724: ナハト :2018/10/08(月) 09:37:43 HOST:opt-133-123-40-136.client.pikara.ne.jp

10月の神無月は有り体に言えば、神様が出雲に集まって会議をするために神様がいない月と呼ばれるのである。
逆に出雲がある島根県では神在月と呼ばれるのであるが、テストで神在月と書いても〇はもらえません。

それはさておき、九曜は白天九尾と呼ばれ自分の神社を持っており、神様から一年に一回の会議に参加するようにいつも言われて
いつも欠席の連絡をしていたが、100年に一回は顔を見せるようにと言われて、渋々会議に参加したのであった・・・・



「・・・・この街は前来た時も騒がしいわね」
そうぼやく九曜の前には、人間の街に大勢の神様が歩き
人間と神様と交流をしている風景だった。

日本各地の神様のみならず、外国から日本に入ってきて変質した神様、
元は神様であった悪魔、果ては小説や漫画などの創作の神様が具現しているのである。


そして、歩いていると
突然、背後から衝撃がやって来た。
この感触にため息をつきながら振り返る

「だめじゃない。九曜。突然抱き付いてきちゃー」
「やっほー!!九曜久しぶりー。めんどくさい会議に参加したくないって言ってたのに珍しー」
「はあ・・・・あなたはいつも真面目に答えてくれないんですよね・・・」

振り返った九曜はそこには九曜を小さくした九曜がいた。
当然ながら、チビ九曜といった式神の類ではない

この九曜は子供の守護を司る稚児九尾であった。
昔は子供の死亡率が高く、子供が無事に生き残れるようにとという願いを込めて
白天九尾神社の分社に込め続けて生まれた九尾であった。


このように人々の願いや守護によりそれだけ神様の数が増えていったので・・・・

「あら~ん、お久しぶり九曜じゃん」
「お久しぶりです。九曜殿」
「・・・・・ええ、お久しぶり。間々九曜。武神九曜」

声を掛けられたのは、おっぱいが大きい間々九曜と男性である九曜であった。

「いつも言ってるでしょ。その格好はやめなさいと」
「うふ~ん。ごめんなさいね~。この格好でないと駄目だとえらい人や参拝に来る人から言われるの~」
そう言いながら、胸を強調するようにする。
間々九曜は乳が大きくなりたい!、赤ちゃんにあげる乳が出ない!などといった願い事から生まれた九曜であった

「で、そちらはどう?」
「はっ、扶桑海事変、そして世界中に怪異が出現したことにより大勢の人が参拝に来られて
その方々に加護を与えるのに忙しい毎日であります」
武神九曜は読んで字のごとく、武を司る九曜であり、力強くということからいつしか男体化したのであった。


それから、大勢の九曜や、漫画・小説で考えられ、生み出された新しい九曜に
頭を痛めていたが、その九曜にポンっと肩を叩く者がいた。

振り返ってみれば、お腹が大きな獣、土斗呂がいて、よっと手を上げていた。



「・・・・・・」



会議が終わった後、九曜は土斗呂と一緒に猫〇スに乗って帰った。

725: ナハト :2018/10/08(月) 09:38:14 HOST:opt-133-123-40-136.client.pikara.ne.jp
終わり。

かみありの漫画を読んで思いつきました。

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最終更新:2018年12月22日 13:30