316: トゥ!ヘァ! :2018/07/24(火) 17:32:29
OGクロス マブラヴ日本 新型機
β世界日本(マブラヴ)が開発した新型戦術機。
帝国軍における新たな主力機として開発された機体であり、同国初の第四世代戦術機でもある。
動力は従来の燃料電池から熱核反応炉(核融合炉)に変化。これは輸入したVF-1の解析とCE連合より提供された核融合炉の各種データを参考に開発に成功したものである。
これにより推進装置に関してもロケットエンジンとジェットエンジンのハイブリットであった従来の跳躍ユニットから熱核タービンエンジンを要する新世代跳躍ユニットへと変更が可能となった。
これによりBETA大戦時では散々恐れられてきた推進剤切れからは理論上解放されることとなる。
ただしこれは空気が無限に取り入れられる大気圏内のみであり、また熱核反応を起こすための反応剤の限りがあるため、理論上の連続稼働時間は400時間。
無論それでも従来の推進装置と比べ、高い出力と稼働時間を誇る。
それにより高速移動から、近接戦における複雑機動、ヘリのような滞空と既存の戦術機と同じ機動を可能としながらも、その力強さは格段に上昇している。
なお新世代跳躍ユニットに関しては熱核タービンエンジンが融合炉の熱エネルギーを用いてタービンを回す関係上、従来の腰部接続ではなく動力炉が搭載されている背部への直結式となっている。
このため背部可動兵装担架システムと跳躍ユニットの一体化が図られており、背部装備そのものが大型の兵装補助兼推進装置となっている。
この背部ユニットはユニットそのものの複雑化を極力避けるために大まかに可動兵装担架、マガジンボックス、推進装置の三つで構成する形となっている。それぞれがユニット化され取り外しが可能。整備員に優しい仕様となっている(仕事は増えている)
なお単純な推進出力に関しては既存の戦術機と別次元と言っていいレベルとなったが、VF
シリーズと比べた場合未だ初期VF-0の領域に届いた程度である。
背部可動兵装担架システムは従来の様式をそのままに、大型化されている。
背部担架に武装を搭載するのは変わっていないが、推進ユニットが腰部ではなく背部に来た関係上、従来のような脇下を通して正面へ武装を展開またはサブアームによる弾薬交換の受け渡しなどが難しくなっているため、肩越しに正面へと武装を展開する形となっている。
担架には予備突撃砲やマイクロミサイルポッドなどを選ぶことが可能。
他にはガトリング砲やリニアカノンなど多様な装備が存在している。
また従来と異なり予備射撃兵器と長刀の両方を搭載可能。
長刀はこの可動担架と干渉しない形で担架の外側に左右一基ずつの計二基搭載可能。
爆砕ボルト式の跳ね上げを使用する必要がなくなったため、使用する際にはリニア式で手持ちの部分のみが上へと上がり、主腕部を後ろ手に回しながら長刀の手持ち部分を掴み振り抜く、いわゆる背部搭載ビームサーベルの振り抜きと同じ形となっている。
大型ミサイルコンテナやリニアカノンと言った大型兵器を搭載する際には担架と肩部の両方で武装を載せ、支える形となる。この際には場所取りの関係で長刀は搭載できない。
日本の可動兵装担架で見られた弾薬交換用の補助腕は廃されており、弾薬は腰部後方へとまとめて搭載されている。
背部ユニットと一体化しているマガジンボックスへと収納されており、機関砲と電磁砲の種類別に二段へと別れる。
弾薬交換の際には左右のボックスが展開し、マガジンが置いてある台座が端から斜めにせり出し、そこへ腕部を回しマガジンを取り出し、突撃砲へと充填する仕組みとなっている。
またこの基本装備以外には電磁機関砲用の糾弾ベルトと専用マガジンボックスなども存在しており、使用する武装別に背部ユニットへと取り付けられる。
無論これら全てを搭載する際には機体重量がかさみ、バランスが背部へと偏るため、装備したままでの近接戦闘は危険と注意喚起がなされている。
このため担架に装着している武装のみをパージ可能としている。
また装置の大型化・複雑化により整備性が悪化しているが、この点は推進装置と一体化しているため、ユニット化による切り離しにより対応。
即座に出撃したい場合は既に整備の終えている背部ユニットを改めて接続する形となる。
317: トゥ!ヘァ! :2018/07/24(火) 17:33:01
装甲材に関しては超硬スチール合金を用意する予定であったが、未だ自力製造における生産量に不安が残ったため弾頭や近接武装にのみ採用。
機体や武装の主装甲は底上げされた技術により更なる強度と軽量化を実現した既存のチタン合金とスーパーカーボンによる複合装甲を採用している。
通称チタン合金超カーボン複合装甲。
更にそこへVF-1を解析して実用化したエネルギー転換装甲も採用。
本家VF-1には及ばないため、まだそれほど出力は高くないが変形機構のない機体のため常時使用が可能。
このため機体稼働時には転換装甲を使用することにより既存技術の延長であった装甲の強度を跳ね上げることに成功している。
新型の動力炉と推進装置、そしてその加速に耐えうる装甲強度を持った機体であるが、その分だけパイロットへの負担も激増している。
そこでそれらへの負担を和らげる目的で重力制御システムを搭載。
こちらもVF-1を解析した結果再現に成功した装置である。
無論未だ新統合軍の最新鋭VFどころかVF-1にすら及ばない程度の出来であるため、操作できる重力比率にも難があり、装置自体も大型化している。
機体動作の慣性制御などには程遠く、精々がパイロットへのG軽減程度であり、それすらも高付加は軽減しきれないと言う具合であった。
幸い戦術機に関しては一般全高が18m前後のため、この大型化された重力装置も無理なく搭載が可能であり、また装置による重力制御は機体全体ではなく、専らパイロットへのG軽減へのみに使用されている。
センサーなどの搭載電子機器についても一新している。
CE連合からもたらされた技術を自己流に再現した、新型の高出力センサー搭載。
流石に重力波センサーやフォールド波センサーほどではないが、既存のセンサーを大きく超える出力を持っている。
これに光学や赤外線などの多様なセンサーを含めた複合センサーをメインとしている。
内面に関しては特にOSとFCSと進化が著しい。
OSに関してはBETA大戦終盤におけるCE連合やフロンティア政府との接触にもたらされた新型OSを更に磨き上げたものを採用。
通称XM8と称されるそれは搭載された新世代コンピューターの性能と合わさり、旧OSとは比べ物にならない柔軟な動きを可能としている。
また新型のFCS(射撃管制装置)は新型センサーとの連動によりマイクロミサイルなどの小型・高速・高誘導・多発射のミサイルの迎撃すらも前提に入れている代物であり、高速自動戦時における射撃補正から、ミサイル迎撃まで幅広い戦闘に対応している。
特に日本製のFCSは近接格闘戦における補正が素早く、格闘戦においては同世代機を送り出している英国製第四世代機よりも高い補正力を持っている。
CE連合や新統合軍との交流により学んだ電子戦の技術なノウハウも加味し、電子防御に関しても機体相応のレベルを手に入れている。
その最たるものが第一世代アクティブステルスと呼ばれるVF-0やSV-51にも搭載されていた電子ステルス機能である。
これは敵レーダー波を分析し、逆に欺瞞情報を送り出す一種のECMである。
これによりステルス塗装や機体形状に関わりなく、高いステルス性を発揮可能となった。
とは言え未だ初期的な代物のため現状では西暦世界の同年代付近の電子機器を騙す程度で抑えられている。
318: トゥ!ヘァ! :2018/07/24(火) 17:33:32
武装に関しても新技術を採用したものが多数存在している。
まずは40mm機関砲と新型の01式電磁投射砲の短装砲版を組み合わせた新型突撃砲である01式突撃砲。40mm弾1200発、電磁砲弾50発。
これは機関砲の方は40mm弾と大型化したための搭載弾数低下であり、電磁砲の方は使用する弾薬が従来の120mm滑空砲よりも小型化しているため弾薬数の大幅な増加が可能となった。
小型の弾頭を撃ちだしてもなお従来の滑空砲より強力な電磁砲故に出来た芸当である。
形としては従来の上部に滑空砲、下部に機関砲を置く形の日本の突撃砲とは方針を変え、下部に電磁砲、上部に機関砲を搭載する形となっている。
これは背部ユニットの間取り的に予備アームによる弾倉交換の補助がなくなったためである。
このため上部後方に機関砲の弾倉を搭載したまま、電磁砲の弾倉は下部に搭載する形となった。なお弾倉交換する際には主腕部による手動である。
これ以外には120mmライフルとグレネードランチャーを合わせた01式自動小銃。120mm弾100発、グレネード弾30発。
01式電磁機関砲(試製99式のG元素を用いない改良版)や超電磁狙撃銃などが存在している。
頭部には迎撃用小型レーザー砲を二門搭載。これはVFシリーズの頭部レーザーを真似てみた結果である。
威力は低く、既存の戦術機を撃破するにも力不足ではなるが、牽制やミサイルの迎撃には十分な兵装である。またそのような低出力のため従来の延長線上にある耐熱素材でも運用が可能であった。
長刀は00式高周波ブレードを採用。これは既存の長刀と違い、超硬スチール合金によって製造された刀身と超高速振動を起こす柄の機械部によって構成されている。
使用すれば刃が超高速振動となりチェーンソーと同じ原理によって切れ味を増す。使用せずとも超硬スチールの刃は単なる鈍器としても使用可能な頑丈な一品である。
前腕部にはナックルガード兼ナイフシースが存在しており、近接戦闘用の予備ナイフが収納されている。
展開する際にはナイフシースから柄がせり出てくる形となり、それを反対の主腕部で引き抜く方式となっている。
あくまで予備の武装のため既存の65式近接短刀をそのまま流用している。
また腰部横へ吊り下げる形で00式無反動砲を持ち運ぶことも可能。
これはCE連合のMSなどが使用しているシュツルムファウストの戦術機版と言った代物で原理はほぼ同じ代物。
一発限りの使い捨て兵装であるが、使い勝手が良い兵器のため火力が欲しい時に持っていく。なおカバーも何もされず吊り下げているだけであるため、戦闘の際は先んじて使用することが推奨されている。
他では肩部に内蔵されている対人用Sマインや対ミサイル用フレアなども存在している。
頭部の小型レーザーと合わせ、対人・対ミサイルの迎撃に活躍する。
これら以外にも既存の戦術機で使用されていた武装を流用可能。
ただし、弾薬交換用の予備アームがないため既存の突撃砲などは使用感覚が異なることに注意。
核融合炉を搭載しているが主兵装としてのエネルギー兵器は開発が遅れており搭載されていない。
また本機においては余剰出力の殆どはエネルギー転換装甲や重力制御システム、各種高精度センサーやコンピューターの維持に使用されているため武装に関しては現状電磁兵器までが限界となっている。
それ以上の消費が必要な兵器を搭載する際には専用の追加バッテリーか何かを装備背部ユニットへと装備する必要がある。
総評すると既存の戦術機とは比べ物にならない性能を手に入れた機体。
正に新世代にふさわしい性能と言える。
しかし、逆に外にまで目を見ればCE連合のMSや新統合軍の最新鋭VFやデストロイドには未だ敵わず、性能的には初期型のVF-0やSV-51のレベルへとどうにか到達したに過ぎないものであった。
口がさない者の中には劣化MSやVFのデッドコピーと言うものもいる。
だが日本政府や軍が求めたハードルは十分達成しており、整備性・生産性に関しても厄介な背部機器をユニット化することで対応しているため、底上げされている生産力で十分対応可能と目算されている。
このため軍は開発された本機の試験を見た結果即座に正式採用を決定。
増産が開始され、現在では帝国軍全体の7割にまで浸透している。
319: トゥ!ヘァ! :2018/07/24(火) 17:34:25
α世界(フルメタ)のNATOとWTOによるスエズ衝突においては派遣された部隊は全機この秋月によって構成されており、第二世代ASの多いNATO軍相手に大きな戦果を挙げている。
あくまで陸戦兵器である既存のASまでを想定していたNATO軍は陸戦も可能でありながら高速ヘリのような機動も可能としている戦術機相手はノウハウがなく、制空権がソ連軍や企業連軍により取られている中では効果的な対応が出来なかったからである。
また一部を除き西暦2000年代頃の技術のみで作られている第二世代ASと初期的ではあるがOTMやEOTの類を自己流で消化し、組み込んでいる第四世代戦術機の間には埋めがたい性能差も存在しており、NATO側の部隊ではまともにぶつかり合っては勝負にならない状態であった。
ヘリ以上の速度で低空を駆け回りながら40mm弾や120mm弾、ミサイル、更には電磁砲までばら撒いておきながら、NATO軍がお高い対ECSミサイルを使用しても頭部レーザーや手持ち火器により当たり前のように迎撃される様では手の施しようがなかったのである。
しかしそんな第四世代戦術機であっても無敵ではなく、NATO側の米軍を中心とした第三世代AS配備部隊相手には幾度か手痛い敗北を喫する場面も少なからず存在していた。
彼等米軍の精鋭部隊はあの手この手で戦術機を地上へと引きずり落とし、近接戦闘を仕掛けた結果数少ない勝ち星をあげたのであった。
彼等の腕前は精鋭足りえるものであり、M9ガーンズバックには大人と子供ほどの性能差をギリギリとは言えどうにか出来るだけの底力があったからだ。
無論少数の勝ち星の裏には無数の負けも存在していたため、全軍としては慰め程度にしかならなかった。
だが沖合の艦隊含め大敗したNATO軍にとってはこの慰めが何よりもの勲章だったのも事実であった。
当のβ(マブラヴ)日本の部隊は一部で手痛い敗北はあったものの、全体では圧勝と言った戦果を叩き出しており、貴重な対人類戦闘における諸々のデータと秋月の実戦における可動・整備データを手に入れた。
後にこのデータは秋月の更なるアップデートや新型の次世代戦術機開発に活かされることとなる。
320: トゥ!ヘァ! :2018/07/24(火) 17:36:09
投下終了
昨日適当に書き殴ったものなんでまだ見直しと編集終わってないの…許してお兄さん!!
性能的にはVF-0やSV-51付近まで上がってますが、カタログスペックなんで実際には届かず。
ファイター形態のバルキリー相手だと太刀打ちできないのも変わらず。まあそっちはデストロイドでバルキリーの相手するようなものだから多少はね?
最終更新:2018年07月30日 09:22