932: 弥次郎 :2018/03/01(木) 01:10:04
大陸SEED支援ネタ ブリーフィングファイル2



Main Staring:
<Federation Atlantic Force,O.M.N.I.Enforcer>

William・“Old”・Hunter (Captain)

Christiana・Maia(Captain)

Original:Mobile Suit Gundam SEED
Arranged by:ナイ神父Mk-2氏
Written by:弥次郎





ブリーフィング:「月面の軍事力と月面安全保障協定」



「ザフトの月面侵攻がある程度で収まったのは、やはり理事国の基地が最低一つ以上は存在し、多方面作戦を強いられる事を嫌ったと考えられます」

「勢いがあったころにしては、だいぶ理性的だな。」

「同感です。ただ、分析によればザフトは早期に地上の資源と食料を確保しておかねばならない、という事情が存在しとされます。
 理事国との戦争状態の突入以前から、ザフトは物資の輸入を制限された状態にありました。
 空気、水、工業塩、食料、コロニーそのものを維持するための各種資源等々……ザフトとて、何もないところから物を得ることはできません。
 仮に独立を果たすとしても、それらを地球から得る体制を作り上げなければ、早期に干上がりますので」

「で、そうこうしている間に月に戦力を集める時間を与えてしまい、攻略は出来なかった…」

「ええ。地上に送り込む戦力を差し引いた挙げても、分散している基地を制圧するには戦力が、特に数が足りず、仮に何処か一つを落としたところで、他の基地からの圧力を受ける。
 逆に連合は相互に連絡と情報共有を行い、場合によっては物資の融通を行うことで有機的に対応することができる。
 むやみやたらに突っ込んで戦力を消耗したのが、相当ショックだったのでしょう」

「優秀だから勝てるとは限らない、か」

「そうなります。
 各国のエゴの生み出した緩衝地帯(グリーンライン)である月面基地、そしてエゴの産物である月面安全保障協定がザフトの侵攻を食い止めたというならば、協定の成したことは正しかった、となります」

「月面安全保障協定…たしか、月における軍事基地についての制限を設けたものだったか?」

「はい。月面開発において生じた安全保障問題と資源の帰属をめぐる問題。
 それらの解決を図った国際会議で採択されたのが、安全保障協定と月面開発基本条約です。
 大尉が向かっていただくアルザッヘル基地が一時その存続を危ぶませてしまった、という曰く付きの基地ではありますが」

933: 弥次郎 :2018/03/01(木) 01:11:28
ブリーフィング:「アルザッヘル基地について」


「アルザッヘル基地は、大西洋連邦がプトレマイオス基地に次ぐ月面の基地として開発を進めました。
 ちょうどその頃、東アジア共和国の月面基地『大月宮』、ユーラシア連邦の『フォン・ブラウン』などの開発が進め、大洋連合の『新因幡』との開発競争が激化したこともあって、万が一のバックアップ基地としての能力を求めました」

「だが、それがよりにもよって国際会議中にも進められていた…」

「当時の答弁では、資源採掘の事前調査と述べておりますが、月面開発基本条約の締結を同時期に目指していたことを考えますと、大西洋連邦に協定内容に従う気はないのでは、という推測を各国に産むこととなりました」

「その結果、譲歩を求められて、アルザッヘル基地の承認と引き換えにその後の基地開発に大きな制限が課されたんだったな?」

「ええ。月面資源基地については大西洋連邦が大幅に譲歩、アルザッヘル基地の開発は制限がされました。
 また大西洋連邦以外の国が月面基地を新たに建造するまでは一定規模以上の基地の新規建造を認めない、としました」

「まさに踏んだり蹴ったりか」

「とはいえ、当時から大西洋連邦は、戦力を数を減らすことで拮抗させるのではなく、基地の数をある程度認めることによる抑止力の完成を目論んでおり、段階的な解除を提案しておりました。
 あくまでも既成事実を作り、その後の流れをコントロールする気があったのは確かです」

「作ってしまったのだから、他国も作っていい。だが、必要以上に作れば現状の戦力を使って叩く。そう脅すためだな」

「大西洋連邦の言い分としましては、配基地が二つとなっても、単純に戦力も二倍にせず、基地の拡大についても新因幡などと比較して抑える用意がありました。
 事実、プトレマイオス基地の拡張には予算的な壁があり、宇宙軍を拡大するにしても収容出来る戦力に対して、実際に用意できる戦力が不足するのではという懸念もありました」

「だがそれを切り出す前に露見してしまった。結果だけ見れば間抜け極まりないな」

「おっしゃる通りです」

「で、そのアルザッヘル基地はどんな状態なんだ?」

「政治的な事情を抱えたアルザッヘル基地ですが、能力そのものは本物です。
 プトレマイオスの駐留艦隊が基地ごと大打撃を受けても、すぐさまそれを修復し、必要艦艇を建造する設備が重点的に置かれました。
 資源開発基地という面が強かったものを、やや強引に拡張したともされています」

「だからこそ、ザフトに狙われても抵抗を続けられたんだな」

「はい。また、研究設備という意味でも充実しており、MSおよびMAの研究をプトレマイオス基地とは分散して行っておりました。
 宇宙で回収されたMSやその残骸は、プトレマイオスと同様に集められ、かなりのデータを集めたと。
 鹵獲MSについても、ここで宇宙及び月面でのテストを重ねておりました。もっとも、よちよち歩きも良いところだったようですが」

「動かせただけでも大したものだ。重力があっても、俺達は苦労した……」

「死に物狂いだったと聞き及んでおります。
 また、ザフトが本国と地球とを結ぶ補給線を形成してからは、決死の覚悟で偵察を繰り返していたそうです。
 おかげで地上での戦闘ではザフトの動きを予測しながらも戦線維持が出来ました」

「頭があがらんな、そうなると……」

「他にも、プトレマイオス基地と同様にある任務も請け負っていた基地でありました。
 L1宙域奪還に向けた下準備です」

934: 弥次郎 :2018/03/01(木) 01:12:33
ブリーフィング:「L1宙域奪還」




「L1宙域は、嘗ては『世界樹』が存在した宙域です。
 地球と月を結ぶ地点として極めて重要であり、『世界樹』が設置されたのもそういった背景のあってのことでした」

「世界樹攻防が発生して『世界樹』は崩壊、その宙域はデブリだらけになった。
 ふぅ……字面だけでは、まるで世界の終わりのようだな」

「実際、月面基地にとっては世界の終焉の幕開けか、と危機感を募らせたようです。
 補給が途絶えれば、あとは干上がるのみ…ザフトの月面侵攻が発生すれば、じり貧となるのは月面基地側でしたので」

「だが、そうはならなかったんだろう?」

「はい。ザフト艦隊も序盤戦で少なからず被害を受け、また、前述のように月面安全保障協定の影響もあって、攻めるに攻められないという状態を何とか維持しておりましたので。加えて、少し遠くはありますが、ユーラシア連邦の宇宙要塞である『アルテミス』、L2宙域の『ムンゾ』コロニー群より支援がありました」

「結果、ザフトは宇宙の支配権を中途半端にしか掌握できなかった…」

「開戦後、L2宙域のムンゾへの侵攻も行われたようですが、叩き返されております。
 では、話を戻しましょう。先述の通りL1は重要宙域でありますが、ザフトもそれを十分理解しておりました。
 世界樹攻防以来、どうやらザフトはL1宙域に漂うデブリの中に哨戒基地を設営し、月面の監視及び地球の情勢把握に利用してきました」

「なるほどな。奪還しなければ後方が脅かされかねない…ならば、ウォーミングアップも兼ねて奪還するか。
 で、どれだけの戦力がいるんだ?まさか大規模な艦隊が居座り続けているとかじゃないだろうな?」

「そこまでとは思えません。ですが、傭兵や爪弾きにされたジャンク屋を集め、これまで確認されていなかった新戦力を現地に投じていると。
 詳細は不明なのですが、大型兵器や新型と思われるMS、さらにザフトらしからぬ奇襲やトラップなどが施され始めたとか。
 L1への強行偵察も、徐々に被害が増えているとのことです」

「やっかいだな…とはいえ、それに対抗するならばいくらか手はあるだろう」

「大尉はどう対処すべきか、意見がございますか」

「簡単だ。地球側と月側から挟み撃ちにしてやればいい。
 敵残存勢力を逃がす抜け穴が無いように見えるが、敵の戦力の大多数が潰れればザフトも妨害を継続できなくなる。
 俺達が狙うのは、敵主力の補足と決戦だ」

「はい。決戦大好きなザフトは涙を流して大喜びなさることでしょうね」

「血の涙じゃないか…」

「いえいえ、連合は散々血を流してきましたので、もっともっと流していただかねばつり合いが取れません。
 恐らくコーディネーターですから、造血細胞もナチュラルなどよりも優れていることでしょうし」

「……容赦ないな、大尉は」

「アウグスト大佐仕込みですので、この程度は朝飯前です」

935: 弥次郎 :2018/03/01(木) 01:13:51
ブリーフィング:「宇宙に向けて」



「そういえば、大尉は今後もX105を使用なさるおつもりですか?
 宇宙に上がるのをきっかけに新機種に乗り換える、というのもできますが」

「いや、あれでいい。あれに慣れているし、現状あのMSを上回るMSがそうそう出るとは思えん」

「で、あればいいのですが…」

「突出した機体などなくとも、少し装備を変えれば多くをこなせるX105ならば凡そ対応できる。
 確かにザフトにも厄介なMSはいたが、決して倒せないというわけじゃない。
 もちろん、宇宙で新たに必要になるものが出れば、遠慮なく要求するつもりだ」

「それなら安心できます。また、宇宙に上がる前にこちらの隊と会うのが良いのでは、と大佐からうかがっております」

「これは…?」

「アークエンジェル級一番艦アークエンジェルのMS隊です。
 宇宙での戦闘経験があり、MS隊としての練度も高く、新型も受領しているとのことです。
 宇宙に上がる前ならば多少訓練や意見交換もできるかと」

「なるほど…よし、ならば少しご教授を頂くとしようか。手配を頼めるか?」

「アウグスト大佐を通じて行います。お任せ下さい。
 ハンター大尉はアウグスト大佐のように回りくどくなさらず、分かりやすいので大変助かります。
 大佐など、回りくどく物事を進める上に、なかなかに意図を明らかにしてくださいませんので…」

「それが大佐の性分なんだろうな…南米でも、何かと隠し事が多い人だった。背負いたがる、とでも言えばいいのか」

「子供じみて自分で何でもやろうとなさるのです。
 なので、私はいずれ大佐がなさろうとすることを先回りした上で、まんまと出し抜いてみたいのです」

「……そうか、頑張れ」

936: 弥次郎 :2018/03/01(木) 01:15:02
【メカニック紹介・改訂版】


イングランド級宇宙巡洋戦艦グリーンランド
全長:ナスカ級に準ずる
MS搭載数:6機
武装:
120cm2連装ビーム砲×2
60cm連装レールキャノン×2
小型ミサイルランチャー×4
75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン×10
4連装多目的射出機×2

設備:
艦中央部リニアカタパルト付き飛行甲板
ストライカーパック対応換装設備
左右舷着艦用甲板

概要:
ウィリアム・ハンター率いるMS部隊が所属する第23特務隊「スライト・エッジ」に対して、
宇宙でのMSの運用データ収集と検証を行うための母艦として割り当てられた宇宙艦艇。
元々はザフトのナスカ級であったが、連合が鹵獲し、これを改装して母艦として仕立て上げている。

ストライカーパックに対応したMSの運用を行うということや、追加装甲などのオプションが充実し始めた影響か、
カタパルトや換装設備に関してはアークエンジェル級と同じものが移植されており、ストライクを始めとしたGATシリーズの運用に対応している。

武装面においても大西洋連邦の一般的な規格に基づいたものが取り付け、あるいは既存の武装に置換されており、
他の艦艇との間での互換性を持たせている。艦艇としては巡洋戦艦であり、本式の戦艦ほどではないが、
ザフト時代の名残もあってのことか砲撃能力もそれなりに備えている。

武装面だけでなく内装や推進機関も共通なものを使用しているため、もはや名残は艦の形状のみといったところである。
その形状に関しても光学での識別を行いやすくするために変更がなされ、さらにはカラーリングの見直しが行われているので、
似ている箇所はだいぶ減っている。

オリジナルと比較しての独自の改良点としては、MSの大きさに対応した甲板を追加したことである。
これは、MSで直接ハッチに滑り込むのではなく、安全な速度までブレーキをかけることができるようにするたあめである。
このブレーキができるようになったことで着艦と収容の難易度を下がっており、不慣れなパイロットの着艦事故の抑止につながっている。

937: 弥次郎 :2018/03/01(木) 01:15:41
ロンドン級MS搭載型駆逐艦グラスゴー

全長:ローラシア級に準じる
艦載MS:4機
武装:
75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン×6
単装副砲×4(艦上部)
225cm 2連装高エネルギー収束火線砲 ゴットフリートMk.71×1
対空ミサイル発射管×18(艦上部×12 艦下部×6)
艦首大型ミサイル発射管×4

設備:
ストライカーパック対応換装設備
着艦制動用甲板
大型作業用アーム

概要:
第23特務隊に割り当てられたMS搭載駆逐艦の一隻。
元々はザフトの有するローラシア級であり、それを連合が鹵獲して自軍の設備や武装を詰め込んだものである。
同型艦であるグロースターも同じく第23特務隊に配備されている。

武装は基本的に大西洋連邦のそれに置き換えられており、既存艦艇との共有化が図られている。
ザフトとは異なって他の補助艦艇が充実していることから、この艦そのものの戦闘能力の追及はあまり行われていない。
主砲としてゴットフリートMk.71を搭載し、残りは対空砲としても使われる単装副砲と対空ミサイルおよび機関砲などである。
ある程度の火力は搭載されているが、どちらかといえば対空対MS戦闘を意識し、同時にMSを運搬するという艦の能力を大きくしている。

艦下部の格納庫はザフトの頃よりも大型にされているのは、大西洋連邦のMSの装備がザフトのそれよりも多く、
特にストライカーパックの存在も相まって、収容により空間が必要だったためである。
着艦誘導装置や制動用のアームなどが増設されているのも、やはり宇宙でのMS運用に不慣れであるためと思われる。

938: 弥次郎 :2018/03/01(木) 01:16:38
以上、wiki転載はご自由に
議論の内容に合わせてみましたー・・・

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最終更新:2018年03月02日 10:02