297: 名無しさん :2018/11/17(土) 04:25:07 HOST:p413239-ipbf305imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
【ネタ】OGクロス会話集・GATE交流編 その2【時系列デタラメ】

「おはよう、おとうさん」

「おはよう……って、その『おとうさん』って呼び方まだ続けるつもりかい?」

「くせになっちゃって……ダメ?」

「……まあいいけど」

 大洋側の治療であっさり治ったテュカと伊丹の会話。


「伊丹さん。頼まれてたやつ、やっと用意できましたよ。『男のAC』や『世界のAF』など各誌の今月号から一年分のバックナンバー。付録の映像のデータを、DVDに移し変えるのに手間取って申し訳ない」

「いえ、こちらこそ無理を言って申し訳ないです。自分で頼んでおいて何ですが、本当にもらってもいいんですか?」

「軍事関係の本といっても、多くの書店に置いてある雑誌ですからね。持ってこられたのも、許可が下りたものだけですし。(実際MSやMA、特機についての雑誌は無い)米軍の皆さんの分も用意しました。『日本』の方から渡していただけますか?」

「わかりました『日本』から、『アメリカ』にしっかり送り届けるよう上に伝えます。……ところで話は変わるんですが、テュカを治した薬やなんかはこちらに輸出したりはしないんですか?」

「薬ですか? ええ、そちらの外交官の方が正式な形で要求されればすぐにでもライセンス生産の交渉の準備をしますよ。そのほかにも海底資源回収技術やパラジウム式核融合炉、一年中収穫可能な農業工場のライセンス生産――」

「え、ちょ、待ってください! そんな話ここでしちゃまずいですよ!」

「大丈夫ですよ。話していいことしか話してません」

 母親の容態が良くなるかもしれないという思い付きから投げかけた問を、斜め上に場外ホームランされた伊丹。


「薬に海底資源回収技術と核融合炉、そして農業工場のライセンス生産ですか……」

「すみません。仕事を奪ったみたいで……」

「いえ……伊丹さんは悪くないですよ」

 外交官の菅原に、でかくなり過ぎた話をパスする伊丹。


「うちの伊丹二尉が、こんなものを入手しました」

「……勘弁してほしいわぁ。こんなんを簡単に手に入れられたら、二科の立場無いで」

 伊丹が持ち込んだ資料を届けた檜垣三佐と、受け取った今津一佐。

298: 名無しさん :2018/11/17(土) 04:25:53 HOST:p413239-ipbf305imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
「航空自衛隊のふたりに聞きたいのだが、この映像のネクストと呼ばれるACに勝てるかね?」

「……厳しいかと」

「正直に『無理です』と言え神子田! 軽、中量級は超音速巡航可能な上に、ブーストを吹かせば前後左右上下に極超音速で緊急回避! 下手な攻撃ははじき返す防御フィールド! もちろん火力はこちらをはるかに上回っている! そしてアレゴリー・マニュピレイト・システムによる機体制御と、テスラ・ドライブによる慣性制御でのパイロット保護! 勝ち目なんか、かけらもないだろう!」

「言うなよ……泣けてくるだろ」

「こちらとしてはバックナンバーに載っていた、各種VACの平均価格と運用コストに泣けてきたよ。なんなんだあの安さは!?」

「それだけじゃなく、武装の中に高重力弾頭とかいう単語があるんですが……」

「海上自衛隊の私としましては、AFの方に脅威を抱いております。特地に大洋が持ち込んだものが量産型というのも驚きですが、海洋型や水陸両用型もあるそうじゃないですか。 特に大洋の旗艦級AF、アシハラノナカツクニはとんでもないですよ。全長15kmで、群体型であるため壊れた部分は容易に取り換え可能。そんなのが好き勝手に暴れ回ったら、海上護衛も何もありません。
 もうひとつの旗艦級のアンサラーなんか、空を飛んで大気圏離脱まで可能なんですよ?」

 持ち込まれた資料を見て、頭を抱える自衛隊特地派遣部隊の上層部。


「もし……仮の話だが、我が国と大洋が大きなゲートで繋がり、不幸にも戦争になったとしたらどんな選択肢がとれるかね?」

「開戦と同時にすべての核をたたき込みます。それでも勝てなかった場合は、即時無条件降伏するしかないかと」

「……そうか」

 ある夜のホワイトハウスでの、大統領と国防長官との会話。


「例の技術提供の件、どう受け取ればいいですかね?」

「得地からこっちの視線をずらそうとしてるんじゃないか? 主権の及ぶ領海内で資源が採れるなら、ゲートみたいな怪しげなものに頼らずに済む」

「私はこちらを試しているんだと思います。与えてもいいレベルの技術を提示し、こちらの反応を見る。『もっと寄越せ』と言い出す強欲な者なのか、あるいは『ありがとう』と素直に言える謙虚な者なのかと」

「……あり得るな。だがこんな状況だ。最低でもアメリカには話を通しておかないと」

 首相官邸での総理大臣と、防衛大臣兼務特地問題対策大臣のやり取り。


「例の四島を譲って、太平洋に出ようとする中国をけん制する条約をアメリカと日本と結んででも、大洋とコンタクトをとるべきか……?」

 私室でのロシア大統領の独り言。

299: 名無しさん :2018/11/17(土) 04:26:33 HOST:p413239-ipbf305imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
「ドイツ人め! 日本やアメリカのみならず、大洋まで過剰な軍備だなんだと名指しで非難しおって!」

「巻き添えをくらってはたまりませんな」

「……EUからの離脱も、少しは考えておいたほうが良いかもしれません」

「離脱したほうが我が国の利益になるという確証が得られれば、今すぐにでも取り掛かるのだがな」

 イギリスの閣僚たちの秘密会合。


「なんとしてもゲートを日本から奪うのだ!」

「わかりました。しかし、今しばらくお待ちください」

 空気を読まない中国国家主席。


「蟻だー!!」

「車よりでかい!? しかもすごい数だ!!」

「何だ!? 何かかけられ……うわっ!! 酸!! 酸だああああああああ!!」

「く、倉田ー!!」

 バーチャルトレーナーの最初のステージをクリアしたので、別のステージを体験する第三偵察隊。訓練用の模擬のものではあるが、大洋の兵士と同じ武器を貸してもらっている。ただしパワードスーツは無い。


「複数に分けて届けられた漫画を調査した結果、『史実』と同じものはめい☆コン以外ありませんでした。もっともめい☆コン自体、GATEの作中作の派生作品なんで無い方が困るんですがね」

「しかしうちの外交官と、伊丹二尉が仲良くなったのは僥倖だな。転生者ではないというのもいい。記憶のせいで変なことを口走ったりもしないし、記憶を魔法なんかで探られても原作のげの字も出てこないしな」

「それで、次は何を依頼します?」

「アニメ作品あたりが無難だが、アメコミやハリウッド映画のSF作品というのも捨てがたい」

「ふたりの負担がふえますね」

「外交官の上司にはよろしく伝えておいてくれ。伊丹二尉には、それなりの『手土産』を渡しておけ」

「そのせいで、一等陸尉になるのが早まったりしませんか?」

「あー、そういう時は恩を返したと思えばいい」

「「「あっはっは」」」

 大洋情報部の転生者だけを集めた部署での会話。

300: 名無しさん :2018/11/17(土) 04:27:09 HOST:p413239-ipbf305imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
以上です。

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最終更新:2018年12月02日 15:36