ここは東京
日本の対ブリタニア戦略を決定する頭脳集団「チーム・オモイカネ」の集合地
それはすなわち、世界の行く末を模索する場所、といっても過言ではあるまい
様々な地にて軍師のような行いをしている彼らが一堂に会することはめったにない
さらに話の都合でメンバーが増減するから
今現在席について書類を整理しているのはメンバー筆頭ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
次席たるシロエこと城鐘恵、最近加入した夜神月(頭は良いが未知の事態に対する対応力が低い、とルルーシュには見なされている)
その相棒に近いポジションを与えられた坂本雄二
彼は矢神とは逆にペーパーテストの数字は悪いが状況を把握する能力に長け、相手がもっとも嫌がる行為を速やかに、徹底的に、味方を巻き込む事を恐れず
行うというある意味最も優れた軍師の資質を持っている
「さて、とりあえず定時だ 皆帰宅しよう」
「嶋田さんとかエラい状況なのに俺ら定時帰りでいいんスかね」
「ここしばらく泊り込みが続いてたからな たまにゃいいだろ とりあえずメシでも食うか オゴるぞ」
「ぶっちゃけどんな高級レストランよりルル殿下の手料理が美味なんスよね」
などと和やかな雰囲気をかもし出していた彼らは、廊下から押し寄せる荒い足音に瞬時に身構える
「殿下!」バタンとドアを開けて入ってきたのはルルーシュの妻の一人たるミレイ・アシュフォード
「何事だ?」「緊急事態です とりあえずここでは話せない位の緊急事態」
去っていく二つの足音にため息をつくと、三人は鞄を担ぎ上げる
「さて、夕食はどこで食べる?」
「”テンカワラーメン”か”食事処ゆきひら”か?」
「どっちも美味いんだが、ウェイトレスがやたら多いんだよな」
「ウェイトレス、皆店長の嫁だという話だモガッ
何事か、と坂本たちが見ると、シロエの背中にちいさな少女が張り付きチキンウィング・フェイスロックをかけていた
「ア、アカツキ・・・・・何事だ・・・・」
「主君、主君は速やかに帰宅せねばならない
わたしは大人だ 大人の女性なので自分の欲望を制御できる
だがあの二人はダメだ ミノリはおこちゃまなので欲望を制御できていない
ヘンリエッタに至っては制御する気が全く無いのだ
だから主君は速やかに帰宅し私たちに奉仕する義務がある」
「ま、まてアカツキ わかった、わかったからあああああぁぁぁぁ・・・・・
「さて、帰るか メシどうする?」
「俺はこのまま帰る 翔子がそろそろヤバそうなんで」
だだだだだだだ
ルルーシュたちは自宅の廊下を駆ける
ばたん! 扉をあけて、見た光景に脱力しそのままヘッドスライディング
「お、おにいさま・・・・・・」
「おかえりだぞルルーシュ」
「な、なんで・・・・・・なんでアンタがここにいるんだコーネリア姉上!」
「さて、とりあえず落ち着いたところで」
「うむ、冷静沈着は大事だぞ」
「アンタはいったいなんなんだー!!! すーはーすーはー深呼吸深呼吸落ち着けおちけてつ
とりあえず聞きましょうか姉上 現在この国はブリタニアと全面戦争の真っ最中です」
「うむ、そのとおりだな」
「で、姉上はブリタニア皇族の中でも”魔女”と称されるほどの猛将です ぶっちゃけ猪突猛進でしかありませんが」
「ひどいな!訂正と謝罪を要求するぞ!」
「で、そんな姉上が日本にやって来るとかどういう事です?ダールトン卿とかギルフォード卿とかは?」
「置いてきた」
「野放しかよ!」
「いや、わたしの軍は現在再編成中でな 色々大変なのだ 書類整理とか書類整理とか、あと主に書類整理とか」
「で、なんで姉上が日本に単身やって来たんです?」
「はっきりいうと日本国内の情報網構築だな」
「俺の前で言わないでください それにそんなのどうせ建前で本来の目的は池袋でしょ?」
「ば、ばばばばばばかをいうな!秋葉原も目的のひとつだ!マリアンヌさまから『キ○肉マン』の新刊とか頼まれているし
シュナイゼル兄上にはMGやPGを大量に頼まれているんだ」
(ダメだこりゃ)
「それに、なにより友達に会う、という目的があt「「ええええええええええ!」」
おろおろおろおろ
「お、おおおおにいさまどういたしませう」「お、おおおおおおおちくつんだ、ブリタニア皇族はうたろえなひひひ」
「なんだその態度は」
「ああ、わかりましたよ姉上 ナナリーも察して上げなさい」「なるほど」
「何だよお前らその生暖かく優しい眼差しは!わたしに友達がいたらおかしいんか!変なのか!何泣いてるんだよナナリー」
「いえ、お姉さま、なんでもありませんわ」
「きっと姉上の脳内だけに存在する友達なのだろう 咲世子さん」
「はい、今夜はコーネリアさまの好物を用意いたします」
「お前ら何気にヒドいな!わたしにだって友達くらいいるぞ!なんだよお前らその『うっそだぁ』とでも言いたげな視線は」
「だって」「なぁ」
「ええい!ならば証拠を見せてやる!」
スマホを取り出すコーネリア
「今から友達に電話かけてやる!ちゃんとスピーカーモードにするからお前らよっく聞いておけ!」
prrrrrrr ガチャ
『誰だ』
「わたしだ」
『お前か この番号にはうかつにかけるなと言ってるだろう 機関に監視されてるんだ』
「短時間ならごまかせるのだろう お前なら」ニヤリ
『まあな』
「わたしは無事日本に潜入した 予定通り」
『ああ、明後日の十一時に研究所で そろそろ機関をごまかすのも限界だ』
「わかった」
「『エル・プサイ・コングルゥ!!』」
通話を切ると、ものごっそいドヤ顔でコーネリアは振り向く
「さあどうだ!・・・・・・・・・・・何泣いてるんだお前ら」
「いえ・・・・・ちょっと着替えてきます」
席を外すルルーシュ
「しかしどうするべきだろう 潜入してきたブリタニア人を隠匿するは日本への不義理
ブリタニア皇族とはいえコーネリア姉上を官憲に突き出すは弟としての不義理
わたしはいったいどうすれば」
「気にする事はありませんよ」
「うわぁ驚いたぁ!つ、辻卿ではありませんか!何ゆえこのような所に」
「コーネリア殿が潜入してきた、というので様子を見に」
「早くも気づかれましたか」
「いや、コーネリア殿ってば普通にペンドラゴンの空港から国際線で成田空港に降り立ったから
ブリタニア皇族のパスポート使って入国したから」
「何やってんだよ姉上!っていうか日本とブリタニアで普通に国際線繋がってるのかよ!」
「落ち着いたかね」「はい」
「当面我々はコーネリア皇女をどうこうするつもりは無い
本当に本気で彼女が情報網を構築するつもりだ、というなら彼女を監視すれば対策は取れるし、何より」
「何より?」
「現状でブリタニアの諜報員が秋葉原や池袋に落とす金額は相当なものなんだ
禁治産者っつーかほぼニートのごく潰しである同人作家達の生活がおかげでかなり潤っている
『タイガー・ホール』や『ウォーターメロン本屋』の支店をブリタニア皇居の眼前に用意しようか
などという話も出てきている」
「なにやってるんだあのひとたちはぁ!」
「まあそんなワケで彼女は監視対象ではあるが危害を加えるつもりは無い
その点安心してくれたまえ」
「承知しました」
「あ、あのののののななのなな、ナナリー」
「はいお姉さま」
「ニホンの軍人でな、オオガミイチロウなる者がいると聞く
そやつについての情報を集めたたたたたたたたたたのだだgga」
はいここまでです
…・・・・かをす成分足りなかったかな?
最終更新:2018年02月28日 12:12