600 :名無しさん:2011/12/26(月) 17:12:55
最近名前を見かけなくなったあるお方のネタSSを


ホワイトスター・ブラッククロス害伝 「ある愚者の三日天下」


日本皇国 帝都東京 首相官邸


「やりましたな閣下」

「同志、ようやく願いがかないましたな。」

周囲の声を聴き、日本皇国臨時総理大臣に就任した米内光政予備役海軍中将は頷いた。

「うむ、だがこれからだ。この国を正しい方向に導くのは。」

米内は語る。
米軍の無差別BC使用など卑劣な攻撃により敗北した祖国は当然ながら占領された。
本来ならば米軍主導の占領統治が予定されていたが既成事実を積み重ねるべく強引に割り込んできた
奉天政府軍や英連邦、そして対日戦では何もしなかったソビエトや自称戦勝国の韓国が好き勝手な行動をとり、
GHQは纏りを欠いていた。
そんな中、彼は主に奉天やソ連の後押しを受けてドサクサまぎれに首相に就任したのだった。

「では報告を聞こう。」

「軍としましてはソ連より政治教官を招聘し兵らに正しい思想を身に着けさせるとともに政治将校の育成を予定しています。」

「奉天・韓国軍や米軍と協力し右翼勢力の撲滅(という名の一般市民に対する三光作戦)を実行中です。」

「嶋田ら戦犯の裁判を開始しました。また行方をくらませた辻などを全力で捜索しています。」

次々となされる報告の内容に米内は満足していた。これから漸く自分が主導権を握れるのだから。

「皆ご苦労だった。明日からも宜しく頼む、正しき日本の未来の為に。」

「「「正しき日本の未来の為に」」」

会議を終えた米内は官邸を辞し、首相公邸として徴用した「遊郭」に戻っていった。

彼は知る由もなかった。
これより3日後、新大統領デューイの命を受けてGHQ総司令官に着任したアイゼンハワーによって
韓国軍・奉天軍・ソ連軍は日本領から撤退させられ、後ろ盾を失い解任されることを・・・。


※時期的には嶋田がアイゼンハワーと会う前後あたりで。

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最終更新:2012年02月12日 07:48