936: トゥ!ヘァ! :2018/12/23(日) 21:42:11 HOST:FL1-122-132-39-135.kng.mesh.ad.jp
OGクロスゲートif国連(赤)製新兵器 その2



  • 10式駆逐戦闘車
武装:100mm砲 主砲同軸40mm機関砲 同軸7.62mm機銃 砲塔発射式ミサイル 外部設置式ミサイルポッド×2  ロケットポッド×2

中国の開発した対AS、対VT用の装甲車両。
09式。10式自走機関砲は対AS戦闘兵器としては及第点ではあったが、装甲の厚い対VT戦闘も加味すると決して満足な兵器とは言えなかった。

そこで中国軍は対VT戦闘もこなせる安価な汎用車両を求めた結果開発されたのが本車両である。

設計自体は04式歩兵戦闘車のマイナーチェンジと言えるモデルであるが、運用目的が対機動兵器へと変更されているため、中身はほぼ別物に仕上がっている。

まず兵員輸送及び水上航行能力が不要とされ、浮いた制限重量を使い、装甲の強化が行われている。
またソフトウェアの進歩により汎用戦闘能力が向上しており、ASや戦闘ヘリなどの準高機動兵器にも対応可能。
空いたスペースを用いて自動装填装置も強化されており100mm砲の連射速度も向上している。

武装に関しては元の100mm低圧砲は長砲身化し、射程距離が向上している。
また同軸の機関砲は30mmからより強力な40mmへと変更され、対AS戦闘を意識したものとなった。

砲塔発射式ミサイルも既存の対戦車ミサイル以外にも対空ミサイル、対ASミサイルなどが運用可能となっている。

また車体後部に連装式の固定ミサイルポッドが二門搭載されている。これには短距離仕様の対ASミサイルが搭載されており、敵機動兵器が接近する前の防衛手段として使用される。
なお使い切り式であり、再装填するには車外から人の手で行う必要がある。
ロケットポッドは日本の10式歩行戦車発表後にミサイルポッドに代わり付け加えられた兵装。
10式のミサイルジャマーに対抗するため車両のレーダーと標準が同期する無誘導の高速ロケットを用意した。

値段に関しては元の4式歩兵戦闘車よりも上がってしまったが、主力戦車よりは安い値段へと抑えられている。また大量生産後は量産効果により、その値段も更に低下している。

開発後は順次中国軍に配備されていくのと同時に友好国や第三国へと大量に売り出されていった。
しかし昨年登場した日本の10式歩行戦車やアメリカの開発したM7スウィフトなどに代表されるように昨今の著しい技術発達の恩恵を受けた新兵器と比べた場合には性能不足と言わざるをえず、当の中国軍高官にして「この車両ではコケ脅し程度にしかならない」「既存兵器または歩兵の相手には問題ないが本命の対AS、対VT用としては器用貧乏」と酷評されている。
特に接近防止用ミサイルが日本のミサイルジャマーにより著しく信頼性が落ち込んだため、代わりの兵装としてロケットポッドや単装25mm機関砲など装備が急遽用意された。

このように中国軍からは物足りない性能と評価されたが、対装甲戦闘や対空、対歩兵戦闘もこなせる汎用兵器として見た場合には良くできており、安価なことも相まって装甲戦力に飢えている第三世界、特に兵器の旧式化著しいアフリカ諸国や南米諸国にはよく売れた。
このため後に他の既存兵器と共にソフトウェアと操縦系の改修を受け一人乗り可能となる後期生産型や、購入先の国により改修が行われたマイナーチェンジモデルが誕生する。

937: トゥ!ヘァ! :2018/12/23(日) 21:42:44 HOST:FL1-122-132-39-135.kng.mesh.ad.jp

  • 11式駆逐戦車
武装:125mm滑空砲 六連ロケットポッド 40mm機関砲×2

中国が98式戦車または99式戦車を改良した対機動兵器用車両。

日本が発表した10式歩行戦車は中国軍へと大きな衝撃を与えた。
既存のミサイルを限りなく無力化するミサイルジャマーと第三世代MBTの正面装甲すら貫通可能な57mm砲の登場は今までの軍事常識を覆す代物である。

欧州や中東などでは日本の誇大広告だとまともに取り合わなかったが、かつてより日本に注目し、スリランカでの限定衝突も経験している中国からすれば笑い飛ばせるものではなかった。

中国軍関係者からすれば長距離航行かつ隠密性の高い通常動力潜水艦やら、対艦ミサイル四発以上持って尚更高い運動性を保持できるマルチロール機やら、挙句の果てに行進間射撃可能な戦車などを見てきた経験から「連中は性能を隠すことはあっても、その兵器が出来ないことは発表しない」とある意味信頼していたためである。

また同時に07年、08年以降も日本国内に生き残っていた少数の親中国派のシンパたちが口をそろえて「あれは政府と自衛隊の虚栄。かつての大本営発表と同じ」と言ってきたのが決め手であった。つまるところ中国関係者は未だ残っている日本国内の中国シンパのことは逆神として信用しているのである。

これらの根拠により確信が取れないながらも中国軍は取りあえず日本の発表した性能が事実であると考え行動を開始した。
必要以上に敵を大きく見積るのは決して褒められたことではないが、相手を侮り根拠なく下に見て足元を掬われるよりは何倍もマシであると考えたからである。
少なくとも海上自衛隊を侮り、日本海での大追跡されてしまったかつての潜水艦閥と同じようなことになるのは御免被りたかった。


そこで中国…特に陸軍が心配したのは「57mm砲ですらこれなのだから、奴らの使っているそれ以上の砲はどれほど馬鹿げたものになっているのか」という心配である。
端的に言えば既存の戦車が全て時代遅れになっているのではないかということであり、この仮定に陸軍は恐れおののいた。この結果更なる大火力戦車の開発を進めていくのだが、それはまた別の話である。

このように中国軍は既存戦車のマイナーチェンジを放棄し、新型戦車の開発へとシフトしていくのであるが、そこで問題となったのは現在の主力である大量の既存戦車の扱いである。
既存の戦車を今後開発されるであろう新型車両に変えるのは既定路線として、現状は今あるものでの対応しなければならないという現実が突き刺さる。

このため取りあえず火力上げてみるという方向性で改良が加えられたのが11式戦車であった。最も日本の10式歩行戦車発表前から計画を進めていた改修車両だったため、個体防衛に関してはミサイルに頼り切りであり、後にミサイル運用能力を落とし、代わりに高性能レーダーを搭載し射程距離を改善する改良が加えられる。


そして11式とは別の方向に改良を加えたのがこの11式駆逐戦車である。個体防衛手段として主砲塔の左右へと40mm機関砲を装備し、運用可能にするための改修を施したのだ。 (CG予想で見られた30mm機関砲二門装備したアルマータみたいなデザイン)

このため砲塔そのものと操縦ソフトウェアに大きな改良が加えられている。
砲塔は大型化され、機関砲の装置と給弾装置が設置された。
搭乗員は四名に増やされ、追加の一名が機関砲を操作する仕様となった(後にソフトウェアと操縦方法の改良により一人乗りもしくは二人乗りとなる)

また追加兵装として砲塔後部に可動式の六連ロケットポッドが装備可能。
これは既存のミサイルの信用性が落ちたため、代わりに高速対戦車ロケットを装備した形となる。
戦車砲塔のレーダーと連動しており、無誘導ながらも高い命中率を誇るが、流石に妨害されなかった場合のミサイルと比べ場合の命中率は大きく劣る。

このように既存の旧式戦車たちは改良が加えられ対戦車戦の機動戦力から対VT、対AS、対カタフラクト用の駆逐戦力として運用が変更されたのであった。

無論欠点もある。
それは搭乗人数と武装を増やしたことによる車両内の空間圧迫である。
一応はその問題を鑑みて砲塔の大型化が行われたわけでもあるが、それでも40mm機関砲二門とその弾薬の搭載スペースを入れると車輌内部はかなり窮屈なこととなった。
このため搭乗員たちからは評判が悪く、運用側も兵士の慰撫に四苦八苦していたという。
それに対して上層部は気合と根性、愛国心を前面に押し出したが、それで快適度が上がるわけでもない。
とある軍高官は「かつてのソ連と日帝の悪い部分のみを真似しているようだ」と嘆いたという噂であるが、当の上層部では「新型戦車がまだ完成していないのだから仕方ないではないか」という意見が大多数であった。
後にソフトウェアの改良により自動化が進み、この搭乗空間圧迫問題は解決するのだが、それはまだ後の話である。

938: トゥ!ヘァ! :2018/12/23(日) 21:44:13 HOST:FL1-122-132-39-135.kng.mesh.ad.jp
  • FC-30(fighter China 30) 
武装:30mm機関砲一門 各種ミサイル 各種投下爆弾 ロケットポッド バルカンポッド 

中国の開発した輸出用軽戦闘機。主に戦闘機の足りていない欧州向けの機体として開発された。2010年初飛行。2011年本格配備開始。
設計にはパキスタンと共同開発したFC-1、自国のJ-10、そして欧州のタイフーンとラファールの技術が活かされている。

2009年。欧州との急接近を気に中国資本に物を言わせ各種航空技術を手に入れた中国は兼ねてよりの懸念であった安定的なエンジン技術の入手に成功。
その結果安定した実用レベルの単発戦闘機の開発及び既存航空機のエンジン改善が行われていた。

その中で現状欧州諸国の航空戦力に不安を抱いた中国は新たな輸出戦闘機の開発を決断。
これには新たな技術の試運転やノウハウ構築も含まれており、経済的のみならず軍事戦力的にも欧州を依存させようという思惑も存在していた。

しかし開発を始めるに当たって欧州空軍業界の悲惨な現実に直面。
中国資本の流入により予算はマシになったが、大規模な航空機運用ノウハウや航空機開発・パイロット育成ノウハウを喪失している国が多数存在しており、更にそれらの国々の国内航空産業保護のために有力な戦闘機の輸入すら受け付けられない現実が存在していた。
(輸入機を主力にした場合、航空機の整備やパーツ製造を行うメーカーすら倒産するため、まともな航空機を使おうとして、航空機運用能力を喪失する危険に直面するという本末転倒が起きかねなかった)

このジョークのような状況に直面した中国は流石にEU全ての空軍をおんぶ抱っこで面倒見るわけにもいかず、まずは手頃な戦闘機を多数運用させて欧州における大規模航空機運用能力の復活と航空機産業の活性化を考える羽目となった。

このため当初の設計に余裕を持たせた大型双発機という案は却下され、未だ遅れの見えるタイフーンの開発計画へ横滑りする形で欧州諸国の航空機会社へライセンス生産を行わせることを目的とした機体開発がスタートした。

まずはステルス性を捨てた。現状の欧州の航空産業と運用能力を見るに大量のステルス機を製造し、運用することは不可能と判断したのだ。
このためそれ以外の能力を求めた。すなわちドッグファイト能力である。
日本の発表した10式歩行戦車に搭載されているミサイルジャマーを見た中国は今後ミサイルを運用する際の信頼性が大きく下がることを予見していた。
そこで復活するであろう近距離航空戦。すなわちドッグファイト能力へと性能幅を振ることとした。最も実際のところステルス性を投げ捨てたために代わりとなる付加価値が必要であったというだけであるが。

また機体のエンジンは一基のみの単発機とした。これはコストの問題よりも整備能力の問題であり、現在のフランスとスウェーデン以外の欧州諸国では高度な整備能力を求める機体は運用できないと判断したためであった。技術はあってもノウハウが喪失しすぎているためである。

ソフトウェアに関してはフランスやスウェーデンとの協力により空対空、空対地、空対艦と一通りのものを揃えられている。
また共同作戦を考え中国、EU問わず両者の兵器を運用可能な汎用性を獲得させており、このため武装に関しては固定の内蔵式30mm機関砲以外はスタンダードなオプション選択式となっている。

総評すると汎用性とドッグファイト能力が高い、安価な単発機となる。奇しくもそれは欧州が本来求めていたユーロファイタータイフーンと酷似しているものであった。

完成後は試運転を済ませ、すぐさま欧州各国で製造が開始。
いつまでたっても開発が終わらないタイフーンに代わって欧州スタンダード戦闘機として普及していった。
本来タイフーンを製造していた企業の多くもこのFC-30の製造に切り替えられていき、タイフーンそのものは姿を消していくのであった。

またステルス性を考慮していなかった性能も、後に獲得したECS技術により高い電子的ステルス能力を獲得することとなる。

口さがない者からは中国製タイフーンとも呼ばれている機体ではあったが、奇しくもこの機体と大量の中国資本により瀕死であった欧州諸国の航空機産業と運用ノウハウが復活することとなったのは皮肉である。

939: トゥ!ヘァ! :2018/12/23(日) 21:45:04 HOST:FL1-122-132-39-135.kng.mesh.ad.jp
  • ラファールⅡ
武装:30mm機関砲 各種ミサイル オプション兵装

フランスがラファールの改修を行った機体。FC-30とのパーツの共用性をあげつつも、ECS技術の導入などを行い、電子的なステルス性を向上させている。
2013年初飛行。以降順次生産と既存機の改良を行っている。

また大量の中国資本により低調であったラファール系の生産が改善され、海軍仕様、空軍仕様の両方共に機数不足が解決されていった。
中国からすればそれ以外の欧州諸国や中東諸国への支援で手一杯だったため、自国で真っ当な戦闘機運用が可能なフランスへはラファール系の増産を大きく支援する形となっていた。

タイフーンそのものの開発と生産が打ち切られた現在ではフランスのラファールと中国のFC-30のみにその血筋が生きていることとなっている。





  • グリペンⅡ(不採用)
武装:30mm機関砲 各種ミサイル オプション兵装

スウェーデンが運用するグリペンの改修機。ラファール同様中国機とのパーツ共用性を上げつつもECSの導入による電子的ステルス性の向上に成功している。

また機関砲を27mmから30mmへと変更。これは中国やフランスとの弾薬の互換性を考えたためである。
小型戦闘機のためコストが安く中国製のFC-30と共に欧州諸国の戦闘機運用におけるローの機体として幅広く用いられた。

940: トゥ!ヘァ! :2018/12/23(日) 21:46:34 HOST:FL1-122-132-39-135.kng.mesh.ad.jp
投下終了
艦艇や歩兵携行ミサイル以外の大まかな既存兵器改修は大体これで終わり(多分)
あとは新規開発になりそうかも?

424: トゥ!ヘァ!スマホ :2018/12/27(木) 19:22:01 HOST:FL1-122-132-39-135.kng.mesh.ad.jp
423
そうですなぁ。

取り敢えずグリペン2の名前のところに(不採用)とでも追加で明記してもらえればありがたいです。

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最終更新:2019年01月26日 10:23