876: トーゴー :2018/10/20(土) 20:32:24 HOST:i60-35-73-188.s41.a007.ap.plala.or.jp
日仏世界・フランス産TRPGをプレイした日本人転生者の証言


栄光なるローマ
大陸日本のタクティクス系TRPG(〇―エーやパラ〇ックス社製ゲーム好きの転生者が作った)に影響を受けてフランスで作られたタクティクス系TRPG。
舞台はヨーロッパ…というより主に地中海地域。舞台が古い時期のシナリオではローマは一勢力にすぎず、カルタゴやマケドニアなどでプレイできるが、年代が下るとローマ内部の勢力間での争いになる。
特に東西分裂後の世界が舞台であるシナリオ:ローマの終焉における西ローマ帝国はマゾいと評判。ただでさえ色々と末期なのにダイス目が余程良くないと勢力圏のアフリカやガリアを反逆者扱いし、勝手にイタリアに押し込められる。


シナリオ:四皇帝の年

主な勢力
ガルバ・オトー枢軸
史実における皇帝1と皇帝2の陣営。
ガルバが総督を務める遠近ヒスパニア属州、オトーが総督を務めるルジタニア属州の他、イタリア本国やシチリア、南仏などを支配している。
元老院の支持の下首都ローマを押さえ、シチリアという農業地帯も勢力圏に収めておりローマ外部の敵も存在しない。
反面、軍事的には三大勢力最弱の上に挟み撃ちにされる位置にあり、NPCのドナウ軍団なしに戦争は困難。しかし、史実では戦闘に間に合わなかったドナウ軍団がどの程度アテになるかはダイス目次第である。
最初の国家元首はガルバだが、イベント次第で冷遇されたオトーが下克上する(能力的には彼の方が優秀)。

ヴィテリウス軍
史実における皇帝3の陣営。
高低ゲルマニア属州やガリア北部など支配領域は狭いが、ローマ最強のライン軍団と精強なゲルマン兵を有する軍事偏重陣営。
戦争には強いが、ヴィテリウスの無能とゲルマン兵のヒャッハーにより内政面は壊滅的でありダイス目次第では暴動が起きることも。また、ゲルマン人の侵入やガリア人の反乱なども発生する。

オリエント連合
史実における皇帝4の陣営。
シリア属州と皇帝直轄領エジプトという極めて豊かな地域を含む東地中海を勢力圏としており、軍事面にも問題点のない最も有力な陣営。
しかしユダヤ鎮圧軍司令官であるヴェスパシアヌスにシリア総督、エジプト長官の三者連合であるため他の陣営より結束が脆く、ダイス次第で内輪もめが始まり動きが鈍り最悪分裂する。継続中のユダヤ戦役も懸念材料。隣の大国パルティアは友好的だが、頼り過ぎると…


「こんなTRPGをやったんです。フランス人のPL3人が三大勢力を担当して、初めてだからと私ともう一人の日本人は操作に慣れてもらうためと、ガルバ・オトー枢軸の同盟軍であるアフリカ属州とヴィテリウス軍の同盟軍ブリタニア属州を担当することになったのですが…」

877: トーゴー :2018/10/20(土) 20:33:31 HOST:i60-35-73-188.s41.a007.ap.plala.or.jp

PL3(オリエント連合):「ぎゃあああいきなりティトゥス(史実における10代皇帝)死んだぁぁ!」
PL1(ガルバ・オトー枢軸):「ユダヤ軍は随分と頑張っているようだな」
PL3:「くっ、だがまだ軍事面では優秀なドミティアヌスが……いない!?」
PL4(アフリカ属州):「そりゃ、まだ20歳にもなってないでしょう」
PL3:「ティトゥスが死んだせいでヴェスパシアヌスとムキアヌス(シリア総督)の関係が…」
PL2(ヴィテリウス軍):「オリエント連合が遊んでいる間にガルバ・オトー枢軸をできるだけ殴っておこう」
PL5(ブリタニア属州):「了解です」
PL1:「やはり来るか…」
PL4:「助力しますよ」
PL1:「助かる」
GM:「あ、お察しの通りドナウ軍はまだ来ませんので」
PL1:「分かっている!」


PL2:「よし、南仏を落として地中海への出口を手に入れたぞ!」
PL5:「これで敵を、イタリアとイベリアに分断できた形ですか」
PL1:「いや、海路で繋がっているからまだ平気だぞ?」
PL2:「だが、これまでほど自由に兵力を移動できなくなったはずだ」
PL4:「しかし、そちらもこれから先は山越えする必要がありますよ?ドーバーを渡るための船があるとはいえ、海軍の規模もたかが知れているでしょう?」
PL3:「いかん、ユダヤ属州が陥落した!」
PL4:「なんだかあっちの方を心配した方が良い気がしますね…」


PL2:「アルペン(アルプス)が越えられん…」
PL1:「山岳地帯を早々抜けられるとは思わないことだ。ドナウ軍団が到着し次第反撃に出るぞ!」
PL2:「いっそ先にヒスパニアを落とすべきか…」
PL4:「ヒスパニアにはこちらの担当ですね。ピレネー山脈は死守しますからお任せください」
PL1:「頼むぞ。ドナウ軍団さえ来れば…」
GM:「あ、ドナウ防衛線に向けてダキア蛮族の侵入が始まりました。ドナウ軍団が対処するのでそちらに向かう兵力が減ってしまいますね。1dしてください」
PL1:「1個軍団は確実に引き返すとして、残りの6個軍団の内ダイスの目分だけ来るんだったな。(コロコロ)…1……だと……!?」
PL2:「勝ったな」
PL1:「メルド(くそったれ)」
GM:「あ、ライン防衛線にもゲルマン族が雪崩れ込んでいますね。ほっとくと本拠が落ちますよ?」
PL2:「ゲッ、ほとんど全軍で南下しちまってるよ!?」
PL5:「しばらくはブリタニア軍で食い止めておきますから、一部でもいいので後詰を送ってください!」
PL2:「すまん、助かる!」
PL3:「くっ、こうなったらパルティア騎兵団を呼び込んで…反対派の暴動発生だと!?」
PL5:「あの人だけ別のゲーム遊んでませんかね…」


「このあたりまではダイス目が荒らぶっていたのはPL3だけだったのですが、他のPLにも感染が拡大して…」


PL2:「一時は制圧したイベリアはアフリカに取られたが。イタリアとシチリアは制圧した。PL1をサルディーニャとコルシカに押し込んでアフリカも落としたし、俺の勝ちだな」
PL1:「それはどうかな?…海軍、全力出撃ィ!」
PL2:「フン、死にぞこないが……なん、だと…」
PL4:「あ、こっちの連合艦隊が勝った…」
PL2:「まずいまずいまずい!アフリカに上陸した主力軍が帰れない!というかこの戦力差でなんで負けるんだ!?」
PL1:「これがTRPGというものだ!さあ、イタリアに逆上陸を…」
PL5:「…そちらの船もほぼ全滅していたように見えるんですが、軍隊載せるだけの船団残ってます?」
PL1:「……しまったぁぁぁ!」
PL4:「…とりあえず、こちらの方で南仏に攻め込んで分断を図ってみます」
PL3:「シリアが…独立……」
GM:「この人何時になったら他のPLと戦争始めるんですかね…」

878: トーゴー :2018/10/20(土) 20:34:01 HOST:i60-35-73-188.s41.a007.ap.plala.or.jp

「その後は私がドーバーまで攻め上がったものの、ゲルマン人の侵入で足止めされている間にブリタニア軍の総反攻で一気にピレネーまで押し戻されたり、山脈で食い止めている間にドーバーの両岸に上陸したものの、ブリタニアやゲルマニアを押さえた代わりにピレネー山脈を突破されたり…」
「最終的に時間切れで終了し、スコア数でアフリカ担当だった私の優勝になったのですが…参加者は皆釈然としないものが残ったと思いますよ」
「何でか、ですか?それは、最終的な地図があまりにもカオスだったので…私は属州アフリカといいつつ北イタリアにブリタニアとゲルマニア、ガリアを領有し、PL5の属州ブリタニアはヒスパニアとルジタニア、アフリカを領有して二大勢力になっていました。本来の三大勢力の方はといえばガルバ・オトー枢軸はサルディーニャに押し込められ、ヴィテリウス軍は中南イタリアとシチリアを領有。オリエント連合は三分裂の上にユダヤ勢の反攻やら暴動やらで四分五裂状態でした。ダイスの女神がどれだけ悪ふざけをすればあんな結果になるのやら…」
「TRPGの出来自体は悪くないと思いましたね。まあ、もっとプレイしてみないと詳しいコメントはできませんが…」

879: トーゴー :2018/10/20(土) 20:35:57 HOST:i60-35-73-188.s41.a007.ap.plala.or.jp
以上です。
TRPGはSW2.0くらいしかプレイしたことがないので詳しくありませんが、きっとパラドゲー好きとかがこんなものを作っていて、それに影響を受けたフランス人も作るんじゃなかなぁと…

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最終更新:2018年10月27日 11:24