117: リラックス :2017/12/22(金) 05:57:29
リアルメカウォーズ・ルナティックのネタ
とある提督の日誌
●月▲日
本日より新たに設立された特別艦隊の司令官として就任することになった。
MA派や航空機派、はては大艦巨砲派に主流派の内、他派閥との関係を重視する派まで巻き込んでようやく完成に漕ぎ着けた兵器を試験運用する部隊だという。
艦隊といっても、現状では改装空母1隻のみの寂しいものなのだが。
例の特殊な装置……テスラドライブ搭載機を運用するデータを取るため、大型輸送艦の船体に必要な機材を積み込んだ航空工作艦とでも呼べる代物だそうだが、武装はデブリ対策の一環と最低限の物らしい。
上はMS派が主流となっている現状を打破するために気合が入っているようだが……
●月@日
予定通り着任し、当面の旗艦となる改装母艦ヨルムンガンドと新型機を受領した。
新型機というのは抵抗計画により開発されたRwf
シリーズの機体でXRwf-9レオ、XRwf-10アルバトロス、XRwf-13T エキドナとXナンバーのついた機体の他にRwf-9Aアローヘッドという正式機(正確には先行生産機らしいが)であり、プラズマジェネレーターとテスラドライブの他に波動兵器や次元兵装を搭載している機体だそうだ。
改めて恐ろしい物を押し付けられたものである。
●月#日
着任後は機体や母艦と一緒について来た科学者から命じられるがままに実施試験を行ったり、訓練を行ったりしていた。
元々そういう目的で設立された部隊なのだから仕方ないが彼らの方が責任者のようだ。いや、いざという時に責任被る奴を責任者と呼ぶというなら間違いなく私が責任者なのだが……
それにしても改装母艦一隻なのに、書類上は「艦隊」という扱いとなっているそうで、事実上、私は提督という扱いらしい。
ポストが増えるから……と言って良いのだろうか?
それはそれとして、実際に試験運用してみると色々と問題も生じるようだが研究者たちはむしろ生き生きとしている。
近々改良型の機体案を作成すると聞いた。
●月&日
今日も訓練だか試験だかの様を見たり書類を作成したりしながら過ごしていると新しく配属されて来た副官が指令文章の入ったデータファイルを送って来た。
内容を確認すると、火星航路で輸送船の護衛任務に参加するようにとのこと。
また、これに合わせてRwf-9Aアローヘッドを二個小隊追加配備するとのこと。
いい加減月周辺の試験だけで取れるデータでは満足出来なくなってきたといったところだろうが、元輸送船が輸送船を護衛するとは。
まあ、歴史を見れば武装商船とか補助巡洋艦とか護衛空母とか例はいくらでもある訳だが。
●月¥日
他の部隊や肝心の輸送船との打ち合わせで駆けずり回ることになったが、こうして出航してしまえば意外と暇だ。
問題が起きないことには仕事もないという訳なので、それはとても良いことなのだが。
もちろん、周囲の警戒は続けており、追加のアローヘッドと共に配備された早期警戒機R-E1‘ミッドナイトアイ’で周辺を偵察させているが異常は特に無い。
戦闘能力はともかく、索敵能力は折り紙つきということなので信用して良いだろう。
118: リラックス :2017/12/22(金) 05:58:02
●月☆日
火星周辺で、まるで瞬間移動のように何も無い空間から突然現れるMSと比較するとかなり小型機動兵器群による襲撃を受けた。
書類で見たことのある亜空間潜行を用いた奇襲かと思ったが、ミッドナイトアイなら亜空間潜行していようが索敵可能のはずらしく、考えられるとしたら文字通りワープなのではないかとは研究者たちの話だ。
幸い、規模は大したことがなかったので撃退に成功したが、捕虜の話を聞いた限りたと連中は『火星の後継者』と名乗っているらしい。
テロ組織にしても聞いたことのない名前だが、最近噂になっている次元転移者なのではないかと誰かが言い出した。
私も耳に挟んだことはあるが、だとしたら私どころか火星支部でも手に負えない話に発展する可能性があるので、捕虜は地球へと送られることになったらしい。
私は他の部隊と打ち合わせをしながら事後処理を行っていると(責任者というのは艦隊の出港前と到着後の方が仕事が多いのだ!)本部からの通信で次の指令が来た。
地球に捕虜を送る際、それに護衛として同行するようにとのこと。そして、私の艦隊には補充人員を受け取るようにとのおまけ付きだった。
●月%日
地球にて、やはり噂が真実であったという話を聞かされた。あのような次元転移者の目撃例や交戦例が各地で確認されているらしい。
私の艦隊には引き続き新型機の運用試験が言い渡されたが、今後は次元転移者の調査や交戦が命令される可能性があるとのことなので、そのつもりでいて欲しいと説明された。
それと、補充人員と共に新しい艦が配属されることになった。これで艦隊が組める。
新しく配属されたのは護衛用の駆逐艦で、駆逐艦であることから想像出来るかもしれないが積載能力は無い。
その代わりミサイルや対空砲火などヨルムンガンドとは比較にならない火力を有しており、更に「亜空間バスター」「亜空間ソナー」と呼ばれる特殊兵装を試験的に導入しているそうだ。
亜空間にいる敵への対策らしい。確か研究者が亜空間機の開発に精を出していたし、類似の技術を敵が使って来ない保証もないか。
ちなみに旗艦についてだが、ヨルムンガンドのままで行くことにした。
R戦闘機の頼もしさは理解出来た所だし、ヨルムンガンドは電子能力が強化されていることもあって指揮能力や情報処理能力がかなり高く、旗艦としては意外に不満がなかったのだ。
まあ、どうせ研究チームの要望を聞かねばならない事情から簡単にはヨルムンガンドから移すことは難しいという事情もあるが。
それから、アローヘッドの改良型であるRwf-9A2 デルタを一個小隊受領した。
●月#日
晴れて名実共に艦隊となった我々は新たに配備された艦艇や新型機、補充された人員と共に月周辺で再度訓練と実施試験を行う。
初戦闘に勝利したということで酒保でちょっとした宴会を開いて船員を労った。
会計は強敵だったが、偶にはこのようなのも良いだろう。
119: リラックス :2017/12/22(金) 06:00:46
●月〒日
しばらくは訓練に励んでいた我々だったが、本日命令を受領した。
先の大戦で廃棄されたコロニー近辺に未確認勢力らしきものの目撃情報があり、その調査に当たれというものだ。
実際に接触した場合、交戦は許可するが穏便な接触が可能なら穏便に接触しろ、という意味の注釈が入っていた。
まあ、どんな勢力と接触するかも分からないし、出会う勢力全てを片端から殴りつけるのも良くないということだろう。
多分、この手の目撃情報は大量に中央に届いているのだろう。それを全て対応しなければならないと……我々のような部隊にまで声がかかるのが良い証拠だ。
●月々日
私達は注意深く目撃情報のあった宙域に足を踏み入れた。
噂だとこの辺りで見たことのない宇宙艦艇が確認されたということだ。
結論から言うと、その艦艇……戦艦コンバイラと名乗る部隊との接触は無事に成功した。
接触した際、謎の……機械とも生物ともつかない兵器を扱う勢力と交戦中だった。
話を聞くと、元々は宇宙生物のような謎の生命体に襲撃されたとのことだったのだが、戦闘を行っている内に艦載機部隊の様子がおかしくなり、機械と生物を混ぜ合わせたような不気味な機体へと変貌、その後こちらに襲いかかって来たらしい。
他にも、彼ら自身のことも聞いた所、次元転移者の可能性が高いことを確認した。
そこからは一悶着あったが、彼らを衛星軌道上に設立された要塞アイギスへと移動してもらうことになった。
●月○日
敵の残骸などを回収した後、戦艦コンバイラを要塞アイギスへと案内した。
艦長の話だと船員の中に瞳が琥珀色となってしまった者が何名かおり、彼らの検査や治療などについても交渉が行われたようだ。
謎の勢力については本部も気になっているようで、引き続き調査が命じられた。
あれを放置するのは危険なのは明らかなのだが、どうも嫌な予感が消えない。
特に変貌の原因についてが気にかかる。それに関しても最優先で調査するとのことだが……
120: リラックス :2017/12/22(金) 06:01:22
異常、続くかどうかは不明
最終更新:2023年10月11日 19:44