883: 657 :2018/03/08(木) 23:32:01
少し時間が経過しましたが投下させていただきます
大陸種アナザークライシス 歴史の断片 プロジェクトA.C.E.
「それで、テスラ研からの依頼は・・・」
「ええ、鋼龍戦隊に派遣している笹原中尉、奈々子少尉、アムロ大尉をSRX計画とATX計画の競合テストの協力要請ですか・・・。」
「これはある意味揺り戻しとも言えるのか?我々が惑星エリアの事件に介入できるチャンスだが・・・。」
夢幻会での上層部の会合の一幕
ELS襲来の混乱がある程度落ち着いた頃、テスラ研から大洋が派遣している研究員を通してコロラドでのテストの協力が要請される。
テスラ研は鋼龍戦隊でも5指に入る技量のアムロと、
ART-1とコンセプトが似通ったZプルトニウスを駆る二人はART-1の機体の調整の参考に最適であった為協力を要請した。
「アムロ大尉、本当によかったんですか?」
「ああ、タダノからある程度のことは聞いていたからね。リュウセイ少尉達に何かが起こる可能性が高いことは確かなんだろう?」
奈々子及びアムロの会話。 新西暦世界コロラドに向かう輸送機内にて
タダノと交流し、
夢幻会のことを真相は語られないまでもある程度はタダノから教えられていたアムロ。
これから行われるテストにて戦友であるリュウセイやキョウスケに不測の事態が起こる可能性を伝えられテストへの協力を決意。
(オカルト関係の件もあることから何かしらの予言や予測があったとアムロが思っていた。)
奈々子や笹原達も大陸種世界というイレギュラーの存在でリュウセイやキョウスケ達が帰還できない可能性もあることから、戦友を助けるために二人も協力を承諾した。
「それで・・・、自分と同乗するのは・・・」
「お久しぶりです。プロジェクトA.C.E.に今回は協力させていただいてます!」
コロラドテストサイト Zプルトニウス笹原機コクピットにて
笹原のZプルトニウスにはサブシートが増設され、より効率的なデータ取得のためとして
夢幻会出身の椎名美沙技術少尉が同乗することになった。
本当の理由は勿論、転移後の彼等の機体の整備及び惑星エリアのテクノロジー入手のためである。
「チィッ!流石にやる!!」
「大尉・・・簡単に抜けられると思うな!!」
アムロとキョウスケの模擬戦。
修羅の乱においての修羅王、デュミナス、ダークブレイン、ネオ・グランゾンの連戦そしてELSとの戦闘は、鋼龍戦隊全体の技量を著しく向上させており、アムロと言えど一筋縄ではいかず、模擬戦でありながら実戦さながらの様相を見せた。
「ッ!?ESウェーブ反応!?そんな!?演習場全体に転移反応が検知されています!!」
「シャドウミラー、インスペクター、エアロゲイター、どの勢力のパターンでもありません!」
「やはりこうなったか・・・!だがこの規模は想定以上だぞ・・・!?」
混乱に見舞われる管制室。
一通りの演習が終了し、残るは最後の実弾演習・・・。
しかし、まるで見計らっていたかのように全機が演習を開始する寸前に空間に巨大な黒い闇が溢れ、演習場にある全てをその内側に吸い込もうとする。
夢幻会から派遣されていた研究スタッフもある程度は予測していたが、
まるでそこにいる戦力全てをこちらに持っていこうとするかのように出現した原作以上に巨大な闇は想定外であった。
「ひええええええっ!?こ、この規模は予想外ですうううううううううう!!」
「ダメだ・・・!踏ん張りきれない・・・!機体が・・・!」
演習場に出現した巨大な闇に吸い込まれていく笹原達。
演習場全てを飲み込み模擬戦で使われるはずだった無人機や武装が入ったコンテナなどを全て吸い込んでいく。
数分後・・・、演習場にあったものは根こそぎ飲み込まれてしまい、闇は役目は終わったとばかりに消滅した。
884: 657 :2018/03/08(木) 23:32:33
用語解説
プロジェクトA.C.E.
新西暦世界のコロラドでの演習に参加することになり、急遽立ち上がられた計画。
転移に巻き込まれ場合を想定し、惑星エリアの技術を入手する計画である。
第一目標は惑星エリアに存在するテクノロジーの入手、第二目標は同様に転移に巻き込まれたマクロス世界の技術やUC世界のクロスボーンガンダムの機体データなど別世界の技術の入手。
転移に巻き込まれない想定もしていたが修正力というべきかまるで戦力を求めるからのようにリュウセイ達のみならず大洋側の戦力も全て飲み込まれた。
結果アムロ達もアナザークライシス時には参加できなくなり、戦力の低下を引き起こすことになるのであった。
885: 657 :2018/03/08(木) 23:33:41
投下終了。アムロ、笹原、奈々子達はナインボールセラフ軍団との決戦が待っております。
やったねイレギュラー認定試験だよ。
最終更新:2018年03月12日 15:59