608: ナハト :2018/09/24(月) 15:21:37
私、加東は扶桑の大本営に報告・会議の為に二式大艇に乗って移動をしてますが
この飛行機には私以外にも珍妙な客がいました・・・・


「なんで、ティナがここにいるの?」
「ん?・・・・ああ、師匠がもうすぐ誕生日でな
それを祝うために直接扶桑に行こうかな?と思ったらちょうど良い便があったからだ」
「もうー、これは遊びじゃないのよ」
「分かってるってば、だから代役頼んだし、加東の帰る時間に合わせるよ」


その頃、アフリカでは大勢の人がビクビクしていた。
なぜなら、マルセイユが言う代役が不機嫌そうにしていたからだ

数日前、突然代役を頼まれ、調子に乗らないと言いながら
うっかり、挑発に乗ってしまい、賭け事に負けて数日
アフリカ防衛に着いたウィッチ、ドミニカ・S・ジェンタイルは今日も不機嫌に
襲撃してきた哀れなネウロイを撃墜するのであった。


なお、ここで消費された弾薬は後にアフリカに請求され
膨大な消費量に加東が悲鳴を上げるのは別の話であった



その後、扶桑の横須賀に到着し
東京までは汽車に乗り、そこからは待ち合わせ場所を決め
それぞれ行動を開始するのであった

「さーてと、師匠はどこかな?確か以前貰った手紙の住所は〇〇らしいが・・・」
そう言いながら移動を開始しようとしたマルセイユの耳に誰かの争う声が聞こえる

みれば、女性に大人の男が詰め寄り、手を引っ張って連れて行こうとするのが見えた
「・・・・・やれやれどこにでもバカはいるものだな」

マルセイユは呆れながら、男の後ろに立つと
「おい」
「ああ?なんだぁ(ガス!)はう!!」

こういう時の対処方法として師匠から教えてもらった背後からの玉蹴りで
一撃で男を沈黙させる

「女子供は大切に扱えって学ばなかったか?まあ、聞いてないだろうが」
マルセイユはピクピクする男を放置してその場を去ろうとすると女性が声をかけてきた

「待ちたまえ!」
「ん?お礼ならいいぞ。その男が気に入らなかっただけだしな
もう二度と捕まるんじゃないぞ」
「そんなのわらわの矜持が許さぬ!!お婆様からしっかりと言われてるからな
さあ、好きなことを言え!!大抵の願い事は叶えてやろう!!」
「そうか・・・それならここ行きたいんだが分かるか?」

そういうと住所が書かれた紙を差し出すと
女性は大きく目を開き、コロコロと笑うと


「なんじゃ、その場所か。知っておるぞ」
「おお!そうか!案内してくれるか!?」
「まあ、待ちなさんな。わらわはここの街を観光したいのじゃ。お主も一緒に観光したら連れてってやろう」
「それもそうだな。少し観光していくか。あ、私はハンナ・ユスティーナ・マルセイユだ」
「わらわは・・・そうじゃのう。スメラギと呼ぶがよい」

609: ナハト :2018/09/24(月) 15:22:17

それから二人は東京を観光した

浅草寺・上野動物園・忍池・渋谷・東京スカイツリーと
あちこち回って楽しんだのである

「ほっほっほっ。東京はここまで進んだのか。今日は楽しかったぞえ」
「それはよかった。では、案内お願いします」
「もちろんじゃ。こちらじゃぞ」


そういうと、どこからともなく車を呼び、マルセイユと共に乗り
着いた場所は大きな城門がある場所で、マルセイユが殿様だったのか?と
聞けば、違うと答え、中に入るとマルセイユの師匠こと九曜が怒ってますと待ち構えていた


どうやら、習い事があったのに抜け出したことに怒っていたがマルセイユの取り成しによって
お説教は短めで終わった。


それから、九曜さんの誕生日お祝いし、マルセイユがスメラギの父であり、九曜がお世話になっている人とあいさつをする。
その人は気さくな人で、マルセイユの事をたいそう気に入り、自分の息子に嫁にならないかといったが
それよりも酒が欲しいといって、周りの人の目をひん剥かせたが、その人は笑って許すと同時に最高級の酒をプレゼントしたのである。


この日は最高に楽しい誕生日会であったのは言うまでもなかった。



―――後日


誕生日会で一緒に祝った人と写真が届き、マルセイユが加東に見せたら
目を真っ白にしてバタンと倒れたという。

610: ナハト :2018/09/24(月) 15:23:11
終わり。

九曜さんの誕生日と言いながら、マルセイユ主役になってしまいましたが
どうしてもマルセイユが誕生日祝いをしているという風にしたかったんや

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最終更新:2018年12月22日 13:25