800 :New ◆QTlJyklQpI:2012/01/13(金) 21:46:15
他のスレで出たんだが大人がウイルスで全滅して子供だけの世界に夢幻会メンバー
が行ったらどうなるんだろう?
826 :名無しさん:2012/01/13(金) 23:25:25
→800
こんな感じで?

20XX年某日
その日パンドラの箱は開かれた。
米大陸東海岸の前世紀の遺構に立ち入ってしまった男がいたのだ。
津波の影響で土砂を被り土に埋もれた建造物を見つけたのはまったくの偶然だったがこの辺りではそう珍しいことではない。
問題はその建造物が旧合衆国の生物兵器研究施設だったことだった。

かつて実質的に合衆国へ止めを刺した病原体とは別に研究されていた"それ"は閉ざされた研究所の中で生き残り、
変異を繰り返し原種とはまったくの別物へと姿を変えていた。

そんな事とは知らない男は施設内を探索し金目の物を漁ると今日の幸運に感謝しながら意気揚々と引き上げていくのだった。
その身に災厄の種を宿しながら・・・。

それからは実に早かった。
災害の爪痕も癒え世界中を航空機や船舶が結んでいる時代、すれ違った人が次の日には世界の反対にいることも珍しくない。
感染から発病まで数週間という長い潜伏期間は世界中へをウイルスをばら撒くに十分な時間だった。
始まりの男が三日三晩高熱に苦しみこの世を去ったのち、それは直に世界中のどこでも見られる光景に姿を変える。

想像できるだろうか?
昨日まで元気に過ごしていた人の半分が次の日に起きてこない世界が。
物流も経済もズタズタになり各地で略奪が横行する。
それまでの”世界”が壊れるまでに数ヶ月の時間しか掛からなかった。


生き残った人々は身を寄せ合い中小規模のキャンプへと生活の場を移していく。
このウイルスによる死者は発病者の9割に及んだが年齢の上昇と共に死亡率が跳ね上がり、30歳を超える生存者は皆無の状態だった。
その為未熟な若者達だけでの生き残りを賭けたサバイバルが始まるのだった。

さて、その若者達の中に毛色の変わった者たちがいる。
前世の記憶を持つ転生者であり、かつて日の昇る帝国を列強筆頭の座へと押し上げた昭和の元老達である。
彼らは再びこの世へと転生し割りと好きに生活を送っていた。
ある者は趣味へと没頭し、ある者は書類のない生活に歓喜した。
そんな中でパンドラの箱は開かれ世界は終わる。
彼らは文明の黄昏で何をなす事になるのだろうか。

続かない。

ちょっとネタにしてみました。

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最終更新:2012年01月25日 21:38