142: 635 :2018/09/13(木) 14:13:29
戦後夢幻会ネタ アメリカの新国民食


「ママー、今日の夕飯はなに?」
「今日はカレーライスよ」
「本当に!?やったー」

日本においては見慣れたやり取りではあるが、この家族は黒髪黒目、ではなく金髪碧眼である。
ここは日本ではない。
なんとアメリカ合衆国本土、メリケンさんの地元である。

「Hahaha、やはりカレーライスはステイツの国民食だな!」

マッチョな実にアメリカンなパパさんもカレーライスを美味しそうに食べている。
この世界でカレーライスがアメリカの国民食となったのにも理由がある。


いつカレーライスが本格的にアメリカへ持ち込まれたのか定かでないが、
朝鮮戦争後に帰国した軍人達が持ち込んだという説が主流である。
朝鮮戦争において従軍した軍人たちは日本のマジックキッチンにより味気ないジャガイモやニンジン、肉類が
香辛料をたっぷり使った茶色のスープと共に煮込まれたそれを最初は気味悪そうに見ていたが、

「温かいメシが食える」

その魅力には抗えなかった。
まあ一口食べてそのイメージは一新された。
温かい白米と香辛料たっぷりの熱いカレーライスが
寒い半島で凍える米国軍人を心身共に暖め、
ハートをガッチリ掴むのに時間は掛からなかったからだ。


「米軍の米の字はカレーライスのライスだ。」

そんなジョークが生まれるほど米軍人はカレーライスを気に入った。
日本国防軍との関係が深まると、

「じゃあカレーはなんだい?」
「そりゃ勿論日本国防軍さ。」

というやり取りも良くされる話である。
一部の国防軍の軍人からは「俺たちはカレーか」と苦笑も漏れていたが。


朝鮮戦争が終わると米軍人達がアメリカへ帰国していった。
いざ故郷でカレーライスを作ろうとして大事なものがないのに気づいた。
ジャガイモもニンジンも肉も香辛料もある。
だが、一番大事なものが欠けていた。

「ジャパニーズ白米がない!!」

インディカ米はあるがカレーに合うジャポニカ米がないのだ。
アメリカのメの米の字はライスのことだという彼らにしてみれば
ジャパニーズ白米がないということは
戦場にジャパニーズコックとマジックキッチンがない、
海兵隊にナガトが支援に来ない、
アメリカのメが米じゃない、こんなのに例えられるほど重要なことなのだ。

それから帰国した軍人達の嘆願から日本米の輸入が急遽行われ、
アメリカでの日本米の栽培も拡大されることとなった。

そして朝鮮戦争に従軍した軍人から徐々にカレーライスが全米へと広がり、
今日ではアメリカ全土で一般的に食べられるようになり国民食と呼ばれるほど浸透している。

それでもアメリカの軍人たちは日本国防軍のカレーライスを食べに来る。
日本国防軍のカレーライスこそ彼らにとって懐かしい味だからだ。

143: 635 :2018/09/13(木) 14:14:53
以上です。
掲載はご自由にどうぞ。
これでアメリカの肥満も減るだろう(多分)
最終更新:2018年09月13日 16:09