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エクセルサス
アームズテック社が計画した有人多脚歩行戦車。
歩兵の代替、補助を目的として作られた小型無人兵器だが彼らには一つの天敵がいた。
歩兵と同サイズでありながら小型軍用機、果てはMS並みの戦闘能力を持つ超人や超存在たちである。
常人からすれば明らかにおかしい想定であるが実際に戦場で上記の戦闘能力を凝縮したような個人と相対した兵士からの要求は根強かった。
なら戦闘能力で互角と言うPTやMSをぶつければ良いのではないか?とよく言われるが歩兵たちがドンパチやってる中を超人が暴れている、などという状況ではそれらを投入すれば普通の歩兵を危険に晒す事になる、もとより歩兵サイズの敵を主目標として作られた訳ではないのだから。
本機はそういった個体戦闘能力の高い個人の打倒と味方歩兵の安全確保を主目的として計画された機体であった想定した状況で要求されたのは、味方歩兵への危険となる兵装と広範囲破壊兵装の搭載不可、超人への有効な攻撃能力、超人達が繰り出す攻撃への徹底的対処、の三つである。
一つ目の要求は当然である、いかに超人が脅威とはいえ出現する度に広域を薙ぎ払っては余りにもコストに見合わない。
そもそも想定される状況の場合で大火力の兵装を使えば味方も一緒に吹き飛ばす可能性の方が高い。
この一つ目の要求を大前提として如何に残りの二つを実現するかが計画最大の難関となった。
小型兵器では超人の繰り出す攻撃には耐えられないが大型兵器では超人へ攻撃を当てるのが難しい。
計画参加者達が悩んだ末に出した結論は「味方歩兵の徹底的な安全確保の後に大火力重装甲の大型機で戦う」というものだった、これによって一つ目の「味方歩兵への危険となる兵装」の項目をクリアして要求が緩和された状態での兵装搭載を基準に考えたのだ
そして出来上がった設計では以下のような兵器になると考えられた。
柔軟な状況に対処する為に有人化、歩兵の要請にすぐに応える為の移動能力として飛行能力の付与、あらゆる戦地を想定して有脚式(できれば多脚が望ましい)、威力は高いが破壊範囲の狭い兵装の使用、想定された如何なる攻撃にも耐えうる装甲と防御システム
これらを搭載された兵器こそが対超人に対しての兵器となるだろうと考えられた。
上記の事を記した計画書を計画責任者が上役に持っていったときに返ってきた言葉は「MSとPTでいい」だった。
695: 687 :2018/03/31(土) 23:15:05
今度は上手く行ったはずです
最終更新:2018年04月01日 10:10