る強度と取り回しの良さを獲得、防御兵装として大きな役割を果たすことが可能となっている。
また、もう一つの特徴として挙げられるウイングバインダーは小型化したテスラドライブを左右合わせて二基搭載、メインスラスターや可変時の主翼、メインエンジンとして多大な推力を与える以外にも大気圏突入時にGNフィールドが展開不可能になった事態に備えて高い耐熱性と耐弾性を持っている為、背後からの不意打ちにもある程度耐えられるようになっている。勿論、被弾や盾としての使用はあまり推奨されていないが。
搭載された二基のテスラドライブは通常の高級機のものよりも小型かつ高性能なものであり、MS形態における加速性や可変形態時の運動性の向上に大きな役割を果たしている。
これらの変更点の影響から、機体の変形機構は自然とZガンダムなどに似通ったものになり(なってしまったという意見もあるが)、アリオス・ゼータはキュリオスやアリオスと比べるといささか複雑な可変機構を取った結果として関節の跳ね上がりや駆動を利用した、TMS乗りの特権とも言える可変回避機動…TMSマニューバを可能とした。これがそのまま採用された理由には、マオ・インダストリー社の持つ優れたサーボモーター技術を取り入れることで複雑な可変機構につきものだった関節系の脆弱さがほとんど解決、むしろ強度においてアリオスを大きく上回るという良い意味での予想外を生み出したこともここに記しておく。
718: 時風 :2017/11/17(金) 00:41:18
武装面についてはある程度の変更や新しい武装が加えられている。
これは数多くの戦闘データの検証から、異星人の機体の多くがEフィールドを保有していたことや、特機の火力、装甲からキュリオス系列につきまとっていた『火力不足』がより深刻となってきたことが理由にあった。
GNオクスタン・ライフルはOG世界の地球連邦のマオ・インダストリー社との人材交流などで得たオクスタンライフルを大洋なりに改修、片手での取り回しがしやすいように幾らか小型化したもので、実弾のBモードとビームのEモードの二つを持ち敵の装甲や防御フィールドに合わせて使い分けることで主武装となるライフルがまるで通用しないという事態を避けるために装備された。また、Eモードは速射、単射のモード変更や出力調整が可能で、この制御は手動とコンピュータ制御の両方から扱える為、ある程度は使いやすくなっている上に、Eモード用の銃口からビームサーベルを展開することもできることから咄嗟の近接防御や通り魔的に切り裂くなどの運用ができる。
GNビームサーベルは腰部の左右アーマーに格納されており、GNビームガンとしての運用も可能。また既存の機体のものよりも出力と調整に長けており、高い切断力を持つ。
新武装として追加された、肩に乗せるように展開する背部GNビームキャノンはTDのT・ドットアレイ効果による仮装砲身の形成が可能になったためか通常のものよりも遥かに小型でありながら大火力を実現、機動性や運動性を損なうことなく砲戦機並みの火力をアリオス・ゼータに与えることに成功。小型化したことによる射角の広さから遠距離以外にも近~中距離での補助火力として使い勝手の良い武装となった。
また仮装砲身の長さや広さを変更する事でビームの威力や貫通力、速度を変更することができる為、技術者や一部のパイロットからは『ヴェスバー』という名称が与えられている。キャノンなのに。
本来は背中から腰部へと展開し、腕部で保持することで命中率を確保しようという考えだったが、ウイングバインダーの変形に干渉してしまうことや可変形態時に武装として使用することが難しくなってしまうことから設計が変更されている。
両腕部換装式武装ユニットはビーム、実弾などの様々な腕部オプション装備に換装可能であり、状況に合わせた装備にすることが可能、接近戦時の牽制やオクスタン・ライフルを喪失した際の射撃武装としての役割も持っている。使用時は腕部の装甲が展開する。
そして、アリオス・ゼータの最も特徴的な武装が『GN-D(デヴァイサー)ファンネル』である。この兵装はこれまでのファンネルなどと同じように有機的なオールレンジ兵器としての活躍のほか、GNオクスタンライフルやビームサーベルとDファンネルが二基接続することで微弱なGNフィールドを展開し、GN粒子を圧縮、解放させることで出力や貫通力、ビームサーベルの切断力や長さを飛躍的に強化することができる。
また、ファンネルがGNフィールドを展開するという特性から、機体周辺に配置し簡易的なEフィールドを展開しながら攻撃を仕掛けるための安全な状況を確保するという使われ方もされた。
貯蔵したGN粒子やエネルギーが足りなくなった場合は機体各部のファンネルラック(腰部フロントアーマーに2、ウイングバインダーに2、脚部後ろに2)に格納されエネルギー補給が行われる他、追加ブースターや姿勢制御、AMBAC肢の役割を果たす。といっても、機体性能的にそこまで大きな役割は持っていないが。
そして可変形態時は機首シールドとテスラドライブを利用したブレイクフィールドを展開し、敵機に突っ込んで装甲を貫通、破砕するという新しい使い方もできるようになっている。このブレイクフィールドはGNフィールドをT・ドットアレイ効果でさらに収束、高威力化させているためそのまま放つこともできるのだが、減衰が激しくそのまま突撃した方が効果がある。
719: 時風 :2017/11/17(金) 00:41:52
これら新たに追加された武装など、目新しいものも多くあるが、機体性能も勿論超一級品。
元々一級ものであったアリオスの運動性や推進力をウイングバインダー搭載のテスラドライブ二基、機体各部のアポジモーターやスラスター、GN-Dファンネルが要所要所の機体の旋回やAMBACを加速させることでさらに強化した上にコックピットフレームや機体関節にサイコフレームを仕込むことでさらなる反応速度、追従性の強化を実現。よりパイロットの要求をダイレクトに反映した機動が可能となった他、GN-Dファンネルの使用難易度や操縦難易度の若干の低下にも貢献している。
トランザムやブースト・ドライブを全開で使おうものならば縦横無尽、電光石火という言葉すら物足りないほどの超機動を行うことが可能と、機動力という面において本機は間違いなく最高峰の一角となりえる上に、防御力もT・ドットアレイ効果を利用した機体装甲やGNフィールドによってある程度高いレベルを確保しているなど、ガンダムタイプに相応しい、高次元でバランスの取れた性能を発揮している。
事実、本機のテストを行った際に敵機役を務めたパイロット達を驚愕の渦に叩き込み、一対多数でありながら翻弄、その性能を見せつけた。
ただこの圧倒的な強さすら、本来はツインモーダルを利用したシンクロ運用を想定していた中、プロジェクトTDのスポンサーとなっているイスルギ社を含め技術的な課題がまだ突破できていなかったことや多くの敵との激戦による切迫した戦況など、本機を取り巻いていた様々な状況やそれを待つ暇がないということで急遽ツインモーダルなしでの開発が進められたという経緯からか、開発者兼技術主任の柏原真里と本機を担当したテストパイロット(ケルディム・シューターのテストも兼任)からは「機体本体の完成度は100%だが、TDを含めるなら80%、性能的な面は甘くみても70%。後はツインモーダルを待つだけ」と若干不満気ながら今後の改良や将来的な性能向上を滲ませる発言を残している。
が、こんな機体が万人に扱えるわけがないというのは、まぎれもない事実であった。
総火力と武装数に比して軽量、粒子残量の管理の難しさ、そしてZガンダムからキュリオス、アリオスと受け継がれたシンプルな流れを組んでいる為か、本機を担当したテストパイロットにテスト序盤から『馬鹿げた推力と敏感な追従性を軽くシンプルな機体に使ったらどうなるかよく分かる。具体的に言え?Zが姿をそのままにZZのスラスターをぶち込んだようなもの』『一歩間違えたら直線番長、二歩間違えたら暴れ馬』『火力は大きいが、管制や選択に判断力が必要』『ピーキーすぎて今回ばかりは死ぬかと思った』と称されるほどピーキーな機体となってしまったのだ。
また、使用可能な武装が多く基本どの距離でも扱えるものが多い故、火器管制やファンネルの制御、に習熟が必要となっていることもピーキーさに拍車をかけていた。
幸い、一番使い所が難しく、デッドウェイトになる可能性が高かったGNビームキャノンがT・ドットアレイ効果によって手軽に大火力化が可能になったために大きく小型化、軽量化された為にそこまで大きな問題とはならなかった。
この武装はスタッフ達も設計段階で取っ払うことを視野に入れていたのだが、そうなると可変形態時の火力不足がより深刻化してしまうという業の深い問題であったため、T・ドットアレイ効果は正に救いの神と言っても良かった。小型化したことによって、パージが間に合わず誘爆した時の被害を小さくできることも大きい。
720: 時風 :2017/11/17(金) 00:42:28
そしてなにより、元のアリオス自体ピーキーな機体であった為に、性能強化と引き換えにある程度の操縦性悪化は覚悟されていたし、内部パーツの洗練などからくる生産性の悪化もほとんど織り込み済みといっても良く、またある程度の機体パーツを強化改修機としてアリオスと共有したため整備性や生産性の悪化はほとんど許容範囲内に収まる結果となった。
結果、本機はツインモーダルなし、テスラドライブにリミッターがかかった状態でも超高級機という区分において高い評価を得ることに成功。【GN-006/Z-F(前期生産型の意)】F型としてエース向けに少数が生産、ないし要望したパイロットの乗る既存のアリオスが本機に改修、他にも一部が鋼龍戦隊の大洋派遣組に受領され高い戦果を挙げた。またツインモーダルの技術的課題が克服された後はウイングバインダーとテスラドライブ二基を完全にツインモーダルを前提としたものに換装、機体バランスなどを見直しなどを行い、後期生産型となる【GN-006/Z-T】通称T型として鋼龍戦隊の機体を最優先で改修したのち順次改修、ないし一部の機体と取り替える形で追加生産がなされた。
特に鋼龍戦隊に配備された本機は複雑な可変機構からくる関節の独特な跳ね上がりや駆動を利用したTMS乗りの特権とも言える可変回避機動によって多くの危機を超え、様々な戦いにおいて常に第一線で奮闘。その戦いぶりから世界中のTMSパイロットから数多くの尊敬や畏敬の念を寄せられたという。
※1…宇宙でのアリオス・ゼータの機体テスト中に行われたTDのみによる推力テスト中、一定以上の出力に達した途端テスラドライブ二基が喧嘩を始め、機体バランスの悪化や推力、およびテスラドライブの出力にムラが生まれてしまうことを『世界間最新技術融合研究所』の技術主任で本機の設計者である柏原真理とテストパイロットが発見。一時問題となった。
この問題はF型として採用される際にテスラドライブにリミッターを搭載するという手段を取ることで回避されたが、根本的な解決はプロジェクトTDでのツインモーダルの実現と、それを利用した後期生産型…T型まで待つこととなる。
721: 時風 :2017/11/17(金) 00:43:03
【GN-006/S】ケルディムガンダム・シューター
武装: GNオクスタン・ランチャー×1
GNビームサーベル×2(腰)
GNビームピストル×2(太もも)
小型二連装GNキャノン(左腕部)
GNマイクロミサイル(右肩)
GN-B(バスター)ファンネル×16(背部ホルスター)
シールドビット×6 (左肩)
動力部: 純正GNドライヴ×1 テスラドライブ×1
概要
大洋連合が開発したGNドライヴ搭載型第四世代(厳密には3.5世代)ガンダムである『ケルディムガンダム』の強化改修機。愛称は『ケルディム・シューター』。
狙撃機体であったケルディムガンダムをより高火力かつ攻撃的な運用を可能にするために提案された改修計画『シューター・プラン』に基づいて開発された機体であり、高速射撃戦への対応能力強化を目的としている。強引にカテゴリー分けするならば『高速狙撃機体』と言うべきだろうか。汚い(?)言い方で言うなら『凸砂』である。
また、本機は設計段階からほぼ同時期に改修プランの上がっていた『アリオス・ゼータ・ガンダム』との二機連携、及び同時運用を想定していることから『大洋版ATX計画機』とも呼ばれており、高い機動性と加速力を持つアリオス・ゼータに追従、援護するために元となったケルディムに比べるとより攻撃的な性格を持った機体となっているほか、機体武装においても地球連邦の高性能PT『ヴァイスリッター』などから大きな影響を受けている。
GNオクスタン・ランチャーはBモード、Eモードの使い分けが可能な大型狙撃銃としてケルディム・シューターの主武装となっている。これは本来のケルディムガンダムの持っていたGNスナイパーライフルⅡに比べ高機動戦中の取り回しに優れており、また銃身を折り畳むことなくEモードの速射と単射を切り替えられるという利点から選ばれている。不使用時、ないし高機動戦中には銃身が短く収縮され取り回しに優れ、展開した際にはより火力と射程に優れた武装である。
また、背部ホルスターに格納されていたGNビームピストルⅡは太腿部に移動し、腰部にはケルディムガンダムからは廃されていたGNビームサーベルが加えられている。再搭載された理由としては幾つかあるが、アリオス・ゼータとの相互援護や連携を取る際にはどうしても敵部隊の展開する乱戦状態の中に突っ込む必要がある可能性があること、そして数多くの敵機との接近戦の際、ケルディムガンダムのパイロットの中で特に優れていたニール・ディランディ、ライル・ディランディ兄弟はビームピストルⅡでの抜き撃ちで捌いていたが、一部の近接戦能力に優れたエースとの戦闘ではビームピストルでの攻撃がことごとく回避され、ビームサーベルがないことからジリ貧に陥る場面が幾つか存在していたことなどが挙げられ。
本機においてはパイロットの思考や音声、機体側からの距離や敵機の特性判断からピストルかサーベルかの選択や判断が迅速に行えるようになっていること、そして高機動戦闘に対応するために強化された運動性などから一定以上の近接戦能力を獲得している。
また左腕部の二連装GNキャノンは速射性に優れており、オクスタン・ランチャーでは近すぎ、ビームピストルでは有効打が見込めない距離において牽制や主兵装として大きく活躍。一部の大洋兵士(転生者)からはその速射性と威力から『鬼パルスの生まれ変わり』と言われるほどであり、後に開発されるナインボール・セラフにも単装式に改良を施されて装備されるほど高い評価を得た。
722: 時風 :2017/11/17(金) 00:43:38
そして、本機において特徴的かつもう一つの主兵装として用いられるのが『GN-B(バスター)ファンネル』である。
この武装はケルディム・シューターの背部ホルスターに放熱板のような形状で前後八基、計十六基搭載されているオールレンジ兵装で、サイコミュ、コンピュータ制御の両方または片方を用いて制御されている。展開時にはファンネルの中央から左右に割れるように展開し射撃を行う。粒子の拡散具合からライフルビットよりも近距離で射撃させる必要こそあるものの、最適射程で放てば直撃で敵機をシールドごと容赦なく引き裂き、掠めただけでも損傷箇所を装甲ごと持っていくという驚異的な火力を発揮する。その小型さに反してかなりの運動性と長い稼働時間を誇り、長時間の間オールレンジ攻撃と弾幕射撃を実行することが可能。
また、Bファンネルは最低二基からGNフィールドを展開することが可能であり、死角からの不意打ちの危険を大きく減らしてくれる他、四基でオクスタン・ランチャー前方に展開することでガンシールド兼T・ドットアレイにも似たような効果を発揮し、ランチャーの火力を大きく底上げしてくれる。速射モードですら並の砲撃機と同等の火力が弾幕で襲い来ると言えば、その恐ろしさが分かるだろうか。単射モードならばさらに火力が強化され、艦船ですら最悪一発、良くて数発で中破、大破に追い込むことができる。もっとも、それを可能とするにはやはり優れた技量が必要であるのだが。トランザム時にはその火力がさらに一段上に強化され、より高速で動き回るにも関わらず精度が落ちるどころか、照準用フォロスクリーンによって更に向上した狙撃、いや砲撃の雨が襲いかかるのだから敵にとっては悪夢と言っても良いだろう。
シールドビットは数こそ減らしたもののより盾としての役割が重視され、ケルディムガンダムのそれよりも強度とビーム耐性が大きく強化されているため、アリオス・ゼータとの連携においても死角からの不意打ちを防ぐ盾として大いに活用された。
これらの新しい、より攻撃的な武装運用に合わせるためにケルディム・シューターはオリジナルよりもテスラドライブが高性能化し、推力と運動性能を大きく強化された上、サイコフレームやバイオセンサーによって追従性の向上が図られ、装甲材質の見直しからより高い強度と耐弾性、ビーム耐性やフレームの柔軟性が得られるなど、数々の改装がなされながらもオリジナルのケルディムガンダムとのパーツ共有率の高さから整備性は良好であり、単機運用においても隙のない高性能機となった。
が、欠点というものがないわけではなく。
GN-Bファンネルは数の多さから運用に際し空間認識能力とはまた別の、より優れた情報処理能力や射撃順の判断力をパイロットに要求する武装になっている上、GNオクスタン・ランチャーの取り回しがある程度改善されたとはいえ、立ち回りの仕方には強化された推力や運動性との兼ね合いからより機動に工夫が必要など、ある意味で狙撃機としてのケルディムガンダムとは違うものが必要になり、パイロットを選ぶ機体であることは改修前と変わることはなかった。また、GN-Bファンネルは基本増設されたハロ二基によって制御ができるとはいえ、サイコミュ機能の関係から優れたNTが搭乗した方がより有機的かつ予測不可能なオールレンジ攻撃が可能な為、比率的にはOTよりもNTエースが登場することが多かったという(最も、これはアリオス・ゼータでも起きている現象だったが)。
これらの欠点、利点を内包した本機は、より増した火力と推力、運動性から一定数のケルディム乗りから高い支持を得ることに成功。要望したパイロットへの改修が行われた他、その高い性能から少数が追加生産された上その一部がアリオス・ゼータと共に鋼龍戦隊の大洋派遣組に送られ、配備された機体の殆どが例外なく高い戦果を挙げた。
特に鋼龍戦隊に送られた機体は単機での活躍のみならず、アリオス・ゼータとの優れた連携や相互援援護を神業と言っても良い精度で達成。
二機のコンビ運用がまさに理想的な効果を発揮したということは、鋼龍戦隊のそれから程なく各戦線から送られてきた戦果レポートによって完全に証明されたのだ。
723: 時風 :2017/11/17(金) 00:44:13
•世界間最新技術融合研究所
通称『最技(サイギ)研』または『セカイ研』とも呼ばれる大洋連合の技術研究所。
ゲートが繋がったことで得られたOG世界の地球連邦の各種技術や大洋連合の保有する各世界の技術(宇宙世紀とCE世界、及び新西暦世界)を合わせた際に現れる影響や原作機体の性能がどれだけ向上するかなどを研究し、それらを組み合わせたより高性能なMSの開発に活かすことを目的とした技術機関であり…若干マッドの入った技術者たちが多く存在する。
アリオス・ゼータ(Z)・ガンダムやケルディムガンダム・シューターの設計を行ったのはここの技術主任「柏原真里(かしはら まり)」で、乗り手こそ選ぶものの、高い性能を持ったMSを設計、ないし改良する手腕に定評がある。
柏原真里(かしはら まり)
大洋連合『世界間最新技術融合研究所』技術主任を務める技術者。性別は女性、年齢は27。転生者であり、現代日本から日蘭世界、そしてこのスパロボOGとのゲートが開いた大陸種世界と、都合2回の転生経験があり、嘗ての上司の縁から
夢幻会入りしている。
容姿は黒髪をセミロングに纏め、青い目にメガネ、大洋の緑の軍服に研究衣が特徴的な美女。
性格も容姿に違わず理知的であり、データのあるものならばそれを逃さず見つけ、解析しなければ気が済まず、またそれを解析し自分の血肉とすることを技術者の責務と断じ、また未知や無知を恥じることなく質問を投げるなど、かなり挑戦的。『ありえないことはありえない』を座右の銘としている。
ドがつくほどのガンダム…引いてはMSやPTの大ファンであり、いつか本物のMSを自分の手で作ることを夢見ていたこともあるほど。その為、新型となればすぐにデータを取り解析し、それを変な笑い声と若干興奮気味な表情で眺めることがあるなど、若干マ……ネジが緩んでいる節がある。
機体設計者としてはまさに一流といっても良く、様々な機体設計に関わってきた経験から機体に不足しているものはどれか、またそれを補うために必要なものはなにかを理解することに長けているのだが、その理解力の高さから、苦手を補うために必要なものの中にパイロットの技量やNT能力、果ては気合、当たらなけりゃどうということはないなど非データ的なものも含めてしまう傾向があり、よく専任のテストパイロットを振り回してしまう癖があるなど良くも悪くも生粋の技術者博士。
しかし、それ故に高い性能を持ったMSの開発、設計に優れていることから『アリオス・ゼータ(Z)・ガンダム』や『ケルディムガンダム・シューター』の設計、開発主任を担当。若干…いや、結構ピーキーが入ったもののより原型機に比べかなりの高性能化に成功させている。
ちなみに、アリオス・ゼータ、ケルディム・シューターは本人の考える中で会心の出来だったらしく絶賛、『ウチの娘』と呼ぶほどに愛着を持っており、本人曰く「アリオス・ゼータが姉、ケルディム・シューターが妹」らしい。専任のテストパイロットもそれには同意らしく、思った以上に愛着があるようで、特にケルディム・シューターを気に入っているらしい。
……しかしこの美女、研究者、技術者一筋から未だお相手の気配すらなく、同僚や後輩から行き遅れになるのではないかと心配されているそうな。
戦乱溢れるこの世界において、果たして彼女が幸せを得ることができるのか?それは神にしか分からぬことである。
724: 時風 :2017/11/17(金) 00:45:18
修正版は以上です。
時系列的、技術的な問題からアリオス・ゼータは前期生産型と後期生産型の二つに分けてツインモーダルのあり、なしを区別。また二基のテスラドライブの推力テストを行った結果判明した問題点などを追記しました。ケルディム・シューターや最技研に関しては誤字修正くらいですね。
最終更新:2017年11月20日 10:20