819: ナハト :2018/04/24(火) 22:51:24
晴れ渡る大空
その空に二人が激しく組み合っていた。
それは一つはウィッチと呼ばれる魔女とネウロイと呼ばれる異形であった
それは高速で飛行し、その速度は速く一般人には影を追う事しかできないほどだった。
その繰り広げられる軌跡からたなびく飛行機雲はグネグネと絡まって
まるで複数の紐が絡まったかのような有様だった
501のメンバーはその広がる軌跡に手を出せなかった。いや呆然と見るしかなかった
やがて、一人の女性が恐怖が入れ混じった声を上げる
「な・・・・なんなんだよ!!あの機動は!!
あんなの誰にも・・・・エイラ以外誰にもできやしない!!」
そして、今また二人が近くに来て激突し、離れていく
突進する。
ひたすら愚直に突進する。
時折、攻撃を交えながら、奴がヨシカに向かわないようにするために
入ってくる未来は全てヨシカの死だ。
太いビームに貫通されるもの
不意打ち攻撃で撃墜されるもの
シールドを張ったものの力及ばず撃墜されるもの
殴打で殴り殺されるもの
鍵爪で真っ二つになるもの
ありとあらゆるヨシカの死が入ってくる・・・・・・
820: ナハト :2018/04/24(火) 22:52:03
死
死
死死
死死死
死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
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死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死
死 死死死死死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死
死死死死 死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死 死死死死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死 死死死死死死乳死死死死 死死死死死死死死
死死死死死死死 死死死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死 死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死
死 死死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死
フザケルナ!!
この未来が確定的で変えられぬなら
変えるまで何度も未来を見てやる!!
821: ナハト :2018/04/24(火) 22:53:38
そのためにマフラーをヨシカに巻いた際にお守りと一緒にオバサマから戴いた首飾りを預けた
そして、オバサマの言いつけを破って全力で未来を見続ける。
首飾りのお蔭で今まで抑制してたが首飾りがない、今全力全壊だ
奴がヨシカに僅かに向かいそうならそちらに立ち塞がり
奴が僅かにヨシカに腕を向いたなら銃撃する
速度が足らぬならストライカーユニットのリミッターカットして魔力を多く注ぐ
それでも、最終的にはヨシカの死ばかりが見えるが、それを切り捨て、新たな未来をドンドン見るのだ
もっとだ!もっと!!違う未来を早くミセロ!!
奴よりも少しでも早く動け!動けえええええ!!
私達は見ていることしかできない。
エイラとネウロイの激突は神域に入っている。
もはや、二人だけの決闘の舞台となっており、私達が入ろうなら
ものの十数秒で巻き込まれて撃墜されるだろう
いや、一度援護する!と言ったが
エイラ本人が「クルな!!お前たちも入ったら未来予知が複雑になって正確に見れない!!」と拒絶したのだ
そのため、安全に離れているのだが、時折機関銃やビームの流れ弾が飛んできて少しでも気を抜くことが出来ない
誰もが恐怖の眼差しで見るなか、私、宮藤芳佳は両手を組んで祈るだ
「エイラさん・・・・・どうか無事に帰ってきて」
822: ナハト :2018/04/24(火) 22:54:22
エイラは気づいてなかったが、体内で少しずつ異変が起きていた
彼女の犬歯が少しずつ伸び、彼女の毛が少しずつ逆立ち始め、見える未来の数が減っていることに
しかし、エイラはそれを一顧だにせず、高速で飛びつ続け、未来を探り続けていた
と、不意に新たな未来が見えた。
それは奴の爪がエイラに貫くというものだった。
奴はとうとう宮藤芳佳という固執した目標からエイラを排除することに変わったが
エイラは全力でその未来にしがみつく
ワザと、その未来への流れを作るように隙を見せて
こちらに目標が変わり、新たな未来が見える
今度は自分の死ばかりが見えるようになったが、エイラは笑っていた
そうだ!私をみろ!ヨシカじゃなくてこっちをみてみろ!
後は如何に奴を倒すことだけだ!!
空戦は激しさをより増す
奴はビームだけじゃなく、接近戦の爪やロケットなども繰り出してきたが
エイラはそれらをグルグルと紙一重に躱し続け、機関銃で応射する
と、ある一点を集中攻撃し続け、その個所を攻撃し続けると
装甲が割れ、その下からコアが露出する
それをミタ、エイラは獰猛なエミをウカベ嗤う
ミツケタゾ
エイラは高速でその目標に向かって飛行する
ネウロイはまるで恐怖に取り着かれたかのように
逃げに入ったがエイラがそうさせじと追撃する
823: ナハト :2018/04/24(火) 22:55:24
ネウロイが一気にロケットを数十発も体中から同時に発射してくる
その数は見ていた芳佳達がエイラの死を覚悟するほどの量だったが
エイラは前後左右、フラップ、エルロン、ロール、加速、減速、パンツァーファウスト、機関銃予備弾薬投棄など
目にもとまらぬ軌道を駆使しロケットを躱す、誘爆を起こし、潜り抜ける
エイラが潜り抜けた先に見えたものは、ネウロイが逃げるところで最期の加速に入る
徐々に視界が黒くなり、体がいう事聞かなくなる中、最後に見えた未来は
砕け散るネウロイのコア
私を見て、泣き叫ぶヨシカ
それをみたエイラは
「ごめんな、よしか」
そして、ひきがねをひき、いしきがきえた。
824: ナハト :2018/04/24(火) 22:56:19
終わり
イメージしながら書いてきたが
なかなか言葉にしづらく、自分が考えたイメージがきちんと伝えれたかどうかが不安
最終更新:2018年05月06日 13:53