206: トゥ!ヘァ! :2018/02/05(月) 19:21:05
SRWOGクロス兵器紹介3


  • カノントータス
全長:9.9m 全高:5.8m 全幅:6.3m 重量:41.7t
装甲材:超硬スチール合金
動力:小型核融合炉
武装:300mmリニアカノン砲 大口径ビームキャノン 90mm連装対空砲 ミサイルポッド

非理事国(大国)が主導し、設立した共同開発機構にて開発された新型の小型MA。
中小国における戦車・自走砲などの代替えを目的としている。

L5戦役以降異星人への危機感を新たにした各国は新兵器の開発に万進していた。
その中で主に中小国を悩ませていたのが既存の通常機甲戦力の火力不足である。
主に既存の戦車や自走砲と類の兵器であるが、大国はこれらをより大型で尚且つ高火力なMAへ代替していった。
しかし国力的にそこまでの余裕のない中小国では大型MAへの代替などは行えなかった。

そこで改めて中小国においても既存の通常機甲戦力の代わりになれる高火力で尚且つコストの安い機体として設計されたのがこのカノントータスである。

開発するに当たりプラントにおけるバクゥや大洋連合のレッドホーンなどの四足型MAをモデルに開発された。
このため見た目は大型な亀といった風貌であり、既存の装甲車両とは全く違うデザインの機体となっている。

性能としては既存の装甲車両と比べても高い水準を誇っている。車輪軌道やキャタピラ軌道ではなく、ホバー軌道による移動を実現しており、出力の差からドムタイプに劣るが高い最高速度を誇る。
しかし武装が重いため小回りに欠き、地上においての運動性、小回り、近接戦能力などでは北アフリカが開発したコマンドウルフに大きく劣る。
この点においてはそもそもが遠距離からの高火力攻撃を目的としているため運用上の観点から問題視されなかった。

四足はホバーとなっている関係上脚部による衝撃の吸収が難しかった。そこで砲撃の衝撃は機体後部に反動制御用のスパイクを装備することで解決。砲撃にはこれを展開し、機体のぶれや後退を抑える形となっている。
また脚部の間接は限定的ながら伸び縮みが可能となっており、砲撃時における座高の変更が可能となっている。

装甲材には中小国のお財布(予算)に優しい超硬スチール合金を採用。ガンダリウム合金やチタン合金セラミック複合材などには劣るとはいえ一昔前にはMSのメイン装甲材にも使われていただけあり、正面装甲は代替元である現用戦車の主砲の直撃にすら耐える防御力を獲得している。
代わりに重量がかさみ40t越えになってしまった。しかし、元々高機動戦を想定しておらず、逆にその重さから砲撃時に重心が安定すると高評価を得る。
なおチタン合金セラミック複合材を使用した場合は33.6t(原作カノントータス)まで減量が可能。その場合お値段3割増しとなるので却下されたが。

小型な体躯の機体(前世代の戦車よりは大型だが)のため一機当たりのコストが安く、構造も極力単純なものを意識して設計されているため生産性・整備性は高い。
このため低予算で既存の装甲車両の代替が可能となっている。

武装は300mmリニアカノン砲一門か大口径ビームキャノン一門のどちらかを選び、換装するタイプとなっている。
当初は直射しかできないが威力で勝るビームキャノンがメインとなる予定であったが、現場兵士からの曲射が出来れば運用の幅が広がるという助言から曲射が可能な大口径実弾砲も採用し、作戦や状況により換装することが可能となるよう変更された。

90mm連装対空砲は機体の胴体両側に装備された武装で、片側一基二門ずつの計四門の砲口となる。
対空砲の名の通り対空用の機関砲であるが、多くの対空砲がそうであるように地上の軽装甲への掃射にも最適である。
特に対空砲とは言え90mmもの口径のため歩兵は勿論民間者を改造したテクニカルやMS普及以前に開発された旧式の装甲車などには十分な威力を誇る。
またこの対空砲の代わりにミサイルポッドを装備することも可能。こちらも対空・対地をこなす汎用ミサイルとなっている。

総合的に程よく安く、それでいて火力は高い水準を保持できている優良な兵器となっている。
L5戦役後に開発が開始され、インスペクターが襲来する前に初期生産型がロールアウト。
それ以降は順次各国で生産され、既存の装甲車両と代替が進んでいった。
CE71年(新西暦側では188年)の修羅の乱までには各国において大凡どこの中小国においても半数以上の既存装甲車両と代替が進んでいる。

207: トゥ!ヘァ! :2018/02/05(月) 19:22:16
  • ゴルドス
全長:30.3m 全高:15.1m 全幅:9.3m 重量:199.0t(全備重量)
装甲材:チタン合金セラミック複合材
動力:核融合炉
特殊:ジャマー(電子戦形態時)
武装:ロングレンジバスターキャノン 110mmリニアカノン 背部対空レーザー砲 脚部内蔵ミサイルポッド 尾部戦端連装ビーム砲

南アフリカが開発したヒルドルブの後継MA。
ヒルドルブの火力は申し分なかったが、流石に設計がDC戦争以前の兵器のため昨今の情勢の中では旧式化は免れなかった。
そこで軍全体の高火力化を推し進める方針に乗る形でヒルドルブの後継機として開発されたのがこのゴルドスである。
開発においては大洋連合よりもたらされたレッドホーンのデータやプラントのバクゥタイプのデータを用いている。
このため生物的(恐竜)なデザインの機体となっている。

軌道方式はドムと同じホバー軌道を採用。最高速度はヒルドルブと同程度までに抑えられているが、その巨体からは想像できない速さの移動と、それによる高速陣地転換を可能としている。
装甲材にはチタン合金セラミック複合材を採用。これによりヒルドルブと同程度の大きさながらも機体重量の軽減に成功している(ヒルドルブは全備重量220t)
更に昨今の技術進歩によりチタン合金セラミック複合材の頑強性が増しているため、ヒルドルブ以上の装甲強度を実現している。
パイロットは二名。大型の重武装機のため操縦士と火器管制を分け、パイロットを負担を減らしている。

武装に関しても多彩なものを搭載している。
メインウェポンとなるロングレンジバスターキャノンは文字通りロングレンジを撃ち抜くためのビーム兵器である。
戦艦の主砲並(核融合炉搭載艦のローエングリン並)の威力のビームを高い精度で撃ち放つ兵器。
射程・威力・精度とどれをとってもカノントータスとは比べ物にならない数値を叩き出している。
南アフリカとしても本音はヒルドルブだけではなく残ってる通常戦車なんかを全部これに変えられたらなぁっと思ってはいるが予算と言う壁の前に断念している。
110mmリニアカノンは艦艇に装備されているバリエント電磁砲を流用した装備。
機体側面に一門ずつ、計二門装備が可能。
この機体に足りていない実弾兵器要素として搭載されている(対ビームコーティングorバリアを持った敵を想定しての装備)
こちらも高い精度と威力を両立しており、冷却の必要なロングレンジバスターキャノンよりも連射が可能。

背部対空レーザー砲は文字通り背部に装備されている対空レーザー砲である。小型の砲が複数搭載されており、これにより敵の航空戦力もしくはミサイルやロケット弾などを迎撃する。
ミサイルやロケット弾などへの迎撃能力を優先し、威力の高いビーム(この世界で言うビーム兵器とは何らかの重粒子を用いた荷電粒子砲の一種)よりも長時間の照射がしやすいレーザーを選んだ。
個々の砲門は余り稼働が出来ず、自由に動かすことはできないが、そこは搭載数で補っている。

脚部内蔵ミサイルポッドは前部二足、後部二足の計四足の脚部脛部分に搭載されている兵装である。
内部には対地・対空で使用が可能なマイクロミサイルを搭載しており、遠距離から中距離においての迎撃に使用される。

尾部戦端連装ビーム砲は後方における自衛目的で装備されている兵装。バスターキャノンやリニアカノンには及ばないがMSが装備するビームライフル並みの威力があり、直撃した場合はただではすまない。
またこの尾は割と可動域が多く、柔軟に動き、尻尾を上に挙げる形でこの連装ビーム砲の砲口を機体前方へ向けることも可能である。
しかしこの尾はバスターキャノン発射時の反動制御用スパイクにもなっているため、前方へ尾のビーム砲を向けている間はバスターキャノンの使用が不可能となってしまうため、緊急時以外は前方射撃へは使用されない。

208: トゥ!ヘァ! :2018/02/05(月) 19:22:52
高い火力を誇る機体であるが、この通常形態ともいえる兵装の他に電子戦形態と呼ばれる兵装へ換装することも可能。
この電子戦形態ではロングレンジバスターキャノンや背部対空レーザー砲などが使用不可能となるが、代わりに背びれ型レーダーを搭載。
これにより強力なECMやECCMなどの広域展開が可能となる。
また指揮能力もレーダーとの連動により向上するため指揮官機または広域管制機としても機能する。
このためゴルドス部隊の中には必ず一機はこの電子戦形態が指揮官機として配備されている。

総合すると高い火力の通常形態と、指揮能力に優れる電子戦形態の二つを使い分けることが可能な機体となっている。
高性能さを追求しているため機体コストがお高くついているが、そこはヒルドルブの後継機のため求められる総数はそこまで多くなく、配備数によりバランスを取っている。
しかし、後に新西暦世界を基幹とする連続的な侵略者、怪生物の登場により結局配備数を増やすこととなった。

開発はL5戦役以降から始められたが大洋連合からもたらされたレッドホーンのデータなどを参考としたため開発期間は意外にも短期に収められ、インスペクター事件当初には初期生産型がロールアウト。
テストもそこそこに実戦投入された。

幸いこれといった大きな欠陥はなかったものの新型機の初期ロットという不安定さが災いし、稼働率は余り高くなかった。これについては整備員を増員するという力業により稼働率の改善を行っていた。
後の配備数が増えていくにつれ比例して稼働率も改善していき、整備員の数も初期の同程度まで戻すようになっていく。

209: トゥ!ヘァ! :2018/02/05(月) 19:23:24
  • ランドグリーズR
全長:20.3m 重量:87.4t 
装甲材:チタン合金セラミック複合材
動力:核融合炉
特殊:ジャマー ビームコート
武装:リニアカノン ファランクス・ミサイル 対艦ミサイル 腰部リニアロケットランチャー リニアライフル ビームライフル 120mmアサルトライフル 対装甲拳銃 アーマーシュナイダー ビームサーベル

共同開発機構が開発したランドグリーズの再設計機。Rの意味はリファイン。
詳しく言えばインスペクター事件の際にバン大佐戦死後にアースクレイドル勢力には付き合いきれないとCE世界へ亡命してきたノイエDC兵や技術者が持ってきたランドグリーズを解析し、共同開発機構がCE世界で生産可能なように再設計し、企業連を通して売り出している再生機である。

このような面倒な手順を踏んでいるのは様々な要因が重なったからであるが、詳しく言えばどこの国もノイエDCが扱っていた機体のデータが欲しかったため、初めは企業連経由で機体を解析し、そのデータや技術を各国へ分配。
その後に残った機体の扱いに困っていた際、共同開発機構が引き取りを願い出て、引き取った機体を解析して再設計したのがこのランドグリーズRである。
販売が企業連経由なのは元々企業連が一括管理していた機体を譲り受けた関係と、無暗な反感を買わないために販売においては企業連を経由することとなったのである。
裏事情を話せば元々所有権が曖昧な機種のため中小国の寄り合いである共同開発機構では持て余し気味の権利となり(どこも下手に大国や新西暦側の地球連邦に睨まれたくない)改めて企業連に売り出して定期的な売買マージンをもらっているという訳である。

さて機体の性能の方へと話を移す。
純粋な機体性能で言えば本家ランドグリーズよりも劣っていると言っていい。これは単純に用意できる資材とコストの差のためである。
もしもこれが四大国のいずれかの開発ならば本家にも勝るとも劣らない機体に仕上げられたと思われるが、開発したのが中小国の寄り合いである共同開発機構である。
技術もそうだが、単純に本来の性能を再現してはコストが高くつき過ぎてしまうのだ。
そのため諸々の素材から技術に動力までそこそこの値段で尚且つ自前で揃えられるものを使っている。

装甲材はチタン合金セラミック複合材。中小国のMSの装甲にも使われてるCE世界では普遍的な装甲材である。
またこの装甲材の採用により本家ランドグリーズよりも大幅な減量に成功している。
ただし、その対価として耐久力は本家よりも劣っている(本家の装甲材は重いが丈夫で新西暦世界では手に入れやすい素材を使用していた模様)
一部では元々の装甲材を再現して使用した方がいいのではという声も上がったが、そもそも元々使用されていたランドグリーズの装甲材はCE世界では余り流通していないため再現したところで維持コストが高くつき過ぎるという理由で却下された。

動力炉は核融合炉。元々はプラズマジェネレーターだがコストダウンの一環として従来の核融合炉にランクダウンとなった。
幸い電力を大きく消費する装備は少なかったため、単純な機体出力の低下程度に抑えられた。

軌道方式はホバーが基本となる。このため80t越えの重量でありながら高い機動性を誇り、装甲も厚いため後方支援の砲撃機というよりもドムに近しい運用が可能となっている。
(ドムと比べると近接戦闘力で劣る)
速度も中々なものを持っており、機体の武装を取り換え、近・中距離仕様に改装した機体も存在する。

本家と同じくコックピットは胸部となっており、頭部の一見キャノピーに見える部分は複合センサーモジュールとなっている。
特殊装備としてはビームコートとジャマーが挙げられる。
これは本家にも装備されていたものだが、あちらと比べワンランク下のものが採用されている。
理由は単純にコストである。大国ならば本家そのものを再生産できるかもしれないが、この機体のメインターゲット層は中小国や傭兵、PMCといったものなので出来るだけコストは下げておきたかったのである。
なお南アフリカやスカンジナビアなど一部の国では機体の性能はそのままにビームコートとジャマーのみ本家ランドグリーズレベルまで改装した機体が存在する(より生存性を重視しているため)

210: トゥ!ヘァ! :2018/02/05(月) 19:24:09
武装の紹介に移る。
右背部にはこの機体の最大の武器であるリニアカノンが装備されている。基本背部に背負われている形であるが、射撃時には肩の上へとせり出し、機体と固定。その後砲身が展開され射撃姿勢へと移る。
ローテクな装備ながらも強力な威力を持った兵装であり、対装甲、対特機、対艦、対要塞と幅広い目標に使用することができる。

左背部にはファランクスミサイルを搭載しているミサイルポッドが搭載されており、迎撃から対地・対装甲攻撃、面制圧攻撃と一通りの運用が可能。
主に手数で押すタイプのミサイルであり、乱れ撃ちが基本となっている。

対艦ミサイルは両肩部シールド内に搭載されているミサイル。本来はマトリクスミサイルという発射後に四基へ分裂する多弾頭ミサイルとなっていたのだが、再設計機であるこちらでは一発の威力を重視した結果同規模の対艦ミサイルが搭載されることとなった(多弾頭ミサイルよりは安めにコストを抑えられるという切実な理由もある)
本家のマトリクスミサイル同様大型のミサイルとなっているため搭載数は少なく、リニアカノン同様この機体の切り札的武装となっている。

腰部には小型のリニアロケットランチャーが装備されている。これは本来ラーズアングリフの方へ装備されているリニアミサイルランチャーをランドグリーズ用に固定武装として調整した兵器である。
主に中距離戦を想定している武装で、弾幕を張る迎撃から対地・対装甲に対する射撃と中距離戦で爆風が欲しい時に使える兵装。
弾頭をミサイルではなくロケットに置き換え、更に五連装だった銃身を三連装に減らすことでコストを削減している。
ユニット化されており、撃ち切った場合はそのままパージが可能。
総合的な火力は減ったが、使い勝手や維持費は改善されている。

携行兵器としてはリニアライフル、ビームライフル、120mmアサルトライフルなど標準的なものを一通り取り揃えている。
多種類のミサイルとリニアカノンを装備しているためバズーカや狙撃銃の類はメインから外されている。
近接戦装備の方では対装甲拳銃とビームサーベルが一基ずつ装備され、予備としてアーマーシュナイダーが二対の計四つが標準搭載。これらはあくまで自衛といった想定である。

総合すると本家ランドグリーズよりは性能は下がったが、CE世界において生産、維持が容易くなった機体と言える。元々ローテク技術ばかりを用いて開発されていた機体ということもあり、生産性、整備性も高く、維持コストについてもパーツレベルまでCE世界に合わせているため安めにすんでいる。
火力に関しても申し分ないため十分な活躍が見込め、更にホバー軌道による高速化は疑似的なドムに近しい運用を可能としているなど運用の幅も広い。

インスペクター事件後に開発され、売り出された本機はドムを保有していない北アフリカや南米、スカンジナビアといった国々で積極的に採用された。
中にはリニアカノンや対艦ミサイルを外し、ガトリング砲や携行式バズーカを装備した近・中距離仕様や大型レドームが取り付け、リニアカノンを大型ビームキャノンに変更した狙撃戦仕様なども誕生している。
またローテク技術ばかりな本機は使い勝手が良く、整備性も良いため傭兵やPMCの間でも評判であり、中々の数が愛用されている。
反面そういった第三社を経由してテロリストやゲリラなどに流出した機体が相当数存在しており、WLFを始めとする反政府組織が運用している姿を度々目撃されている。

211: トゥ!ヘァ! :2018/02/05(月) 19:24:45
投下終了

前にナイ神父さんと話し合った機体の幾つかをちょこちょこと。

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最終更新:2018年02月08日 09:45