32: トゥ!ヘァ! :2018/08/18(土) 20:04:28
OGクロス アナトリアの傭兵
傭兵機構カラードに所属するリンクスの一人。カラードにおいて五指に入る腕前を持つ上位ランカーである。
元々は現在のACやVFの広まる前に生身で戦っていた一傭兵であった。
企業連が結成された後にアクシオから始まるAC開発において当時問題となっていたのはパイロットの確保であった。
MSからの流用技術も多いとはいえ新規兵器を開発するに至り、どのような人物が適正なのかが不明だったためである。
最有力であったのはMSパイロットであるが現役のパイロットは各国が手放さ衣。
そこである意味では新種の兵器であることを理由に開き直り、各国の退役兵と共にフリーの傭兵も集められることとなった。
その中でAC開発機関の一つであったアナトリア機関にスカウトされたのが当時パワードスーツを着込み戦っていた人物。後にアナトリアの傭兵と呼ばれるようになる男性であった。
所謂AMS適性はそれほど高くなかったが、ACを始めとした機体の操縦センスが異様に高く、まるで自分の身体の延長線上のように扱えていた。
彼によるある種の苛烈なまでの実働データ収集はACの制御OS開発を本来の予定の半分まで短縮させたと言われている。
このためACの初期開発からAMSの兵器操縦転用まで幅広く携わり、現在のACという機種の礎を築き上げた。
本人もアクシオⅡを駆り、北アフリカにおけるマグリブ解放戦線鎮圧へと参加。この戦いにおいて類まれな戦果を挙げ、オリジナルの一人となる。
特にマグリブのエースであったアマジーグとの戦いは有名である(当時のアマジーグは横流しされていたアクシオⅡに乗り込み、連合の部隊相手に猛威を振るっていた)
また当時公式な研究機関であったアスピナ機関への強制捜査にも参加。その際には時間稼ぎとして稼働させられた無人のプロトタイプネクストを撃破している。
また同時に多数の無人兵器にも攻撃されていた状況下で人質たちの救出に成功している。
この二つの戦いにおける鬼神のごとき活躍からアナトリアの傭兵の名は一躍伝説となった。
現在においては首輪付き、ダン・モロ、リリウムなどのいわゆるカラード組の引率者と化しており、度々問題を起こす彼らを諫め、助け、頭を痛める日々が続いている。
DC戦争においても義勇兵扱いで参加。アフリカ戦線において地球連邦軍相手に猛威を振るう。
またL5戦役ではプロトタイプ・ホワイトグリント(通称プログリ)を駆りエアロゲイター相手に戦った。
その後もインスペクター事件、バルトール事件、修羅の乱などに参戦。その中で幾度か鋼龍戦隊にも参加しており、カラード傭兵の中でも堂々たる戦歴が並んでいる。
搭乗機体はアクシオⅡ→アクシオⅢ→アクシオⅢアナトリアカスタム→プロトタイプ・ホワイトグリント→ホワイトグリント
カラードにおいても十指に入る猛者。
元は公的機関であった時代のアスピナ機関の所属であり、アナトリアの傭兵や他のオリジナル同様AC開発の初期から携わっていた人物。30人いるオリジナルの一人である。
抜群のAMS適性と冷静な判断力、確固たる操縦技術の全てに秀でたアスピナ機関の秘蔵っ子であった。
このため他のオリジナル同様マグリブ解放戦線鎮圧戦やカルテル連合討伐戦などにおいて多大な戦果を挙げる。
しかし、アスピナ機関が様々な非合法的な活動に手を染めていたことが判明した際には他の同僚同様に時間稼ぎ用の人質とされる。
その後はアナトリアの傭兵の活躍により同僚たち共々無事救出される。
アスピナ機関解散後はアナトリア機関へと同僚共々転職。助けられた恩を返す意味も込めてアスピナ機関所属時よりも精力的に働く毎日を送っている。
搭乗機体はアクシオⅡ→アクシオⅢアスピナカスタム→アクシオⅢアナトリアカスタム→プロトタイプ・ホワイトグリント→ホワイトグリント三号機
33: トゥ!ヘァ! :2018/08/18(土) 20:05:07
企業連により設立されたAC研究・開発のための研究機関。
主にOSと機体各所への命令伝達系の開発を中心としている。
ここで開発されたOSが後のACにおける普及型OSの基礎となっている。
テストパイロットとしてはアナトリアの傭兵が所属しており、マグリブ解放戦線鎮圧とカルテル連合討伐などにおいては類まれな戦果を挙げている。
アスピナ機関取り潰し後は真っ当なスタッフの殆どがこのアナトリア機関へと合流しており、現在(新西暦において189年。ムーンデュエラーズの時期)においてもAC研究機関として存続しており、専ら共同開発機構のAC開発や各企業のネクスト開発に携わっている。
アスピナ機関が公的機関として潰えた現在では世界最高峰のAC研究機関と言える。
主要な人物ではネクスト開発において多大な功績を持つイェルネフェルト教授(御年70歳現役)、その娘であるフィオナ・イェルネフェルト女史(遅くに出来た娘さんのため二十代半ば)、教授の右腕であるエミール・グスタフ、テストパイロット代表アナトリアの傭兵、アスピナ機関取り潰し後に合流したジョシュア・オブライエンなど。
アナトリア機関同様企業連により設立されたAC研究・開発のための特別機関。
アナトリアと違いこちらはAMS系による操縦と機体制御の研究が秀でていた。
当初は真っ当な研究機関であったが、何が原因なのか上層部の熱意が徐々に曲がった方向へと向けられていき、秘密裏にAMS適性を人工的に引き上げる実験へと研究がシフト。
無論徐々に過激な実験を行い始めるが、表立っては行えないため秘密裏に実験と研究を進めていた。
だが本来の研究予算を流用した非合法実験を行っていたため、根本的な研究予算の不足に直面。
そのため研究予算を得るために試験機として導入されていたアクシオⅡやⅢを反対勢力へと横流しし、資金を得ると言う兵器密売にまで手を伸ばすこととなる。
しかし、パトロンである企業連も無能ではなくマグリブ、カルテル連合と二つの戦いにおいて最新鋭機あったアクシオの流出元であることを突き止め強制捜査と立ち入りに踏み切った。
最後は当時研究中であったネクストACのプロトタイプを無人機として投入。そのほかの防衛機構として備わっていた無人機と共に企業連の突入部隊へと差し向けたが、アナトリアの傭兵により鎮圧される。
しかし、それにより稼いだ時間によって当時の上層部幹部や関係者研究員などの多くは突入部隊の手を逃れ何処かえへの逃亡に成功した。
その後上層部やその関係者による悪事を知らされていなかった一般職員の多くは各企業やアナトリア機関へと転職していった。
だが逃げた元幹部や研究員たちにより裏社会において秘密結社としてアスピナ機関は再興。
その後は人体改造を含む非合法実験や手術を元手に軍資金を稼ぐ裏社会のサイバネティックワークスとして名をはせていった。
この秘密結社化したアスピナ機関は後にWLFへと参加し、世界へ大きな災いを振りまくこととなる。
オリジナル
ACの研究・開発初期から携わってきたテストパイロット達のこと。
一般的にはマグリブ解放戦線鎮圧戦やカルテル連合討伐戦などにおいて活躍した30名のことを指す。
彼等の多くはその後カラードの傭兵として登録し、DC戦争やL5戦役において活躍しているが、中には早々に引退したものや寿退職したもの、教官職や企業経営人幹部へと転身したものも多い。
有名どころはアナトリアの傭兵、ジョシュア・オブライエン、ベルリオーズ、アンジェ、レオハルト、メアリー・シェリー、レオン・クライン、ジャック・O、ジノーヴィー、霞スミカ、虎鶫、一目連、サーダナ。
なおこの中でさえ約半数ほどがインスペクター事件までに引退か、傭兵以外へと転身している。
アスピナが研究・開発していたACのハイエンドモデル。
NACのNとはネクストの意味であり、フルネームはプロトタイプ・ネクスト・アーマード・コアである。
タイプ00-アレサよりも以前に開発と研究が行われていたタイプで未だ稼働実験用の機体。
このため武装もバリアも搭載しておらず、起動試験用のクイックブーストのみ。
アスピナ上層部はこれに急遽アクシオの武装を取り付け、無人機として運用して時間稼ぎを図った。
当初はQBによる不可測起動によりアナトリアの傭兵を苦しめたが試験型のQB以外は既存の機体と変らない構成だったことと、無人機故の単調な動きが災いし、その動きに慣れたアナトリアの傭兵により撃破されることとなる。
34: トゥ!ヘァ! :2018/08/18(土) 20:05:55
CE68年(新西暦では185年)の2月に実施された戦闘。
地球圏における主要航路外れにおいて小惑星を改造した秘密基地が多数存在していると思われる通称海賊宙域の一大殲滅戦となる。
これには各国の宇宙艦隊が任務にあたり、宙域全体を円形で囲む形で取り囲んだ包囲殲滅戦となる。
戦闘には主にMSとMAを投入しており、宇宙における初の大規模MS運用戦となった。
宇宙海賊側の装備の殆どは旧式の小型艦艇や輸送船を改造したもの、ミストラルやボール、オッゴなどの作業ポッドを改造したものか、精々数世代前の宙間戦闘機が関の山であった。
このため高濃度のECMを展開した後に宙域中心部へ突入したMS部隊により、海賊側の迎撃機はその多くがほぼ一方的に蹴散らされることとなる。
広く薄く展開し、周辺宙域を連後の艦隊が包囲していたため、取りこぼしもほぼなく、正に殲滅戦の名前にふさわしい一方的な戦いとなった。
これによりこの宙域を中心として活動していた宇宙海賊たちの殆どは一時的にせよその姿の殆どを消すこととなる。
この戦いでは初のMSエースが多く誕生しており、後のマグリブ解放戦線鎮圧や、違法ジャンク屋摘発などで活躍している。
有名どころは赤い彗星シャア・アズナブル、ムンゾの双璧キャスバル・レム・ダイクンとガルマ・ザビ、白い悪魔アムロ・レイ、青い巨星ランバ・ラル、黒い三連星ガイア、オルテガ、マッシュ、ライトニングバロンことゼクス・マーキスなど。
なおこの作戦は大洋連合とユーラシア連邦が主軸となって行われたため、エースパイロットとして名をあげたのも両国の人物が多い。
- 違法ジャンク屋一斉摘発戦 通称エンデミュオンの戦い
CE68年の3月。月面のエンデミュオンクレーターにおいて行われた違法ジャンク屋摘発である。
月面のエンデミュオンクレーターでは資源採掘場が設置されており、それを中心とした小規模な月面都市となっていたがそこを根城に違法なジャンク屋たちがたむろしていた。
これはここがレアメタルの採掘兼加工場であったため小都市ながらも民間工場も多く、違法なジャンクの取引やジャンク品の解体などが行いやすかったためである。
他の月面都市と比べて規模が小さかったためか、都市自体の影自体が薄かったため目立たずに取引が行えたのが違法ジャンク屋が集まった原因でもある。
更に言えば当時の市長もそれを陰ながら黙認していた節がある。
地球連合は海賊同盟の捕虜から聞き出した情報を基にこれへの一斉摘発へと踏み切った。
この際にも輸送船に偽装した武装船や武装されたミストラルやボールなどの作業ポッドによる抵抗が起こったが、MSやMAを投入した連合艦隊の敵ではなかった。
市長を始めとする都市役員が違法ジャンク取引に噛んでいることを事前に調べ上げていた連合は各所のジャンク屋拠点のみならず市役場事態を制圧し、市長とその側近を直々に捕らえるまでを行った。
この作戦は大西洋連邦と東アジア共和国が主軸となって行われた他、プラントやオーブなどの中小国も参加した。
このためこの戦いで誕生したエースパイロットはエンデミュオンの鷹ことムウ・ラ・フラガ中尉や白き閃光ラウ・ル・クルーゼ、いぶし銀ウィリアム・ハンターなどがいる。
またこれといった二つ名は付かなかったが後に有名になるグラハム・エーカーの初陣もこれである。
作戦はスムーズに進み、リストの中の主要な違法ジャンク屋や協力していたと思しき市長一派は軒並み捕縛に成功しており、先の海賊同盟殲滅戦と合わせて地球圏における宇宙は当面静かになるのであった。
35: トゥ!ヘァ! :2018/08/18(土) 20:06:28
CE68年の4月に起きた北アフリカにおける民族系組織マグリブ解放戦線の大規模蜂起とそれに伴う約二か月間の戦闘である。
68年2月半ばにマグリブ地方全体で起きた独立を求める一斉蜂起が発生。
組織的に行われたこの蜂起により現地の統治機関は全てが解放戦線により制圧。
それを抑えるべき軍においては逆に解放戦線へと合流する部隊が多発していたため、まともに機能していなかった。
これを重く見たアフリカ共同体政府は新型機であるアクシオⅡ、Ⅲを含む鎮圧部隊を差し向けるが、元々ゲリラ戦を得意とする解放戦線にいいようにやられ、各地で分断、各個撃破された。
挙句の果てにアクシオを始めとする多くの兵器が鹵獲されてしまい、むしろ解放戦線側の戦力増強の手助けとなっていた。
ここに至って自力では鎮圧できぬと共同体政府は地球連合へと救援を求め、連合はこれを受諾。
大洋連合、大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国を中心とした鎮圧部隊がマグリブ地方へと派遣された。これまでが一月目の出来事である。
当初は連合の部隊ならばすぐさま鎮圧できるだろうと楽観視されていたが、土地勘の差、徹底したゲリラ戦、そしてアフリカ共同体の一部やアスピナ機関から横流しされた最新鋭機と政府を裏切り合流した元正規軍、そして敗退した共同体政府軍の鹵獲装備など様々な要因が合わさり鎮圧戦は長期化した。
結局完全な鎮圧には約二か月ほどかかってしまい、大規模なゲリラ組織との対決が如何に手間がかかることなのかを改めて知らしめた。
マグリブ解放戦線はこの戦いでほぼ壊滅し、残存メンバーも地下に潜ることとなった。
この時の戦いで活躍したAC乗り達が後にオリジナルと呼ばれるようになる。
またAC以外にも正規軍のMSが多数投入されており、荒地に砂漠という過酷な環境化における実戦データ収集が行われていた。
この戦いでは解放戦線側へとMSサイズであるアクシオⅡも流れていたため、比較的近しい性能同士の戦闘も勃発しており、実戦データの収集という意味でもとても有意義な戦闘となった。
またこの戦いで多くのエースパイロットが誕生している。
荒野の迅雷ヴィッシュ・ドナヒューや砂漠のロンメルことデザート・ロンメルなどが有名。
36: トゥ!ヘァ! :2018/08/18(土) 20:07:19
CE68年8月に中南米で起きた戦闘。
この戦いは苛烈化する麻薬取り締まりに対して、派閥の垣根を超えて手を組んだ麻薬組織連合相手に地球連合軍として大規模な取り締まりを実施したことにより発生した。
現地の国家である大西洋連邦と南アメリカ合衆国が中心となり実施。
マグリブ解放戦線の時と異なり、各麻薬組織のトップが集まる会合の時を狙い、正規軍側から先に仕掛けた戦闘となる。
この取り締まりにはMSやACも大々的に投入されており、初手においてカルテル連合の中枢幹部の半数以上の捕縛もしくは殺害に成功。
残りの幹部も散り散りになり、約一か月間に及ぶ狩り出しにより、組織としても殆どの撲滅に成功している。
この際に戦車や戦闘ヘリと言った通常兵器の他にまたしても最新鋭機であるはずのアクシオⅢがカルテル連合の手により少数が運用されており、連合軍相手にも少なからず被害が出ている。
最もマグリブ解放戦線の時と違い、士気がそれほど高くなく、アマジーグのようなエースも存在していなかったため容易に捕捉・撃破可能であった。
これによりアクシオを運用しているいずれかの組織からの横流しが確実視され、企業連の調査により当時のアスピナ機関が黒と判明することとなる。
実戦においては中南米の亜熱帯気候においてのMS・AC運用データの収集に役立っており、DC戦争以前における貴重な極地戦闘データとなった。
またこの時より各企業によるアクシオではないノーマルACの実戦投入が始まった。
CE68年の9月に行われたAC開発機関アスピナへの企業連による強制立ち入り捜査である。
かねてより違法実験と不正予算運用が疑われていたアスピナ機関であったが、マグリブ解放戦線とカルテル連合の一見において当時実験のために供与されていた最新鋭機アクシオⅡとⅢの横流しが発覚。
これを契機に立ち入り捜査が行われた一見である。
しかし、アスピナ上層部は一般職員を人質にガードシステムを立ち上げ無数の無人機を立ち入り部隊へとけしかけ、更に当時試作されていたネクストACのプロトタイプを無人で稼働させ、無差別に暴れさせた。
幸いガードシステムの無人機と無人のプロトタイプネクストは当時立ち入り部隊へ動向していたアナトリアの傭兵により無事鎮圧され、人質の救助にも成功したが、肝心の乾物一同及び違法研究に手を染めていた研究者一同の逃亡を許してしまう。
その後の調査にも関わらず中核メンバーの逮捕には至らず、後の秘密結社としてのアスピナ機関結成を許してしまうこととなる。
37: トゥ!ヘァ! :2018/08/18(土) 20:08:31
投下終了
ずっと前に話題に出てた幾つのキャラの二つ名が与えられた切っ掛けの戦いやマグリブ解放戦線やアスピナ機関のあれこれとアナトリアの傭兵の始まりについて。
最終更新:2018年08月19日 15:30