323: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:15:12
大陸ガンダムSEED支援ネタ 「ブリーフィングファイル」8
Main Staring:
<Special Squadron“Thunder Bolt”,Pascific Union Space Force,Pacific Union,O.M.N.I.Enforcer>
Io・Fleming (Ensign)
Cornelius・Qaqa (Chief Petty Officer:Maintenance Technician)
Claudia・Peer(Commander)
<Lagrange Point 1 Atack Fleet,Pascific Union Space Force,Pacific Union,O.M.N.I.Enforcer>
Dozle・Zabi(Vice admiral)
Richard・Kamiyama(Commodore)
<23th Special Unit,Federation Atlantic Space Corps,Federation Atlantic,O.M.N.I.Enforcer>
Richard・V・Nortwest(Rear Admiral)
William・"Old”・Hunter (Captain)
<Lagrange 1 Defense Forces,Z.A.F.T.,PLANT>
Max・Pellini
Selena・Trivia
Elizabeth・Walti
Extra Staring:
<Nikaya,2th Special Squadron,Pasific Union,O.M.N.I.Enforcer>
Akito・Sasahara(Ensign)
Mizuki・Sakagawa(Ensign)
Original:Mobile Suit Gundam SEED
Arranged by:ナイ神父Mk-2氏
Special Thanks:時風氏
Written by:弥次郎
ブリーフィングレコード:「ニカーヤ格納庫にて」
「……」
「?明人、大丈夫か?」
「…ああ、水希か。すまない、ちょっとな…」
「帰投して報告が終わってから、君はずっとその調子だ。大丈夫なのか?
疲労があるなら眠った方がいいぞ」
「いや、別に疲労はそこまでひどくない。休めばなんとかなる」
「そうか…レイチェルも少し変な様子だったから気になっていたんだが、まさか君まで同じようになっているとは」
「レイチェルも?」
「ああ。なんだか、妙に周囲を気にして、神経質になっていたぞ」
(…周囲を気にしていた?ってことは、俺の間違いじゃなければ、見られていた?)
「どうしたんだ?急に立ち上がって」
「少し、レイチェルと話をしてくる。気になることがあるんだ」
「? わかった」
(敵意の無い、まるで機械のような『視線』と『気配』…ザフトじゃないとすれば…!)
「どうしたんだろう、明人……」
324: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:16:08
ブリーフィング:「宙域中枢へ」
「ウルド1の制圧と捕虜の移送は予定通り進行中です。
作業中のザフトの奇襲などもなし、順調そのものです」
「ふ、ザフトの連中も流石に撤退を優先したか」
「照明弾や発光信号を先行して偵察に向かったドラッツェ隊が捕捉しています。
また、移動するMSや艦艇についても多数見受けられました」
「偵察隊の情報を元にルートを推測しましたが、L1宙域のデブリ帯、その中心へと一直線に向かっています」
「となれば、そこに本丸があるわけだな」
「恐らくですが…引き続き偵察は継続予定です」
「そこは任せる。斥候もなしに踏み込むには危険すぎるからな。
無理に急ぐな。実働部隊の方も、作戦時間が長い分、負担がかかっている。
それに、大西洋連邦側との歩調も合わせる必要があるからな…で、その大西洋連邦は?」
「赤外線通信による定時連絡では、ウルド4を攻略、陸戦隊による制圧を開始したと」
「ふむ、あちらも順調なようだな」
「は。戦力が整い次第、L1中枢宙域への侵攻を開始するとのこと。
ブリーフィング通り、その際には赤外線通信によって連絡を取り合い、歩調を合わせるそうです」
「大西洋連邦も着実にMSを扱えるようになっている、か…将来の事とはいえ、油断ならんな」
「全くです。ですが、今は味方です」
「ああ、そうだな…」
ブリーフィング:「宙域中枢へ2」
「ザフトは事前に確認されている戦力を温存する傾向がみられています。
おそらく、中枢に向かう我々を待ち受けているか、そこを強襲もしくは奇襲するかと思われます」
「同感だ。逃げ隠れしても、L1宙域の包囲が狭まっている以上は決戦をするしかないとわかっているはずだ」
「ですが、ザフトの艦隊戦力からして積極的に挑んでくるとは言えないはず…」
「しかし、L1宙域の要塞に駐留する艦艇を動員すれば、一会戦くらいはできるはずでは?」
「そこについては何とも言えないですね…監視を行ってはいますが、それほど多いとは…」
「なんともいえんな。それよりもカミヤマ大佐、こっちで動員できる艦艇とMSはどれくらいだ?」
「旗艦である陸奥は宙域の特性上前線に出にくいので、護衛戦力と包囲を担当する戦力からいくらか引き抜いた須磨型、神風型、和泉型が主力となります。旗艦を務められるのは高雄型愛宕もしくはニカーヤとなるかと」
「よし、第二特務隊とサンダーボルト師団に連絡を入れろ。戦力を再編し、突入艦隊を編成する。
出し惜しみ抜きにして、これで決着をつける」
「ハッ!」
「人員の休養もしっかりととらせておけ。今作戦の重要性は高いが、その分緊張を強いられている。
作戦の時間的な余裕はまだある。その事を再通達しておけ!」
「了解しました!」
325: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:17:03
ブリーフィング:「ZZの目覚め」
「コーネリアス、準備は?」
「もう進めてあるぞ!ZZの最終チェック、イオがいないと始まらないから早くしろ!」
「おうよ!」
「…よーし、立ち上がったな。イオ、言わずともわかるだろうけど、こいつは途轍もないじゃじゃ馬だ」
「それは重々承知さ。まさに極上の乗り心地って奴さ、コイツは。で、調整はどんな具合だ?」
「調子としては12番と26番がちょっと様子見。34番は出力過剰と出たから推力をこっちで絞ってある。
フレームの方は問題なし。マグネットコーティングは十分だから思いっきり動かしていいぞ」
「本当か?」
「勿論さ。ところで、FAガンダムは?」
「気を使ったけどよ、オールメンテだと言われちまったよ…」
「…どんな無茶をしたんだよ、おい」
「ふ…ガンダムが追いつかないのが悪い」
「メンテする側にも気を使えこのやろー!」ガツン!
「ッテェーな!グーで殴るか!」
「殴る!もう一発だ!」
「正気か!?よーし、こい…!」
「そこまでにしてくれるかしら、二人とも」
「クローディアッ!?」
「ペール艦長、もしくは中佐と呼びなさい、フレミング少尉。
二人とも休憩時間ではないのだから、おふざけはほどほどになさい」
「…了解しました、中佐」」
「失礼しました」
「よろしい。次の作戦、多分決戦になる。フレミング少尉、貴方は戦場の要になるわ。
油断も慢心もせず、自分の役目をきちんと果たして頂戴」
「ハッ!」
「カカ曹長、貴方も整備士として万難を排して仕事に取り組むことを期待します」
「了解しました!」
「よろしい。では、私は視察を続けますので」
「全く、こえーな、クローディアは」
「うん…」
326: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:18:01
ブリーフィング:「宙域中枢へ3」
「---以上が、我が隊のMS隊およびMA隊の稼働状況となります。
補充機が到着し、補修作業等も完了すれば全力での出撃が可能です」
「うん、了解だよ。しかし、流石だ大尉。MSの指揮においては流石地上戦線経験者だ。
損傷機は確実に帰投させ、損傷が少なくなるように注意を払っている。
報告書からもうかがえる、本当にいい部下を持てたよ、私は」
「称賛頂き、大変光栄に思います、准将」
「そう固くならなくていいさ、大尉。
さて、今、偵察部隊がL1中枢宙域への偵察に向かっているのは聞いての通りだ。
道中の安全が確保され、尚且つ敵艦隊乃至敵要塞が発見されれば、いよいよ決戦となる」
「決戦、ですか」
「そう。L1宙域にもはや逃げ場なんてないからね。
ザフトが制宙権を握るにあたっては、確実に何らかの基地や宇宙要塞がある筈。
ウルド3か、それ以外か…それを見つけて叩く。これで決着にするつもりだよ」
「いくつか質問が…」
「許可しよう」
「ではまず…我々の役目はどうなるのでしょうか?」
「これまで通りさ。奇襲などを警戒して予測宙域に対して本隊と各特務隊がそれぞれ別個のルートで侵攻。
艦隊の半数近くを投入しての敵主力の補足と撃滅が目的となる」
「次に、もし進行中に敵艦隊若しくは要塞を捕捉した場合は?」
「可能な限り数的優位を維持した状態で激突することが望ましいとのワイアット中将からの指示が出ていてね。
補足した場合は、発見されないように隠密行動し、友軍の到着を待つこととなる。
侵攻ルート自体は現在制定中だけど、各隊が一定距離を保って足並みをそろえて進むから、最低でも一隊は駆けつけられる。その上で、戦闘開始だ」
「了解しました。では最後に、この宙域の包囲網はいかに維持するのでしょうか?
我々が宙域に進んだ場合、艦艇の数が足りなくなる可能性があります」
「そこも問題ない。東アジア共和国宇宙軍の艦隊がバックアップに入るから問題はないよ。
最前線でもないから、二線級の彼等でも十分戦力となる。行っては悪いけど、彼等でも数にはなるからね」
「……なるほど、そうでしたか」
「正直、危険度は恐らくこれまでの宙域以上となるかもしれない。
それこそこれまでの偵察が十分にできなくて、虫食い状態の宙域地図しかできていないような場所だ。
奇襲・強襲・トラップ、それらに対して警戒と対応が必須になる。艦艇は正直無力だ。
だから、艦載機部隊こそ頼りになる。そこを十分に理解しておいてくれ」
「はっ!全力を尽くします!」
327: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:19:14
ブリーフィング:「防衛ライン」
「では、戦力は二つに分けて防衛ラインを構築する方向で?」
「それしかねぇ。レイヤードは非戦闘要員と傷病者で一杯。
元が小惑星だったとしても、艦隊からまともに砲撃を喰らえば歯が立たねえしな。
両方が抜かれるか、片方が抜かれてここが制圧されたら、降伏するしかない」
「一応要塞砲などはあったのですが?」
「最低限の自衛用ですので、レイヤード自体の戦力価値は低いのです」
「…それに、連合が降伏した兵士を受け入れるとは考えにくいです。
前線とはいえ、戦闘要員の近くにいた方が安全では?」
「けどよー、パナマでやっちまったもんな、俺達」
「総司令、それは…!」
「事実だろ?ハッ、いざ自分達が弱くなるとこれか。情けねえな」
「総司令、少しお言葉が過ぎます。
ですが、連合側が降伏を受け入れているのは事実ですから、総司令の判断も間違っておりません」
「しかし…」
「連合も、わざわざ私たちを探し回って皆殺しにする手間などまっぴらでしょう。
戦力的に使えるウルド3に司令部は移し、ここは降伏する人員の避難所とし、連合にもその旨が伝えます。
脱出できない100名以上の人員の命には代えられません」
「そういうわけなんだ。
というわけで、ベス、戦力配置の説明を頼む」
「はい。
まず、地球側の宙域…大洋連合の展開する宙域に対してはウルド3の部隊をぶつけます。
こちらは司令部機能のメインを移し、要塞の能力も利用した決戦を行います。
指揮系統は事前の取り決め通り、ウルド3司令部に我々の麾下の戦力が加わるという形となります」
「そうなると、ほぼこの宙域の戦力の半分にもなりますね」
「それだけ数が必要なんだよ。最初の小競り合いであれだけの数を繰り出してきたんだぜ?
下手に出し惜しみする意味はねぇよ。それに、質は外縁部よりはいいから安心できるけどな」
「大西洋連邦の方面、月面側には残存艦艇を艦艇戦力を主力とした戦力を向けます。
レイヤード直属の艦艇とMSおよびMA隊も振り分けて、戦力は増強します。
こちらには艦隊指揮官としてトリウィアさん、貴方に出てもらいます」
「私が、ですか?」
328: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:20:13
ブリーフィング:「艦隊司令代理」
「俺とベスはこのレイヤードに居残りだからな。降伏までの指揮くらいなら俺にも執れる」
「と本人も言っていますが、降伏時のトップは総司令が、私が実務面でのサポートを行います。
そうなると、艦隊に人員を送った際の指揮官が必要で、それを行えるのがトリウィアさんくらいしかいません」
「ですが、私一人で艦隊を率いるなんて…」
「あくまでレイヤード直属の艦艇を率いてもらうだけです。補佐役にはアンガスさんも付けます。
…そんな顔をしないで。大丈夫です、貴方ならできますから」
「そうそう、艦隊の指揮官の命令を受けて行動すりゃいいんだ。そう気負う必要はないぜ」
「総司令はもっと役目の分だけ気負ってほしいですが…」
「おっ、いうじゃねぇか」
「旗艦のガレノスにはゲイツを主力にしたMS隊が配備されていますし、他の隊にもMSが多く配備されています。
戦力としてはこれまで以上に揃えられていますから、これまでのように簡単にはやられませんよ」
「まあ、指揮官なんてのはいてくれるだけでもありがたいもんなんだぜ?
頼れる人間が後ろで見守ってくれるって有難味、今一分からんかもしれんがな」
「少なくとも、総司令はもう少し頼りがいのあるところを見せてほしいのですが」
「俺にそんな無茶を期待するのかよ、ベスゥ!?」
「…ぷっ」
「無様ですね、総司令」
「お前らなぁー!泣くぞ、おい!」
「よく見ておいてください、トリウィアさん。いい年こいて泣き落としを使う大人の姿です、笑ってやりましょう」
「ぷぷっ…は、はい…!」
329: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:20:58
ブリーフィングレコード:「???」
「総司令、大丈夫ですか?」
「んぁ…少しヤバイな…」
「次の作戦まで7時間はあります。お休みになられた方が…」
「…くそ、情けねぇ限りだぜ。すまんが眠らせてくれや…」
「それを言う元気があるなら、まだ眠ればなんとかなります。あとはお任せください。
堪えてください、少しチクッとします」
「おう…っつぁ!……なんど、やってもなれねぇな。すまん…」
「…おやすみなさいませ、マックス」
「補佐官、大丈夫ですか?」
「ええ。人目につかないように、お願いね」
「了解しました。場所は執務室で?」
「そうね、私の名前を使っていいから、暫く立ち入り禁止にしておいて頂戴。
3時間から4時間くらいなら私が司令の代わりを務められるから、それで大丈夫だと思うわ」
「はい、参謀もお気をつけて…」
「お互いにね」
ブリーフィングレコード:「???2」
「はい…」
「はい…ええ、前線です」
「小規模艦隊の指揮を命じられました」
「はい。レイヤードの艦艇です」
「レイヤードを使用することは困難となりました。はい…」
「ウルド3も前線に出ますので、こちらも…」
「ですが、予定のものには仕込みが完了していますので…」
「はい。私は直接は無理ですが、部下に…」
「はい、はい。赤外線通信ならば中継衛星が残っているので何とでも…」
「ええ、必ずや」
「それでは……」
330: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:22:07
【ワード紹介】
〇宇宙要塞「レイヤード」
地球連合との開戦後、ザフトがL1宙域に残留していた資源衛星を使用して完成させた宇宙要塞。
L1全体に及ぶ司令部機能を有しており、主要な基地の一つとして機能している。
ただし、原作に登場した宇宙要塞メサイヤなどと異なり移動能力は殆どなく、他の要塞に要塞砲などを優先して配備した結果、戦闘能力も高くはないのが実情である。
戦闘の被害による崩壊を恐れたL1防衛隊司令部の判断により、オペレーション・バーナムの半ばで司令部機能をウルド3へ移動、非戦闘要員および負傷者を収容し、事実上の降伏宣言を出している。
その為、L1宙域攻防戦後、連合によって速やかに制圧および接収が行われた。
〇ウルド3
小惑星を利用したコロニー「ウルド」の3番目のコロニー。
「ウルド」の中でも最大の大きさを持ち、その規模に目を付けたザフトによって戦闘要塞としての機能を拡張された。
大型のビーム砲台のほか、ミサイル発射管、多数のMS用デッキなどを備えている。
現在は大洋連合の艦隊の進路上に展開しており、決戦は間近である。
〇ナスカ級ガレノス
レイヤード直属艦隊の旗艦。
基本的な要素は概ねナスカ級に準じているが、デブリ対策のための追加装甲や主砲塔や対空砲への防護用カバーの追加がなされているなど、L1に合わせた改修がなされている。
331: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:23:10
以上、wiki転載はご自由に
次回でようやく決戦です…(青息吐息
大洋連合サイド、大西洋連邦サイドを書いて、ザフトサイドを書いて、エピローグですかねぇ
めっちゃ長くなりそう(白目
332: 弥次郎 :2018/09/21(金) 23:25:05
早速訂正
330
×ザフトがウルド1に残留していた
〇ザフトがL1宙域に残留していた
転載時には修正のほどよろしくお願いします
最終更新:2018年10月03日 09:21