929: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:12:14 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
融合惑星戦記 ユージア建国戦争編
〇ユージア建国戦争編
これは融合惑星γ(ガンマ)世界と呼ばれている地域にて発生した戦争について記したものである。
2002年の9月初頭。それは突如起こった。
ロシアコーカサス地域を中心に中央アジア、インド、中国、朝鮮、一部の東欧、南欧、中東といった諸地域が一斉に声明を発表した。
彼等の声明。それはこれらの地域は既存の国家の枠組を取り払い新国家ユージア連邦として独立するというのである。
そしてそれと同時にロシアへは独立のため、欧州及び中東地域へは歴史的、民族的対立を解決するためだと言い張り武力侵攻を開始した。
後にユージア建国戦争またはユーラシア動乱と言われる大戦争の幕あけである。
建国宣言と同時に侵攻を開始したユージア軍はまずロシア、中東、欧州各地へ艦艇による巡航ミサイルと航空機による重要湾港、軍事空港への攻撃を開始。各湾港に停泊している欧州諸国軍及びロシア軍艦艇への攻撃を狙った。
特にフランスやスペインへの橋頭保となりえるイタリアへの攻撃は苛烈を極めた。
これに対して南欧諸国の海軍は壊滅的被害を受けたが、イタリアにおいては増強を行っていた空軍が急遽スクランブル発進し、これらを迎撃。これが第一次イタリア空襲である。
各地の迎撃網も正常に稼働した結果イタリア軍及び在欧NATO軍への被害は最小限へと抑えることに成功している。
この初手空襲作戦の失敗により、ユージア軍は同時期に動かしていた上陸部隊をトルコまで引き返させている。
またこの時から後にエースとして有名となるガルーダ隊のタリズマンの名前が出てきている。
イタリアを含むNATO軍が宣戦布告と同時の奇襲攻撃により浮足立っていると同時期にユージア陸軍も欧州方面への進撃を開始。
ウクライナ、ベラルーシ、セルビア、ルーマニアなどから進撃したユージアの陸軍及びその援護ために飛び立った空軍はボスニア、クロアチア、スロベニアと言った非ユージア加盟の南欧諸国は瞬く間に制圧した。
また戦前からユージアと秘密裏に密約を交わしていたポーランド、スロバキア、ハンガリーと言った東欧諸国では事前の打ち合わせ通りにユージア軍の通行を許可。
これに対してNATO軍は空軍による阻止攻撃を敢行。
在欧米軍を中心とした英仏独伊西空軍などによる東欧及び南欧を進行中のユージア陸空軍へと攻撃を仕掛けた。第一欧州大空戦勃発。
NATO空軍は奮戦したがユージア軍が大量に動員した航空機及び新型戦闘機、そして航空要塞スピリダスにより同陸軍へは効果的なダメージを与えられずに阻止作戦には失敗。
例外的にイタリア軍が奮戦した南欧方面ではユージア陸軍へも多大な被害を与えており、同方面におけるユージア軍の侵攻が一時遅れる原因となっている。
この航空阻止作戦の失敗により東欧ではチェコが陥落し、オーストリアも首都ウィーンを含む東半分を失った。
同時に航空要塞スピリダスを主軸としたユージア軍はドイツ国内のNATO陸軍を蹂躙。
ユージアの落下傘部隊により独国内の要所を電撃的に掌握されたNATO軍は同国内では既に効果的な抵抗は不可能と判断。ベルギー、オランダ、フランス国境まで撤退する羽目となった。
また同時期には行われていたユージア軍によるロシア侵攻も順調に進んでおり、モスクワの眼前、約100km圏内まで戦線を押し上げていた。
この時未だ10月初頭。未だ戦争勃発から一月程であった。
930: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:12:46 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
10月上旬。ベルギー、オランダ、フランス国境では侵攻するユージア軍とそれを押しとどめようとするNATO軍の間で血みどろの戦いが繰り広げられていた。
ユージアは戦況打開のためにスピリダスの再度投入を決定。
NATO軍はこれに対して欧州総軍全軍をあげた迎撃を敢行。第二次欧州大空戦が勃発した。
ユージア軍の誇る航空要塞スピリダスは投入当初はドイツ戦同様にNATO軍を蹴散らしていたがガルーダ隊、ウォーウルフ隊の精鋭二部隊により主兵装であるレールガンと誘導雷撃兵器が破損。攻撃能力を損失してしまう。
この報告に対してユージア司令部はスピリダスを失うことを危惧し、同機の後退を決断。同戦域からスピリダスは撤退することとなった。
これを見て航空要塞の脅威がなくなったと判断したNATO軍は全面反撃へと移行。
各地の国境付近でユージア軍を跳ね返し、一時はドイツ国内まで追撃戦へと移行するほどの勢いであった。
しかし、ユージア軍も黙ってやられていたわけではなく、空軍の誇るエース。アクーラことアンドレイ・マルコフ大佐の活躍によりNATO軍は手痛い逆劇をくらう羽目となる。
このため結局のところフランス及びオランダ・ベルギーとドイツの国境線上で両軍は停滞し、12月の終戦まで睨み合いが続くこととなった。
10月中旬。
西欧方面における侵攻が失敗に終わったユージア軍は再編の終わった南欧方面軍を動かしイタリア国内へと侵攻。同時に南欧各地の基地から大量の航空部隊を発進させ、イタリアの主要地域への航空攻撃を敢行した。第二次イタリア空襲である。
同時に西欧方面軍から分かれた北欧方面軍がデンマークからスカンジナビア半島へ進撃。
NATO軍は英国軍を中心とした部隊を同半島に送り込み、スウェーデンやノルウェーなどの援護を開始した。
これに対してNATO軍は主力の殆どを仏白蘭へと派遣していたため、北欧方面への援護と相まって、イタリアへはまとまった数の援軍は送れず、専ら各国の海軍航空隊のみが駆け付けただけであった。
このためイタリア軍はほぼ独力でこれに抵抗する羽目となっており、国内の在伊米軍と駆け付けた英仏西の海軍航空隊を合わせてもユージア5、イタリア1という絶望的な戦力差を余儀なくされた。
しかし当初の想定と違い、イタリア各地を襲撃したユージア空軍の殆どは有効打を与えることも出来ずに手酷い損失を受けることとなった。
これに関しては単純にイタリア空軍を始めとする各国航空部隊の奮戦が大きかったとされる。
またスロベニア国境から侵攻してきたユージア陸軍は国境付近の要地であるウディネを落としたが、その後はタリアメント川を自然の防壁としたイタリア軍の守りを抜けずに停滞。
ユージアが手間取っている間に各地の空襲を片付けてきたイタリア空軍が戦域へと駆け付け陸軍を支援。
空軍の支援を受けたイタリア陸軍はユージア軍へと反撃を開始し、これらをスロベニア国境線の向こう側へと追い返す偉業を達成した。
後にタリアメント川の奇跡と呼ばれるこの勝利は消耗戦と睨み合いで疲弊するNATO軍の士気を大きく改善させることになる。
この戦いではイタリア空軍所属のガルーダ隊が目覚ましい戦果をあげた。特にガルーダ1ことタリズマンの戦果は著しく、彼とその僚機であるシャムロックの活躍によりユージア空軍の目論見が崩れたと言っても過言ではない活躍であった。
ユージア軍はこの後南欧方面における攻勢も停止させ、同方面軍は戦力の補充と再編に追われることとなる。
反面北欧方面軍の進撃は順調であり、11月上旬まではノルウェーのオスロ、スウェーデンのストックホルムを落とすなど戦果を挙げていた。
このため欧州戦線では北欧以外の戦線は停滞することとなり、ユージア軍は中東戦線とロシア戦線への圧力を強めていくこととなる。
931: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:13:39 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
11月初頭。
中東戦線では粘り強く抵抗を続けていたイスラエルが遂に陥落。
アラビア半島を完全に掌握したユージアを前にエジプトは膝を屈することとなる。
これによりアラビア海、インド洋のみならず紅海の制海権も完全にユージア軍が握ることとなった。
また隣国エジプトが戦わずして膝を折ったのを見てリビアも親ユージアの姿勢を強くしていくこととなる。
この報にユージア軍全体が沸いており、士気が向上。北欧戦線では既にノルウェーとスウェーデンの過半を掌握。ロシア戦線においてもモスクワ攻防戦へと移っており、同都市の陥落は時間の問題と思われていた。
しかしここでユージアが予想していなかった事態が発生する。
β世界のオーシア連邦、α世界のユニオン、AEUの本格参戦である。
確かに以前からこの三国は大戦勃発時から多くの傭兵や義勇兵を各戦線に送り込み、ユージアとは間接的に戦争状態であったが、まさか本格的に参戦してくるとは思っていなかったのである。
なんせ別の世界へ行くのは遠い。海路もまだ完璧と言えない現状では負担が大きいのである。
しかし、その無茶を通して上記の三国はこの戦争へと正式に参戦してきた。
α世界のユニオン南極領を中継点としてオーシア、ユニオン、AEUの正規軍が集まり、参戦間も無く北欧戦線へと大挙して現れた。
無論この動きを阻止しようとユージアも動こうとしたわけだが、英仏艦隊に北海を封鎖されている現状では海軍戦力は送れず、航空要塞スピリダスに関しても未だ主砲と誘雷兵器の修復が終わっておらず出撃不可。
このため空軍のみでの上陸阻止を行おうとしたが、物量差の前に敗退。
オ、ユ、Aの三国上陸部隊は悠々と北欧及びロシアの北部沿岸へ上陸。
現地のロシア軍や北欧諸国軍と合流し、北欧方面とロシア方面のユージア軍へと反撃を開始した。
北欧方面ではユージア3 に対して三ヵ国連合+αは10という圧倒的な物量差をぶつけられユージア北欧方面軍は撤退を決意。
各地で遅滞戦闘を行いながらもデンマークまでの撤退戦を開始した。
ロシア方面では三ヵ国軍が来る前にモスクワを落とそうとロシア方面軍が奮起したが、モスクワ防衛に加わっていた民間軍事会社アローズ・エア・ディフェンス&セキュリティ(AAD&S社)所属のボーンアロー隊や同じく民間軍事会社であるマーティネズ・セキュリティー社(MS社)のアンタレス隊が善戦。特にAAD&S社のリーパー、MS社のアンタレス1の活躍が著しく、蝶使いなどのユージアエースを抑えられ、更にユージア航空部隊の多くを削られたことによりモスクワ攻略は失敗。
三体国連合軍も目前まで迫っていたため、ユージアのロシア方面軍はモスクワから撤退。
その後もオ、ユ、A三国の正規軍相手に苦戦を強いられ、11月の半ばまでにはバルト三国及びウクライナ、ベラルーシ国境まで押し戻されることとなる。
この頃には中東方面からの転戦戦力がユージアのロシア方面軍へと合流し、三ヵ国連合とロシア軍の攻勢を抑えることに成功した。
しかしコーカサス方面では以前激戦が続いており、戦争勃発初期からの連戦で疲弊していたユージア軍は11月下旬までにヴォルゴグラード、ドネツクを結ぶ国道沿いまで押し込まれてしまった。
あわやイリーユ自治区(元ロストフ・ナ・ドヌ)まで押し込まれてしまうのかというところで修復と整備の済んだスピリダスの復帰により一転して反撃を開始。
戦線をサラトフ、ヴォロネジ、クルスク線まで押し上げるが、オーシア、ユニオン、AEUによる更なる援軍により戦線は膠着。ユージア側も
アジア方面から更なる援軍を呼び寄せ、両者拮抗状態のまま月は変わり12月となった。
932: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:14:15 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
そして運命の12月。
日本にて柘植事件が発生。かの事件にアマルガム系組織が関わっているとなりCE連合介入。
またユージア連邦建国にもアマルガム系組織が関わっていると知れCE連合から今回の件についての詰問状が届く。
曰くユージアが今回の一件に関わっているのではないかと。
ユージアからすれば寝耳に水の出来事であり、無論何の関りも持っていない事件であった。
だがCE連合相手では流石のユージア連邦も列強相手には強気に出られず、本格的な釈明と協議を行うための交渉が開かれることとなった。
このため当事者の片割れであるアメリカ政府とも協議を行うためにNATOやロシア、三大国連合との停戦がなされた。
その後CE連合との協議によりユージア国内のアマルガム系人員を引き渡すことで合意。それと同時に戦争状態であった各国とも正式に講和。国境線は現状の地域で確定することとなった。
その後ユージア国内のアマルガム系組織幹部を引き渡す際に謎の武装集団からの襲撃を受けて、移送中の幹部が死亡。
このため引き渡されたのは生き残っていた準幹部格や下位構成員のみとなってしまった。
CE連合もこれに対して深くは追及せずに、残りのアマルガム系人員の引き渡しを受領することとした。
こうして9月から始まった3か月間の戦争は正式に終結することとなった。
12月下旬までには現領土関係の内容もまとまり講和がなされる。
講和締結日は12月25日となっており、クリスマス講和もしくはクリスマスの奇跡と呼ばれた。
文字通りクリスマスまでに戦争が終わったのである。
933: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:14:53 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
〇解説
今回の戦争で目立ったのは各種新技術や新兵器が大規模に戦場へ投入されたことである。
パラジウムリアクター搭載のレイバー、40mを超える超巨大AS、既存の航空機とは設計思想の異なる新型戦闘機、高い火力と長距離航行能力を持つ航空要塞。
これらの新兵器はγ(パトレイバー)世界の持つ今までの常識を大きく突き崩した。
新技術は新たな兵器を生み、新たな兵器は新たな戦場を生んだのである。
ユージア軍による電撃戦における戦果はこれらの新兵器によるところが大きい。
これに対してNATO及びロシア軍側は既存の兵器や既存の戦術でことに当たらなければならなかった。
電撃戦による奇襲効果を踏まえてもユージア軍にしてやられていたのは、この新兵器や新戦術へ対応しきれなかったのも大きな理由とされている。
特に航空要塞スピリダスの脅威は著しく、万全の状態のスピリダスが飛んでいるだけでNATO軍もロシア軍も手も足も出ない状態が続いていた。
最もそのスピリダスも初の実戦投入のために様々な不具合も多く、第二次欧州大空戦におけるレールガンと誘導雷撃兵器の損失後の復旧に関しては予想以上の手間暇がかかってしまい、戦線復帰が遅れてしまった。
このスピリダス不在の期間があったからこそNATO軍やロシア軍が持ちこたえられた側面も大きい。
また陸上では超大型ASベヘモスが猛威を振るった。
全長40mを超えるこの機体は8~10mほどのレイバーが主力であったNATO軍及びロシア軍から見てまさしく巨人であり、通常戦力でこれを打倒するのは非常に困難を極めた。
ベヘモスの装備はいずれも大火力であり、その装甲はOTMを流用したエネルギー転換装甲だったため既存レイバー及び戦車の武装の多くは通用しなかったのである。
今大戦中での撃破記録はイタリア侵攻戦時におけるガルーダ隊による撃破とロシア戦線におけるオーシア空軍所属ラーズグリーズ戦闘機部隊による撃破の計二機のみである。
最もこの時期のユージアにとってもベヘモスは陸における切り札的存在であり、配備できた数は少数であった。
そのためたった二機の損耗についてもユージア軍は頭を悩ますこととなる。
このように陸空においてユージアは新兵器を投入。
NATO軍はこれらに有効的な手立ては持てず、戦術単位では常時押され続けていたのが実状であった。
無論北欧における大反抗は成功したが、これは途中援軍に来たオーシア、ユニオン、AEUの三ヵ国連合の助力が大きい。
ロシア軍に関しても彼等三ヵ国連合の助力が間に合わなければモスクワの陥落は避けられなかったと推測されている。
そしてそのロシアと三ヵ国連合の反撃もスピリダスの復帰とベヘモスの集中運用によって止まったことを考えるに、ユージアの新兵器は最後までこの戦争に大きな影響をもたらしていたのは間違いない。
今回の戦争では近年稀にみる大航空戦が多数発生した。
このため三か月という短期間ながらも数多くのエースが生まれている。
NATOではガルーダ隊のタリズマン、ボーンアロー隊のリーパー、アンタレス隊のアンタレス1、ウォーウルフ隊のウォーウルフ1ことウィリアム・ビショップ中佐など。
ユージアでは蝶使いやアクーラことアンドレイ・マルコフ大佐。ヴィルコラク遊撃隊のミロシュ・スレイマニなどである。
これらのエースは既存のエースという概念を覆すかのような大きな戦果を挙げており、各戦線では第一級の危険人物もしくは自軍の切り札として認識されていた。
実際にスピリダスの迎撃にあたったガルーダ隊とウォールウルフ隊はNATOにおいては切り札として扱われており、ロシアにおいてもアンタレス隊やボーンアロー隊はモスクワ防衛のための最重要戦力として扱われていた。
ユージア軍においても蝶使いやマルコフ大佐、ヴィルコラク隊などはスピリダスが展開していない戦場では切り札的存在として扱われており、未だ建国から間もないため一種の連合軍染みた部分の多いユージア軍を支え続けた重要戦力であった。
934: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:15:28 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
今回のユージア軍による侵攻は各方面に強い衝撃を与えた。しかしアジア方面では殆ど行動を起こしていないのは訝しい状況である。
これに関しては単純に建国間もないため未だ完璧に国内の統率を取れていないという部分が大きい。
実際インドや中国などから多くの兵力を引き抜きながらも、メインの欧州戦線ではなくロシア戦線または中東戦線など投入していたのは中央政府であるイリーユ自治区組の目が届く範囲で運用したかったという事情が存在する。
彼等は未だ強い影響力を保有している中印のことを軽視しておらず、また完全に信用したわけでもなかったからだ。
アジアではこれといった武力侵攻を行わなかったのも現場の暴走を危惧してのことである。
欧州やロシアなどの近場ならばいざという時の対応も可能だったからだ。
中国やインドといった連邦内に組み入れた大国が中央政府に素直に従うようになったのは今回の戦争による戦果によるところが大きいとされる。
実際大西洋戦争後におけるユージア連邦高官へのインタビューでもこのことを肯定している。
逆に言えばユージア建国戦争以降の内部への地固めで中国やインドの首根っこを掴むことに成功したという事実でもあり、大西洋戦争時には建国戦争時以上の大規模な動員をよりスムーズに行えている。
このため真にユージア連邦という国家としてまとまったのは今回の戦争のあとだという話もある。
戦後の国境線については現状維持とされた。
西欧ではオランダ、ベルギー、フランスとドイツのラインが現状の国境とされ、北欧ではエーレ海峡を挟みデンマークとスウェーデンで別れた。
ロシアではバルト三国とベラルーシ、ウクライナとの国境線をそのままにコーカサス方面ではサラトフ、ヴォロネジクルスクのラインがそのままウクライナまで延び、ロシアとの国境線となった。
これによりロシアは完全に黒海とカスピ海への出入り口を失うこととなる。
同じようにポーランド付近になったカリーニングラード州も失うなど、ロシアは欧州における海への出入り口の多くを失う結果となった。
幸い東部戦線では旧来のバルト三国国境ラインまで押し返したためサンクトペテルブルクを始めとするバルト海に面した最低限の地域は奪還していたため、完全に制海権を失ったわけでもないのが慰めである。
無論ロシアがこのような国境線案を素直に認めるようなことはなかった。
しかし戦争終盤の11月攻勢は三大国連合の力を借りたとはいえ当時のロシア軍が最後の力を振り絞ったと言っても過言ではなく、復帰したスピリダスの反撃も相まってその後のロシア軍は自力で戦争を継続していくことが困難なほどのダメージを負っていた。
このため内心激しい憤りはあるものの、物理的、政治的にもどうにか出来るわけではないことと合わさり嫌々ながらも現状の国境線を認める羽目となったのが実状である。
最も失地奪還に関しては諦めておらず、ユージア連邦へはNATOや米軍以上に厳しい目線を送っている。
935: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:16:13 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
戦後のアフリカにおいては大凡三つの勢力に別れた。親ユージアか反ユージアか、どっちつかずの中立である。
地中海に面する北アフリカではエジプトとリビアが親ユージアとなり、これら以西のチュニジア、アルジェリア、モロッコなどが反ユージア…というよりも現状は親NATOと言ったところである。
これは単純にイタリアが陥落しなかったことによりリビアより西側の北アフリカ諸国には戦乱の余波が少なかったことにより、戦前と同じ姿勢の国が多かったのである。
同じように西、中央、南部のアフリカ諸国の多くは親欧米もしくは中立姿勢なのが多い。
翻って東アフリカでは親ユージア姿勢を打ち出す国家が目立つ。
これはユージアがアラビア半島を制したことによる紅海及びアデン湾の制海権を握っている点が大きい。
このため紅海やアデン湾に面している北アフリカ及び東アフリカの国々は挙って親ユージアの姿勢を打ち出している。アラビア半島で行われた一方的な戦いを対岸の火事とみるような図太い神経を持った国はいなかったのだ。
反面エチオピア以南の東アフリカ諸国は未だ態度を決めかねているところも多い。
ケニアやタンザニア、モザンビークなどがそうである。
彼等の近場には大英連邦に加盟している南アフリカやインド洋のフランス海外領の島々が存在しており、更にマダガスカルが大々的に米軍やANZACなどのNATO支持陣営の軍を引き入れていた。
これらフランス海外領と南アフリカ共和国、マダガスカルなどを拠点にオーストラリアから発進したANZACや米軍が大量に展開しており、インド洋にてユージアのインド洋艦隊と睨み合いが続いている。
このためそれらの拠点と近い東アフリカ諸国は態度を決めかねている。
親ユージア、親NATOなどと態度をはっきりさせてはどちらからかに殴り込まれる危険性があり、とは言え経済的には完全中立を謡えるほどのものがないなど世知辛い事情を抱えていた。
無論
アメリカ、ユージアの両陣営はこれを見透かしており、あの手この手の自陣営へ引き入れようと政治工作が行われている。
936: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:17:45 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
β世界のオーシア連邦、α世界のユニオンとAEUの計三ヵ国による連合軍団。
γ世界のNATO及び米軍とは同じ西側世界系国家として戦前から繋がりがあった。
このため今回の大戦においてもNATO及びロシア側を支持しており、前半には自国のPMCを先んじて派遣し、準備の整った後半には正式にユージアへ宣戦布告を行いながら大量の正規軍を戦場へと送り込んでいる。
ユニオン領南極を中継地点として戦力を集合させ、そのまま南下しγ世界の北欧やロシアの北方沿岸に上陸。
上陸後は現地の北欧諸国及びロシア軍の手助けを借りながらも大軍を展開させ、疲労していたユージア軍を圧倒した。
当初ユージアからは距離の問題から正規軍の参戦はないだとうと高を括られていたが、見事にその予想が外れたことになる。
上記の三大国はユージアの予想以上に今回の戦争に乗り気だったのだ。
これは単純に国内及び友好国に向けて新たな影響力を確保するための行動であった。
オーシアはβ世界の中では半ば孤立しているため、外に友好国を求め、ユニオンとAEUはスエズ事変以降に低下したプレゼンス能力を回復させなければならなかったからである。
特にユニオン、AEUに関しては新体制に以降してからまだこれといった戦争に参加し、勝ち星を挙げているわけではないので主に国内向けの宣伝活動兼統合国家としてまとまっていくためのわかりやすい戦果を欲していたためであった。
実際の部隊展開においても、今まで以上の遠隔地への大軍の展開という未知の運用に関する実戦データが欲しかったという理由も存在する。
つまるところ、この三ヵ国は異なる世界が存在する海域への幾らの部隊を、どれほどの速度で展開できるのか。
そして展開した部隊の維持にはどれほどの負担がかかるのか、それを軽くするためには、スムーズに進めるためにはどうすればいいかという各種ノウハウを欲していたのである。
今回の戦争はそれを試し、各種運用データの獲得と改善のための洗い出しに丁度いい機会であったのだ。
実際に運用して判明したのは海軍の練度不足と予定よりも遅い上陸速度。そして補給線の乱れであった。
これはスエズ紛争によりユニオンの前身国家であるアメリカとAEUの前身であるNATOが大量の船舶を失っており、現在はどうにか数を揃え表面上の数だけは回復させたばかりだったためである。
このため両国の艦隊は未だ練度に不安があり、それが上陸の遅延と補給線維持の不安定化に繋がってしまったのだ。
最もγ世界の北欧やロシアが同じ西暦系規格を用いていたこともあり、そしてそれ以上に新世代工法による部品の共用と整備性の向上が大きかったため大事には至らなかった。
937: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:18:20 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
そして今回の作戦の中継地点となったα(フルメタ)世界南極の巨大補給基地化が進んでいたのも大事に至らなかった大きな理由であろう。
ユニオン結成後に改めて南極の領地化行った後にγ(パトレイバー)世界及びε(ギアス)世界への部隊派遣を想定した開発が行われていたのである。
これに関しては本来γ世界における欧州NATOへの援護を行うことを想定しての整備であり、今回はそれが生きた形となった。ε世界への部隊派遣能力獲得はおまけである。
このため多少艦隊の練度が怪しかろうとも南極基地からのピストン輸送による力業によりスケジュール的に怪しい面も多々あったが大量の物資をロシアと北欧へ持ち込むことに成功していた。
しかし、最大の要点としてはユージア軍が北海における英仏海軍の邪魔により有効的な海軍戦力を北欧及びロシア北部海域へ送り込めなかったことであろう。
代わりに空軍戦力は多めに出撃させたが、どれもユニオン及びオーシアの航空部隊が撃破している。
このため余計な邪魔をされずに多少不安定ながらも展開した上陸部隊への補給線は維持されたのである。
しかし補給線が不安定なのも事実であった。
このため当初は北欧とモスクワ周辺の奪還及び防衛のみが作戦予定だったのを、急遽ロシア軍と共に東欧戦線とコーカサス戦線に向けての逆侵攻へと変更。
三ヵ国連合は防衛側に回ってはじり貧になる。物資があるうちに攻勢をかけるべきとしと現地のロシア軍を説得し、一大反抗作戦を仕掛けたのである。
この突然の援軍と攻勢の開始に粘り強いロシア軍の抵抗のせいで少なからず消耗していたユージア軍は瞬く間に蹴散らされ、後退していった。
虎の子のスピリダスは未だ修復中であり、切り札として投入したベヘモス部隊はオーシアのラーズグリーズ航空隊の連携によりバンカーバスターを落とされ大破し撤退。
また同オーシア軍のサイクロプス航空隊により多くの地上戦力を撃破されるなど手痛いダメージをくらい続けたユージア軍はヴォルゴグラード付近にまで追いつめられるが、待望のスピリダスが復帰を受け反撃を開始。
同時に三ヵ国連合とロシア軍は不安定な補給線が祟り攻勢限界を迎えてしまう。
このためスピリダスを含めたユージア軍からの逆撃に合い、遂に攻勢がとん挫。逆にユージア軍の再攻勢が始まってしまった。
無論三ヵ国連合も黙っていたわけではなく、一旦組織的に後退し補給線の再構築に専念。
また北欧戦線が片付いたため同戦線の戦力をロシア戦線へと回したため戦力数的な優位と補給線の一本化に成功している。
これを持って戦線はサラトフ、ヴォロネジ、クルスクラインにて停滞。同時にウクライナ、ベラルーシラインにおいても三ヵ国連合とユージア軍が拮抗状態が続いたため、ロシア戦線も欧州戦線同様に睨み合いの続く戦場へと移行した。
938: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:18:54 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
〇用語解説
全長40mを超える超巨大AS。本来は秘密結社アマルガムが開発、運用を行っていた。
ユージアが運用しているベヘモスはα(フルメタ)世界のソ連が改めて運用し始めたモデルと最過激派が運用していたギャラクシー船団による改良が施されたモデルの合いの子である。
このため生産性と整備能力が向上しており、各種異世界技術によりラムダドライバを搭載せずとも運用が可能となった。
エネルギー転換装甲や戦術レーザー、レールキャノンなど新技術に加え、巨体を生かした大ペイロードは様々な大型兵器の搭載を可能としていた。
このためNATO及びロシア側の既存陸上戦力では太刀打ちできず、陸の巨人として恐れられていた。
今大戦における撃破例は二つのみ。一つはイタリア侵攻時で、二つ目はロシア軍による反撃戦の時である。
どちらも敵エースが駆るF-15Eが投下したバンカーバスターの直撃をくらって撃破された。
因みに二機目はきちんと航空機対策として多数の対空機関砲とミサイルポッドを装備。止めに対空にも使用できるレールガンを装備していたが、ラーズグリーズ隊により先に対空兵装を破壊され、丸裸となった後にバンカーバスターを落とされ破壊された。
始めこの報を聞いた当時のユージア軍陸軍司令官は最初誤報だと思い事実確認を二度行わせ、二度目の際には三度再確認を行わせている。
なおラムダドライバ自体はレナード・テスタロッサの死亡と共にアマルガム内ではロストテクノロジー化していたため、再生産は断念されている。
ユージアの誇る航空要塞。現在二隻目が建造中。二番艦スピリダスⅡは今大戦には間に合わず、一番艦であるスピリダスⅠのみの参戦となった。
レールキャノン、広域殲滅弾頭ミサイルトリニティ、対地・対空で威力を発揮する誘導雷撃兵器など様々な新兵器を搭載している。
またREADS(電磁膜式対空防御システム)と呼ばれる電磁バリアを搭載しており、それを突破してもエネルギー転換装甲による頑強な防御力が待っているため、現状のNATO軍では撃破は困難であった。
その他にも多数の対空砲、対空・対地ミサイル、強力なジャミング装置にアクティブステルス装置まで搭載しているなど正に超兵器である。
この常識外れの超兵器の前にNATO空軍は手も足も出ずにドイツとデンマークまで明け渡すこととなり、独仏国境付近の戦闘においても猛威を振るった。
幸い同戦闘においてガルーダ隊、ウォーウルフ隊の精鋭航空部隊が超至近距離からの対艦ミサイル及び大型ロケット斉射により主兵装であるレールキャノンと誘導雷撃兵器を破壊。
スピリダスの攻撃能力を大きく損耗させることに成功させた。
スピリダスの主兵装が損失することなど想定していなかったユージア空軍はこの時点でスピリダスの撤退を決意。
同時に陸軍の攻勢も中止され、後の独仏(とおまけのオランダ、ベルギー)国境における長い睨み合いへと進んでいった。
939: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:19:44 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
- アローズ・エア・ディフェンス&セキュリティ(AAD&S社)
γ(パトレイバー)世界のアメリカに拠点を置くPMC。
新世代工法の普及により近年増えてきた航空機主体のPMCである。
今回の戦争にはロシアへと自社の戦力を提供していた。
同社のボーンアロー隊はモスクワ防衛線で驚異的な戦果を挙げており、ユージアのエース蝶使いを幾度も退けるなどをしてロシア軍から勲章を授与されている。
α(フルメタ)世界のアメリカに本拠を置くPMC。
陸上、航空、海上と一通りの戦力を揃える大企業である。
その実体はアマルガム崩壊後にアメリカ在住の穏健派が以前から保有していたPMCをスエズ紛争以降の米軍の戦力不足を見て、一挙に規模を拡大させたもの。
航空部隊のみならず地上部隊や補給船団、空中管制機まで自前で揃えた大企業となった。
最もあくまで運営しているのが国家への協力を前提としている穏健派のため、今のところこれといった悪さをしているわけでもない。
会社の規模を拡大したのも単純に米軍の穴埋め受容を見て、更なる関係構築を狙っただけである。
ダーナ・オシー・ミリタリーサービス(通称DOMS社)とは互いの素性を薄々感付いているが、特に敵対する理由もないためこれと言って敵視してはいない(警戒しないとは言っていない)
今回の戦争ではロシア政府と契約し、同地に戦力を派遣。
同社のアンタレス隊はロシアにおける攻防において高い戦果を挙げており、AAD&S社のボーンアロー隊同様にロシア軍から勲章を授与されている。
940: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:20:15 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
- 9月初頭~下旬。欧州電撃戦。結果:ユージアの勝利。
事前に協力体制を結んでいた東欧諸国の協力もあり成功。ドイツまでを一挙に制圧した。
同時にロシア戦線においてもモスクワまで100km地点までの進撃に成功している。
- 同9月初頭。第一次イタリア空襲。結果:NATO軍の勝利。
スクランブルしたイタリア軍航空隊の奮戦によりユージア軍の爆撃隊が壊滅。同時に先制航空攻撃に失敗したことを受けユージア海軍の上陸部隊も撤退した。
- 9月中旬。第一欧州大空戦。結果:ユージア軍の勝利。
ユージア空軍のスピリダスの活躍によりNATO空軍はユージア陸軍への効果的な攻撃が行えなかった。
しかし、南欧方面ではユージア陸軍が手痛い打撃を受けており以降の南欧侵攻が遅れる。
- 10月上旬。第二次欧州大空戦。結果:NATO軍の勝利。
NATOの精鋭航空部隊によりスピリダスが損傷。ユージア軍司令部はスピリダスを撤退させ、同時に陸軍の攻勢も停止。ドイツ国境上まで撤退した。
以降欧州戦線ではNATO軍とユージア軍の睨み合いが続く。
- 10月中旬。第二次イタリア空襲及びイタリア侵攻。結果:NATO軍の勝利。
タリアメント川を防衛線としたイタリア軍が奮戦し、侵攻してきたユージア軍を撃退した。
以降南欧戦線でもNATO軍とユージア軍の睨み合いが続く。
11月上旬までにノルウェーのオスロ、スウェーデンのストックホルムを制圧する。
- 11月初頭。中東戦線終結。結果:ユージア軍の勝利。
9月からの約二か月間粘り強い抵抗を見せていたイスラエルが遂に陥落。ここに中東戦線は終結した。
イスラエルの陥落を見て、北アフリカのエジプト及びリビアにおいて親ユージアの機運が高まっていく。
- 11月上旬。モスクワ攻略戦。結果:ロシア軍の勝利。
モスクワ周辺のロシア軍の抵抗は予想以上であり、更に他世界企業を含む複数のPMC軍がロシア正規軍と共に抵抗しており、ユージア軍は予想外の出血を強いられた。
このため予定では一週間以内にモスクワを落とすはずが、それを成し遂げられず三ヵ国連合が上陸するまでの時間を稼がれてしまう。
- 11月中旬。北欧戦線にオーシア、ユニオン、AEUの三ヵ国連合が上陸。結果:三ヵ国連合の勝利。
北欧戦線のユージア軍と比べ約3倍の戦力を投入してきた三ヵ国連合に真正面から対抗は不可能と判断。
ユージアの北欧方面軍はデンマークまでの撤退を決行した。
- 同11月中旬。モスクワ解放戦。結果:三ヵ国連合及びロシア軍の勝利。
北欧戦線に負けず劣らずの物量を投入してきた三ヵ国連合相手にユージア軍はモスクワ正面からの撤退を決意。
戦いは追撃する三ヵ国連合及びロシア軍とそれをどうにかいなしながらも撤退するユージア軍という絵面に逆転した。
- 11月下旬。ヴォルゴグラード攻防戦。結果:ユージア軍の勝利。
ロシア方面ではウクライナ、ベラルーシ、バルトまで抑え込まれ、コーカサス方面ではヴォルゴグラード、ドネツク付近まで戦線を後退させられたユージアであったがスピリダスの復帰と共に反撃を開始。見事三ヵ国連合とロシア軍を押しとどめることに成功。
同時に攻勢限界を迎えていた三ヵ国連合とロシア軍は組織的に後退し、部隊と補給線を再編。
終結した北欧戦線からの援軍を合わせユージア軍の攻勢を押しとどめることに成功。
サラトフ、ヴォロネジ、クルスクラインにおいてユージア軍と三ヵ国連合及びロシア軍は睨み合いとなる。
多くの戦線において両軍の睨み合いが続くなか日本にて柘植事件勃発。
アマルガムの存在が認められ米軍のみならずCE連合も介入。日本は東西に分割される。
同時に建国の際にアマルガム系組織が携わっていたユージアにもCE連合から疑惑の眼差しが向けられ、これに対してユージアが弁明。自国内のアマルガム系構成員の引き渡しを決定する。
同時にユージア政府はNATO及びロシア、三ヵ国連合との停戦調停を行う。
その後12月下旬までには今戦争における領土などの交渉が進み、正式に講和となる。
この講和は12月25日に締結されたため、クリスマスの奇跡、クリスマス講和と呼ばれるようになる。
941: トゥ!ヘァ! :2019/03/16(土) 18:20:59 HOST:FL1-122-133-194-220.kng.mesh.ad.jp
投下終了
ユージアとの戦争に関する大雑把な説明みたいな感じです。
最終更新:2019年03月17日 11:09