477: 弥次郎 :2018/05/20(日) 23:00:39
大陸ガンダムSEED支援ネタ 「ブリーフィングファイル」7
Main Staring:
<Special Squadron“Thunder Bolt”,Pascific Union Space Force,Pacific Union,O.M.N.I.Enforcer>
Daryl・Lorentz(Chief Petty Officer)
Cornelius・Qaqa (Chief petty officer:maintenance technician)
Chiba(Captain:maintenance technician)
Edgar・Burroughs (Colonel)
Claudia・Peer(Commander)
<23th Special Unit,Federation Atlantic Forces,Federation Atlantic,O.M.N.I.Enforcer>
William・“Old”・Hunter (Captain)
Gerard・H・Eckert(Lieutenant)
Richard・V・Nortwest(Rear Admiral)
Original:Mobile Suit Gundam SEED
Arranged by:ナイ神父Mk-2氏
Written by:弥次郎
ブリーフィング:「新型の配備」
「ローレンツ曹長、こっちですこっち!遅いですよー」
「ごめんごめん、ちょっとスナイパー部隊の皆につかまっていたんだ」
「あらら、それは大変でしたね」
「シミュレーターでちょっと競争をやってね…みんな休みだっていうのに、コツを教えろって押しかけてくるんだから…」
「それだけ曹長が強いってことですからね。
だから、いつまでも旧式のMSに乗せてちゃ、送り出す側も面目が経ちません」
「それは嬉しいね。で、機体の方はどうなっていたっけ?」
「基本はハイザックですね。頭部バルカンと短距離ミサイルポッド、あとは一応ビームサーベルも持たせてます。
武装はジェネレーターの更新もあってビームランチャーが標準化できていますよ」
「機動戦闘は苦手なんだけど…」
「ま、曹長なら並のパイロットでも撃破出来ないですよ。それに護衛機だっていますから、安心していいですよ」
「それにビッグガンを使わないならビームランチャーがあっても…」
「必ずしも持ち込めるとは限りませんよ。メンテナンスは順番にやっていますし、予備パーツも十分ありますけど、場合によっては使えない状態になるかもしれないんですしね」
「OK、そこは諦めるさ。細かい調整は?」
「これからです。曹長は義足のこともありますし、そこは慎重にやりますよ。
コクピット内装は改装の許可が出ていますから、必要なものがあったら遠慮なく言ってくださいね。
それに曹長、結構汗っかきで匂いますしね」
「うっ……それをつかれると痛いな」
「空調のフィルターにはいいのを使っときますよ」
「ありがとう、じゃあしばらく調整に付き合ってくれ」
「お任せください、ばっちり仕上げてみせます!」
478: 弥次郎 :2018/05/20(日) 23:01:09
ブリーフィング:「ZZガンダム」
「おいおい、まだ追加であるのか?」
「まだこれでも本体部分だけだぞー、追加の武装と消耗品はこの次だ」
「おっ魂消た……FAガンダムよりすごいな、こりゃ」
「あ、コーネリアス!こっちだこっち!」
「了解、これから作業に加わります!」
「しかし、驚いただろ、コーネリアス?」
「ええ、本当に…形式番号RXZ-10 ZZガンダム。
Zガンダムをさらに発展し、重火力・重装甲・高推力を実現した進化の果て…文言に偽りなしですね」
「カタログスペックの通りなら、単独でも戦艦を凌ぐ火力を発揮できることになる…というか、こんな火力のMSが、MA並の推力で迫って来るとか怖いな」
「オリジナルではMA形態への変形も可能で、武装の付け替えや換装までも考慮に入れていたそうですよ。
四肢がもげたら構成しているパーツを母艦から飛ばして、ということもできるとかできないとか」
「なんですか、それ…」
「究極のMSを目指したとかなんとか…ほら、こっちにスペック表」
「二連装ビームライフルにビームキャノンにもなるビームサーベル、ミサイルランチャー、腕部のグレネードランチャー、ハイメガキャノンなどなど、詰め込めるだけの火力を詰め込んだようなMSですね。
うわ、オプションでビームガトリングにシールドにシールドビームキャノンに…イオ好みの武装だらけだ」
「おまけに推力も高く、ジェネレーター出力も高い。その為にフレームの耐久性や装甲は極めて頑丈で、生半可なビーム兵器は弾くし、実弾に至っては殆どを跳ね除ける。おまけに大気圏内でも推力任せでも飛行染みた跳躍ができるらしいぞ」
「でもその代わり…」
「ああ。整備性は劣悪だ」
「…やっぱり」
「FAガンダムの時点でおおよそ察しはついていたけどな。
だが、元々あった合体分離機構を利用してメンテナンスはだいぶ楽になっているらしいぞ?
予備パーツと整備設備がある状態ならば、稼働状態はかなり良好だというし」
「ウチの運用方針とはあまり噛み合わないんじゃないですか?」
「いや、もう通商破壊は主体じゃなくなるからな。インターバルも十分にある作戦なら、こんな重MSも使えるらしいぞ。
ウチもMS数の整理や格納庫の整理をやるって話だし、余裕はある筈だ」
「いや、結局仕事は減ってないんじゃ!?」
「ハハハ、理解が良すぎるのは嫌いだぞ」
479: 弥次郎 :2018/05/20(日) 23:01:53
ブリーフィング:「今後のサンダーボルト師団の任務について」
「ZZについては知ってはいましたが…まさかここまでとはな」
「バロウズ大佐はご存知でしたか?」
「一応は聞いていたのだがな…Zガンダムの上位機としか言われていなかったが、新因幡入りする少し前にようやく教えられた。
冗談かと思ったのだが、本当にここまでとはな」」
「…正直、頭が痛くなりますね。
ですが、FAガンダム以上の稼働時間と戦闘能力は発揮でき、おまけに装甲も厚いのでL1での運用には適しているのが幸いでしょうか?」
「FAガンダムの上位互換機としては申し分なし、か。
しかし、整備や運用上の支障はないのかね?」
「それについてはビーハイヴに専属チームを置くことで何とか対応予定です。
ZZについてはL1には一応持っていき、予備機として運用します。
試しでも動かしておかねばならないでしょうしね…」
「うむ…ちらりと沙条少佐が漏らしていたが、我々には少し重要度の高い仕事が待っているそうだ。
ザフトの機密の高い研究あるいは拠点をターゲットとした制圧作戦…詳細は明かされてはいないのだが、手を抜けるものではないらしい」
「だからこそ、我々に新型を配備しているのでしょうか?」
「恐らくはそうだろう。我々もまた特務隊の一つ。
見たくもないものを見てしまった手前、情報の拡散を抑えるためにも我々を指名することは明らかだ」
「そうですか…我々は運がいいのか悪いのか、よくわかりませんね」
「同感だな。休暇の間にこのことはクルーに通達を頼むよ、ペール中佐。
表にできない、機密に指定されるレベルの作戦をやるということは、そういうことも増えるはずだ」
「はい。徹底させます」
「…しかし、もしあの資料が正しいとして、何を考えていたのか正気を疑いたくなる」
「そうですね…ザフトの捕虜の尋問記録を見る限りでも、そういった倫理観などについては乏しい節が見られます。
プラントという集団がこれまでの戦争におけるルールや規定などについて疎いのでしょう。
ザフトの創設自体も急でしたし、促成兵の割合が多いのもその一因かと」
「戦争はその国家の在り様が浮き出るとは言うが…これはあまりにも…」
「戦争で正義を語りたくはないですが、ここまでおぞましいものを見るとは思いませんでした」
「そうだな。戦争なぞやらないことに越したことはなかった…せめて大国間の睨み合いで終始していれば、それでマシだったろう。
せめて、我々が止めねばなるまい。それが彼らの為にもなると信じてな」
480: 弥次郎 :2018/05/20(日) 23:02:37
ブリーフィング:「イオ・フレミング」
「少し心配事がありそうだが、大丈夫か?中佐」
「はい。イオ…フレミング少尉のことが少し」
「そうか……ペール中佐はフレミング少尉と古い知り合いだったのだな」
「はい。幼いころ、私たちはインドで育ちました。その後は軍に入って…
私は艦長職で、彼は航空機パイロットからMSパイロットに進んでいました…けれど、どんどん距離が離れてしまいました」
「そして、現在に至る、か…」
「イオは…多分、大丈夫です。ですが、私は心配です。イオは荒っぽい印象ですが、意外とナイーブにもなります。
少年兵達を相手にしているストレスは、とても大きいのではと…」
「図太そうなフレミング少尉には少々想像しにくいな」
「だからこそ、他の人に気がついてもらえないのではと思います。
気ままに振る舞っていても、どこか…そう、不安をごまかそうとしているんじゃないかって」
「ふむ…一理あるな。少尉は色々と私物を持ち込んでいるようだが…」
「コーネリアスとカーラ先生の話では、それもある種の自己防衛の行為なのではと。
ジャズが好きなのは今に始まったことではありませんが、あそこまでとなると、少し不安にもなります」
「……辛かろうな」
「正直、私は…イオに命令を出すのが嫌です。
命令を出して送り出すことが私の仕事、コーネリアスは送り出す準備をするのが仕事。
だけど、イオと私たちの距離がどんどん開いていっているような、そんな気がします…」
(軍人としては正しいが、私人としては、か…)
「送り出すまでしか、イオに寄り添ってやれない。
戻って来た時にどう接すればいいのか、時々、迷ってしまいます」
「……中佐、そう悲観することもない。
君達だけがフレミング少尉を思っているのではない。
それに、君が一人で抱え込むことはきっと君のためにもならないだろう」
「大佐…しかし…」
「確かにフレミング少尉は気難しい人間だ。だからと言って、気が合う人間がいないということはない。
彼とて大人だ。彼を少し信じてやるのも、彼を支えることにもなる」
「…支えることが、出来ているんでしょうか?」
「それは分からん。けれど、フレミング少尉はこれまでやってこれている。
少なくとも、君がやったことが無駄ではなかったと思う」
「……はい、ありがとうございます、大佐」
481: 弥次郎 :2018/05/20(日) 23:03:19
ブリーフィング:「大西洋連邦 第23特務隊の指揮系統」
「リチャード・V・ノースウェストだ。階級は准将。
ウィリアム・ハンター大尉、ようこそ、第23特務隊旗艦のグリーンランドへ」
「はっ。これよりMS隊共々、第23特務隊の指揮下に入ります」
「ハンター大尉の活躍は聞いているから、頼りにさせてもらうよ。
さて、私の仕事は第23特務隊の全体指揮というのはハンター大尉も知っての通りだけども、機動兵器の前線での指揮は貴官に任せることになる。NJの影響もあるし、通信が常に保てるわけでもないしね。
一応、機動兵器の統括には佐官が一人つくわけなんだけど、遠慮なく意見は言ってほしい」
「それはありがたいことです」
「余計なことを宇宙軍の人間が言ってしまったもんだから、貴官には意見を述べてもらうことになってるのは知っての通り。
本当にすまないね」
「いえ、准将閣下に非はありません」
「いやいやいや…宇宙軍の将官としてはね、申し訳ないんだよ。
私たち宇宙軍だけで何かできるわけじゃないし、艦隊の再建はともかくとしてMSパイロットも不足が目立つし、地上軍の力も必要な状態。だけど、その地上軍を蔑ろにするなんてね…」
「閣下、我々は地上軍ではなく、閣下の麾下の戦力なのです。余計な気遣いは無用です」
「おっと…それはすまないね。でも、私は少なくともそう思っているんだ。それは察してほしい」
「それならば、お気遣いは頂きます」
「うん、ありがとう。
さてと、ここまでは第23特務隊の指揮系統の話だったけど、L1宙域奪還の任務を行う艦隊には上位の指揮系統がある。
一から十まで全部従うことはないんだけど、そちらもあることを考慮しておいてね」
「上位の指揮系統、ですか」
「そう。先も言ったけど、必ずしも通信状態が良好で指示が通るとは限らない。
だからある程度の裁量権は認められているし、全部が全部見張られているというわけじゃない。
もし通達された作戦について意見があれば、私を経由して上申することもできるしね。
総指揮官であるグリーン・ワイアット中将からも直々に許可が下りているってことは、中将もかなり気を付けているんだろうね」
(ということは、宇宙軍の方もかなり地上軍に気を使っている、ということか…発言をめぐる問題、かなり響いたのだな)
「とにかく、上下の関係はあるけど、協力し合う態勢で任務をこなそうということさ。頼んだよ」
482: 弥次郎 :2018/05/20(日) 23:03:49
ブリーフィング:「L1宙域奪還作戦」
「L1宙域奪還作戦なんだけどね、私たちみたいな特務隊と宇宙軍戦力で参加することになるんだ。
第22、第23、第24の3つの特務隊。そして、東アジア共和国からの出向部隊である第112MS機動特務隊。
まあ、艦艇としては50隻から60隻程度かな?宙域を半包囲するからこれくらいは動員する必要があるよ」
「50隻から60隻ですか、それはまた大規模な…」
「護衛艦艇や輸送艦も含めての話だけどね。
地上に比べて、宇宙では護衛艦艇や輸送艦への依存度が非常に高い。
特務艦ならばともかくとしても、宇宙での艦隊運用は敵をいかに早く発見するかにかかっているんだ。
まして、NJなんてものをプラントがばら撒いているから、それの重要度は高いのさ」
「つまり、50隻もの艦艇がいたとしても、その多くは安全な戦闘を行うための護衛戦力ということですか?」
「うん、その認識でいいよ。
なにしろ、L1においてはザフトも考えているみたいでね、突破力に優れたモジュールを装着したMSを配置しているみたいなんだ。
そしてそれがL1宙域の何処から飛んでくるのかは検知が難しい。だけど、L1奪還には近づくしかない」
「ジレンマですね」
「まあ、事前に工作や攻撃を仕掛けているから、その危険は可能な限り削がれている。
ザフトもいつまでも補充ができるわけじゃないしね」
「では、我々の実際の役目というのは?」
「特務隊、つまり私たちはL1内の拠点の制圧を担当することになる。
MSの集中投入による拠点駐留戦力の撃破ってことだね。
敵兵力を引き付けて迎撃しつつ、敵拠点を捕捉、攻撃することになる」
「つまり、敵陣に殴り込み、敵を倒すだけですな」
「そう、とてもシンプルなのさ。でもだからこそ危険だし、失敗が許されない。
最前線の君達には頑張ってもらわないといけない、任せたよ」
ブリーフィング:「放電現象」
「そうそう、放電現象については聞いているかな?」
「はい。世界樹コロニーの残骸は帯電しており、定期的に電気が走っていると聞き及んでおります」
「それならよかった。
該当宙域はあまり多くはないんだけど、デブリとデブリの間で放電現象が起こっているのが確認されている。
MSは耐電性に優れているところもあるけれど、まともに喰らえばどうなるか分かったものじゃない。
システムダウンや弾薬や推進剤へ影響して誘爆や誤作動などの現象が起こると思われているんだ」
「冗談とは思いましたが、やはり厄介なようですね」
「そのほかにも、ビームと実弾では発生した磁界で狙い通りに飛ばない、ということも起こっているらしいんだ。
そういったネガティブ要素のある領域にはザフトも基地を設置してはいないようだけど、何が起こるか分かったものなじゃない。
だから、気を付けてほしい」
「了解いたしました。しかし、その放電現象への対策があると聞いておりますが、どのようなものなのでしょうか?」
「うん。これまでの強行偵察の結果や色々なデータから検知装置とOSのアップデートが宇宙軍で用意できている。
多分もうすぐハンター大尉たちのMSにも搭載されるはずだから、確認をしておいてほしい」
「はっ!」
483: 弥次郎 :2018/05/20(日) 23:04:33
ブリーフィング:「リチャード・V・ノースウェスト」
「顔合わせは無事終了だな…ところで大尉、ノースウェスト准将はあってどう思った?」
「そうだな……毒にも薬にもならない、とでもいうべきかな。軍人らしいが、闘争心にあふれているとは言えないかもしれん」
「ああ、そのとおりだ。自己主張の少ない、悪く言えば舐められやすい指揮官だ。よく言えば気遣いのできる、穏やかな人間だ」
「...大丈夫なのか?」
「ノースウェスト准将は宇宙軍の元大佐だった。
開戦後に正規のルートで昇進をしていたんだが…うん、まあ、小心者とか臆病者とか言われてたらしい」
「そうだろう」
「むしろ、ああいう穏やかな、弱音を吐く人間だからこそあんたらの上司に選ばれたのさ」
「どういうことだ?」
「あんたと俺の所属の第23特務隊は宇宙軍の人員の割合が全体としては多い。
だが艦載機の人員は違う。地上軍の面子が多い。前も言ったが、地上軍への『配慮』って奴だ。
あんたらの視線や苦言を拒否できない臆病な人間。だからこそ、トラブルを極力回避しようとする。
そうすれば一番効率的だろう?」
「確かにな…ああ、だから、俺に意見を述べる権利があるわけか」
「そういうことさ。意見を述べる能力のある人間の上司に、意見を受け入れる人間を据える。
はっきり言えば、飛びぬけて有能なわけじゃない。将官としては平凡も良いところだ。
だが、その分無茶も言わない。無能さを心得て武器にできる人間さ」
「……そういうのを有能というんじゃないのか?」
「ふ、そうかもな。
まあ、だからといってノースウェスト准将のような人間ばっかりじゃねぇ。そこら辺は部下にくぎを刺しておいてくれよ?」
「わかった」
484: 弥次郎 :2018/05/20(日) 23:05:20
以上、wiki転載はご自由に。
連合サイドは大体完了でしょうかねぇ…
東アジア共和国宇宙軍についてはもうちょい後で出します。
言っちゃ悪いですがちょい役ですしねー
さて、ザフトサイドも始めねばなりませんな。
簡潔に終わらしてストーリー進めたいなぁ…
最終更新:2018年05月26日 11:36